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フルート協奏曲(尾高尚忠) [尾高尚忠]

さて、前回は、モーツァルトのクラリネット協奏曲を書いた。
なんか、久々に、管楽器の協奏曲を続けて書いてみようと思う。
(深い理由は、もちろんありませんよ)

さて、今日は、フルート協奏曲だ。
と言っても、私は、正直、あまり、管楽器の協奏曲は、詳しくない。
フルート協奏曲というと、すぐ頭に浮かぶ有名曲は、
ヴィバルディ・モーツァルト・イベールぐらいかなあ・・・

しかし、私は、すごく気に入っているフルート協奏曲がある。
それが、今日の音楽日記の曲。尾高尚忠作曲のフルート協奏曲である。

レコードの時代には、日本人作曲家の曲は、なかなか手に入らなかったが、
最近は、、CDでもネットでも、日本人のクラッシック曲がいろいろ聴ける。
これは、すばらしいことだと思う。

この尾高尚忠作曲のフルート協奏曲を最初に知ったのは、
何年か前に吉松隆のファゴット協奏曲、矢代秋雄のピアノ協奏曲と一緒に入ったCDを
なにげに1000円で買って聴いたのが最初だ。

曲の紹介をしてみよう。
 ・作曲年は、1948年(小編成)。1951年(大編成)
 ・全3楽章あるが、15分程度の曲である。
 ・全楽章で、いわゆる五音音階を用いており、独特な和声も魅力

第1楽章は、フルートの16分音符の軽快な旋律で始まる
(サンサーンスの動物の謝肉祭の鳥かごのフルートを五音音階にした感じかな(笑))
フルートは、鳥のように、飛び跳ね、時には、優雅に飛ぶ。そんなイメージの楽章だ。

第2楽章は、最初のピアノの日本的な和声にのって、フルートが歌う旋律が、
なんとも、あやしい世界だ。しかし、またこれが、美しいんだな。
動きのある中間部のあと、まあ、美しくもあやしい世界が、復帰する。
とても、日本的とも言えるが、どこか微妙に、違うのがいい。

第3楽章は、明快な16分音符の旋律が、技巧的にフルートを目立たせ、
ちょっと、リズムがひっかかる歌う旋律もなかなかおもしろい。
そして、コーダは、第1楽章の最初の主題がもどって、終わる

この曲のどこが、私は、気に入ったのだろう?
15分という短い時間の、引き締まった構成で、フルートの魅力が詰まっているとこかな?
なにか、フルートの音色には、自由な鳥という感じがする。そんなところか?
この曲は、それに、微妙に日本的でありながら、どこか違う雰囲気が気に入っている。

さて、もっともっと、日本人作曲家のクラッシック音楽は、聴かれてもいいと思う。
この曲は、フルート好きな人には、是非聴いてもらいたい曲だ。

さてさて、次も管楽器の協奏曲を書こうかなあ・・・


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