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ピアノ三重奏曲 嬰ヘ短調 作品1-1(フランク) [フランク]

クラッシック倶楽部というテレビ番組をいつも録画して、
夜や暇な時に、観ているのだけど、
最近、聴いた曲で、いいなあ と思った曲があったので、
ちょっと書いてみよう。

フランク作曲のピアノ三重奏曲 作品1-1です。

フランクと言えば、
ピアノ曲の傑作・・・プレリュード、コラールとフーガ
ヴァイオリン曲の傑作・・・ヴァイオリンソナタ
室内楽の傑作・・・ピアノ五重奏曲
交響曲の傑作・・・交響曲ニ短調
など、数は、少ないけど、
すばらしい作品が多い。

で、ピアノ三重奏曲だけど、フランクは、全部で4曲作曲しており、
どれもが、1841年~1842年の作曲で19~20歳の時の作品です

ピアノ三重奏曲 作品1-1について、ちょっとだけ書いてみよう。

第1楽章
最初は、単純な音の動きで始まります。
やっぱり、若い時の作品で、習作かなみたいな展開です。
しかし、途中、やたら、ピアノが両手オクターブ交互連打でもりあがったり
するのもちょっと変です(笑)

第2楽章
普通のスケルツォかな。ちょっとベートーベンみたいです。
関係ないけど、フランクって、
このころから、ピアノの両手連打好きだったんだ。

第3楽章
フィナーレです。
音楽自体は、とっても若々しくて、フランクの後年の傑作には及ばないと思うけど、
これは、これで、とっても、輝かしいフィナーレです。
旋律も伸び伸びしていて気持ちいいです。
ところどころ、第1楽章の旋律がでるのも、フランクですね

全体で、30分。ちと長い感じもしますし、
内容的にも、若い感じがするし、
傑作という作品ではないかもしれない。

でも、時々聞くと、ああ。フランクの若い時は、こんな曲書いていたんだ
と感じながら、なかなか気持ちのいい作品でもあります。

暇な時に、別のピアノ三重奏曲も聞いてみよっと。
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前奏曲 フーガと変奏曲 作品18(フランク) [フランク]

今年の、さくらマンドリンオーケストラ第5回定期演奏会も無事終了しました。
大勢のあたたかいお客様に感謝します。
一部のクラシックやオリジナル作品の演奏は、完璧ではもちろんないけども、
ライブならでは演奏ができたのではと自負しています。
また、二部のポピュラーステージでは、演奏だけでなく、
演劇・ダンス・歌等 盛りだくさんだったのですが、
本当に大きな拍手(歓声も聞こえました。嬉しい)をいただきました。
ありがとうございました。
これからも、よろしくお願いします。

で、今日の音楽日記ですが、
このマンドリンの演奏会は、シェヘラザード全曲、ダンス、演劇など
派手派手系の曲が多かったので、
演奏会が終わったら、急に、ゆったりとした曲が聞きたくなりました。

秋なので、ブラームスとも思ったのですが、
ちょっと渋く、セザール・フランクの曲を聞くことにしました。

いいです。いまの気分にびったりです。

で、今日の音楽日記は、フランク作曲の「前奏曲 フーガと変奏曲 作品18」です。
この曲、オルガン曲です。

この曲、「前奏曲 フーガと変奏曲」というだけあって、大きく3つの部分に分かれます。
■前奏曲
 ここです。この最初の旋律です。すばらしい。
 聞いたことのない人は、ここだけでも、是非聴いて欲しいです。
 ここのメロディは、私の中では、結構上位に入る名旋律で、
 9/8の3拍子の牧歌なのだけど、心にしみいるメロディと和声です。
■フーガ
 前奏曲の雰囲気と同じような感じの旋律で4声のフーガです。
 フーガというと、緊張感がある場合もあるのだけど、派手さは皆無で、
 とても自然です。
■変奏曲
 どちらかというと、最初の前奏曲の再現部みたいですが、あの前奏曲の旋律が、
 16分音符の伴奏にのって、もっと美しく歌われる。
 そして、静かに静かに消えるようにこの曲は終わる。

ストレスがたまった時や、力を抜きたい時に、フランクの曲は、
いいです。とっても人間的な音楽?なのかもしれない。

この曲、ピアノ編曲バージョンがあるのは知っていたし、
いくつか音源も、持っているのですが、
動画サイトをみていたら、
ギター2本でのこの曲の演奏もあった。
このギター2本でのこの曲の演奏もなかなかいいです。

さてさて、ついでに、フランクの3つのコラール も聞いてみるか。

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交響曲 ニ短調(フランク) [フランク]

