歌劇【イーゴリ公】序曲(ボロディン) [ボロディン]
今日は、ちょっとばかり有名な曲を書いてみよう。
まあ、この曲を紹介する理由は、別にもあるのですが・・・
ロシアの作曲家、ボロディンで最も有名な曲は、
歌劇【イーゴリ公】の中のダッタン人の踊りだと思います。
しかし、その歌劇の序曲も、歌劇の中の音楽を用いた、
野性味あふれる素晴らしい作品です。
今日の音楽日記は、
ボロディン作曲の《イーゴリ公》序曲です。
但し、この曲、正確には、未完成で、
実際のオーケストラレーションは同じロシア作曲家のグラズノフ
ということです。
曲は、イーゴリ公が故郷を想う静かな部分で始まり、
すぐにファンファーレ音形(ダッタン人の勝利)から、
速いアレグロの主部に入ります。
リズムが特徴的なテーマ、東洋風なクラリネットの旋律、と続き、
大きく盛り上がった後、
故郷に残した妻への想いをイーゴリ公が歌う美しい中間部となります。
その後、いろいろなテーマが展開され、
曲はファンファーレ音形と共に再現部に入ります。
曲の最後の方では、2つの主題が組み合されたり、全音音階が出てきたり、
音響的にとても面白い部分です。
その後、半音階の下降音形のコーダで、力強く終わります。
さて、この曲、一回聴いただけだと、ちょっとだけ分かりにくいのですが、
何回も聴くと、そのロシア的な響きがくせになります。
さすがボロディンとグラズノフです。
イーゴリ公の中のダッタン人の踊りがいいと思う人は、
ダッタン人の踊りだけでなく、
是非、この序曲も聴いてくださいね。
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さて、PCで見ている人は、左のサイドバーを見て下さい
次の7/21(月・祝)は、
曳舟文化センターホールで、
マンドリン・アンサンブル・モニカ
の第9回定期演奏会があります。
(2014年7月21日(月・祝))
(曳舟文化センターホール)
(開場13時30分 開演14時)
(全席自由・入場無料)
演奏曲目
1部
・劇場支配人序曲(モーツァルト)
・ワルツスペイン(ワルトトイフェル)
・アンダンテカンタービレ(チャイコフスキー)
・イーゴリ公序曲(ボロディン)
2部
・英雄行進曲イタリア(アマディ)
・黄昏前奏曲(ベルーティ)
・小さな木の実(ビゼー)
・グランドシャコンヌ(藤掛廣幸)
私も出演しますので、
みどりのこびとちゃんの実物を見たい方は是非
お越しください(笑)
スカイツリーの近くなので、帰りは、
スカイツリー見学でも・・・・
(イーゴリ公序曲も、マンドリン合奏に編曲したもので演奏します)
弦楽四重奏曲第2番 より ノクターン(ボロディン) [ボロディン]
いつものように、演奏会のお知らせです。
10/10 練馬文化センターの大ホールにて、
私も出演する《さくらマンドリンオーケストラ》の演奏会があります。
演奏曲目は、クラッシック編曲からマンドリンオリジナル
そして、ポピュラーと、なんでもありの演奏会なので、
軽く聴けます。
ということで、お暇な人は、是非来て下さいね
(もちろん、本物?の みどりのこびとちゃんも見られますよ)
まあ、毎年、2部はいろんなことをするのですが、
(昨年は、全員でボディパーカッションのロックトラップやったり、
ジョン・ケージの4分33秒もやっちゃいましたね)
今年も、いろいろ考えているのですが、
まあ、ネタばれになるので、詳しくは書けません
ヒントは、この音楽日記の過去記事ピアソラの中に・・・ははは
で、今日の音楽日記は、そのマンドリンオケの演奏会でも演奏する曲を紹介しよう。
ボロディン作曲の弦楽四重奏曲第2番 より ノクターン です。
(いやいや、ボロディンの弦楽四重奏曲第2番全曲もなかなかですが、
やはり、このノクターンの第3楽章は、とびぬけています。)
この曲の魅力は、なんといっても、最初の旋律でしょう。
音の動きが絶妙で、甘くもあり、静かでもあり・・・
古今東西の名旋律の中には、入りますね。
中間部のしずかな情熱の動き
そして、再現部の思わずうなる、対旋律。
曲は、静かな夜の雰囲気そのままで、終わる。
ちょっと感傷的な気分の時、ぴったりの曲です。
この曲に関していろいろと、
さて、私の世代だと、NHK-FMの夜のクラシック音楽の番組
のテーマ曲だったが懐かしい。よく聴いたものです。
さて、この曲をBGMにしたディズニーの短編アニメ映画
『マッチ売りの少女(Little Match Girl)』知ってますか?
