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ソナタ風幻想曲【ダンテを読んで】(リスト) [リスト]

さてさて、今日もリストの曲だ。
【ファウスト】の次は、【ダンテの神曲】だ。

この音楽日記を読んでいる人で、
【ダンテの神曲】をちゃんと読んで、内容も言える人は、手を挙げて・・・

多分、パソコンの前で、手を挙げている人は、皆無だろうなあ。
(手を挙げているあなた、すばらしいです。って、まずいないですよね)

私、【ファウスト】は、読む努力をしましたが、
【ダンテの神曲】は、手もつけていません。
難解です。わかりにくいです。

【ダンテの神曲】は、地獄編 煉獄編 天国編 の3部からなり、
それぞれの様子を書いている。
文学においても、宗教においても、重要な作品らしい。

ということで、読んでもいない、こんな私が、この作品について、
書くのもなんなのだが、書いてみようと思う。

今日の音楽日記は、リストのピアノ曲の中では、
かなり、表現力の強い作品、
巡礼の年「イタリア」というピアノ曲集に入っている曲、
ソナタ風幻想曲【ダンテを読んで】です。

この曲、【ダンテの神曲】の中の地獄編 をリストが読んだ印象をイメージして、
作曲された曲とされている。

曲は、オクターブで、鋭い下降の音型で始まる。
そして、半音階のおどおどしい、旋律が両手交互で、歌われる。
この部分は、いかにも、地獄のイメージだ。
(って、もちろん行ったことは、ないし、行きたくないです(笑))
そして、もう一つの叙情的な歌われる主題は、
いかにもロマン派の作曲家という主題だ。
(地獄の中の救済の部分なのか?)
この2つのテーマが、ピアノという楽器の表現力いっぱいに、展開され、
聴く人をこ曲の中に、取り込んでいく。

この曲、リストのピアノ曲の中では、ちょっとスケールも大きく、
表現力もすぐれていると思う。
そして、技巧的にも、いろいろあり、飽きさせない構成だし、
終結部もまとまっている。
音楽だけ聴いて、自由にイメージを膨らませるには、
すばらしい曲だと思う。
リストの作品の中でも、決して駄作ではない。といいきれる。

ただ、標題が【ダンテを読んで】なのです

個人的には、この曲、【ソナタ風幻想曲】だけで、
標題をつけてほしくなかったなあ。
(幻想風バラード なんて名前でもいいけど・・・)

どうしても、ダンテ→神曲→地獄 の連想から、
抜け出せないのです。
そうなると、イメージが固まってしまって、
なんか、地獄というと『蜘蛛の糸』を思い出したり、
血の池地獄や針の山などなど・・・
ははは、私のイメージが貧困で貧困で・・・困ったものです。

もちろん、ダンテの神曲は、そんな上っ面だけのイメージではないと思う。

ということで、このリストのピアノ曲
ソナタ風幻想曲【ダンテを読んで】を聴く度に、
すばらしいピアノ曲と思っているのですが、
自分では、複雑な気分になるのです。

まあ、大抵の曲は、、私は、勝手にイメージして、聴いているのですが、
標題にまどわされることも、あるんだなあ。これが・・・

ということで、今日の音楽日記は、なにを書いているか、わからなくなってきた。

次回は、リストの、わかりやすい曲を書いてみようっと。

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ファウスト交響曲(リスト) [リスト]

さてさて、今日の音楽日記は、
大好きな人もいるけど、大嫌いな人もいる(そうですよね)
ハンガリーの大作曲家、フランツ・リストです。

ちなみに、私は、リスト大好き人間です。
でも、リストの音楽作品は、傑作と駄作が、入り交じっているとは思います。
(多分、音楽的には駄作の方が、多いとも思ったりしていますね)
私は、リストの音楽というより、
リストという芸術家に惹かれているのかもしれない。

若い頃は、ピアノの魔術師と言われ、バリバリとピアノを弾き、
タールベルクとピアノでの決闘をし、
ベートーベンの全交響曲をピアノの独奏用にアレンジし、
作曲家としては、交響詩を作り出し、
年をとってからは、僧侶となり、宗教曲を書き、
また、晩年のピアノ作品には、無調作品まである。
また、女性との恋愛話には、事欠かず、
慈善演奏会も数多く開き、
数多くのピアニストの育成もして・・・等々

リストの音楽は、多種多様にわたってはいるが、
リストの芸術(技巧も含む)は、
いままでになかったものへの挑戦ということもあると思う。
多分に、詐欺的要素もあるそんなリストが好きなんだなあ・・・

ということで、今回から、何回か、フランツ・リストの音楽を
この音楽日記に、書いてみよう。
(あっ、でもですね、勉強には、なりませんよ。念のため(笑))

リストのピアノ曲は、今まで、代表曲のピアノソナタを始め、
いろいろと、29曲も紹介している。
(興味のある人は、左のサイドバーより、
 ピアノ曲(リスト)をクリックして、読んでくださいね、)

ということで、今日の音楽日記は、
リストの作曲した交響曲!を書いてみよう、
【ファウスト交響曲】である。

さて、曲の紹介の前に、【ファウスト】である。
ゲーテの戯曲で有名なこの【ファウスト】、有名ですが、
真面目に、最後までちゃんと、読んだことのある人、手を挙げて・・・・

一体何人の人が、パソコンの前で手を挙げただろう?(笑)

では、読んだことのある人で、あらすじをちゃんと言える人、手を挙げて・・・
ははは、もうここまでくると、きっと誰もいないな
(もし、いたら、すいません。私、尊敬するなあ・・・)

今は、インターネットがあるので、
あらすじは、ネットで調べると簡単にわかる。
それでも、いったい、何をいわんとしているのかは、
私には、なかなか難しい問題だ。

私も、高校生の時に、【ファウスト】を読もうとして、
読んだと思うが、全然内容を覚えていない。
歳をとった、今では、きっと、挫折する気がする。

さて、【ファウスト】のあらすじは、みなさん、ネットで調べてもらうとして、
リストの【ファウスト交響曲】である。

この交響曲を簡単に、説明すると、
ファウストの登場人物を以下のように、考え
   ・ファウストは、世の中の真理を追究し、解き明かそうとする存在
   ・グレートヘンは女性の代表として、愛情と賛美につつまれた存在
   ・メフィストフェレスは、悪魔として、世の中を否定する存在
   (多分、リストは、もっと、深く考えていると思いますが・・・)
この人物像を楽章毎に、音楽で表そうと考えた交響曲だ。
そう、【ファウスト】の物語を音楽で表現したものではない。

第1楽章「ファウスト」
     世界の真理を追究する姿、苦悩する姿、英雄的な姿、・・・等々
     いろいろなファウストの姿が音楽で描かれる。
     この交響曲の最初の旋律(真理の追究)は、異なった12音よりなる。
     もちろん、無調の12音技法ではないが、すごく結構大胆な始まり方だ。
第2楽章「グレートヘン」
     女性の美しい姿が、延々と音楽で表現される
第3楽章「メフィスト」
     すべてを否定する姿が、第1楽章の旋律を不気味に変奏することによって、
     表現している。ただ、第2楽章の主題は、変奏されずそのまま・・・
     そして、最後は、合唱の部分がある
     この部分は、「永遠に女性なるもの・・・」と歌われ、
     美しく、感動的に、この交響曲は、閉じる。

さて、この交響曲、全部聴くと、1時間以上かかる。
最初に聴いた時は、長いだけで、なんだか、さっぱりわからないし、
なんらかのイメージもわかなかった。
音楽的な流れも、そんなに、気持ちいいものではないし・・・

この曲、多分、スコアを片手に、
主題毎のモチーフが、なにを表しているかを理解して、
(例えば、第1楽章での5つの異なった主題のテーマとか、
 例えば、第3楽章でのメフィストが、どんな風に、変奏して、
 それを否定しているのかとか、その時のフーガの書法とか、・・・)
ちょっと、頭で考えながらでないと、ついていけない曲かも知れない。
なかなか、難しい・・・

それでも、人物の性格を音楽で表現して、
古典様式の交響曲に、組み入れるとは、
なかなか、リストさん、当時としては、やってくれると思う。
芸術とは、こうでなくっちゃ。
でも、この交響曲、
ちゃんと音楽的に、成功したかどうかは、半々かもしれない。

まあ、興味のある人は、この1時間以上かかる、交響曲を聴いてみてください。
はたして、最後まで、ちゃんと聴けるか、微妙かも・・・

そんな、リストの交響曲、
万人向けとは言いませんが、私、好きなんですよ。

さてさて、ちょっと、思ったのですか、
最後の合唱は、「永遠に女性なるもの」なのだけど、
原曲は、男性合唱で歌われる。
でも、ここって、女性合唱の方が雰囲気が出る気がするのだけど、
こんなこと、思ったのは、私だけかなあ・・・

リストには、もう一曲【ダンテ交響曲】がある
ははは、【ダンテ】も有名だけど、これも読んだ人となると、
少ないかも(笑)
それに、この交響曲は、さらに無名だし・・・

さてさて、メフィストが来たらどうしよう?

私が、メフィストと契約したら、
完璧な音楽、完全な演奏を要望するかも、
これは、芸術家として、追い求めるものの、見果てぬ夢ですからね・・・、

なーんてね、
ははは、そんなかっこいい事は、考えないよな・・・
家族が健康で元気、なんて言ったりして(笑)

ちなみに、過去記事の【メフィストワルツ】の時は、
同じ質問に、
別のことを言っています、ははは

さて、次回もリストの作品ですよ。

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クリスマス・ツリー(リスト) [リスト]

今回は、フーガシリーズを一休みして、別の曲を書いてみよう。
今週、我が家では、クリスマスツリーの飾り付けをした。
まあ、1m位の小さなクリスマスツリーだが、家の中にあると、
なぜか、雰囲気がいい。心が和む。
まあ、我が家は、キリスト教徒でもなんでもないのだが、
クリスマスの雰囲気はいいと思う。
(まあ、季節によって、いろいろな行事を楽しんでいるのですよ)

ということで、今日の音楽日記は、フランツ・リストが晩年に作曲したピアノ曲集
【クリスマス・ツリー】を紹介しよう。

この曲集は、リストが孫娘に進呈している。
(簡単な曲もありますが、そうでない曲も・・・)
この曲は、単純な旋律と構成だが、
新鮮な響きを作ることに成功していると思う。
(若き日のリストの超絶技巧は、出てきませんよ)

曲は、12の小品からなっており、どれも雰囲気はかなりいい感じだ。

・昔のクリスマス
   古いドイツのクリスマスの歌が基になっている。堂々と始まり、中間はかわいい歌。
・聖夜
   これもドイツのクリスマスの歌が基。単純な書法が逆に、印象的
・うまやの羊飼たち
   「In dulci jubilo」のコラールがちょっと変わったリズムで
・誠実な人々よ来たれ(三博士の行進)
   これも有名な曲が基。独特な和声がついている。
・クリスマスツリーに火をつけて
   いかにも題名にふさわしい、スケルツォ
・鉄琴
   オルゴールを連想させる、不思議な雰囲気の曲
・子守歌
   これは、わかりやすい子守歌
・昔の田舎のクリスマス
   基は、民謡らしいが、わかりやすい、はっきりした曲。
・夕べの鐘
   印象派のような和声の曲。特に最後の部分は、印象的
・昔々
   昔々の懐かしいワルツを思わせる曲
・ハンガリア風
   チャルダッシュの音楽。堂々としたオクターブ連続の曲
・ポーランド風
   ゆっくりした前奏、情感豊かで堂々たるマズルカ。終曲にふさわしい
   (でも、この曲だけは、クリスマスの雰囲気からはずれるかも(笑))

この時期
絢爛豪華なリストのピアノ曲もいいけれど、
リストの、もう一つの顔が見える
クリスマスの雰囲気のピアノ曲集【クリスマス・ツリー】をしみじみ聴くのも
いいもですよ。

さてさて、今日の音楽日記には、後半があるのです。

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今日(12/14)は、なんの日でしようか?

