SSブログ
ドビュッシー ブログトップ

夢 (ドビュッシー) [ドビュッシー]

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

といっても、昨年度(2017年)の日記は、
たったの13記事・・・
すいません。今年は、心を入れ替えて、なるべく多く書こうかなと。
まあ、継続は力なり
という言葉は、私は、好きな言葉なので、
青空のように 続けていこうと、思っています。
よろしくお願いします。

20180104_120555 (240x400).jpg

さて、2018年の記念の作曲家といえば、
ドビュッシーの没後100年かな。
ということで、今日の音楽日記は、
ドビュッシー作曲のピアノ独奏曲《夢》です。

この曲、ドビュッシーの若い頃の作品で、
後年のあの独特な和声と革新的な響きの面影は少しはあるものの、
全体的に、とても聴きやすく、ともすれば、ムード音楽?になってしまいそうです。
(後に、ドビュッシーは、このあたりの若き日の作品を嫌っていたとか・・・)

確かに、技法的にも、最初の右手の旋律は単音だし、
その後もオクターブだし、
右手と左手が交互に旋律を弾く書法も普通だ。
(この部分、リストとか、タールベルクが作曲したら、
 かっこいい感じになるんだろうなあ ははは)
そして、甘い旋律と、コラール風の旋律が、交互に出る構成も新しさはない。

でもですねえ、この曲いいんですよ。
なんか、若い時にはこんな感情があったなあ、なんて思います。
コラールの旋律ですが、丁寧に弾くと、
なんともしれない感情がわいてきます。

若い時の作品には、その時の想いがある気がします。
それになんといっても、自分で、音をとって、ピアノで弾ける(笑)

この曲、いま、マンドリンオーケストラ用に編曲している最中です
(この秋、演奏するので)
イタリアの楽器のマンドリンと、フランス音楽の融合は、
すごく、面白い響きになりそうです。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

前奏曲集より 月の光が降りそそぐテラス(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、先日の月を見ましたか?
ちょっと赤みがかった満月で、
ストロベリームーンと言うそうです。
なんでも、カップルで同時に見ると結ばれるとか・・・
いやあ、ロマンティックですねえ。

下の写真は、私の携帯でとったので、
ははは、全然わからないですね。
でもね。綺麗な月でしたよ。
2017-06-09 20.24.45.jpg

ということで、今日は、月にちなんだ曲です。
もちろん、ドビュッシーには、月の光 という
必殺の有名曲があるのですが、
今日は、
前奏曲集の 第2集より
「月の光が降りそそぐテラス」です。

さて、とりあえず、知らない人は、
何の知識も持たず、聴いてください。
なんというか、なんとも言えない和声の響きに
メロメロになること間違えないです。
もちろん、最初に出てくる 高音からの半音階的な下降音型が、
月の光が降り注ぐ みたいな、イメージがあるけど、
それ以降は、なんというか、月の光があたった古風なお城のようなイメージです。
ときどき、響く低音がまた、いい味だしてます。

もちろん、和声分析している本もあり、
ここは、何たら和声とか、何とか音階を使っているとか
いろいろ書いてあるけど、
今の気分は、もっと、ロマンティックに
あまり、そんなこと考えず 楽譜も見ずに、
テンポも自由に聴きたいなあ。

綺麗な月を見ていると
なんか、そんな気分なのです。



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

子供の領分 より 小さな羊飼い(ドビュッシー) [ドビュッシー]

その男は、自由が丘のレストランにいた。
食事は、とっても美味しかったが、
男には、気になることがあった。
その店のBGMである。BGMは、少し小さめの音量で、
クラシックのピアノ曲が流れていた。

店に入った時は、ショパンの前奏曲の第19番、
その後、モーツァルトのピアノソナタ第7番
、ハイドンのセレナーデ、リストの泉のほとりで、
と続いていた。
食事や会話を楽しみながら、この調子だと、すべての曲がわかるな
楽勝楽勝とその男は、思った。
食事も、久しぶりのワインも美味しい。

曲が次の曲になった。
小さい音だが、単音で始まり、特徴的な旋律・・・
あれっ、この曲、絶対知っているのに、何の曲だ?
男は、あせった。思いだせない・・・
だめだ、思いだせない。
額に汗が・・・
いかん、この状態を悟られてはいけない
平常心 平常心
その時、隣から、声が聞こえた
「さっきから、ピアノ曲が流れているけど、これなんの曲?」
おおっと、なんで、このタイミングで言うんだ
さっきまでだったら、どの曲でも、解説付で言えるのに・・・

上記は、ちょっと前の話ですが、実話です。

教訓。
知らない曲が流れてきたら、違う話題で盛り上がろう(笑)

ということで、
今日の音楽日記は、その時の曲、
ドビュッシー作曲のピアノ曲 子供の領分 より「小さな羊飼い」です。

ドビュッシーのピアノ曲は、
どれも、天才的なひらめきがあると思っています。
子供の領分は、愛娘の為に書いた曲集だけど、
子供が演奏する為に書かれたものではない。
あくまで、子供の世界をイメージした ばらしい曲達です。