セリフはなく、音楽をバックの淡々とした映画ですが、
泣けます(本当)。
動画サイトで探したら見れますよ。
音楽が、本当にぴったり合っています
さて、この曲、原曲は、もちろん弦楽四重奏曲ですが、
弦楽オーケストラの編曲もなかなかです。
でもね、個人的には、チェレプニンの編曲した管弦楽編曲は、
ちょっと、私の好みには合いません。
で、今回のマンドリンオケ編曲は、私がしたのですが、
うーん、演奏会までに、思うようなイメージになるのか、
実は、いっぱいいっぱいです(笑)
さて、ボロディンの譜面には、いろんな所にアクセント記号が付いていますが、
これをそのままやると、なんとなくギクシャクします。
きっと、音を丸っこくするのだろうけど、
あまり意識しない方が、スムーズに弾けるのだけど・・・
等々・・・
ははは、いろいろあります。
とにかく、お暇な方は、演奏会来てくださいね
追記
演奏会まで、忙しいので、このブログの更新は、1回/1週間 程度
かもしれませんが、今後もよろしくお願いします。
韃靼人の踊り(ボロディン) [ボロディン]
漢字が、読めなかった人は、何人程度いるのだろう?
まあ、作曲者から、推測できた人もいるかも知れませんね(笑)
(私、漢字は、苦手です。ハイ)
今日の音楽日記は、ロシアの作曲家ボロディンの有名な曲
【ダッタン人の踊り】です。
ということで、「韃靼人」は、「ダッタン人」と読みますね。
ネットで、調べると
「ダッタン人」は、ボルガ川の中腹の地方?に住むロシアの人々らしい。
(間違っていたらごめんなさい)
この有名な管弦楽曲の【ダッタン人の踊り】は、
オペラ【イーゴリ公】の中の一曲で、
原曲には、合唱も入り、雄大な音楽と、なっている。
次から次にでてくる魅力的な旋律
多彩オーケストラレーション
歌詞を付けてポピュラーソングにもなった主題
最後の興奮のクライマックス
等など
聴き所満載の15分の管弦楽の曲だ。
さて、この曲、
なんといっても、途中の流れるような歌の旋律の部分だろう。
この部分、あの有名な旋律の始まりの部分を
マンドリン合奏で、演奏したときには、
心の中で、「ダッタンじーん♪・・・」と歌っていた(笑)
(多分、こう歌っている人は、私だけでないですよね。えっ、私だけ?)
まあ、通常の演奏会では、合唱の部分を省略した演奏が、多いと思うが、
演奏を聞くなら、合唱付の方が圧倒的に、いいと思う。
管弦楽だけの演奏では、聴けない、和音や旋律が、入っていて、なかなかだ。
例えば、最後の最後の和音は、管弦楽だけの演奏で聞くと、和音が裏打ちになる。
これは、これでいいのですが、
合唱付で聞くと、ちゃんと合唱の和音が、頭にはぃっていて、
ああ、だから、管弦楽は、裏打ちなんだ、みたいに
根拠のない納得感(笑)が得られるときもある。
管弦楽曲の定番の一曲です。
さて、音楽とは、関係ない雑学で、今日の音楽日記を終わろう。
次の漢字を読んでください。
1.亜米利加
2.露西亜
3.伊太利亜
4.仏蘭西
5.独逸
6.印度
7.阿弗利加
8.和蘭
9.西班牙
10.西蔵
最後の方が難しいかな
答えは、自分で調べてくださいね
小組曲より【夜想曲】(ボロディン) [ボロディン]
今日は、新大阪へ仕事で出張だった。
こんな時には、新幹線の中で音楽を聴くに限る。
今日、聴いていたのは、ソフロニツキーのピアノで、ロシアのピアノ音楽だった。
ボロディン・リャードフ・グラズノフ・スクリャービン・カバレフスキー
のちょっと、無名なピアノ小品ばかりだ。
今日の音楽日記は、その中から、
ボロディン作曲のピアノ曲
小組曲より【夜想曲】である。
ボロディンの夜想曲といえば、この曲ではなく、有名な曲がある。
弦楽四重奏曲第2番の、ノクターンである。
この曲は、知っている人が多いと思う。
とても、ロマンティックな名曲だ。
(昔、FMの音楽番組のテーマ音楽でもありましたね)
同じ作曲者で、題名は、同じ【夜想曲】だ。
きっと、この曲も、同じようなロマンティックな曲想だろうなあ、
と思って聴くと、ちょっと違う。
この曲は、二分少々のピアノの小品である。
始まりは、ホフマンの舟歌 に似た、旋律で始まり、
(リズムは、違うのですが、なんとなく・・・)
夜想曲の雰囲気というより、
(どうしても、夜想曲というと、ショパンの夜想曲のイメージが強い)
同じ夜でも、夢の世界に浸っていく雰囲気だ。
それも楽しい夢だ。
子供が楽しい夢を見ているイメージだ。
とりたてて、この音楽を聴け。
という曲ではない。
しかし、ピアノ小品としての可憐な魅力をもっている曲だと思う。
ちなみに、ボロディンの小組曲は、全部で七曲からなるピアノ小品集で、
マズルカや夢想 等どれも、とてもチャーミングな曲ばかりだ。
ロシアだけでなく、ピアノ曲には、小品でもとてもいい曲がいっぱいある。
これからも、いろいろな曲を聴いていきたいものだ。