実は、このブログの誕生日なのです(パチパチ)

いやいや、今日で、まるまる二年たちました。
我ながら、よく続くなあと思う。

さて、最初の日記を見てみよう→ここ(2005年12月14日)
ずいぶん、短い文章だか、最近のへんなうんちくが無くて、まとまっているかも(笑)

さて、次は、一周年の時の日記を見てみよう→ここ(2006年12月14日)
ははは、なにを書いているのやら、ずいぶん、うんちくが多くなっている。(笑)

まあ、最近、マイナーな曲も書くようになってきたけども、
これからも出来る限り自分の言葉で、
自分の好きなクラッシック音楽を書いていきますので、
読んでくださる皆様、これからも、よろしくお願いします。

では、最後に、我が家のクリスマスツリーの飾り付けで、私が一番気に入っている飾りです


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BACH(バッハ)の主題による幻想曲とフーガ(リスト) [リスト]

さてさて、フーガシリーズ第6弾である
(いったい、いつまで、続くのだろう?)

今日もロマン派のピアノ曲だ。
リストの作曲は、多方面に渡っており、また当然、いろいろな形式の曲を書いている。
フーガがあってもおかしくは、ない。
傑作のピアノソナタの後半は、フガートで始まるし、
バッハのフーガのオルガン曲もピアノに編曲している。

今日の音楽日記は、フランツ・リストが作曲した 10分程度の曲
【BACH(バッハ)の主題による幻想曲とフーガ】である。
 (BACH(バッハ)の名前による前奏曲とフーガ とも呼ばれる)

この曲、実は、オルガン曲で最初、作曲され、
その後、ピアノ曲に作曲者自身で再編曲している。
今回の解説?は、ピアノ編曲版で書いてみよう。

バッハの主題とあるが、バッハの曲をモチーフとしているわけでなく、
B・A・C・H の名前を音名に変換して、
シ♭・ラ・ド・シ の音で、曲を作曲するという曲だ。
(この音型で作曲した作品は、結構ありますね)

さて、リストの【BACH(バッハ)の主題による幻想曲とフーガ】である。

その前に、自分がこの音列を使って、この題名で、作曲するとしたら、
どんな曲にするだろう(ははは、素人は、怖いもの知らずなのです)

私なら、
静かなアルペジォパターンの中にBACHの主題を浮かび上がらせる前奏曲から始まって、
次に、少々盛り上がって、BACHのモチーフのコラールで、静かな中間部、
そして、自由なロマン風なフーガが始まり、頂点で堂々と、この主題を出し、
静かに、アルペジォパターンの中にBACHのモチーフが消える・・・
こんな感じがいいなあ。
(ハイ、すいません。妄想の世界に入ってしまいました。)

リストの曲は、そんなイメージではない。
冒頭から、低音がBACHの音型をフォルテで繰り返し、
そして、BACHをフォルテシモの連続で、これでもかと繰り返す。
16分音符で、嵐のような部分もあり、なんじゃこれは、の世界だ。
アンダンテで、ちょっとだけ、静かに瞑想的になるが、(唯一 フーガぽい)
再び、アレグロ・コン・ブリオより、両手オクターブの連続で、
ピアノを叩く。BACHの音型が叫ぶ、BACHの音列の嵐だ。
そして、最後のマエストーソで、堂々とBACHを分厚い和音で演奏し、
アニマートのコーダで、フォルテで終わる。

この曲、はっきり言って、人には勧めない。
リストを愛してやまない私だって、この曲は、なんじゃこれは、と思ってしまう。
(あっ、でも、リストの傑作と言う人もいます)
フーガと題名にあるが、確かにフーガの手法を使ってはいるが、
フーガとは、言えないような感じだ。
この曲だけ聴くと、音の塊にしか聞こえないかもしれない。
普通、最後のマエストーソでもっと感動的になってもいいのになあ・・・

この曲の長所は、この曲を聴けば、いやがおうでも、
BACHの音列が頭にこびりつく ということだろう(笑)
(バッハのフーガの技法の最後で、ああ、これがこの主題かと、すぐわかる・・・)
この音列は、頭にこびりつきます。

しかし、当時、こんなピアノ曲は、リストしか、書けないのも事実だ。
その点から言うと、傑作かもしれない。
うーん、評価は、難しい。

ちょっと、原曲のオルガン版を聴いてみよう。
これが、いいのです。すごくいいのです。
ピアノでは、叩く音楽が、
オルガンでは、ゆったりした音楽になり
巨大な建造物を思わせる音楽となっている。

この曲は、圧倒的に、オルガンの原曲の方がいいと思うのですが・・・


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オーベルマンの谷(リスト) [リスト]

さて、ロマン派の作曲家の中で、
巨匠なのか、詐欺師なのか?
天才なのか、詐欺師なのか?
今日の音楽日記は、いろいろ、いまだに議論の絶えない作曲家、
フランツ・リストのピアノ曲だ。

ちなみに、はっきり言っておくと、私は、リストが大好きだ。
ただ、そういう私も、リストの作品は、すべて傑作とは決して思わない。
でも、とても詐欺的なとこのあるピアノ曲もあるのだが、
とても人間的な作品も多い。
見栄えだけの作品もあれば、訳のわからない作品もあったりして、
なんか、そんなところに、とても惹かれるんだなあ これが・・・
でもよく聴くと、駄作と思ったり・・・
でも、ピアノソナタは、絶対傑作だと思うし・・・ははは、よくわからんとこがいいです。

さて、今日の音楽日記の【オーベルマンの谷】は、どんなピアノ曲だろう?

この曲は、巡礼の年 第1年 スイス という組曲の中の一曲だが、
わりあい、単独でも演奏される。
この曲集は、リストが、スイスに旅行した時の印象や、
その時の文学作品に、インスピレーションを得て、作曲されたと言われている。
(【オーベルマンの谷】は、同名の小説に基づいて作曲されている。)

曲は、静かにそして、深い感情をもって、下降する旋律で始まる。
そして、重々しく、最初の部分が終わると、
高音で、とても美しい歌が歌われる。
そして、その後は、感情の爆発だ。
自然との闘いなのかもしれない。エネルギーが沸き上がり、
ピアノが歌い、戦う。
そして、最後の部分では、オクターブのスケールと、分厚い和音で、圧倒する。
しかし、この曲では、派手な見栄えだけでないところがミソだ。

ただ、この曲、弾くのには、技巧だけでなく、
いろいろ、ちゃんと、考えて弾かないと、バラバラな曲になってしまう。

古くは、ホロヴィッツのカーネギーホールの演奏や、
最近では、ヴォロドスの演奏など、楽譜を変更して、
さらなる感情表現の大きさをねらった演奏もあるのだが、
私は、この曲に関しては、ちょっと抑えめの演奏が好きなんだなあ。

なんか、感情を抑えた方が、逆に、エネルギーを感じることってありませんか?
そんな感じなのです。
(知らない人もいるかもしれないけど、女流ピアニストのクリダの演奏が好きですね)

リストの曲の中では、有名な曲だとは思うが、
あまり、演奏されない。でも確実に名曲だと思う。

ところで、この曲は、私が高校か大学の時に、FM放送で、
一年間、作曲家リストの特集の放送をやった時、テーマ曲として、
必ず、その番組で流れたのです。

いやいや、あの時は、一生懸命、FM放送を聴いたなあ・・・・
なんで、あんなに、集中して聴けたんだろう・・・


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ドン・ジョヴァンニの回想(リスト) [リスト]

暑い日が続く、夕方は雷雨だ。稲妻が光り・・・、
こんな日は、頭を使わずに、気分がスカッとなるピアノ曲だ。
それに、大音量で聴いても雨の音にかき消されるし(笑)

そうなると、ピアノの魔術師フランツ・リストの出番だ。
もちろん、リストのピアノ曲は、単純で華麗で派手なピアノ曲ばかりではない。
しかし、リストの手による数々のオペラパラフレーズ(オペラの曲の自由な編曲)には
頭をスカッとする要素があるのは間違いない。

いままでも、この音楽日記で
リゴレット・パラフレーズ】【ノルマの回想】【サラバンドとシャコンヌ
を書いてきた。

さて、今日の音楽日記は、リストのオペラパラフレーズの中でも、有名な一曲。
技巧派ピアニストでは大人気?の曲
【ドン・ジョヴァンニの回想】だ。

この曲、モーツァルトの歌劇「ドン・ジョバンニ」からの音楽の自由なパラフレーズだ。
基本的には、「お手をどうぞ」の歌の変奏だが、
後半は、「シャンパンの歌」で、ピアノの技巧の限りをつくし、ビシバシ盛り上がる。
そして、冒頭と最後に、歌劇ドン・ジョヴァンニの暗い音楽の部分を配置し、
統一感をあたえている。
(この部分は、半音階を用いて、かなり印象的ですね)
この曲の、後半部の速度が上がる部分は、爽快だ。
(ということで、この後半部分は、速さとダイナミックさが、なりより重要です。ハイ)

リストは、偉大なエンターテイナーだ。
単純で、華麗で派手なピアノ曲という印象もあるが、
その実、この曲は、すごく計算された構成になっている。
なかなか、こうは書けない。
リストのオペラパラフレーズでは、成功した例だろう。

この曲を本当に、エンターテイナーとして弾けるピアニストは、実は少ないと思う。
自分が弾けないのに、こんなこと言って、申しわけないのだが、
いろいろな演奏を聴いて、これは、120%すばしい。
という演奏には、出会ったことがない。
(頭の中では、120%の演奏が鳴っているのです(笑))

そう、技巧だけでは、エンターテイナーにはなれないのだ。
そういう意味では、難曲の部類だ。

この曲、リスト自身が2台の為のピアノの為にも編曲している。
2台になると、さらに派手になるかとも思うが、
2人で合わせて弾く難しさからか、安全運転の演奏も多い
(やっぱり、こういう曲は、一人で自由に弾いた方が演奏しやすいのかも・・・)

リストの曲は、傑作と駄作が混ざり合っている。
この曲は、どっちと思いますか?