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■問題

とある大学の管弦楽の部室にて選曲会議が開かれていた・・・

部長 「今日は、次回の定期演奏会のメイン曲を決めようと思う」

部員A「やはり、メインは、交響曲がいいと思います」
全員 「異議なし」

部長 「では、各自、次回のメインにふさわしい交響曲を上げて欲しい」

部員A「ドボルザークの新世界。有名だし、そんなに難しくないし、客受けもいい」
全員 「なるほど」

部員B「マーラーの第4番。構成はマーラーの中では小さいし、やはりマーラーやりたいなあ」
全員 「なるほど」

部員C「ベルリオーズの幻想。難しいけど、やりがいがある。」
全員 「なるほど」

部員D「グラズノフの第4番。無名なだけに逆に、お客を引き付ける、ロシアっぽくて、魅力的」
全員 「なるほど」

部員E「あのう、フランクのニ短調交響曲なんて、いいと思いませんか?」
部員A「地味すぎじゃあない?」
部員B「お客呼べないんじゃない?」
部員C「いまいち、弾きごたえない気がするし・・・」
部員D「それに、第2楽章のイングリッシュホルン誰が吹くんだよ。楽器ないし。」

部長 「部員A~Dの意見は、どれもこれも、もっともだ。
   今回は、新世界、マーラーの第4、幻想、グラズノフの第4 の中から決定する。
   皆、文句は、ないな」

全員 「了解」

さて、結局、メインは、その4曲の中から決まったのだが、
いざ練習するとなったら、問題が起こった。それはなにか?

(答は、ブログの最後で・・・)
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ははは、ちょっとだけありそうな会話ではないでしょうか?

今日の音楽日記は、フランクの作曲した唯一の交響曲(まだ、あと一曲作曲したと言われていますが)
交響曲 ニ短調です。

この交響曲の一般的な評価は、多分
・地味だが、内部には音楽の精神がある
・循環主題の扱いかみごと
・第2楽章のイングリッシュホルンが特徴的
かなあ

そう、誰が聞いても、最初の印象は、「地味」ではないだろうか。
なんか、水墨画をみるように、色彩感が無い曲だなあと・・・
最初、私がこの曲を聞いた時も、そういうイメージだった。
そう、あと、終楽章の始まり方が、なんか違和感あるなあ、とか
最後、もりあがったと思ったら、すぐに終わったり・・・
そんな感じがあった。

でも、2回目から、イメージは変わりました。

この曲、フランクらしく、とても真摯に音楽が書かれていると思う。
そして、この曲の旋律には、とてもとても惹きつけられる。
それに、和声の展開も、面白い。

今回、何回か聞いたのだけど、
やはり、主題がいいです。
色彩感がないけど、派手さもないけど、
うーん、何がいいのか、言葉で書くのは難しい。そんな音楽です。
それに、なにか、ドラマがありそうな感じもするし・・・

フランクの交響曲、大学のオケのメインには、なりにくいかもしれないけど、
名曲であることには、間違いないです。

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最初の問題の答え

ははは、これは、簡単でしたね

正解は、残りのどの4曲を選曲しても
「イングリッシュホルンを吹く人がいない」です。

うーん、アマチュアで、この楽器持っている人、あまりいないですよね。
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天使の糧(フランク) [フランク]

さて、今日もフランクの曲です。
飛行機の中で、交響的変奏曲と一緒に聞いたのがこの曲です。

今日の音楽日記は、フランク作曲の声楽曲
天使の糧(パン)です。

えっ、知らないですか? この曲、結構有名だと思うのだけどなあ・・・
フランクの作品って、本当に有名か無名かわからない。
どの程度の人が、知っているのだろう。
では、早速、この曲、動画サイトでも検索して、聞いてくださいな。
(検索する時は、 franck panis angelicus がいいかな)

そう、聞けばわかるのだけど、数分の小品だけど、
この敬虔な雰囲気には、とても心を動かされるし、
また安らぎもある。

原曲は、テナー、オルガン、ハープ、チェロ、ベース
らしいけど、
合唱用に編曲されたり、吹奏楽用に編曲されたり、
管弦楽用に編曲されたりして、いろいろな形で演奏されている。

あのストコフスキーも編曲しているけど、
いつもの華麗さや、大げさな編曲技法から離れて、淡々と演奏している。
これがまたいいんだなあ。

ああ、それから、オルガン独奏用の編曲も この雰囲気がでていて、
いいです。

この曲を聞くと、比較する訳でないけど、
私、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を思い出します。
雰囲気がかぶるのだからかもしれない。

