合奏協奏曲 第8番【クリスマス協奏曲】(コレルリ) [コレルリ]
さて、12月に入って、街もクリスマスのイルミネーションが華やかだ。
我が家でもこの土日に、家の中にクリスマスツリーを飾る予定だ。
ということで、クリスマスのちなんだ曲を書いてみよう。
今日の音楽日記は、コレルリが作曲した
合奏協奏曲 第8番 通称【クリスマス協奏曲】と呼ばれている曲である。
さて、まずは、音楽のお勉強から(笑)
・コレルリは、イタリアの作曲家で、ヴィヴァルディより前の人である。
・合奏協奏曲は、コンチェルト・グロッソ とも呼ばれ、
何名かの独奏楽器群とオーケストラに分かれて、
この2つのグループが、対比される音楽である。
まあ、お勉強は、これくらいにして、(えっ、少なすぎますか?)
曲を聴いてみよう。
第1楽章・・・ヴバーチェと重々しい序奏
第2楽章・・・きっちりとした構成のアレグロ
第3楽章・・・2つの独奏ヴァイオリンの響きがとても美しい(この部分いいです。)
第4楽章・・・特徴的な短い舞曲(ちょっと素敵)
第5楽章・・・バロック風の優雅な舞曲
第6楽章・・・本当に心が癒される、すばらしいパストラーレ
さて、この曲を聴いてどう感じるだろうか?
(もちろん、朝のFM放送のバロック音楽を思い出すのは、いつものことですが・・・)
私が昔々、最初にこの曲を聴いたときに、思ったのは、
とても丁寧な作りのバロック音楽だなあ。
という単純な感想だつた。
そう、あまり、クリスマスを感じる音楽ではなかつたのです。
しかし、ちょっとこの曲のことについて、読んだり、
実際にスコアを買って、音を出して弾いたりして、聴くうちに、
とても音楽に緊張感がある反面、
神聖な教会の雰囲気も伝わってくる名曲だと感じるようになってきた。
この曲は、コレルリ自身「生誕の夜のために書かれた協奏曲」と書いている。
最初の重々しい部分は、キリストの処刑、
そして、最後の部分は、馬小屋の上を飛ぶ天使 を描いているらしい。
しかし、ただ単なる、単純な描写音楽ではない。
そこには、バロック音楽としての質の高さがある名曲だ。
音楽に緊張感と開放感がある。
私がこの曲で、もっとも好きな部分
それは、やはり、第5楽章から、第6楽章のパストラールに移る部分だ。
心が、すっーとなり、自然に音楽に入り込める。
とても気分が落ち着く名曲で、聴いて損はないです。
この時期にぴったりなので、是非どうぞ