えっ、聴いたことがないですか?
たまには、リストもいいですよ。


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死の舞踏(リスト) [リスト]

さて、今日の音楽日記は、ピアノと管弦楽の為の音楽としては、
たぐいまれな表現力で、音楽が迫ってくる傑作だと、私が思っている曲だ。
リストが作曲した、【死の舞踏】というピアノと管弦楽の為の曲である。
(サンサーンスにも同名の傑作交響詩がありますね。)

さて、死の舞踏とは、14世紀~15世紀の寓話で、
死の恐怖から半狂乱となり、踊り続けるという話で、
それには、死は身分の差なく、いつかは、やってくるという思想もあるらしい。
(詳しくは、ネットで調べてくださいね)
そして、これを基にした絵画も昔には、数多く書かれている。

このリスト作曲の【死の舞踏】は、イタリアのピザにある教会の絵をリストが見て、
その時の印象を音にしたものと言われている。
(なんの絵かは、いろいろ説があるらしいが、
 死の恐怖を表現した絵であることは間違いないらしい。)
そして、この曲は、グレゴリオ聖歌の【怒りの日】の旋律の変奏曲となっている。
(あの有名な旋律ですね。 ドシドラシソラ ドレドシラソシドシラ・・・)

さて、曲である。
冒頭、ピアノの低音とティンパニーの重々しいリズムの上で、
「怒りの日」の主題が不気味に、しかし堂々と演奏される。
そして、死のイメージが強烈に表現された変奏が始まる。
第4変奏で、ゆっくりしたカノンとなり、
第5変奏で、フーガ的な展開をみせる。(この部分は、特に印象的です。)
そして、その後、ピアノの技巧の限りを尽くし、曲は、クライマックスで終結する。

リストのピアノ曲というと、どちらかというと、
技巧的で、明るく華やかなイメージがあるかもしれない。
しかし、この曲は、リストのピアノ技法が、よい意味で、発揮されており
たぐいまれな、それこそ、悪魔的な表現力をもった曲だと思う。

ところで、この曲の最終稿ではなく、
第二稿と呼ばれる版を聴いたことのある人は、少ないかも知れない。
第二稿では、最後が大幅に違っており、
死から救済するような、賛美歌にも似た聖歌?が静かに演奏されたあと、
いったん、救済されるかのようなイメージになるが、しかし、
最後は、強烈なクライマックスのピアノと管弦楽の音楽となる。

うーん、こっちの方が、ちょっとだけ音楽のイメージは、深いかも・・・

この曲は、決して、表題音楽ではない。
特に【死の舞踏】という題名のイメージをもたなくてもいいと思うのだが、
このピアノと管弦楽の音楽は、「怒りの日」を使った為かもしれないが、
とても強烈な印象を受ける曲だと思う。
この曲を聴いて、どんなイメージを思うかは、人それぞれだとは思うが、
決して、安易なイメージではないと思う。


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超絶技巧練習曲より第11番【夕べの調べ】(リスト) [リスト]

さて、泣く子も黙る?名前の練習曲集である。

今日の音楽日記は、フランツ・リスト作曲の超絶技巧練習曲より
第11番の【夕べの調べ】である。

さて、全部で12曲からなる、この仰々しい題名の練習曲集だが、
この音楽日記でも今までに
第12番【雪かき】、第5番【鬼火】、第4番【マゼッパ】の3曲を書いている。
いつの日か、全12曲をこの音楽日記に書く日がやってくるのだろうか?
まあ、気長に書き続けてみよう。(継続は力だ!)

さて、ここで、まったく関係なくクイズです。
この【超絶技巧練習曲集】は誰に捧げられたでしょうか?
(ヒント・・・練習曲で有名な、今年、没後150年のピアニストと言えば?)
答えは、このブログの最後で・・・

さて、このリストの超絶技巧練習曲は、
どの曲も、指がよく回るテクニックだけでは、聴く人を惹きつけられない。
かといって、感情表現だけでも、聴く人を惹きつけられない。
まあ、リストの曲には、どの曲にも総合的なピアニストとしての技能と感覚が求められる。
そして、それに加えて、なにか一つ、秀でたものがないと、いけないと思う。
(うーん。それは、難しいぞ・・・)
(会社の新製品開発で、コストは安く、性能も優れ、なおかつ、
   なにか他社と差別性のある製品を開発しろ。というのと同じか(笑))

そんなことは、どうでもいいけど、今日の音楽日記の第11番の【夕べの調べ】
この曲、いいですよ。
マゼッパのような豪快な曲もいいけど、
この【夕べの調べ】は、リストの曲では、めずらしくシューマンが絶賛した曲だ。
そう、この曲の雰囲気とイメージは、絶品だ。

最初は、敬虔な感じの序奏。
そして、両手の幅広いアルペジォの豊かな和音の中に、印象的な旋律がゆっくり奏される。
静かなレントの部分を経て、
モルト・アニマートの開放された、気持ちのいいフォルテシモの部分となる。
この部分の開放感は、なんともいえない。
そして、なにか、思い出にひたるような感じの静かな終結部。

この曲を聴く度に、私は、夕暮れ時の風景を思い出す。
そして、それは、私の頭の中で、色彩豊かな絵画に変わっていく。
その絵画は、なぜか甘酸っぱい夕べの風景の絵画だ。

こんな雰囲気をもったリストの曲は、数少ないだろう。
まあ、リスト嫌いの人もこの曲は、一度は、聴いて損はないと思いますよ。

しかし、譜面をみても、とても弾けそうもない私は、
この曲の元となった、
リスト作曲の【12の練習曲】の第7番を弾いて、雰囲気を楽しんでいます。
(ちょっとだけ雰囲気は、楽しめるのです)


さて、クイズの答えです。
練習曲で有名な、カール・チェルニーさんですね。
リストは、10歳の時に、チェルニーの弟子になったのですね。

うーん、チェルニーの練習曲を真面目に練習すると、私もリストになれるのかなあ
(絶対になれません。はい。わかってます。・・・はい・・・)


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タランテラ(リスト) [リスト]

あーあ、忙しいし、やることがいっぱいある。
最近のこの忙しさは、いったいなんなんだあ・・・
と、たまには、ブログで愚痴るのも、いいかもしれない(いいわけないだろう・・・笑)

さて、クラッシック音楽の好きな人は、こんな時にどうするのだろう?

 1.宗教曲や、弦楽合奏のゆっくりした曲を聴いて、心を安らかにする。
 2.管弦楽なら大音量のガンガンした曲、ピアノなら超絶技巧のバリバリの音楽を
   聴いて、ストレス発散だあ・・・
 3.訳のわからない現代音楽を聴き、現実逃避だあ・・・
 4.そんな時に、クラッシック音楽は似合わない。やっぱロックだぜ、イェー。
 5.音楽は聴かない。音楽の無い静かな環境で、過ごす。

さて、忙しい時のストレス解消。あなたなら、どれ?

さて、私は、うーん、気分によって、違うけど、2が一番多いかもしれない。

ということて、今日の音楽日記は、
ピアノの魔術師フランツ・リストのピアノ曲【タランテラ】である。
(オイオイ、いつものように、前置きが長いぞ・・・)

さて、タランテラという曲名はいろいろな作曲家が書いている。
調べてみると、イタリアの3拍子か6拍子の早い舞曲で、
イタリアのターラントという街で生まれた舞曲という説と、
タランティラという毒グモにかまれた時に、
毒を体の外に出すための舞曲という説があるらしい。
まあ、どちらにしろ、速くて、飛び跳ねるような舞曲であることは、間違いない。

リストは、巡礼の年報という曲集を作曲している。
全4集26曲からなる曲集で、
リストのいろいろな面をみることのできるピアノ曲集だ。
その中で、第2年追加「ヴェネチアとナポリ」という曲集があり、
その3曲目に【タランテラ】がある。

リストが、速くて飛び跳ねる舞曲の【タランテラ】をピアノ曲として作曲したら、
どうなるか?

そう、予想を裏切らない、技巧的で、バリバリの曲となっている。
ストレス発散に聴くには、うってつけだ(そんな風に聴くなよ・・・)

曲は、低音の序奏で始まり、
左手の単純な伴奏の上で、右手のスッタカートの単音のタランテラ主題が弾かれる。
ちょっと盛り上がって、
中間部のとてもとても美しい、ナポリのカンツォーネの歌になる。(この箇所いいです)
しかし、派手な装飾音符が入り、
そのうちに、譜面を見ているだけで、とても楽しい? 細かい音符のオンパレードとなる。
(本当に譜面を見ているだけで楽しいです。まったく弾けませんから、ハイ)
そして、派手派手の終結部となる。

この曲、内容は無いという人がいるかもしれない。
それは、それでいいじやあないかと思う。
そう、そんなことを考えずに、バリバリ弾くことにこの曲の存在意義があるのだ。

しかし、この曲を聴いていいことは、
とても、私には、手がでないので、ピアノで音を取ろうと思わないことだな(笑)

「ヴェネチアとナポリ」、どちらも一度は、行ってみたいなあ・・・
スパゲッティもおいしそうだし・・・


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オペラ【アルミラ】によるサラバンドとシャコンヌ(リスト) [リスト]

今日は、前々から書こう書こうと思っていた、
私の大好きな作曲家のリストのピアノ曲である。
(ところで、嫌いな作曲家は、いないのか・・・えっ・・・はい。いません(笑))
(苦手な作曲家は、いるのですが・・・)

正確に言うと、この曲は、リスト作曲ではない。
この曲の元々の主題は、ヘンデルが、19歳!の時に作曲したオペラ
【カスティリャの女王アルミナ】からのサラバンドとシャコンヌからとられている。
(残念ながら、このオペラは、聴いたことがない。19歳の作品ってどんなだろう?)
そう、リストお得意の、ピアノ編曲の一つといってもいい。

リストのオペラ編曲は、大きく2つに分かれると思う。
華麗な技巧を駆使して、原曲の旋律をはなやかに、これでもか、これでもか、と見せる編曲。
(ノルマの回想や、リゴレットパラフレーズなどですね)
そして、もう一つが
原曲のスタイルを崩さず、構成も同じで、ピアノの響きに置き換えた編曲。
(ワーグナーのオペラ編曲は、だいたい、原曲のイメージをこわさない編曲ですね)
(タンホイザー序曲の編曲は、すごいけど・・・)

さて、この【サラバンドとシャコンヌ】はどうだろうか?
うーん、これが難しいですね。
これが、多分どちらにも入らない編曲なのです。
というより、作曲だろうなあ。

この曲のサラバンド主題は、堂々として荘厳で、しかし哀愁ある主題だ。
それが、いろいろ変奏されるのだが、
リストお得意のチャラチャラした装飾は、ない。(ちょっとだけあるけど・・・)
分厚い和音の中で、堂々とした音楽が質実剛健に変奏されていく。
(譜面を見ると分かるのだ゛、ほとんどが和音での演奏である。疲れそう・・・)
もちろん、基となったヘンデルの主題がすばらしいからでもあるとも思う。
(しかし、ナウシカのレクイエムを思い出してしまうのは、私だけ?)
この和声進行は、一度聴いたら忘れられない。

そして、シャコンヌが続くのだが、
このシャコンヌは、バッハの有名なシャコンヌとイメージは、異なる。
3拍子のアレグレットの舞曲だ。
ちょっと、軽い感じで、始まるが
なんと言ってもすばらしいのは、譜面でいうと、最後の3ページ。
どうということはない単純和音の連続なのだが、この単純さがとても気持ちいい。
(この部分だけちょっと弾いてみた。ダブルオクターブでバリバリですね)

リストのオペラパラフレーズというと、チャラチャラして嫌いと敬遠する人もいると思う。
しかし、ちょっと無名だが、この曲を一回聴いてみてほしい。
10分程度の曲なので、ちょこっと聴くには丁度いい。
こんなオペラパラフレーズも作曲(編曲?)しているのである。

前々から思っているのだが、
もうちょっと、ピアノの演奏会で取り上げられてもいいと思う曲だ。


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半音階的大ギャロップ(リスト) [リスト]

さて、最近は、バロック音楽や、シューベルトやメンデルスゾーンの音楽を聴いて、
音楽の幸せをかみしめることも多いし、
ブラームスやベートーベンなどのドイツ系のどっしりとした強固な構成の曲を
楽譜をみながら、なるほど、と思いながら、聞くことも多い。

しかし、そうは言っても、技巧的に派手な曲も大好きで、よく聴いている。
ただ、よく、技巧だけの曲は、「音楽の内容が無い」と酷評される。
しかし、音楽の内容って、なんだろう?
いろいろな音楽があっていいじゃないか。
楽しいだけ、派手なだけの音楽が、クラッシックにあってもいいし、
それだって、意思がある音楽は、けっして内容がないとはいえないと思う。

リストのピアノ曲の中には、傑作も多いが、駄作といわれるものも多い。
そして、駄作といわれる曲は、「内容が空虚だ」と言われる。
そんな内容が空虚と言われる曲のなかでも、この曲は有名だろう。
今日の音楽日記は、リスト作曲の【半音階的大ギャロップ】である。

さて、どこが、内容がないのだろう、
多分・・・
最初のファンファーレも、トランペット風の単純なリズムだし、
そして、だいたい、題名が、半音階的・・・となっているが、
実は、この主題は、・・・的なんてもんでなく、もろ半音階である。
第一主題は、シ♭から単純に半音のスケールで上がったり下がったりするだけである。
そして、左手はほとんどが単純な伴奏である。
そんなところか

しかし、この曲の音楽の聴き所は、見所でもある。

この曲を、派手にかっこよく、バリバリと、
右手のオクターブも強く、速く、
左手の低音は、ガツンと、そして、跳躍は、腕を上げて、
そして、純粋に、テクニックだけを見せつけて、みえを切って終わる

こんな演奏ができれば、この曲だって、りっぱな音楽だ。

この曲は、リストが、二十七歳の時の作品で、
まだ、コンサートピアニストとして、バリバリの現役だったころの作品である。
リストは、自分のリサイタルのアンコールでこの曲をよく弾いたそうだ。

「音楽の内容が無い」というのは、
作曲された曲に意志がない場合を言うのじゃないかなあ、とも思う。

この【半音階的大ギャロップ】は、リストが、自分自身のピアノで、
いままでにない、豪快で、派手な音楽を聴衆に聞かせるという、
強い意志の表れの曲だと思う。
そんな曲は、主題がどうであれ、名曲だと思う。

ハンガリーの技巧派ピアニストのシフラが、この曲を弾いた映像があるが、
とてもあざやかに、この曲を弾いている

余談だが、ギャロップという語源は、
馬術で、馬への全速力の指示から派生した用語らしい。
ということは、できるだけ速く弾かねば・・・
まあ、特にこの曲はね(笑)
でも、すごく難しい・・・・(涙)

さてさて、今から、テレビでバレエのジゼルを見なくっちゃ


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ノルマの回想(リスト) [リスト]

さて、最近、この音楽日記で、ベルリーニやショパンの作品について、ちょっと書いた。
となると、どうしても、ピアノ曲の傑作?であるこの曲を取り上げないわけにいかない。

今日の音楽日記は、リスト作曲の【ノルマの回想】という曲である。

はたして、このピアノ曲は、傑作か?