いままで、この音楽日記でも
【ゴリウォーグのケークウォーク】⇒過去記事はこちら
【雪が踊っている】⇒過去記事はこちら
の二曲を書いている。

で、小さな羊飼い という曲です。
短い曲(3分弱)で、音は少ないのですが、
特徴的な音階と、リズムで、とても印象深い曲ですね
最初は、亜麻色の髪の乙女と同じような単音で始まりますが、
その後の符点リズムが、印象的。
物哀しいイメージが広がって、音が多いだけが音楽ではないということを
実感させる曲です。
聴く人によって、イメージが違うんだろうなあ。
それがすばらしい。

たまには、こういう曲をしみじみ聴くのもいいです。

※ちなみに、今回の記事の前半の話と同じような話を過去二回書いています。
こちら

こちら
うーん、我ながら進歩がないなあ・・・

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

前奏曲集より【花火】(ドビュッシー) [ドビュッシー]

今日の夜、電車に乗ったら、浴衣の人が多い。
そうだ、多摩川の花火大会だったなあ。
そういえば、娘は、早くから出かけて、友達と見に行っている。
で、娘から、もらった花火の写真を一枚。
いいなあ。花火・・・

花火.jpg

花火を題材にしたクラシック音楽というと、
ヘンデルの[王宮の花火の音楽]が有名だけど、
ドビュッシーのピアノ曲にも【花火】という曲がある。

今日の音楽日記は、
ドビュッシー作曲 
前奏曲集第2巻より【花火】です。

キラキラした、小さな花火の様子から、
大きな花火の描写まで、
細かい音符の走句の中で、花火がイメージ豊かに描写されている。

でも、この曲 スケールの粒がそろって、一定のスピードで弾くのは、
とても難しそうだ。そして、その間で弾く音は、微妙なニュアンスがいる。
そう、この音符の走句の音量の変化を自然に弾くのは、相当難しい。
繊細に、時には、ダイナミックに、
そして、最後は、祭りの後の静けさが・・・

花火のイメージは、自由だ。

でもね
この曲、「花火」という題名を知らなかったら、
どんな風に聞こえるだろう?

海?
波?
噴水?
妖精?
蚊?
スカルボ?(笑)

題名と曲のイメージ。難しいです。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、今年もラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン《熱狂の日》
に行ってきました。
2013-05-05 20.12.45.jpg

今回聞いた演奏会で、
サティ・ドビュッシー・サンサーンスの曲の演奏会があったのだけど、
その中で、
《ルイス・アロンソの結婚式》間奏曲の演奏があった。
これが、すごく面白かったです。
通常と違って、指揮者の横に、カスタネット奏者がいたのです
これが、カスタネットを叩くとすごい。
原曲と違ってほぼすべての小節にカスタネットを
入れるのですが、すごくかっこいい。音色もいろいろです。
で、やっぱり、姿勢がきりっとしていると、映えます。
⇒ルイス・アロンソの結婚式間奏曲については、過去記事に書いてますこちら

で、今日の音楽日記は、
《熱狂の日》のパリ にちなんでフランス音楽です。
ドビュッシー作曲の 牧神の午後への前奏曲 です。

この曲有名ですよね
牧神の昼寝を描いた曲ということで、
響きに独特のけだるさがあります。
(マチネの演奏会で、お昼食べた後だと、確実に眠たくなりますね(笑))
最初のフルートの主題が独特です。
亜麻色の髪の乙女と音の上下の動きが同じなのに、
まったく異なった印象を受けるのが面白いです。

この曲は、優れた管弦楽法で音色のイメージがすごいという
印象があります。
で、作曲者自身、実はピアノ2台用に編曲しています。
ピアノの音色は、そんなに変化はないので、この編曲は、どうかなとも思ったのですが、
聞いてみると、結構イメージがわく編曲です。
これはこれで、なかなかいけるピアノ曲になっているのは、結構不思議です。
(ナクソス・ミュージック・ライブラリーで聴けますよ)

この曲、実は、3部作の第1曲だったそうだ。
3部作で、完成していたら、どうだったかなあ。
これは、このまま、けだるい感じで終わるのが私は、好きですね。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

ベルガマスク組曲(ドビュッシー) [ドビュッシー]

その男は、妻と娘を乗せて車を運転していた。
男は、FMラジオのスイッチを入れた。確か、クラシック音楽をやっているはずだ。
すると、気持のいい管弦楽の演奏の音楽が流れてきた。
しばらく聞いていると、妻と娘が言った。