天使のパンは、人々のパンとなった・・・
こういう歌詞で始まるのだけど、
確か、イエスは、パンを取って「これは私の体である・・・」
と言ったのですよね

たまには、こういう音楽に浸って、ゆっくりするのもいいです。

ええっい、このさい、次回もフランクだあ・・・

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交響的変奏曲(フランク) [フランク]

さて、先週の金曜日の夜から、用事があって、徳島に行ってきたのだが、
土曜日の夜に帰る予定が、最終便の飛行機が、霧のため、欠航になって、
急遽ホテルを予約して、一泊延長して、日曜日の朝に帰ってきた。
そして、そのまま、マンドリンの練習へGO・・・
とてもとても、疲れています。ハイ

そんな、飛行機の中では、機内の音楽を聞いていたのだけど、
ちょうど、クラシックの番組では、この曲をやっていて、
久々に聞いた。

今日の音楽日記は、フランク作曲の【交響的変奏曲】です。

皆さん、この曲知っていますか?
うーん、有名といえば、有名だし、
無名といえば、無名かもしれない・・・微妙な位置にある曲かな

ちょっとだけ解説すると、
この曲、ピアノと管弦楽の為の曲で、20分弱の単一楽章からなり
2つ対照的な主題が、変奏されていく曲です。

さて、この曲聞いてみるとわかるのだけど、
すごく有名曲にならない理由は、結構あるかもしれない
・冒頭の主題が、ごつごつしていて、一回しか聞かないと、
 あまり、魅力的に聞こえない
・変奏が、地味です(まあ、フランクと言えばそうなんですが・・・)
・ということで、ピアノは、バリバリ系ではない(そりゃあ、フランクですから・・・)
・映画音楽風な所がない(フランクにそれを求めるなって・・・)
・最後が、とってつけたように、明るく終わる
   等々・・・

でもね、この曲、何回も聞くと とてもとても味が出てくると思うのです。
最初のごつごつした主題と、問いかけるような主題の変奏も
変奏曲として形式的に聞くより、音楽に身をまかせて、
渋い音楽の大きな流れの中で聞くと、味がでてくる。

そう、疲れた飛行機の中で、この曲を聞いていたら、
結構、いいです。
というより、名曲です。
フランクさん、しか書けないピアノと管弦楽の為の変奏曲です。

なんてことを思っていたら、
フランクが、「パガニーニの第24番の主題」により、ピアノと管弦楽の為の変奏曲
を書いたら、面白かっただろうなあ・・・なんて、想像していた。

ラフマニノフとは、まったく違う世界のピアノ協奏曲が出来たと思う。

そういえば、この曲、最初に聞いたのは、
カサドシュのピアノのレコードだったけど、これはなかなかだったなあ。
で、あのバリバリ系のシフラのピアノの演奏も聞いたけど、
これが、ほとんど記憶にない。
なんで、シフラは、この曲弾いたんだろう・・・・
で、思うのだけど、最近、この曲の録音や実演、減ってますか?
ショパンやラフマニノフなどだけでなく、
こういう曲も、もうちょっと演奏しましょうよ
 
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ピアノ五重奏曲 へ短調(フランク) [フランク]

さて、今でも、もっとも好きなクラシック音楽の分野は、ピアノ音楽なのですが、
最近、とみに、室内楽が、なんとなく、いいなあ・・・と思うことが多くなってきた。
歳をとってきたせいなのかもしれない。
でもね、
室内楽は、単純に癒されるとか、響きが気持ちいいだけでないのです。
それぞれの楽器の音と重なりが、はっきり聞こえて、
音楽の構成的な部分も、結構、おもしろいと感じる。
作曲の骨格がわかるという部分もおもしろい。
もちろん、音楽自身の魅力もありますよ

まあ、そんな話は、おいておいて、
室内楽をあまり聴いていない昔から、
ちょっと気に入った室内楽の曲があった。
もちろん、今も好きな曲の一つだ。

今日の音楽日記は、フランク作曲のピアノ五重奏曲です。

フランクというと、ピアノ独奏曲で、
私の中では、傑作中の傑作と思っている
前奏曲・コラールとフーガ】がある。
そして、【ヴァイオリンソナタ】の傑作もある。
この曲は、以前の音楽日記で書いたことがあるけど、
この曲にかぎらず、フランクの曲は、
宗教的な響きま曲や、独特の渋さのある曲が多いのだけど、
その中にも、なんとなく、ああ、響きがフランク的だなあ
と思う感覚もあるとおもう。
そして、旋律が、いい。