この曲の価値観は、クラッシックのピアノ曲に
その人が、なにを求めるかで大きく変わってくる。

絶対に聴かない人もいるだろうし、
最初から毛嫌いする人もいるだろうし、
やんやの喝采をおくる人もいるだろうし、・・・・

さて、この曲を知らない人もいると思うので、(多分そっちの方が多いよな)
ちょっとこの曲について書いてみよう。

・リストは、当時流行していた、オペラの主題や他の作曲家の作品をもとに、
 ピアノで派手に聴かせる曲を数多く書いている。(派手でない曲もあるが・・・)
 この曲もそういう曲の中の一曲である。

・【ノルマ】は、もちろんベルリーニのオペラであり、この中のいろいろな曲が使われている。

・15分程度の曲だが、ピアノ技巧的には、山あり谷ありで
 早いパッセージありーの、和音連打ありーの、歌う部分ありーの、等々
 ピアノの響きの豪快なことこのうえない。

・この曲を演奏会で、バリバリ弾けば、拍手喝采間違いない。
 しかし、音楽に意味を求めたり、響きの繊細さを求めるのは、この曲では無駄である。

そう、そういう曲である。
音楽的な深遠さを求める音楽でもなければ、
音楽を分析して、いろいろ解析する音楽でもない。

単純にオペラの旋律を
ピアノの豪快な響きで楽しむ。
手のすばやい動きを見て楽しむ。

そういうピアノ音楽の中では、一級品の傑作の音楽だと思う。
もう、譜面を見ているだけでも楽しい。
この曲は、自由にアレンジして、豪快に弾いてもらいたいものだ。

ちなみに、「クラッシックB級グルメ読本」という本の中に、この曲が登場するが、
なかなか、すばらしい解説?である。是非一読を。
(この曲は、長島茂雄的演奏法で弾かなくてはならない。 なんて書いてますよ)

リストのオペラパラフレーズの曲は、バリバリ弾けてこそ真価がでる。

なにも考えたく無い時、
スカッとしたい時、
悲しい時、
嬉しい時、

こんな音楽をきくのも、いいですよ。
本当は、こんな曲をバリバリ自分で弾けるのが夢です。
きっと、ストレス解消になるだろうなあ・・・
私この曲、好きですよ。

でも、この曲、あなどってはいけません。
ちゃんと、聴衆受けするように計算されて、作られているのも事実です。
この曲を弾くピアニスト様
そこをふまえて、聴衆に出来る限り受けるように、弾いてくださいね。
(って、いったい誰に言っているんだ?)

今日の音楽日記は、この曲にふさわしく、内容は、あまりない感じで(笑)


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バラード第1番(リスト) [リスト]

「のだめ」をみていたら、ペトルーシュカからの三楽章はいいなあ、
と思っていて、その曲を書こうとも思ったが、
今日は、別の曲だ。
それも、特色のある曲でもないし、知られざる名曲でも決してない。
うーん、興味のない人は、今日の日記は、読み飛ばしても、後悔しませんよ(本当)

さて、昨日は、リスト作曲のピアノ曲、【バラード第2番】のことを書いた。

ショパンは、良く知られたように、4曲のバラードを作曲している。
そして、それぞれが、特徴があり、傑作として知られている。
リストのバラードは、その半分の2曲だが、
昨日の音楽日記で書いたように、ショパンのバラードに比べ、一般的な評価は低い。
第2番は、まだ、ホロヴィッツを始め、著名なピアニストの録音もあり、
ドラマティックな展開と、後半のピアニスティックな音楽で、人気もちょっとだけある?

しかし、しかし、リストの第1番のバラードにいたっては、
評価が低いというより、演奏されること自体、まったく無い(多分)

昨日、リスト作曲のバラード第2番を書いたので、
第1番も書かなくては、第1番が、かわいそうだ。と思っていた。
というより、第1番のバラードのことを、今日、書かなかったら、
多分、今後、この音楽日記に登場することは、おそらく無い曲だろう。

そんなことを考えていたら、平凡、意味が無い、形式が無い・・・等々、
さんざんな形で評価されている、この曲を、どうしても書きたくなった。

ということで、前おきが長くなったが、今日の音楽日記は、
リスト作曲のピアノ曲【バラード第1番】である。

リスト作曲のバラード第1番については、ほめた解説を読んだことがない。
大部分は、この曲について、なにも書いていないか、
平凡、意味が無い、形式が無い・・・等の酷評である。

それなら、今日の音楽日記で、いいとこを書いてみようと思う。

曲は、ショパンのバラード第1番と同じで、低音からの音型で始まる。
今から、物語が始まる感じである。その後、おどけた感じ。
これが二回繰り返されて、主部に入る。
(うーん、でも、絶対にショパンの方が、なにかを感じさせるな・・・)

第一主題は、民謡風のとても懐かしい感じの旋律で、とても聴きやすい。
(そう、ショパンのスケルッオ第1番の第2主題のような感じかな・・・本当にそうか?)

さて、それが終わると、行進曲風の第2主題だ。
(そう、チャイコフスキーの悲愴の行進曲のような感じかな・・・それは違うだろう)

そして、この第1主題と第2主題が再び、装飾を伴って繰り返され、
行進曲のリズムで、あっさり終わる。
(このあっさり感がいい・・・それは絶対ちがうだろう。)

あーあ、もっともっとよく書こうと思っても限界だなあ。
確かに、主題は、平凡だし、展開もないし、
リスト特有の技巧的なパッセージも影をひそめている。
それでは、なにか、イメージがわくか? というと、イメージもわかない。

悔しいなあ、この曲について、うまく書けないなあ。

リストという作曲家は、傑作もあるが、確かに駄作も多いと思う。
この曲は、確かに平凡な曲だ。
しかし、リストを考える時には、
駄作も聴いて初めて、作曲家の全体像がわかるというものだ。
(ちょっと無理無理にまとめている私・・・)

ということで、暇があったら、聴いてください。
(なんだ、この結論は・・・)

余談だが、私の好きな推理小説作家に、カーという作家がいる。
この作家の作品も、傑作と駄作がいりみだれているんだなあ・・・


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バラード 第2番(リスト) [リスト]

最近、ショパンのピアノ曲を書くことは、多いのだが、
同時代のリストのピアノ曲を書いていない。
(私、リストのピアノ曲は、好きなのですよ。確かに駄作も多いけど、人間味があって・・・)

ということで、今日は、リストのピアノ曲である。

ショパンのピアノ作品は、名作ぞろいだが、中でもショパンの4曲のバラードは、
どれもこれも傑作として、ピアノ作品の中でも輝いている。
(4曲とも、この音楽日記で登場済みである。)

リストも、負けずに、ピアノ作品として、2曲のバラードを作曲している。
しかし、残念なことに、ショパンのそれと比べて、2曲共、演奏されることは、少ない。

私の持っている本には、リストのバラードについて、下記のように書いてある。
「ショパンの作品を比べれば、遙かに下に位置し、その差は、隔絶している・・・曲は、
 なんら意味を有しない、平凡な作品である。・・・」

また別の本には、
「ショパンのバラードと比較して、音楽として、価値は低められている・・・」

また、別の本には、
「リストのバラードは、一番も二番もなにを表そうとしているか、わからない・・・」

あーあ。なにもここまで、この作品を悪く言わなくともいいのになあ(笑)
まあ、しかし、確かに、多くの人の意見は、上記のような感想だろう。
音楽の評論は、自由だし、このような意見は、ある意味、もっともだ。
 
しかし、しかし、リストのピアノ作品に とてもとても人間味を感じる私としては、
駄作と言われても、この作品を擁護したい。

まずは、リストのバラード第2番という曲を聴いたことのない人に、
曲の簡単な解説である。

曲の開始は、左手の半音階のスケールの上に、暗い旋律が単音で演奏され、
その後、明るい単純な旋律になる。
これが、二回繰り返され、その後、半音階を使用した技巧的な展開が繰り返され、
そして、後半は、最初の主題が、明るくなり、すばらしいピアノ書法で高揚する。
コーダは、二種類あり、静かに終わるバージョンと、派手に終わるバージョンがある。

さて、この曲のいいところを書いてみよう。
・半音階が耳につくかもしれないが、主題の展開は、とても変化に富んでいる。
・演奏効果は、技巧的で、とてもある曲だと思う。
・作曲年代は、あの傑作ピアノソナタと同じであり、時々、同じような響きの場所もある。
・なんといっても、後半の展開は、すばらしい。

そう、始めから、3/4くらいは、人によっては、確かに退屈かもしれない。
しかし、後半の1/4の展開は、最初の主題を長調にし、すばらしい歌を聴かせる。
この部分は、感動的であり、ピアノの響きもすばらしく、
気持ちがすかっとすること間違いない。
(プロのピアニストが、スケールや和音連打等をすばらしく響かせるともう快感である。)
ただ、あまりに、この表現が技巧的で、表面だけで、
深い感情がないと思う人がいるのだろう。

しかし、こんな人間的な素直な感情表現もいいと思う。
バラードとは、もともと物語だ。きっとリストは、思いを素直にぶつけたのだと思う。

うーん、でもね、リストのバラードとショパンのバラードを比べて、
お前は、どちらが、上か選べって、上司に言われたら、

「方向性が違う、バラードのピアノ曲に順位は、つけられない」
って、かっこよく、言いたいなあ。
(でも、確かにショパンの方が上だろう・・・という自分の内なる声もあるのは事実だ)

まあ、そんなこと考えず、
リストのバラードを聴いたことのない人は、是非聴いてくださいね。
一番もとても聴きやすい曲ですが、二番の方が、変化に富んでいて、面白いと思います。

しかし、この曲を改めて聴いて、どんな物語が浮かぶかなあ、と思っていたら、
夫婦げんかをして、いろいろ言い合った夫婦が、最後は仲直りして愛の歌を歌う。
みたいな、平凡な物語が浮かんだ。

うーん、私の想像力は、貧弱だあ・・・
(それに、これじゃあ、この曲の擁護に全然なっていないし、リストさんごめんなさい。)


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ピアノ協奏曲第一番(リスト) [リスト]

さて、演奏会の練習で土日がいそがしかったので、家が散らかり放題だった。
ということで、今日一日、家の掃除をしていたので、
足腰が痛い。・・・歳だな、こりゃあ・・・

ということで、今日は軽い曲で、体を癒そうと思った。
それならば、モーツァルトとか、室内楽とか、ピアノの小品とか聴けばいいものだが、
目の前には、こないだ出した古いレコードが積まれている。

その一番上にフォンタナの1300円の廉価盤のレコードがあり、
ついつい、それをかけてしまった。
(しかし、この時代に、レコードか?)