妻「この曲なに?」
娘「誰の曲?」

まずい。男は思った。
確かに聴いたことのある曲だが、なんの曲だかわからない。
しかし、ここで、わからないと言うのは、お父さんの威厳にかかわる。
どうする・・・

その時、男の頭には、次のようなシミレーションが出来上がった。
(映画のシャーロックホームズのように(笑))
・とりあえず、作曲者当てゲームという感じで、時間をかせぐ。
・家まで、あと、約10分。その間に曲が終わり、ラジオから曲名が流れなければ、
 途中でラジオを切ることになり、なんとでもごまかせる。
・もし、終わっても、この管弦楽の曲想の作曲者なら90%推測できる。

ということで、
男「もちろん、わかるけど、どの国の作曲者の音楽かわかる?」
(頼む、この質問に、食いついてくれ・・・)

妻「そうねえ、ドイツとかアメリカという感じではないわね」
男「そうそう、全然違うよね」
(よっしゃあ、これで時間稼ぎができる)

その後、ドイツの3大Bが誰だとか、
イギリスの作曲家には、誰がいるかと、時間稼ぎをしていたら

娘「で、結局、この曲、どの国の誰が作曲したの?」

男は、思った、いかん、もうこれ以上、引き延ばせない
「この管弦楽の音色、管の使い方は、フランス音楽なのだよ。
 この曲、作曲したのは、ドビュッシーなんだけどね、
 ところで、ドビュッシー知ってる?」

妻「ドビュッシーなら小組曲を演奏したことがある」
男「そうそう、それでね・・・・」
(そう、この管弦楽の使い方とこの旋律は、90% 多分ドビュッシーだ。
 これは、確信できる。しかし、どうしても曲名がわからない。
 家まで、後2分程度で着く。このまま演奏が続いてくれ・・・)

娘「で、曲名はなんていうの?」
(あーあ、ついに、この質問がきたか・・・)
とその時、ラジオの演奏が終わり、拍手が続いた。
そして、ラジオが、作曲者と題名を話始めた。
男(ドビュッシーは、合っていてくれよ・・・)

FMラジオ『ただいま、お聞きいただいた演奏は、
     ドビュッシー作曲 バレエ音楽 遊戯 でした。』

妻「あなたって、クラシック音楽、なんでも知っているのね」
男「いやいや、知らない曲もあるのだけどね・・・」

男の額には、汗が光っていた。

***************************************************
上記は、先日の実話です。
同じような話は、過去の音楽日記でも書きました
⇒シューベルトの交響曲(過去記事はこちら

しかし、こんなことで、知ってるよって、ウソをついて、
自分を追い込まなくてもいいのになあ(笑)
まあ、今度からは、正直に言います(本当か?)

ということで、今日の曲は、ドビュッシーの曲です。
バレエ音楽《遊戯》は、またの機会として、
今日は、ピアノ曲で有名な『ベルガマスク組曲』です。

ベルガマスク組曲は、ドビュッシーが作曲した、
初期のピアノ曲で、4曲からなっています。
ベルガマスクという題名については、
舞曲とか、詩集からとか、いろいろと説があるらしい
(このへん興味のある方は、ネットで調べてね)
4曲の中には、有名な《月の光》もあるし、
全体的にとっても聴きやすいし、
4曲それぞれに、特徴がある。

第1曲 プレリュード
 明るいピアノの響き、そして、16音符の動き。
 この曲の難しさは、あまりにロマンテックに弾くとちょっと違うし
 かといって、正確に弾くだけでは、つまらない。
 その微妙さが、非常に難しいと思う。
 特に16音符の弾き方は、ピアニストによって解釈が違います。
 私だったら、ちょっと早めに弾くかな。

第2曲 メヌエット
 変わった曲です。旋律の動きが面白いメヌエットです。
 おどけているようなのですが、
 この曲は、第1曲と違って、正確にぴしっと弾く方が、
 似合っているかもです。
 最後のグリッサンドは、軽く・・・
  
第3曲 月の光
 この曲は、過去の音楽日記に書いていますこちら
 ドビュッシーのピアノ曲では、最も有名かも知れない
 この曲、私、マンドリンオーケストラ用に編曲して演奏しました。
 マンドリンで、この曲合わない気がする人がいるかも知れませんが
 結構、面白いですよ(ちょっと映画音楽風編曲になってしまったけど)
 音源アップしておきます。興味ある人は、是非。

第4曲 パスピエ
 左手の8分音符のスタカートの伴奏にのって、
 踊りの旋律が演奏されます。
 単純ですが、どこか懐かしい感じもします。
 (誰もわからないと思うけど、とあるマンドリンオリジナル曲の
  主題にそっくりな部分がありますよ(笑))

全4曲、全く違う感じだし、ピアノの響きも違う。
それだけに、飽きさせないピアノ組曲で
人気があるのもわかります。
もちろん、前奏曲集などの方が、ピアノの響きが独特で革新的ですが、
この初期のベルガマスク組曲も、とってもいい感じです。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

レントより遅く(ドビュッシー) [ドビュッシー]

