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舞踏への勧誘(ウェーバー) [ウェーバー]

さて、「1曲しか書いていない人を2曲にしようシリーズ」第3弾です。
(まあ、せっかく始めたシリーズなので、もう少し付き合ってくださいな)

今日は、ドイツの有名な作曲家ウェーバーです。
あれっ、ウェーバーって、有名だけど、この音楽日記いままで、一曲しか書いていないですね
それも、代表的なオペラでなくて、ピアノソナタ第1番を書いている
でも、ウェーバーのピアノ曲もいいですよ。

ということで、今日は、代表的なピアノ曲【舞踏への勧誘】を書いてみよう
(それに、たまには、有名曲も書かなくては・・・)

この曲、皆さん、一度は、聴いたことありますよね。
それは、ピアノ曲かもしれないし、管弦楽編曲だったかもしれない。

曲は、ゆっくりした序奏から始まる。
どの解説にも書いてあるように、
男性が、女性を ダンスに、礼儀正しく 誘っている情景ですね。
そして、華麗なワルツが始まる。
ワルツは、目まぐるしく 変化し、それでいて節度もある。
一旦、曲は、フォルテで終了したかと思ってしまいますが、
(ここは、実演では、必ず拍手が起こる場所ですね)
最後に、最初のゆっくりした部分が、戻って静かに曲は終わります。
(ここは、お互いに、ダンスをどうもありがとう という挨拶の部分ですね)

さて、まずは、原曲のピアノ曲ですが、
この曲のピアノ演奏、どのような雰囲気がいいだろう?
私は、節度をもった、スケールの大きな、演奏が好きですね。
そんなに、バリバリの演奏でなくていいです。
速度も速くなくていいです。
夢があって、おおらかな演奏がいいです。

で、ここからは、ちょっとマニアックなお話
このピアノ原曲に基づいた ピアノ編曲を2曲紹介しよう。

まずは、タウジッヒという人が編曲したピアノ曲。
これは、派手です。バリバリの技巧曲です。
最初の序奏が終わったと思ったら、
いきなり、かっこいいカデンツァです。
そして、ワルツ 最後に向かって 盛り上がる 盛り上がる。
これは、とにかく、見栄え良く、派手に演奏してもらいたい編曲です。

次は、ピアノの神様? ゴドフスキーが編曲したピアノ曲。
まあ、聴いてみてください。
最初の序奏の部分から、男性と女性の旋律が対位法的にからみあい、
すごいです。
ずっと、原曲のピアノ曲に、なんともいえない対旋律がついていて、
独特の雰囲気と味を出している。
というより、これは、もう別物ですかな
華麗な舞踏会というよりちょっと怪しい(笑)舞踏会です。
演奏はきっと目茶苦茶難しいです。ハイ
(しかし、あんまり、誰も弾かないなあ・・・)

さて、有名なベルリオーズの管弦楽編曲もあります。
ベルリオーズさん、さすがです。
はじめから、管弦楽の曲かのように、響くこの編曲は、
ピアノ曲を管弦楽に編曲する見本のような曲です。

有名な話ですが、ピアノの原曲は、フラット5個の 変ニ長調
ベルリオーズ編曲は、 シャープ2個 の二長調
そうなんです。
弦楽器は、シャープ系の調の方が、華麗に響くのですよね。
(バイオリン協奏曲は、ニ長調が多いです)

他の楽器に編曲する時に、作曲者の原曲の調を尊重するか?
この質問に対する答えに、正解はきっとないでしょう。
原曲には、もちろん良さがあるし、
すぐれた編曲には、また違った良さがある

とにかく、いろいろな編曲があるというのは、それだけで、
原曲がすばらしいということでしょう。

さて、これで、ウェーバーも2曲になりました。
あと、数曲、このシリーズを続けよう。
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ピアノソナタ第1番(ウェーバー) [ウェーバー]

さて、有名な作曲家なのに、この音楽日記では、この人の作品は初めてなんです。
今日の音楽日記は、ウェーバー作曲の【ピアノソナタ第1番】を書いてみよう。

ウェーバーと言えば、古典派の時代の後半から、ロマン派の時代の前半にかけて活躍し、
歌劇の作曲家として知られているが、室内楽やピアノ曲も結構多い。
最も有名なピアノ曲は、【舞踏への勧誘】だと思うが、
ピアノソナタは、全部で4曲、作曲している。

この第1番のピアノソナタについて、ある本には、以下のように書いてあった。
「よい曲だが、堅実な構成や展開、音楽の深さ、叙情性だけが、足りない・・・」
うーん、そうかなあ。
この言い方は、ないんじゃあ、ないかなあ。

確かに、このピアノソナタは、古典派とロマン派の中間に位置しており、
無理矢理、どちらかに、しようとすると、そんな感じになるのかもしれないが、
音楽の主題や展開は、無理が無く、自然に流れるし、
なによりも、明快で、華やかさが満ちている。
ピアノの書法は、人為的でない情熱にあふれていて、私は、好きなんだけどなあ・・・

さて、それほど有名でない曲みたいなので、
ちょっと真面目?に解説してみよう。

曲は、30分からなる4楽章の立派なソナタである。

第1楽章・・・とても情熱的な4小節の序に始まり、自然に音楽が流れる。華やかな楽章。
       (始めの一瞬は、ショパンの革命を思い出させますね。・・えっ私だけ?)
第2楽章・・・この楽章とてもいいです。アダージョの指定ですが、
       アリアという感じです。出てくる旋律がどれも歌をもっています。
第3楽章・・・メヌェットの楽章。始まりは暗いが、なかなかおもしろい楽章。
第4楽章・・・全曲、休みなく16分音符の動き。この楽章だけは、特に有名で、
       「無窮動」という名で、多くのピアニストに弾かれている。
       (この楽章は、速く、でも一瞬の風が走り抜けるようなさわやかさで弾い
        てもらいたいなあ。・・・言うだけは、なんとでも言えますから ハイ・・・)

古典派の強固な構成のピアノソナタや、
ロマン派の幻想的なピアノソナタも、もちろんいいが、
たまには、ウェーバーの素直で、華麗なピアノソナタを聴いてみませんか?
いいですよ。

関係ないが、このウェーバーっていう作曲家は、
指揮者でもあり、指揮者として、指揮棒を初めて使用した人らしい。
へぇ・・・


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