ピアノは、巨匠リヒテル。
指揮は、コンドラシン。
オケは、ロンドンシンフォニー。

ははは、聴いてしまったら、しょうがない。

今日の音楽日記は、リスト作曲のピアノ協奏曲第1番である。
(あーあ、違うの聴く予定だったのに、)

さて、この曲、一般的には、
ピアノが派手な曲で、あまり深い音楽的な内容はなく、
トライアングルが活躍し、
見た目もいいし、管弦楽もそつなく書けている
という評判である。

名曲の基準は、いろいろあるので、なんともいえないが、
確かに、ショパンやシューマンやグリーグやチャイコフスキーや他の有名どころの
ピアノ協奏曲と比較して、リストと、どちらかを選べと言われたら、
確かに、リストのこの曲を選ぶ人は、少ないだろう。

それに、この曲の悪口ならいくらでも書ける(笑)
  ・だいたい、あの半音階だけの主題は、なに?
   (今、この主題で曲を書いたら、笑いものだな)
  ・室内楽的な部分も、ちょっと、安易だなあ
  ・トライアングルの使い方も、安易だ。
  ・最後のピアノの両手オクターブも半音階だけ
   (そりゃあ、手抜きだろう。)

しかし、しかし、私は、好きだなあ、この曲。
決して名曲とは言えないし、聴いてない人は、是非聞いたほうがいいとも言わないけれど、
いいじゃないか、こんなにも、ピアノを響かせる曲があっても・・・

そう、ピアノが最初に出てくる部分
両手オクターブで、かなりの跳躍が要求される。
テンポをちょっと落とす人もいるが、ここは、インテンポで弾いてほしい。
かっこいいなあ。・・・たいてい、実演では音をはずすとこかな

甘く歌ったり、技巧的に見せたり、
それからあとは、もう、勢いにまかせて、最後まで駆け抜ける。

しかし、若さだけでは、この曲は、弾けないんだなあ・・・これが
堂々とした、どっしりとした雰囲気も必要だ。

リヒテルの演奏は、余裕をもってピアノを響かせ、
そして、完璧なテクニックで駆け抜ける。
バックのオケもよく合っている。
若さあふれた演奏ではないが、この曲の理想的な演奏だと思っている。

さてさて、第2番も続けて、聴いてしまった。
そろそろ寝るか・・・

次回は、古いモノラル録音のレコードから書こうと思う。

しかし、肩と足が痛い・・・


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2台のピアノの為の悲愴協奏曲(リスト) [リスト]

さて、音楽好きな人なら、今日は、[のだめカンタービレ]のドラマを見た人も多いだろう。
クラッシック音楽をしらない人でも、あのマンガは、確かにおもしろいと思う。
ドラマもドラマで、私は、気楽に、楽しめた。
(まあ、ドラマでクラッシック音楽が聞こえれば、私は楽しいのだが・・・)

さて、その中で、千秋様とのだめは、
モーッアルトの二台のピアノの為のソナタを弾いていたが、
二台のピアノの為の曲というと、
確かに、二人での楽しみの曲や、教育用の曲が多い。

それ以外でも、いろいろ作品があるが、
今日は、私が大好きな2台ピアノの為の曲を紹介しよう。

今日の音楽日記は、あのフランツ・リストが作曲した、
2台ピアノの為の【悲愴協奏曲】という曲である。
(題名が仰々しいけど・・・・)

この曲は、知らない人の方がきっと多いと思う。
しかし、立派な作品で、私は、すばらしい作品だと思っている。

どんな曲か、いつものように、いいかげんな解説をしてみよう。

・もともと、演奏会用独奏曲というピアノ独奏曲をリスト自身で、2台用に書き直した曲。
・20分弱の単一楽章の曲だが、喜怒哀楽の主題が様々に現れる。
・リストのピアノソナタは、傑作だが、それよりは、わかりやすく、技巧的にも派手。
 (どの主題も、本当にわかりやすいですよ。)
・派手なだけでなく、すぐれた二人のピアニストの演奏でこの曲を聴くと、
 2台ピアノの華麗さ、内容の深さが、すばらしく、表現出来る曲だと思う。

そう、この曲が不遇なのは、ピアノという楽器は、
やはり、基本的に一人で、弾く楽器であるからだと思う。
ピアニストは、王様(女王様)だ。
指揮者のように、奏者の気持ちを考えなくてもいい。
演奏時には、自分の感情表現をその時、その時で、素直に出せると思う。

確かに、二台ピアノの為の曲で、楽しみ用や教育用以外の曲でも、
すくれた作品は、いくつかあるが、
名演がなかなかないのは、多分そんな理由だと思う。
相手を思いながら、なおかつ、自分の感情をさらけだす。

これは、難しい。

このリストの【悲愴協奏曲】は、二人のピアニストが、感情をおもいっきりだしながら、
なおかつ、決める所は、決めなくては、その真価は、わからないと思う。

その意味では、この曲のすばらしい演奏に、会ったことは、私自身ない。
実は、譜面を見ながら、理想の演奏を想像しているだけである。
(譜面を見ながら、音楽を想像するのは、実は、好きなのです。)

千秋様とのだめ なら、この曲の良い演奏が出来るかも知れないと、
テレビを見ながら、勝手に想像しているみどりのこびとちゃんでした(笑)


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超絶技巧練習曲より【マゼッパ】(リスト) [リスト]

さて、先日の日曜の夜、教育テレビで、
ラーザリ・ベルマン(ラザール・ベルマン)のピアノリサイタルを放送していた。
その時のテレビ放送には、なかったが、私には、やはりこのピアニストと言えば、
リストの【超絶技巧練習曲】が思い出される。
そうこのピアニストのこの曲集のレコード発売時は、確かに衝撃的だった。
この曲集をこれほどのスピードと強靱なタッチで、
正確に弾きこなすピアニストは、それまでいなかった。
今でこそ、何人ものピアニストが、いろいろな解釈やタッチやスピードで、弾いているが、
当時この曲集をこんなにも弾けるピアニストはいなかった。
(ただ、あまりにも、どの曲も同じタッチと技巧的な同一の解釈なので、
 続けて全曲聴くと、ちょっと疲れるレコードだった。)

前置きがながくなったが、今日は、フランツ・リスト作曲のピアノ曲集
【超絶技巧練習曲】より有名な第4番【マゼッパ】である。

超絶という題名は、確かに衝撃的だが、
この曲の構成は、簡単で、単純である。
かっこいい序奏の後にでる、主題をいろいろ変奏し、そして、堂々と終わる。
と実は、これたけなのだ。
深い内容がある訳でもない。
しかし、ピアノを思う存分、豪快に鳴らせることの出来る、
そういう意味では、名曲だとも思う。

そして、使われているピアノの技法は、なんともすごい。
(もちろん今となっては、ゴドフスキーやリゲティ等、
 もっともっとすごいものもいろいろあるが、・・・)
早い両手の音階、フォルテシモのダブルオクターブ、手の跳躍、等々
派手な技巧にこと欠かない。

しかしなんといっても、この最初の主題を弾く伴奏形に
譜面を見るか、実際に演奏している所を上から見ないとわからない技巧が隠されている。

最初の主題を弾くにあたって、右手は主題。左手はベース音を弾き、
その間に、3度のダブルスケールがあるのだが、
この弾き方が、2つづつ左手と右手が交互なのである。
左手の4と2、左手の4と2、
右手の4と2、右手の4と2、
左手の4と2、左手の4と2、
で、急速にスケールを弾けという指示なのである。
(わかんないですよね(笑)。まあ興味のある人は、譜面を見てくださいな・・・)
遊びで弾いて見ると、なかなか面白いのだが、急速に弾ける訳がない。
どちらかというと、スケールを弾くのに、ピアノを高速で叩くという感じである。
いやいや、すごいことを考えるものだ。
これは、リストの【ため息】もそうだが、視覚的にもすばらしい。

まあ、たまには、こんな豪快なピアノ曲を大音量で聴くのもいいだろう。
いつもこんな曲、聞いていたら、疲れるよ・・・

追記
 この曲の主題が、ラジオ体操の一部分と似ていると思うのは私だけ?


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ハンガリー狂詩曲 第2番(リスト) [リスト]

今日は、実は、現代日本の管弦楽の曲と、このリストの派手な曲のどちらを書こうかなあ、
と思ったのだが、雨もまだ今日も降っていることだし、派手な曲にしよう。

ということで、今日の音楽日記は、ハンガリーの作曲家、ピアノの魔術師、
フランツ・リスト作曲の派手なピアノ曲、
【ハンガリー狂詩曲第2番】である。

哀愁と情熱のジプシー音楽

この一言が、このピアノ曲の特徴をすべて表している。
まあ、この音楽が、ハンガリーの音楽か、ジプシーの音楽か、
はたまた、ジプシー音階がどこから来ているか等は、研究家にまかせるとして、
(しかし、この哀愁あふれるジプシー音階がなつかしく感じられるのはなぜだろう)
この曲は、素直に、人間の喜怒哀楽を感じられればいいと思うし、
また、ピアノの技巧的な手の動きと、豪快なピアノの音に
感激すればいいのではないかと思う。

私は、勝手にこの曲は、これをしないと名演奏ではない。という基準を作っている(笑)
それは、カデンツァ(自由に弾ける場所?)である。
この曲の譜面には、最後のPrestissimoの前のC#の音のフェルマータに
カデンツァの指示がある。
ここで、カデンツァを弾かないピアニストもいるが、
ここは、腕のみせどころ。是非とも、勝手にいろいろ弾いてもらいたい。と思っている。
ということで、ここで、カデンツァを弾かない演奏は、個人的には×なのである。
(そんな基準でいいのかなあ・・・)

では、私の持っている音源から、ちょっとだけ、この曲のカデンツァを紹介。

 ・ホロヴィッツ・・・このカデンツァは必聴。というより、曲全部が自由な編曲の演奏(笑)
 ・アムラン・・・・・多分一番すごいんだけど、ちよっと冷静なんだな、これが。
 ・バルト・・・・・・カデンツァは普通だが、曲の最後の終わり方が独特(これ驚きます。)
 ・パデレフスキー・・ちよっとだけのカデンツァだか、こういうのを粋と呼ぶんでしょうね
 ・オグドン・・・・・さすが技巧派ピアニスト。短いけど爆演です。
           等々

まだまだ、いろいろな人が、いろいろなカデンツァを弾いている。
ちょっと疲れるけど、聴き比べるのはすごくおもしろい。
(しかし、この曲と言えば名演と言われる、シフラは、なぜかカデンツァを弾いていない)

さてさて、この曲に関することをもう一つ。

音楽に映像を付けるというのは、ディズニーのお家芸だが、
(あのファンタジアは、傑作ですね)
今回紹介するのは、残念ながら、ディズニーではありません。

あの名作アニメ【トムとジェリー】の【ピアノ・コンサート】というのを知っていますか?
今なら、多分まだ、1000円以下で、DVDが変えると思う(多分)
ハンガリー狂詩曲第2番のファンで、これを見ていない人には、是非お勧めである。

もちろん、トムとジェリーが仲良く?けんかするのだが、
全編ピアノ演奏会の場面で、ハンガリー狂詩曲第2番を弾くピアノの中で、
二人がけんかするのである。
映像とピアノ音楽がベストマッチ。
そして、このピアノの演奏が即興的ですばらしいのだなあ、これが、
途中で違う曲にもなるし・・・