昔は、ゆっくりと、オーディオセットの前に座って
自作のJBLのスピーカーで、何時間もクラシックを聞いていたのだけど、
今は、ipodに入れた音楽を
通勤途中の電車の中で聞くことがほとんどだなあ。
ゆったりとした時間が欲しいのだけど、
それは、自分で作るものなのだろうなあ・・・

ははは、最初から、愚痴はいかんな。

ということで、今日は、短めの素敵な雰囲気のピアノ曲です。

今年2012年は、ドビュッシー生誕150年です。
生誕150年というのが記念の年なのかどうか微妙だけど、
まあ、今年は、記念の大物作曲家はいないですから
(あいかわらず、タールベルク生誕200年はまったく話題にならないし・・・)

今日のピアノ曲【レントより遅く】は、独立したピアノ曲で、
とっても雰囲気のいい曲です。

基本的には3/4のワルツです。
ちょっと聞くと、雰囲気の良い夜景の見えるバー(笑)
のBGMみたいでもあるのですが、
実は、とても緻密に作曲されていて、
和声進行は、なかなかいい感じで、作られている。

どうしても、こういう感じの曲は、高く評価されにくいですが、
自分で、ピアノの響きを感じながら、ゆっくりと、
テンポを崩して弾くと、なかなか気持ちいい
(とはいえ、私、思った通りには弾けません。適当に
 かなりゆっくりしか弾けないので、その分、響きが気持いい)

さて、この曲をドビュッシーは、自分自身で、管弦楽に編曲しているのを
知っていますか?

ピアノ曲を知っている人で、この作曲者自身の管弦楽バージョンを
聴いたことのない人は、是非聞いてみてほしい。
いきなり、ハンガリーの民族楽器のツィンバロンが出て来て、
雰囲気が想像する管弦楽の編曲とかけ離れているのです。
面白いのだけど、ドビュッシーは、こんな感じをイメージしていたのかと思うと、
ちょっと驚きです。
フランスとハンガリーがミックスした、なんともいえないアレンジです。

さてさて、オペラや交響曲を家でのんびり見て、聴くのはいつの日か・・・
nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

【映像】第2集より「金色の魚」(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、最近は、暑い日もあるが、涼しい日も増えてきた。
(雨や雷は、結構すごいけど・・・)
このまま、涼しくなればいいなあ・・・

さて、この音楽日記、始めた頃は、毎日更新を目指して書いていたが、
最近では、数日の間隔が空くようになってしまった。
クラシック音楽は、通勤途中でも、車の中でも聴けて、
うーん、書きたい曲は、山のようにあるのですが、
なかなか、パソコンに向かって、文字を打つという作業の時間がとれないなあ。
ということで、電車の中でも、打てる、小型のPCの購入を考えている
今日このごろです。
(携帯ですか? 携帯は、ダメですねえ。メールの短い文章なら、いいけど、
 長い文章を打つには、とても疲れます(ははは、歳ですねえ))

話変わって、ちょっと前になるのだけど、
「崖の上のポニョ」を家族で見てきました。
まあ、皆さんも知っての通り、宮崎映画の最新作で、
私も含めて、私の家族全員は、楽しんだ映画だったのだが、
ネットの感想は、いろいろと賛否両論なのですね。
私、個人的には、この映画は、あまり深読みしないで、
夢の中の世界のようなイメージをありのままを楽しむ映画かなあ・・・
なんて思ってもいます。
(私、音楽も、イメージで聴いて楽しむ場合が多いのですが・・・)
波の上を、ポニョが走る場面なんて、すごくいいなあ

ま、そんな訳で、今日の音楽日記は、とってつけたように(笑)
ドビュッシー作曲の【金色の魚】です。
(でも、ポニョって、金魚?)

この曲、映像というピアノ曲集の第2集の3曲目の曲で、
ドビュッシーが、漆塗りの盆(日本製?)に書かれた金色の魚にイメージして、
作曲した、短いピアノ曲です。

でも、この金色の魚、金魚ではなく、金色の鯉らしいです。(よくわかりません)

まあ、どちらでもいいのだけど、ショパンやリストなどの直接的な旋律のイメージ
で表現した曲ではなく、
ピアノの音色や和声で、見事に金色の魚をイメージしている。
まるで、金色の魚が、目の前で、泳いでいるかのような音楽だ。

でも、譜面を見ると、最初から、3弾譜だし、
♯が5つだし(笑)
うーん、結構難しいぞ、(私には、当然、手がでません)

この曲、聴くぶんには、
この部分は、飛び跳ねる音、とか、
この部分は、魚が、潜っている なんてことは、いちいち詮索せずに、
全体の雰囲気で、聴いてほしい。

ドビユッシーの【映像】という曲集を今、聴いているのですが、
この曲もそうなのですが、結構、表現力は、すごいなあ、
と改めて、感じているところです。

さて、なぜか、いろいろといそがしいのですが、
この音楽日記、がんばって、書き続けますよ。(いいかげんだけど・・・)



nice!(1)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽

組曲【ピアノのために】(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、ドビュッシーのピアノ曲というと、作曲年代が後にいくほど、
独特の和声とピアノ書法が円熟味を増して、独自の世界を確立している。
というのが、通説だ。