さて、フランクのピアノ五重奏曲です。
この曲、よく、情熱的な作品といわれる
ただ、この曲の情熱や劇的な部分は、外ではなく、
内に向かって音楽が響いていると思う。
ちょっと抽象的になったけど、
たとえば、最初の弦楽器だけの下降音階。
もちろん「劇的に」弾くと思うけど、
外面効果だけをねらって弾く人は、皆無だろう。
それは、この主題に応答する、ピアノの静かなフレーズからもあきらかだろう。

ただ、この曲、ちょっと音楽の流れは、ぎこちない。
ただそこが、結構人間くさいというか、フランクらしいというか、
逆に魅力になっている。

第1楽章の情熱や第2楽章の甘くない哀愁もいいけど
第3楽章は、いいなあ。
始まりは、独特の弦の早い音型で始まる。
その後の付点付きの主題がまた、変なんだなあ(笑)
そして、音楽の流れは、スムーズではないのだけど、
フランク独特の響きに、引き込まれていく。
途中の盛り上がりは、すごいし、
最後の終わり方も独特だ。

うーん、なにがいいのかなあ。
結局、フランクの響きがいいのかもしれない。

ピアノ五重奏曲には、シューマンやブラームス、そして、近代にいたる
まで、結構、どの作品も名作ぞろいかもしれない。
どの作品も特徴はあるし、すばらしい。

ただ、このフランクのピアノ五重奏曲は、
情熱ということと、いつ聴いても、新鮮に聞こえるということでは、
一番かもしれない。

私、古い録音だけど、
リヒテルがピアノ、ボロディン弦楽四重奏曲の演奏が好きなのです。
ちょっと、新しい演奏を聴いてみよっと。

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プレリュード アリアとフィナーレ(フランク) [フランク]

フランスの作曲家フランクの作曲したピアノ独奏曲は、少ない。
そのうち、「プレリュード コラールとフーガ」は、誰しもが認める名曲だけど、
今日の曲は、どうだろう

今日の音楽日記は、フランク作曲のピアノ曲「プレリュード アリアとフィナーレ」です。

でも、どうしても、この曲、
名曲「プレリュード コラールとフーガ」と比較されてしまう。
地味とか、わかりにくいという評もあるけれど、そうかなあ・・・

プレリュードの部分は、
行進曲風の主題(でも、とても敬虔な主題だと思いますよ)で始まり、
情熱的に展開される。
でも、時々、息をのむような美しい部分があったり、するので、要注意だ。

次のアリアの部分は、
ポピュラー的な大きな、アルペジォの和音で始まる。
でも、主部は、もうフランクの音楽ですね。
落ち着いた、澄み切った音楽です。
まさに、アリア

そして、フィナーレ
この部分は、いろいろな要素が詰まっている。
苦悩だったり、情熱だったり、敬虔さだったり、
とっても美しかったり、とっても技巧的だったり、・・・
音楽的には、前2つの主題も用いながら、展開する。
でも、誰しも、祈りにも似た、最後の部分は、納得する音楽だと思う。

この曲、最初聴くと、ちょっとわかりにくいかもしれない。
たぶん、いろいろな感情が、むき出しに、出てくるからかもしれない。
もりすごく、洗練された音楽ではない。
でも、それだけに、美しい部分は、すばらしい。

フランクの音楽は、一旦聞き出すと、ちょっと止まらない魅力がある。
なんでかなあ・・・
オルガン曲もなかなかです。

さて、なんで、今日、フランクの曲を聴いているかと言うと、

実は、我が家は、狭いマンションなんだけど、
部屋の割り振りを変えて、
北側の狭い部屋が、お父さん(私)の専用の書斎?になったのです(^_^)v
その部屋に、
楽譜全部と、CD全部と、デジタルピアノを入れて、
オーディオ入れて、音楽関係の本入れて、
パソコン入れて、・・・・
ははは、無茶苦茶狭いけど、すべてがつまった秘密基地だあ。
(男の夢だあ、ロマンだあ・・・)

で、土日に、片づけをして、さあ、最初になんの音楽をかけようかなあ
と考えて、適当に選んだのが、フランクのピアノ曲全集だったのですね
(夢だ、ロマンだ、と言っている割りには、地味な選曲(笑))

で、次も今、部屋で、聴いているのが、フランクの別の曲
幸せだなあ・・・
と思っていたら、

あれっ、今日から、私、どこで寝ればいいんだ???