この曲は、こんな風に楽しく弾く曲だと思う。

しかし、この音楽日記は、一応、原則的には、その日に、曲を聴いて、書いている。
今日は、いろいろなハンガリー狂詩曲の第2番ばかり聴いて、
トムとジェリーのDVDも見て・・・
あーあ、疲れた。


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スペイン狂詩曲(リスト) [リスト]

サッカーのワールドカップが熱戦を繰り広げている。
私も、普段、Jリーグや、サッカーは、あまり見ないが、
なぜか、ワールドカップだけは、テレビを見てしまう。(もちろん日本以外の試合も)
この熱気は、なんなのだろう。
オリンピックより世界中が熱狂するというのも、しかし、わからなくともない。
私の優勝予想は、無敵艦隊スペインである。
(あの情熱的な赤がいいですね。と全く根拠のない素人予想です。)

おっと、ここは、みどりのこびとちゃんのクラッシック音楽日記だった。
前置きが長くなったが、今日の曲は、そんな訳で、(あーあ、無理無理だなあ)
ピアノ独奏曲、リスト作曲【スペイン狂詩曲】である。

リストは、民族的なピアノ曲を数多く作曲している。
有名な所では、ハンガリー狂詩曲の19曲と、このスペイン狂詩曲であり、
どれもこれも、リストの自由奔放のピアニズム満載の曲であり、
ピアノの音から、本当に匂いが香る。(ははは)
この中では、ハンガリー狂詩曲の第2番、第6番、第15番が人気だと思うが、
私は、なんといっても、【スペイン狂詩曲】が一番好きだ。

この曲は、スペインのフォリアとホタの2つの舞曲を素材にしているようだが、
そんなことより、この曲は、リストのピアノの技巧と情熱的な響きを単純に堪能しよう。

最初の堂々たる前奏とカデンツァ。フォリアの主題の変奏、
だんだん熱くなっていく、ホタの情熱的な変奏。
そして、いろいろな人が勝手に変えるコーダ(笑)
こんな曲である。
別にスペインをイメージしなくてもいいじゃないか。そう思える。

私の持っている音源は、
古いシモンバーレルから、豪快演奏のベルマン、一分の隙も無いライブ盤のキーシン、
独特の世界のシフラ 等々、ゆうに20種類は超える。
(しかし、この曲、腕に覚えのあるピアニストには、人気みたいですね)

どのピアニストが弾いても、どれも、あのサッカーのワールドカップのように、
聴いていて燃えるのである。
これは、この曲の一番の魅力だろう。
そう、燃える曲というのがあってもいい。
自分で弾いてみたいなあ、しかし、これは、さすがに無理だな。

さて、この曲では、ちょっと変わったCDを持っている。
それは、このピアノ独奏曲【スペイン狂詩曲】をブゾーニが、
ピアノ協奏曲に編曲したものである。
ブゾーニさんのことだから、ピアノをさぞ派手にしたのだろうと、思って買ったのだが、
いやいや、あまり、ピアノの譜面は、変えていないですね。これは、
というより、管弦楽の部分がかなりあり、ちょっとバランスが・・・
(おいおい、素人がそんなこと言っていいのか(笑))
うーん、これに限っては、ブゾーニ版より、私は、独奏版の方がいいかな。

さてさて、ワールドカップをやっている期間は、
ブラジルの曲とか、アルゼンチンの曲とかの紹介になりそうだ。
(いやはや、ミーハーですな)

あれっ、アルゼンチンのピアノ曲って?


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三つの演奏会用大練習曲より【ため息】(リスト) [リスト]

さて、別のブログでちょっとこの曲のことをふれていた。
ということで、いつものように安易だが、
今日の音楽日記は、リストが作曲した、非常に有名で、美しい曲。
三つの演奏会用大練習曲より【ため息】である。

さて、有名な曲だけに、説明は、不要だろう。

左手の大きなアルペジォの伴奏に乗って、右手がスッタカートの美しい旋律をかなでる。

えっ

ははは、
実は、上記の文章は、ウソですね。
(この曲の楽譜を持っている人は、どこが、ウソだか分かりますよね)

そうこの曲の特徴というか、まず驚かされるのが、
音楽だけを聴くと、確かに、

「左手の大きなアルペジォの伴奏に乗って、右手がスッタカートの美しい旋律をかなでる」

なのだが、実際には、

「左手と右手で大きなアルペジォの伴奏を弾き、
 左手がアルペジォの伴奏の時、空いた右手が最初の旋律の一音を弾き、
 その後、右手のアルペジォの伴奏の時、左手は、右手を飛び越えて、次ぎの旋律を弾く。
 すなわち、両手の大きなアルペジォの伴奏の中で、
 両方の手で、交互に美しい旋律をかなでるのである」

って、文章じゃあ、よくわからないですよね(笑)

そう、もし、ピアノが少しでも弾けるなら、今すぐ、楽譜を買って、
最初の8小節を弾いてみよう。
コードは、2つだけだし、
ここまでなら、なんとか、音の粒とかを考えなければ弾けるはずだ。
(残念なが、私の実力?では、ここまでで、がんばって18小節までだな)

そう、この曲のしかけが分かるはずだ。

この曲は、スッタカートの旋律をいかに歌わせるか、の練習曲と言われているが、
私は、いかに、両手の交差を、派手ではなく、そして、これみよがしではなく、
美しく、優雅に見せることが出来るかの練習曲ではないかと勝手に思っている。

この曲は、リストが37歳の時の作品だ。
若いころの派手な技巧から、一歩踏みだし、
技巧の中に、優雅さや美しさを追求した、美しい小品だと思う。

確かに、聴くと、優雅さだけの曲かも知れない。
(まあ、そうは言っても、いろいろと盛り上がるが・・・)
しかし、内面に込められたピアノの技法は、
すばらしく、ピアノという楽器をひきたたせる曲であると思う。

さて、この曲には、コンソレーション第4番の最後のような、コーダがある楽譜もある。
アムランさんが弾いているが、まあ、普通の版の方が好きだな。

最後に、
【ため息をつくと、幸せが逃げる】とよく言われる。
うーん。これは、名言だな。
確かに、ため息 より、軽やかに生きたいですね。
(ということは、三番ではなく、二番ですか?)←わかりますか?


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ラ・カンパネラ(リスト) [リスト]

さて、先週は、ショパンの曲ばかり、この音楽日記に書いてしまった。
それでは、リストが、かわいそうだ。(オイオイ、シューマンはどうするんだ・・・)
ということ(しかし安易だな)で、今日の音楽日記は、
ハンガリーの作曲家、ピアノの魔術師と呼ばれた作曲家、波乱の人生の作曲家
フランツ・リスト作曲の【パガニーニによる大練習曲】より、
第3曲の「ラ・カンパネラ」である。

さて、あまりにも有名な、この曲だが、少々説明してみよう。

・この曲は、パガニーニ(当時の大バイオリニストで作曲家)作曲のバイオリン協奏曲第2番
 第3楽章の主題を基にしている。

・ピアノの高音の音色をこれほど効果的に使用した曲は、なかなかないと思う。
 (高音の両手トリルなんて、ゾクゾクしますね)

・リストが若いころ、作曲した曲だけあって、技巧的には、どうだ、と言わんばかりの曲
 である。(音の粒がそろった演奏には、うっとりですね)

・現在の最終版の他に、ちょっと変わった1938年度版とか、作曲家ブゾーニが、
 原曲を基に、さらに華やかにした版(トリルが多い)があり、なかなか、華やかである。

・この曲を、バリバリ技巧的に弾くか、ちょっとゆっくり目に、落ち着いて弾くかは、
 ピアニストの性格を表すのにぴったりである。
  (ちなみに、私は、バリバリ派が好きですね、そのうち変わるかもしれないが・・・)

さて、この曲のイメージは、と聞かれたら、何と答えるだろう?
多くの人は、鐘の音の模倣と言うだろう。
もちろんそれは、それで、いいと思うし、多分間違っていないだろう。

しかし、私は、この曲に限っては、鐘だけのイメージではないのです。

リストの若い時の、華やかで、社交的で、怖い物知らずの若者で、
ピアノを圧倒的に貴族の前で弾いてしまう姿が浮かぶ。
そして、歳をとり、神父になったリストは、あんな時もあったなあ、と思う。
そんなイメージなのである。(長いぞ・・・)

それ故、この曲は、圧倒的に速いスピードで正確に、弾いてもらいたいが、
演奏が終わったあとは、「あのころは、若かったなあ」と思える演奏がいいなあ。
(ははは、素人は、怖い物なしですね。なんだって、勝手に言えるんだから・・・)
(もちろん、こんな事言っていますが、私は、当たり前ですが、この曲全く弾けません)

リストが若いころに書いた、オペラのパラフレーズや、練習曲などは、
深い味わいは、確かにない。
しかし、この時期があってそ、人生の後半で、技巧だけでなく、
あれだけ深い味わいがある数多くの曲が生まれたと思う。

それを考えながらこの「ラ・カンパネラ」を聞くと、
目の前に、若いリストが、どうだ、と胸をはって、いる姿が
いつも頭に浮かぶのである。

さて、いつもと違い、今日の音楽日記は、長い長い後半部があるのです。

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さて、結構以前より、
このブログを私が書いていることを知っている友人達からこんなことを言われている。

友人「ブログ見たけど、なんで、コメントとかトラックバックつけられないの?」
私 「いやあ、個人的な感想書いてあるだけだし、書こうと思う人いないと思うし・・・」
友人「なにを言っているのですか、ブログは、コミュニケーションツールなんですよ。
   そのためには、コメントとトラックバックは、必需品なのですよ(きっぱり)」
     (いやいや私は、コミュニケーションとして書いているのではないのですが・・・)
私 「いやあ、コメントがいっぱいきたら、対応するのもおっくうで、・・・」
友人「こんな、マイナーなブログにコメントいっぱい来るわけないじゃないですか」
私 「そりゃあそうだけど・・・それは正しい。」
     (そんなブログを見ている君はいったいなんなんだ)
友人「それにコメント拒否していると、アクセス数少ないでしょう」
私 「いやいや、別にアクセス数を増やそうとしている訳でないし・・・」
友人「えっとですね、ランキングとかに登録するとアクセス数増えますよ」
私 「だから、アクセス数アップとか、あまり考えてないって・・・」
友人「しかし、少なくとも、コメント欄は書けるようにしておいてくださいね」
私 「いや実は、私、人見知りするタイプで・・・」
友人「だからブログは、コミュニケーションツールなんですよ」
     (あーあ、なんなんだ、この人達は・・・・)

他にも
「期間限定でもいいから、コメント欄あけてくださいよ。コメント書きますから」
という人もいる。

ここで、はっきり言おう、こんなことを言ってくる
パソコンとかインターネットに詳しい私の楽しい友人達(本当)は、
ピアノ音楽は、おろか、クラッシック音楽は、まったく聞かない人達なのである。

私のブログを読んで、楽しいのかなあ・・・・はなはだ疑問である(笑)

それに、
文章が私のイメージに合わないとか、アクセス解析ツールをつけるべきだ。
等と言ってくる割には、
 「この音楽日記に書いてある曲を聴いて感動したよ」
いう友人は、皆無なのである(涙)

ということ(えっどういうこと?)で、
今回より、コメント欄は、開放することにしました。
ご意見、ご感想等、是非およせください。

って、やっぱマイナーなブログですよね(笑)


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ペトラルカのソネット 第104番(リスト) [リスト]

さて、昨日は、大作曲家フランツ・リストの珍曲を紹介したので、
今日は、ちょっと、有名曲を紹介してみよう。

ピアノの魔術師といわれたフランツ・リストは、数多くのピアノ曲を作曲している。
有名曲というと、まずは、
愛の夢第3番」「ラ・カンパネルラ」「ハンガリー狂詩曲第2番」等かな。

