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シャコンヌ(ヴィターリ) [ヴィターリ]

まあ、あまり、意味はないが、サッカーのワールドカップ期間は、
出場国の作曲家から選んでみようと思ってこの音楽日記を書いている。
(いやあ、実は、なんか決め毎があった方が、書きやすいのですね(笑))

先日、イタリアの試合を見ていて、よし、イタリアの作曲家にしよう。と
心に決めたまではよかったが、イタリアの作曲家のピアノ曲は、少ない。
(もちろん、ブゾーニは、ピアノ曲を多く残しているが、・・・)
さりとて、イタリアと言えば、オペラだが、あまり、オペラは、聴いていない。
(まあ、オペラは、定年後の楽しみにとっておこうかと・・・)
イタリア歌曲もすばらしい曲があると思うが、声楽曲は、最近やっと聴き始めたばかりだ。
そんなことを考えていたら、

イタリアには、私の好きなヴァイオリンの名曲が多いことに気が付いた。

ヴィバルディの「調和の幻想」は、実はよく聴く曲集だし、
タルティーニ、コレルリ、ヴィターリ、ヴェラチーニのヴァイオリン曲が入ったCDは、
定期的によく聴いている。(いやあ、このCD本当にいいのですよ)
それに、ヴァイオリンと言えば、パガニーニ。もちろんイタリア人である。

たまには、ピアノ曲ではなく、ヴァイオリンの曲にしよう。

ということで、今日の音楽日記は、私の大好きなヴァイオリン曲
イタリアの作曲家、ヴィターリが作曲した【シャコンヌ】である。

ヴァイオリン曲のシャコンヌと言えば、もう、最高・至高・究極の3拍子そろった、
バッハの無伴奏の名曲があり、このヴィターリのシャコンヌは、一歩譲るかもしれない。
いやいや、バッハの曲と比較してはいけない。
このヴィターリのシャコンヌは、バッハの世界とは、また違った味わいがひそんでいる。

冒頭の主題からして、とてもロマンテックで、情熱的だ。
バロックの音楽としては、珍しいと思う。
それに、G-F-Es-Dの低音の和声は、単純だが、主題を引き立てている。
曲は、当然、この低音を基に、変奏がくりひろげられるが、
技巧をこらしたというより、
無理のない技巧で、ヴァイオリンのもつ、やさしさと、厳しさの音色で幻想をかきたてる。
そして、最後に重音で、ゆっくり弾かれる場所は、とてもとても、心にじーんとくる。

パガニーニのような明るい派手なヴァイオリンもいいが、
私は、こんな、渋いイタリアのバロックのヴァイオリン曲もこよなく好きだ。

いいなあ、ちょっとヴァイオリンを弾いてみたいなあ・・・

ピアノとヴァイオリンのとちらが、表現力があるかなどの質問は、もちろん愚問だ。
どちらも、というより、どんな楽器でも、その楽器特有の色と香りがある。(当然ですね)

ヴァイオリンは、88鍵のピアノと違い、
GDAEの4弦での音楽の世界である。(伴奏も入る曲が多いが)
その制限された中での、とぎすまされた音楽は、
時には、やさしく、時には厳しく、
ヴァイオリンは、人間の心の叫びのように情熱的だ。

うーん。しかし、私は、ピアノと違い、
ヴァイオリンは、まったく弾けないし、さわったこともない。

首に挟んで(?)弾いてみたら、どんな感じがするのだろうか・・・
よく、ピアノと違い、弦楽器は、人と楽器が一体化するというのは、本当だろうか?

今の私には、ちょっと、この疑問は、わかりそうもない


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