ペトラルカのソネット 第104番(リスト) [リスト]
さて、昨日は、大作曲家フランツ・リストの珍曲を紹介したので、
今日は、ちょっと、有名曲を紹介してみよう。
ピアノの魔術師といわれたフランツ・リストは、数多くのピアノ曲を作曲している。
有名曲というと、まずは、
「愛の夢第3番」「ラ・カンパネルラ」「ハンガリー狂詩曲第2番」等かな。
これらの有名曲ほどではないが、程良く知られた曲に、
ペトラルカのソネット と題された、3曲がある。
その3曲は、巡礼の年第2年「イタリア」という曲集の中に入っている。
・ペトラルカのソネット 第 47番・・・静かで美しい愛の歌
・ペトラルカのソネット 第104番・・・情熱豊かな愛の歌
・ペトラルカのソネット 第123番・・・夢のような愛の歌
そんな感じの曲で、3曲とも、非常に美しい曲である。
基々は、リストが作曲した、テノールの為の歌曲であり、
自分自身で、ピアノ独奏用に編曲を行っている。
ペトラルカ(1304~1374)は、イタリア文学の巨匠であり、
数多くのソネット(14行の定型詩)を書いたらしい。
今日の音楽日記は、この3曲の中で、もっとも情熱的な
ペトラルカのソネット第104番 である。
この定型詩の内容は、以下のようなものである。
「心の平和が乱れ、
自己嫌悪におちいりながらも、
なお誰かを求めている。
私を救ってくれるのは、
愛しい人、
貴方だけなのです。」
この情熱的な内容をリストは、音楽で、描いている。
このような文学的な内容を音楽で表現をさせたら、
ロマン派の作曲家の中では、リストの右に出るものはいないだろう。
(そりゃあそうだ。交響詩というジャンルは、リストが作ったものですよね)
最近、この曲の原曲のテノールの音源も手に入れて聴いてみた。
(最近、リスト歌曲全集 のCDを買ってしまったのですね・・・ああまた貧乏だ・・・)
うーん。やはり、外国語はわからないが、
歌の方が、この情熱的な内容を表現できるような気がする。
しかし、しかし、さすが、リストである。
ピアノ編曲にあたっては、そのままでなく、
ピアノの音と音色で、ちゃんとこの情熱的な愛の歌が、表現できるピアノ編曲だ。
これは、うまい。さすがだ。
テノールも、もちろんいいが、
ピアノにはピアノの歌い方があるっていう感じだな。
まあ、この曲を知らない人で、ロマン派のピアノ曲が好きな人がいたら、
聴いてみても損は、ないと思う。
ところで、ここまで書いてきたが、
今日の題名を見て、so-net(ソネット)のことを書いたものと勘違いした人って、
いるのだろうか?
きっと、一人は、いるな(笑)
しかし、so-netのネーミング会議(?)にあたって、
14行の定型詩のソネットのことは、少しは、頭に思いうかんだのだろうか?
(そんな訳ないか)
また仕事してて、このページが引っ掛かりました。
SO-NET≒ソネット
私もいつも頭のすみにあります。
ペトラルカのソネットは
ピアノ版も歌版も大好きです。
by alma (2008-07-24 13:43)
alma さん、コメントありがとうございます。
音楽関係の仕事の検索で、このブログがひっかかっても、
仕事には、なんの役にもたちませんね(笑)
SO-NET≒ソネット は、私も頭の中に、常にあります。
しかし、リストは、傑作と駄作が入り交じった作曲家かな・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-07-25 00:19)
初めてコメントします。
今度ペトラルカのソネット第104番を弾こうと思います。
この記事で、ますます弾きたい気持ちになりました。
歌版も聞いてみます♪
by あいり (2011-07-11 15:29)
あいりさん、コメントありがとうございます。
おお、この曲、弾かれるのですか、
細かいことは、気にせず、大きな感情をこめて弾いてくださいね
歌版もぜひ・・・
by みどりのこびとちゃん (2011-07-12 20:34)