だいたい、芸術家の作品は、
最初は、先人の模倣から入り、
それが、円熟味をおびた作品になり、
最後は、独自の世界の作品となる という場合が多い。
(もちろん、最初から最後まで変化無しだったり、一発屋(笑)だったりもあるが・・・)
(しかし、一発屋のことを芸術家とは、呼ばないだろう・・・)

ドビュッシー作曲の、組曲【ピアノのために】は、
わかりやすい初期のピアノ作品(アラベスク、月の光、夢、マズルカ、夜想曲 等)から、
独自の世界のピアノ作品である、版画、映像、そして、前奏曲集に続く、
丁度、過渡期に作曲されている。

と書くと、じゃあ、この曲は、中途半端な作風の出来の曲か、
とつっこみがはいりそうだが、

少なくとも私にとっては、そうではない。
古典的な様式の名を借りた、ドビュッシーの傑作だと思っている。

この組曲【ピアノのために】は全部で3つの楽章からなっている。

第1曲【前 奏 曲】・・・バッハの前奏曲を思わせる曲と書いてある解説も多いが、
              これは、違うと思うなあ。
              独特な和音の激しい連打と、きらめくグリッサンド。
              これは、色彩感あふれる、かっこいいピアノ曲だ。
第2曲【サラバンド】・・・ゆっくりした曲。サラバンドなので、当然3/4拍子
              昔のオルガン曲やクラブサン曲を思わせる曲って
              いう解説もあるけど、そうかなあ。
              純粋なドビュッシーのピアノ曲というイメージの方が強いと思う。
第3曲【トッカータ】・・・いかにもトッカータという曲
             鍵盤上で、急速な16分音符が駆けめぐる。

【前奏曲】【サラバンド】【トッカータ】の組曲というイメージに騙されてはいけない。

ドビュッシーの音楽とバロック音楽との融合ではなく、
ドビュッシーは、自らの言葉で、【前奏曲】【サラバンド】【トッカータ】を書いたと思う。
そして、曲集の名前が、【ピアノのために】だ。
自分自身のピアノ曲に対して、よほど自信があったんだろうなあ。

この曲集には、イメージできる題名はない。
(最初は、あったらしいが・・・)
どうしても、【前奏曲】【サラバンド】【トッカータ】という
バロック時代の様式の名前につられるが、
是非、その先入観を捨てて聴いてもらいたい曲だ。

そこには、新しい形の【前奏曲】【サラバンド】【トッカータ】が見えてくる。

しかし、その後、みなさんご存じのように、
映像や前奏曲集のような、独自の世界にドビュッシーは、入っていくんだなあ・・・


nice!(1)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽

アラベスク第2番(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、数日前に、ドビュッシーの初期のピアノ曲、アラベスクの第1番を書いたが、
良く知られているように、このアラベスクには、第2番がある。
まあ、第1番だけ書くのも、なんだし、
今日の音楽日記は、ドビュッシー作曲のピアノ曲【アラベスク第2番】である。
(あっ、すいません。曲選びが、安易でしたか? まあ、いつものことで・・・)

さて、ドビュッシーの作曲した、2つのアラベスクで、有名なのは、なんといっても、
第1番の方だろう。
確かに第1番の方が、聞きやすいし、優雅な美しさをもっている。
それにロマンティックだ。

この第2番は、第1番とは、対照的に、
ウイットに富んだ、跳ねるような楽しい曲である。
そう、旋律は似ていないが、同じ作曲者の有名なピアノ曲
ゴリウォーグのケーク・ウォークを思い出させるような感じだ。
とてもとても楽しい雰囲気だ。

ちょっとピアノの前に座って、音を取ってみる。

さて、この曲、どんな感じで弾けばいいのだろうか?
スケルツォ風に飛び跳ねるように弾こうか?
(まあ、これが普通か)
それとも、もっと、ふわっとした、とりとめもない、雲のようなイメージで弾こうか?
(こういう弾き方も捨てがたい)
それとも、もっと知的に、平行5度の和声を、きっちりくっきり響かせるように弾こうか?
(うーん、こういう解釈やるからには、びしっと和音は、均等に響かせたい)

いやいや、本当に、
このアラベスクは、第1番も第2番も、イメージがいろいろ頭に浮かぶ。
まあ、それが、名曲たるゆえんだろう。
(譜面には、アレグレット・スケルッアンドの指示があるのですがね)

さて、先入観を捨ててこの曲を聴いてみる。
みなさんは、なにが思い浮かびますか?