これらの有名曲ほどではないが、程良く知られた曲に、
ペトラルカのソネット と題された、3曲がある。
その3曲は、巡礼の年第2年「イタリア」という曲集の中に入っている。

・ペトラルカのソネット 第 47番・・・静かで美しい愛の歌
・ペトラルカのソネット 第104番・・・情熱豊かな愛の歌
・ペトラルカのソネット 第123番・・・夢のような愛の歌

そんな感じの曲で、3曲とも、非常に美しい曲である。
基々は、リストが作曲した、テノールの為の歌曲であり、
自分自身で、ピアノ独奏用に編曲を行っている。

ペトラルカ(1304~1374)は、イタリア文学の巨匠であり、
数多くのソネット(14行の定型詩)を書いたらしい。

今日の音楽日記は、この3曲の中で、もっとも情熱的な
ペトラルカのソネット第104番 である。

この定型詩の内容は、以下のようなものである。

「心の平和が乱れ、
 自己嫌悪におちいりながらも、
 なお誰かを求めている。
 私を救ってくれるのは、
 愛しい人、
 貴方だけなのです。」

この情熱的な内容をリストは、音楽で、描いている。
このような文学的な内容を音楽で表現をさせたら、
ロマン派の作曲家の中では、リストの右に出るものはいないだろう。
(そりゃあそうだ。交響詩というジャンルは、リストが作ったものですよね)

最近、この曲の原曲のテノールの音源も手に入れて聴いてみた。
(最近、リスト歌曲全集 のCDを買ってしまったのですね・・・ああまた貧乏だ・・・)

うーん。やはり、外国語はわからないが、
歌の方が、この情熱的な内容を表現できるような気がする。

しかし、しかし、さすが、リストである。
ピアノ編曲にあたっては、そのままでなく、
ピアノの音と音色で、ちゃんとこの情熱的な愛の歌が、表現できるピアノ編曲だ。
これは、うまい。さすがだ。

テノールも、もちろんいいが、
ピアノにはピアノの歌い方があるっていう感じだな。

まあ、この曲を知らない人で、ロマン派のピアノ曲が好きな人がいたら、
聴いてみても損は、ないと思う。

ところで、ここまで書いてきたが、
今日の題名を見て、so-net(ソネット)のことを書いたものと勘違いした人って、
いるのだろうか?
きっと、一人は、いるな(笑)

しかし、so-netのネーミング会議(?)にあたって、
14行の定型詩のソネットのことは、少しは、頭に思いうかんだのだろうか?
(そんな訳ないか)


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スケルツォと行進曲(リスト) [リスト]

今日の音楽日記は、なににしようかと、
通勤の電車の中で、リスト作曲のピアノ曲をデジタルオーディオで聴いていた。

リストの曲には、演奏効果だけの派手な曲や、宗教的な曲、内面的な曲、サロン風の曲
深淵な曲、イメージ豊かな曲、支離滅裂な曲 等々、いろいろある。

そして、名曲と呼ばれているものから、駄作と言われているものまで、
数多くあるが、駄作と言われているものの中にもなにか光るものがある。
(やはり、音楽家の中でも天才の一人だと思う。)

いろいろ聴いていたが、その中で、一つ気になる曲があつた。
今日の音楽日記の曲は、ちょっとめずらしい曲である。
リストが、1851年に作曲した、
【スケルツォと行進曲】(13分程度のピアノ独奏曲)という曲である。

さて、この曲の世間の評価は、千差万別である。

  ・スケルツォと行進曲の華麗な融合。超絶技巧を駆使した、リストの知られざる名曲
という評価もあれば、
  ・単純な主題に、単純な構成。空回りする技巧。リストの悪い面が出た駄作
という評価もある。

さて、人の感想ではなく、私自身の感想や意見はどうだろう?

それがよくわからないのである。まったくまとまってない。

 ・確かにスケルツォの主題も行進曲も単純で、展開がないように聞こえる
  しかし、気になる旋律ではある。

 ・技巧も難しそうだが、リストの派手なオペラパラフレーズに比べて地味
  しかし、確かにアクロバティックな技巧だ。

 ・あまり、数多くのピアニストが録音している曲ではない。
  しかし、有名なピアニストも録音している。なにかあるのかも・・

 ・リストの名曲として、この曲を人に勧めることは、まずないと思う。
  しかし、知られざる名曲ではないが、決して駄作ではないような・・・

そう、何かがひっかかるのである。
いくら考えても、今日は、答えが出そうにない。

この音楽日記を数ヶ月間書いていて、思ったことがある。

クラッシックの曲のことを書いていて、
自分が、好きな曲と嫌いな曲。
イメージがわく曲とわかない曲。
譜面を見て楽しい曲や、訳のわからない曲。
そんな風に自分の感覚が、わかつている曲の感想を書くのは、
非常にスムーズだし、楽しい。(もちろん嫌いな曲もそうである。)
そうで無い曲は、当たり前だが、まったく書けない。

今日の【スケルツォと行進曲】に関しては、
まったく自分の中でまだ、感情が決まっていない。

しかし、そんな曲を聴いて、自分の中で
あーでもないし、こうでもないし、と頭の中で考えるのは、
クラッシック音楽の聴き手の醍醐味ではないだろうか?
聴き手も芸術家であるべきだと思う。
曲に対してのイメージを考える、この時間は、
クラッシック音楽の聴き手としての重要な時間だと思う。
(まあ、考える時間はなく、一目惚れにちかい曲も、いっぱいあるのだけどね・・・)

今日の音楽日記を読んで、リスト作曲の【スケルツォと行進曲】を聴きたくなった人
は、皆無だと思う。(当たり前だ、自分の感想や意見がないのだから)

しかし、まあ、たまには、自分の意見がまったくわからない曲を紹介してもいいかなあ
と思った今日なのであった。・・・
皆さんにもあるでしょう、こんな曲・・・


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エステ荘の噴水(リスト) [リスト]

さて、スーパーピアノレッスンで、ラベルの「水の戯れ」をやっていた。
もちろんこの曲も名曲だと思うし、私も好きな曲ではあるが、
今日は、この曲を作曲するにあたって、
ラベルが影響を受けただろうと言われている曲。
フランツ・リスト作曲の【エステ荘の噴水】である。

リストは、言うまでもなく、
それまでのピアノ曲よりもはるかに、技巧的な曲を書き、
ピアノの表現力を圧倒的に広げたハンガリーの作曲家だが、
外面的な華やかさだけの曲があったり、
宗教的な曲があったり、
近代の音楽に通じる無調の曲があったり、
そのすべてが入っている曲があったり、
一筋縄ではいかない作曲家である。

この【エステ荘の噴水】という曲は、
リストが人生の後半、
演奏活動を引退して、身を落ち着けたエステ荘の噴水を描いた曲で、
若いころの技巧一辺倒の曲ではなく、
また、もっと後の無調の曲でもなく、
人生の落ち着いた時期に書かれた、
きわめて、エレガンスで、カドのとれた曲だと思う。

皆さんは、水の音(雨の音、川のせせらぎ、海の音、等々)は好きですか?
大部分の人は、好きだと思う。
α波とか、f波とか、理論的なことは、わからないが、
水の音には、落ち着ける、なにかがあるのだろう。
(人間は、元々お腹の中で、羊水の中にいたからという人もいるらしい?)
(しかし私は、台風は嫌いだが、部屋の中で、雨の音を聞くのは、けっこう好きである。)

水を連想する名曲は、
水の精(ラベル)・水の戯れ(ラベル)
水の反映(ドビュッシー)・雨の庭(ドビュッシー)・海(ドビュッシー)
等々、フランスの作曲家に多いと思うが、
少し考えると、どんな国の作曲家もいろいろ曲を書いている。
それだけ、【水】は、ひきつける題材なのだろう。

話が、横にそれたが、リストの【エステ荘の噴水】は、
冒頭から、7thや、9thの音が、気持ちよく響き、
ピアノの高音が絶妙に利用されている。
(リストは、ピアノの高音を使うのがうまい!)
その為、後半に出てくる、
低音のアルペジォと右手のオクターブの3つの音のクライマックスは、
すばらしく開放的に響く。
後に、フランスの作曲家に、影響を与えたといわれているが、
響きは、やはり、リストだなあ、とも思う。

しかし、人生の後半に引退して、庭に噴水がある家に住めるとは、
あこがれるなあ。(いいなあ)

だいたい、庭に噴水がある人なんて、私の周りには、皆無である。(笑)
それを夢みて、今週もロト6を買ってしまう私である。


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波を渡るパオラの聖フランシスコ(リスト) [リスト]

さて、今日の音楽日記は、
ピアノの魔術師と呼ばれている、フランツ・リストのピアノ曲である。

さて、リストの曲には、傑作もあるが、駄作も多いと言われている。
(私も本当にそう思う。しかし本当に駄作も多いと思うが、またそれがいいんだなあ(笑))
しかし、ツボにはまった時は、ピアノの表現力の限界まで、解き放つような作品になる。
(一曲しかないピアノソナタはその典型だろう)

今日の日記の「波を渡るパオラの聖フランシスコ」というピアノ曲は、
ツボにはまった傑作だと思う。

この曲は、リストが、落ち着いて作曲活動をしていた時代の作品で、
ピアノの技巧と、宗教的な題材が、みごとに一体化している。

この「波を渡るパオラの聖フランシスコ」の話は、よく知らないが、
聖フランシスコが海の上を堂々と歩いていく奇跡をみごとに描写している。
(人間が海の上を歩けないだろうとかいう、つっこみは、横に置いておこう)

左手は、ほとんどが上下のスケールで、海の波を表し、
右手の単純な旋律が、聖フランシスコの歩く様子を表す。
曲は、少しずつ盛り上がり、アレグロ・マエストーソの部分で頂点となる。
(この部分では、本当に気持ちがすっーとなります。)
そして、コーダのレントの部分の静けさと、堂々とした終結部。

リストが嫌いという人にも一回聴いてもらいたい曲だ。
描写がストレートすぎるという人もいるかもしれないが、
ストレートでもいいじゃないか。(と開き直って言ってしまおう。)

この曲は、2つの伝説 という曲の二曲目にあたる。
一曲目は、「鳥に説教をするアシジの聖フランシスコ」という曲で、
これも、鳥のさえずりが、よく描写された曲である。
(これも、鳥に説教してもわからんだろうと言う、つっこみは、横に置いておこうね)

まあ、時間があれば、聖フランシスコの伝説の話をちょっと、調べてみよう。
また、この曲の聴き方が変わるかもしれない。
(実際、どんな伝説なのだろう?)