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ヴァイオリン・ソナタ(フランク) [フランク]

さてさて、この音楽日記、いままで、ピアノソナタは、数多く書いているが、
ヴァイオリンソナタは、今まで一曲も書いていない・・・多分。
(ははは、最近、過去になんの曲を書いたか、忘れている時があるのです)

ヴァイオリン・ソナタというジャンルの曲は、
バッハの名曲から、モーツァルト、ベートーベン、・・・現代にいたるまで、
名曲は、いろいろあるが、ピアノソナタほど、数としては、多くないのかもしれない。
(間違っていたらごめんなさい。なんとなくです。)

私は、もちろんすべてを聴いたわけではないが、
そのなかでも一回聴いただけで、すばらしいと思った曲が、今日の音楽日記の曲。
セザール・フランクが作曲した、【ヴァイオリン・ソナタ イ長調】である。

ヴァイオリンソナタの人気ランキングなんてものをしたら、
この曲は、上位になるだろう。この曲は、ヴァイオリンソナタの中では、有名曲だ。
(まあ、曲のランキングなんて、あてにならないですが・・・)

この曲は、ヴァイオリンとピアノの為に書かれている。

さて、ちょっと曲の解説だ。(いつものようにいいかげんです)
第1楽章・・・9/8拍子で、波のようなリズムだが、神秘的に美しく歌われる楽章
第2楽章・・・前の楽章と、うって変わって、気分が高揚する情熱的な楽章。
第3楽章・・・ファンタジアと題された、美しくも幻想の世界。すばらしい
第4楽章・・・ここです。この楽章です。
       素直な音楽の美しさと歌を存分に教えてくれます。
       本当に、音楽で、幸せになれる楽章だと思います。

昔、この曲を初めて聴いた時には、第1楽章~第3楽章まで、
ぼーっと聴いていたのですが、
第4楽章が始まった途端、音楽に引き込まれたことを忘れない。
今でも、第4楽章の最初のカノンが始まる所は、とても好きだ。
なにかの本に「天才のなせる技・・・」と書いてあった記憶があるが、
その通りの部分だと思う。
そして、あまり凝らない、長いトリルの後の素直な終わり方。
いいなあ・・・

この曲の解説には、最初の主題がどんな風に変容されるとか、
循環主題がうんたらこんたら・・・と書いてあるものが多い。
もちろん、そんな分析も必要だと思うが、
そんなこと考えずに、音楽を聴いて欲しい曲だ。

この曲、ヴァイオリンパートに重音(2つ以上の音を同時に出す)の場所は、無い。
→(す、すいません。よくよく楽譜を見たら、第2楽章の最後が、重音でした。でも多分ここだけ・・・・)
そんな素直な書き方でも、これだけの音楽が出来上がる。
(でも、ピアノパートは、結構難しそう・・・)

重音技法や特殊奏法バリバリの曲もいいけど、
たまには、音楽で心が幸せになれる曲も聴きましょう。

この曲を最初から聴いて、第4楽章を聴くと、
海のような広い心になってきませんか?
(えっ、私ですか? うーん・・・ちょっとだけ広くなるかも(笑))


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プレリュード・コラールとフーガ(フランク) [フランク]

さて、体調もよくなったし、今日は、何を聴こうか、と思っていても、なかなか浮かばない。
昨日が作曲家プーランクの作品だったので、
なんとなく、響きが似ている(音楽ではありません。名前です。)
フランク作曲のピアノ曲を聴くことにした。(あーあ、今日の選曲理由も、いい加減だなあ。)

フランスの作曲家フランクの作品で有名な曲といえば、交響曲とバイオリンソナタか。
次点で、交響的変奏曲、ピアノ五重奏曲、オルガン曲と続くだろう。(たぶんね)
ピアノ曲は、何曲か作曲しているが、
フランクのピアノ曲といえば、真っ先に「プレリュード・コラールとフーガ」だろう。

フランクは、かなり渋い作風で、けっして派手さはない。
よくバッハの影響を受けていると書かれているが、
私は、独自路線を歩んでいる作曲家だと思う。

さて、この「プレリュード・コラールとフーガ」は、
題名からわかるように3つの部分に分かれている。
  プレリュード・・・・・バッハのオルガン曲風のプレリュードだが、完全なピアノ曲。
  コラール・・・・・・・聴いたことが無い人は是非。涙ものの敬虔な旋律です。(本当)
  フーガ・・・・・・・・ベートーベンの後期のソナタより上かもしれない精神性。(多分)

気分が落ち着いて、ちっょと寂しい時に聴くには、
別に特別なイマジネーションが頭の中にわかなくても、
なにか、心を落ち着けさせることのできる名曲です。(本当)

最後に長調になり、明るい終結部になるのですが、
たったその部分が11小節なのも、
押しつけがましくなくて、とてもとても後味がいい。(たぶん)

もっともっと知られていい曲だと思う。

しかし、この曲は、ヨーロッパの古い教会の中で聴いたら気分満点だろうなあ。


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