うーん。私が、まっさきに頭に浮かんだのが、お花畑のイメージだ。
なんでだろう。蝶々がとんでいるように感じたのだろうか?
ちょっとわからない。
しかし、明るい日差しの中で、花びらが舞っている・・・
そんなイメージが浮かんだのですね。

なんでかなあ・・・

素人は、気楽だ。
どんなイメージでも勝手に想像できる。
これが、曲の背景とかわかってくると、なかなかイメージが難しいのだろうなあ・・・


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

アラベスク第1番(ドビュッシー) [ドビュッシー]

今日、会社で、海外旅行の話になった。
いいなあ、海外旅行・・・
私は、ヨーロッパで行ったことのある国は、ドイツとオランダとベルギーだけだ。
あーあ、フランスやスペインやイタリア・・・・いろいろ行ってみたいなあ。
と思っていたら、急にフランス音楽を聴きたくなった。

さて、今日の音楽日記は、久々にフランスの作曲家ドビュッシーのピアノ音楽、
【アラベスク第1番】である。

ドビュッシーの曲としては、、
【映像】や【前奏曲集】や【12の練習曲】等の中期から後期のピアノ曲は、
繊細で、ピアノの書法にも独特なものがあり、譜面を見ても楽しいし、
聞き込むと、とても味がでてくる。響きもすばらしい。

初期の作品は、しかし、わかりやすく、聴きやすい。
一般的には、フランス音楽のイメージは、これだろう。
後期の作品もいいが、もちろん、初期のわかりやすい音楽も捨てがたい。

その中でも、ドビュッシーのピアノ曲【アラベスク第1番】は、
冒頭のアルペジォの和音からして、洗練されたロマンティックな音楽だ。
1888年、26歳の時の若いころの作品である。

上から下へ流れるようなやさしい旋律。
中間部は、夢みるような、旋律。
消えるようなコーダと、お約束の最後の四分音符(笑)

この曲は、全体が、
イメージの和声のアルペジォで、出来ているといってもいい。
このアルペジォを機械のように正確に弾いては、興ざめだ。
繊細な指のタッチと、絶妙なテンポの揺れが必要だと思う。
そう考えると、自分で、弾こうとすると、思った以上に難曲?だ。
(そんなこと言う以前に、
 私、左右の手で違うリズムが苦手なので、最初の主題でつまずきます・・・ははは)

この曲のイメージは、フランス絵画だとよく言われる。
ドビュッシーのレコードやCDのジャケットには、フランスの絵画がく使われる。

しかし、フランス絵画といっても、いろいろある。
多分一番多い、イメージは、モネの絵画だろう。
次は、マネの絵画かな。
それとも、スーラの点描技法の作品をイメージする人もいるかもしれない。
だだ、どうしても、このイメージは、音楽関係の本の読み過ぎからきているかもしれない。
(よく、フランス絵画の影響とか、当時の印象派との関係を書いてありますね)
もちろんそれは、それでいいと思うが、もっと自由に聴いてみよう。

先入観を捨てて、この【アラベスク第1番】を聴いてみる。

あなたは、なにが、思いうかびますか?

私は、なぜか、頭の中に浮かんだのは、京都の古寺のイメージだ。
落ち着いた庭、古い五重塔・・・・
なぜだろう、この音楽を使った京都のCMでも、昔あったのかなあ・・・

(関係ないですが、【私のお気に入り】という曲の、イメージは、京都になってしまいます。)
(テレビCMの力は、すごい・・・)


nice!(2)  コメント(8) 
共通テーマ:音楽

雨の庭(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、雨の日が続いている。
各地で、災害も起こる程の雨は、さすがに、怖いイメージもあるし、
雨の日は、外出もしたくないので、ちょっとだけ憂鬱だ。
しかし、基本的に、私は、雨のぬれない場所で、
雨の降る音を聞くのは、とても好きだ。
雨に限らず、水の音(波・海・川・湖・等々)は、何故か安らぎを与えてくれる。
多分、そういう人は、多いと思う。
それに、あの水の音のリズムがいいんだなあ・・・

ということで、今日は、雨の曲を選ぼうと思った。
雨の曲というと、皆さんは、なにをまっさきに思い出しますか?

 雨だれの前奏曲(ショパン)
 ヴァイオリン・ソナタ第1番【雨の歌】(ブラームス)
 田園交響曲から雷雨(ベートーベン)
   等々・・・だと思う。(えっ、違いますか?)