話は、変わるが、リストは傑作もあるが、、本当に駄作が多い。
私の愛する推理小説作家 カー と似ているのかもしれない。
(すいません。推理小説ファンしかわからないですよね)


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リゴレット・パラフレーズ(ヴェルディ=リスト) [リスト]

昨日の音楽日記の中で、
シューマンの謝肉祭の演奏は、もっと遊んでもいいのでは、・・・
ことを書いた。

しかし、いろいろなピアニストが、とことん遊んで(いい意味で)弾いているのが、
リストが作曲(編曲?)した数々のオペラ等のパラフレーズだろう。

私、この手の曲は、大好きである。
内容が無いという人もいるが、
だいたい、すべての曲に内容や精神性を求めるのは、おかしいよなあ。
こういう曲があるから、コインの裏表のように、
ベートーベンの後期のソナタや、シューベルトの後期のソナタ等もあるのだ。(きっぱり)

今日は、花粉症の私としては、大変憂鬱な日だった。
ということで、もう何も考えず、リストのオペラパラフレーズを聴いている。

曲は、もうなんでもいいです。

有名な(一般的には無名だな)「ノルマの回想」
最後の部分は、気分がスッキリする「ドンジョバンニの回想」
ちょっとマイナーな「鬼のロベールの回想」
いやいや、気分は、爽快です。花粉症の鼻づまりも直りそうです。(笑)

まあ、そんな中で、今日の音楽日記は、昔から、有名な
「リゴレット・パラフレーズ」
有名なヴェルディのオペラの四重唱からの編曲である。
(編曲というより、完全な独立したピアノ曲の作曲ですな)

深い精神性なんて、まったくありません。
右手の華麗なスケールの中に浮かぶ、優雅な旋律。
絶対に自分は、弾けない粒のそろったスケール。
見るだけで、ため息がでる譜面。

心のそこから、「いいなあ」と思ってしまう。

この作品を弾くには、テクニックと、歌心と、遊び心が、絶対必要だ。(きっぱり)

確かにその後の作曲家は、もっともっと難しい曲を書いてはいるが、
この手の曲の先駆者としてのリストは天才だと思う。

ちなみに、リストと同時代に生きた、タールベルクという作曲家の作品も、
花粉症のいやな憂鬱感を吹き飛ばして入れる爽快な作品です。

しかしですね、
だいたい、鼻水をかみながら、クラッシック音楽を聴く場合は、
こんな音楽しかないですね(笑)


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超絶技巧練習曲より【鬼火】(リスト) [リスト]

今日は、節分である。節分と言えば、豆か鬼。
無理矢理、豆か鬼の付く、ピアノ曲を一生懸命考えたが、
この曲しか思い浮かばなかった。(きっと、まだあるよなあ・・・)

さて、鬼火というのは、西洋では、人の形をした火で、森の中へ、人を誘うものらしい。
きっと、日本でいう、ひとだま(火の玉)みたいなものですね。

ちょっとここで、曲とは関係ない話を少々。
皆さんは、ひとだま(空中をふらふら飛ぶ火の玉のことですね)を見たことがありますか?
実は、私は、二回見ている。両方とも小学生の時である。

一回目は、5人で遊んで買える途中、夕方、学校のそばを歩いていたら、
誰かか、大声で、「ひとだまだ!」といったので、見たら、火の玉が浮かんでいた。
みんなで急いで逃げて帰った覚えがある。
ただ、この時は、友達の声にひょっとしたら、だまされたかもしれない。
見たような、見てないような気がするのである。

二回目は、一人で、犬の散歩をしていた時である。
夕方自宅近くで、はっきりと、ひとだまが浮かんでいるのを見た。
なぜか、その時は、まったく怖くなく、ゆっくりと動くひとだまを、じっと見ていた。
いつのまにか、それは、ぱっと消えた。
この時の記憶は、今も鮮明に頭に残っている。
あれは、なんだったのだろう。

しかし、大人になって、ひとだま(火の玉)は一回も見たことがない。
トトロや、真っ黒くろすけ と同じで、大人になると見えなくなるのだろうか?
ちょっとだけ悲しいな。
(みどりのこびとちゃんは、時々見えるが・・・(おいおい大丈夫か・・・))

さて、話がずいぶん横道にそれたが、今日の音楽日記は、
リスト作曲の超絶技巧練習曲より鬼火である。

軽やかに、正確に、音のばらつきがなく、まるで、空中に浮かんでいるかのように弾けば、
気分は、もう鬼火である。(笑)
しかし、超絶技巧練習曲というだけあって、
この鬼火の雰囲気を表現するのは、非常に難しい曲である。
バリバリひくだけではない決して表現できないことである。
鬼火という題名は、後で、付けたものらしいが、この曲にぴったりである。

しかし、この曲の雰囲気の鬼火に森の中で会ったら、
すーっと、付いて行きそうな気がする。
練習曲なのに、空想の世界が膨らむ曲である。

さて、明日から、月曜まで、スキーだ。
スキー場で、夜、ひとだまでも見られないかなあ
(今、大人になって見たらちょっと怖いかもしれない・・・)


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メフィストワルツ第1番(リスト) [リスト]

さて、昨日、ゲーテの【ファウスト】の事をちょこっと書いた。
この話は、非常に有名だが、どのくらいの人が正確に
この物語のあらすじを言えるだろうか?
かくいう私も、この本を学生のころ読んだ記憶は、あるが、
正確にあらすじを覚えていない。
(特にゲーテのファウストの2部の方は、みなさん忘れていませんか)
まあ、最近は、あらすじ本もあるが、時間があったら本を読んでみるか。
(といいつつ、それはしかし、きっとないな(笑))

その物語の中で、ファウストを連れ回し、世の中のすべてを否定する悪魔として、
出てくるのが、メフィストフェレスである。

ハンガリーの作曲家、フランツ・リストは、このメフィストフェレス
が気に入っていたのかどうか知らないが、メフィストを題材にした、
ワルツやポルカ等を多数、作曲している。
(私は、リストは、ファウストに自分を重ねていた気がするなあ。
 最後は、女性の魂で救済されるし・・・・・)

その中で最も有名な曲が、メフィストワルツ第1番【村の居酒屋の踊り】である。
(居酒屋で弾く悪魔のヴァイオリンに合わせて、踊り狂う。みたいな筋である。)

この曲は、きまじめに弾くだけでは、当然だめだし、バリバリ弾くだけ、でもだめ。
それに、演奏にあたっては、音のミスや荒さも許されない。(だって悪魔だもんね。)
完璧な音と悪魔的なスピードだか、どこか冷めた目があり、しかし
聴く人を別の世界に連れて行くような演奏が理想だろう。

この曲は、作曲が巧みなのか、表現の幅がとても自由だからなのか、
テクニックのあるプロのピアニスト達の演奏からは、
なにかしら、メフィストの香りがただよってくる。
CDより、実演の方が、その香りが強い。できれば、小さいホールがいい。
あーあ、実演で聴きたくなってきたなあ。
あーあ、自分で弾ければなあ。

しかし、メフィストに会って、20歳ぐらい若返りたいなあ・・・・
(時間よ止まれ。美しい。 なんて絶対に言わないからさ)


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ピアノソナタ ロ短調(リスト) [リスト]

メフィストフェレス(ファウストに出てくる悪魔ですね)が目の前に現れ
「ピアノ独奏曲のうち、なにか一曲、完璧に弾けるようにしてあげよう。」
と言ったら、あなたは、なんの曲を望みますか?

私の現在の答えは、
「後で魂をくれとか言わないなら、(あーあ、ちょっとなさけない)
 リストのロ短調ピアノソナタがいい」 である。

また、よくある質問だが、
「ピアノのある無人島(かなり無理な設定だな)に一曲、
 ピアノ独奏曲の譜面を持っていけるとしたらなんの曲か?」

私の現在の答えは、
「リストのロ短調ピアノソナタ」 である。

その理由は、最後まで読んでいただければわかると思う。

さて、この曲、クラッシックピアノを聴いたり、弾いたりしている人なら、
一度は、出会ったことのある有名曲だと思う。
それを裏付けるように、たいていの有名なピアニストは、レコードやCDに録音している。
しかし、有名曲だが、この曲ほど、好き嫌いの激しい曲もないかもしれない。
ちなみにこの曲の初演時の有名な話だか、
ハンスリックは、
「これほど、支離滅裂で大胆不敵な音楽は無い、この曲をほめる人はどうかしている。」
と批評し、
ワーグナーは、
「あらゆる概念を越えて美しく、気高く、美しい。」
と言っている。

ちなみに私のこの曲を聴いた感想は、
(初めて)・・・リストの曲にしては、わかりにくいなあ。派手でもないし・・・
(その後)・・・すごい曲だ、エネルギーが充ち満ちて、圧倒される
(その後)・・・第一主題はdimコードが耳につくし、主題の変形もちょっと・・・
(その後)・・・ひょっとして、ピアノでこれほど表現の多様性を持った曲はみあたらない
(その後)・・・あーあ、わからん。すごいんだが、よくわからん。
なのである。

この曲の初演時の二人の評論家の感想は、どちらもあっているのかもしれない。

この曲はものすごく、すごい曲だと思う。そして名曲だと確信している。
CDやレコードもかなりの数を聴いた。
しかし私自身、この曲は、こんな感じがいいなあ という漠然とした答えさえ
いまだに、見つかっていない。

なぜだろう

この曲は、リストの人間性そのものだと思う。
派手さもあり、恋愛もあり、宗教性もあり、前衛性もあり、古典性もあり、癒しもあり、
騙しもあり、技巧もあり、やさしさもあり、愛もあり、・・・・・
ダブルオクターブもあり、変奏曲もあり、フーガもあり、歌もあり、深淵な音もあり、
速弾きもあり、・・・・
こんなものをすべて含んだこの曲を表現したり、言い表せるのは、
それこそ、悪魔に頼まなければ、見果てぬ夢かもしれない。

ということで、見果てぬ夢なので、とことんこれからも探求したいのである。
ゆえに、最初の答えなのである。

最後に、いままで私が一番気に入っているこの曲の解釈がある。
音楽之友社の世界大音楽全集のリストピアノ曲集Ⅲの最後にある解釈である。
詳細は、避けるが、この曲をファウストソナタとして、解釈し、
各主題と変奏をファウスト、グレートヘン、メフィストとしている。
なかなか独特の解釈である。
興味のある人は、一読してもおもしろいと思う。


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愛の夢第3番(リスト) [リスト]

さて、ピアノの魔術師フランツ・リストの作品の中でも、最も有名な曲がこの曲だろう。
有名曲だか、やはりそれだけのものは、もっていると思う。

元々は、リストの自作の歌曲をピアノ独奏用に編曲したピアノ曲である。
愛の夢第3番には、「おお、愛し得る限り愛せ」の副題がある。
(スピードワゴンがいたら、「あまーーーーい。」と思わずつっこみを入れますね。(笑))。

ということで、演奏的には、「あまーーーーい」演奏が私は好きである。
リストの曲だが、バリバリと弾く感じは、ちょっと似合わない。

この曲、聴く分には、申し分がない。
旋律は、十分美しいし、中間部の盛り上がりも、OK。、
二カ所あるカデンツァも、とてもピアニスティックで華麗である。

弾く方は、どうだろう?
この曲は、思ったより弾きやすく出来ており、
最初の旋律を右手と左手で交互に取るのも、まったく問題ないし、
後半の左手が右手を越える部分も、見た目より難しくない。
カデンツァも運指さえ覚えてしまえば、そこそこのスピードで弾ける。(ような気がする・・・)
すなわち、すごく合理的に書かれていて、労がむくわれる曲である。
聴くほど、難しい曲ではなく、すごくピアノが響くように出来ているのは、
さすが、ピアノの魔術師。天才である。

しかし、同じ、愛をテーマにしても、エルガーの愛の挨拶は、ひそやかで
清らかで、清純な感じがするのだが、
このリスト作曲の愛の夢第3番は、なんか、バブリーな感じがするんだなあ。
なんか、派手で着飾った若い男性が、女性をくどいているような(笑)
(いやいや、この曲を否定している訳ではないですよ・・・)

でもですね、この曲の基になった詩は、男女の愛ではなく、
自然愛や人間愛といった、もっと大きな愛の詩だそうです。(多分・・・)

ピアノ曲としては、聴くにも、弾くにも、くどくのにも(?)、いい曲だと思います。

(中間部のハ長調の盛り上がりが終わり、フラット4つに戻る最初の小節の
 ベース音のBフラットは、1オクターブ下げて弾くと、
 素人ピアニストとしては、とてもとても気持ちがいいなあ・・・)

追記です。
このピアノ曲の基になった歌曲の歌詞ですが、男性が、若い女性に対して苦笑しながら
「そんな軽口たたていいたら、あとで後悔するよ。私が死んだときあやまっても遅いよ。
 今のうちに愛せる限り愛しなさい」と言う内容で
リストも、この曲を さらり と弾くように言っているそうだ
うーん、この曲を軽く さらりと弾くのは、これまた難しいなあ(笑)


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