しかし、今日の音楽日記は、フランスのピアノ音楽の天才。
ドビュッシーの作曲した、ピアノ曲【雨の庭】を書いてみよう。

(と、かっこよく書いているが、雨の曲といって私が、まず頭に思い浮かんだのが、実は
 三善英史の【雨】。そして、次が八神純子の【みずいろの雨】だったんですね(笑)
 知ってますか、この曲? あーあ、歳がわかりますよね。
 すいません。クラッシック音楽とはなんの関係もありませんよ)

さて、ドビュッシーの【雨の庭】である。
この曲は、【版画】という3曲からなるピアノ曲集の最後の曲で、
細かいアルペジォが、いかにも雨を連想させる。
この作曲家の【雪が踊っている】は雪をイメージさせるが、
雨をイメージさせるのも、この天才作曲家は簡単だったのかもしれない。
しかし、旋律には、童謡が使用されているということで、
どことなく、心安らぐ雨というよりは、なにか、不安と憂鬱さも感じさせる曲である。

私は、聴いたことはないが、
この曲の基となったといわれているドビュッシーのピアノ曲があり、
それは、【いやな天気だから、もう森には行かない】という曲らしい。

ああ、そういえば、この【雨の庭】もそんなイメージがわいてくるから不思議だ。
(そう、この基となった曲は、聴いたことがないので、是非聴いてみたい気がする。)

ドビュッシーの曲は、なにかをイメージは結構簡単だ。
しかし、それだけでなく、
曲の中に物語か、感情までイメージできるのは、すばらしいと思う。

しかし、雨がやまないかなあ・・・


nice!(0)  コメント(6) 
共通テーマ:音楽

ゴリウォーグのケークウォーク(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、サッカーのワードカップも四強が出そろった。
フランス・イタリア・ポルトガル・ドイツである。
いやいや、ワールドカップ期間中は、出場国の曲を書くなんて、言わなきゃよかった。
ポルトガルのクラッシック曲なんて、知らないよう・・・・
まあ、もしポルトガルが優勝したら、調べてCD買って、何かの曲を書きますよ。
(いいのか、そんなこと、宣言して・・・)

まあ、今日は、久々にピアノの小品である。
フランスの作曲家ドビュッシーが愛娘を思って作曲したといわれている
ピアノの組曲【子供の領分】から、【ゴリウォーグのケークウォーク】である。
(愛娘が持っていた人形のことらしい。)

この曲、知っている人も多いと思うし、
先月だったかな、NHKのスーパーピアノレッスンでも、この曲を取り上げていた。

しかし、結構、独創的な曲なのです。
クラッシックのピアノ曲の中で、
これだけユーモラスで、リズムも、おもしろい曲は、なかなかない。
一歩間違えれば、楽天的なポピュラー音楽だ。
しかし、さすが天才ドビュッシー。
その一歩手前で、踏みとどまっている。

ドビュッシーのピアノ曲の中に、【小さな黒人】と言われている、死後発見された曲は、
この曲の後に書かれたもので、比較して聴くと、とてもおもしろい。
似ているようで、似ていないし、似てないようで、似ている。
(あの名ピアニストのホロヴィッツが作曲した、【変わり者の踊り】という曲も
 雰囲気が似通っていますね)

この曲は、はっきりくっきり、対比を付けて、ちょっと大げさに弾いてみたいなあ。

ちょっと有名な話ですが、
この中間部のゆっくりした所が、まったく雰囲気の違う
ワーグナー作曲「トリスタンとイゾルデ」の一部分を引用しているのを知っていましたか?
私は、ちらっと出てくる、こんなパロディがとてもとても大好きだ。

いいなあ、こういう遊び心・・・

しかし、私は、この曲の演奏で一番好きなのは、
実は、ピアノ独奏の原曲ではないのです。

私は、サックス四重奏に編曲したこの曲のCDを持っている。
これが、この曲想にベストマッチで、
すごくすごくすごくいいんだなあ。

一歩間違えば、チンドン屋だが、サックスの名手4人が吹くと、
それは、それは、人形が踊り出しそうな演奏なのです。
音色もぴったしだし、
リズムもぴったし。

サックス四重奏の演奏も実演も聴いてみたいひとつである。


nice!(1)  コメント(3) 
共通テーマ:音楽

妖精はすてきな踊り子(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、前回のブログで、バレエ音楽のことを書いた。
さて、バレエとは、関係が無いと言ってしまえば、その通りなのだが、
私としては、この題名だけで、この曲は、いい曲だなあと思ってしまう。(オイオイ)

今日の音楽日記は、ドビュッシー作曲の前奏曲集第2巻よりピアノ曲
【妖精はすてきな踊り子】である。

フランスの作曲家ドビュッシーは、全部で24曲もの前奏曲を作曲した。
そして、その曲の最後に、その曲のイメージする言葉を書いている。
その言葉がどれもこれもすばらしい。(これは表題ではないらしい。)
この曲集の曲は、単純な描写音楽ではなく、イメージする音楽だ。
曲に対して、ドビュッシーの付けた言葉は、曲のイメージをさらに膨らませる。

この【妖精はすてきな踊り子】という曲は、3分程度の曲で、
もちろ、ピアノの響きや音符の動きなどすばらしいのだが、
おそらく、なにも言葉(表題?)が無く聴くと、イメージは難しい。

ピアノ曲に限らず、作曲者が付けたにせよ、出版社や評論家が付けたにせよ、
どうしても、曲にそぐわない言葉や表題がひとり歩きする例は、数多くある。
(というより、じゃまだ。と思う曲は、私には、結構あるのです。)

しかし、ドビュッシーは、曲のイメージをさまたげることなく、
また直接的な表現でもなく、助ける意味で、非常にすばらしい言葉を譜面に書いたと思う。

【妖精はすてきな踊り子】は、5連符のめくるめく音の動きで始まり、
そして、色彩豊かな、そして、幻想と夢の世界が交差する。
その世界を3分間だけ想像するのは、聴き手にとっては、最高の時だと勝手に思っている。

この曲は、前奏曲集の中では、無名な曲だろう。
決して、この曲だけが、単独で演奏されることはまず無い。

しかし、この題名と、イメージの深さでは、小品といえども、
すばらしい作品だ。

話は、それるが、本を読んでいて、
その世界に入ってしまう雰囲気の本は、名作だと思う。
イメージは、重要だ。
(霧越邸殺人事件という推理小説を最近読んだが、本格物の推理小説にしては、
 トリックだけでなく、雰囲気がすばらしく、この小説は、傑作だと思う。)

ドビュッシーという作曲家の曲は、雰囲気において
どれも、超一流の名作ぞろいだ。

しかし、前奏曲集の中の【音と香りは夕暮れの大地に漂う】っていう題名も、
この言葉を付けた時点でドビュッシーさんの勝ちですね。


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、今日の音楽日記は、フランスの天才作曲家ドビュッシーの作曲した、
ピアノ曲「前奏曲集」より、おそらくは、最も有名な曲
「亜麻色の髪の乙女」である。

ドビュッシーの前奏曲集には、魅惑的なタイトルがいくつもある。
「音と香りは夕暮れの大気に漂う」
妖精はすてきな踊り子
「月の光がふりそそぐテラス」
    等々
ドビュッシーは、あまり、この表題を意識させない為に、
これらの表題を曲の頭ではなく、曲の最後に書いたのだが、
それはそれで、私は、すごく意識してしまう。(ははは、あまのじゃくだなあ。)

この「亜麻色の髪の乙女」の曲も、旋律の美しさと、感覚的な和声により、
どうしても、亜麻色の長い髪のやさしい少女をイメージしてしまう。

NHKで現在放送している、スーパーピアノレッスンでも、この曲を取り上げていた。
曲の冒頭の「とても静かに、そしてやさしく表情豊かに」の指示に従って、
ベロフ先生も、生徒も、気持ちをこめて気持ちよさそうに、弾いていた。

この曲も含め、ドビュッシーの前奏曲集は、絵画のようなイメージの曲だと思う。
それは否定しない。
曲を聴きながら、イメージを想像するだけで、幸せな気分になれる。

しかし、それだけでは、
なんとなくドビュッシーの音楽の独創性は、わからないかもしれない。
と私は、ずっと思っていた。(これは本当)

日曜日に、デパートの駐車場のサービス券を確保する為に、本を2冊買った。
一冊は、ダビンチコード(中)であり、(実は、今、夢中で読んでいる本です)
もう一冊は、なんと、
「ドビュッシー前奏曲集第1巻全曲研究」(別宮貞雄)という音楽本である。

内容は、フランスの作曲家メシアンが、語ったドビュッシー音楽のことが
書かれており、どちらかというと、感覚的な話ではなく、
作曲技法や、旋法や、和声や、曲の構造等の面から分析している本である。

私は、和声学も楽典もちゃんと勉強していないので、
正直、この本の半分は、わからない。
しかし、なんとなく、
ドビュッシーの音楽技法の秘密にほんのちょっとだけ触れたような気になった。
やはり、イメージだけでなく、このような曲の分析もわかると、
世界が広がると思う。

ちなみに「亜麻色の髪の乙女」の項では、
 ・4小節目の3拍目は、次につながるのではなく、前段の旋律の語尾にあたるとか、
 ・和声で、女性終止と男性終止が交互にくるとか
 ・中間部の頂点の和音からの転調が、あーたらこーたらで、めずらしいとか
 ・主題の再現部を期待する24小節目に、主題の変形を持ってきているとか、
まだまだ、たくさん、なるほどということが書いてある。
(私の読み方が、間違っていたらごめんなさい)
(まあ、半分も理解できないのですが、興味がある人は、是非買って
 読んでみてください。もちろん12曲全部解説しています。)

ドビュッシーは、色彩の感覚の作曲家だし、
私は、その音楽は、色彩や自然や絵画のイメージで聴くことに幸せを感じる
しかし、これからは、ちょっとだけ、構成や音楽技法というものも、
勉強してみようと思っている。
なんか、それで、世界が広がるような気がする。

(追記)最近のスーパーピアノレッスンを見て
 ピアノの弾く姿勢や、動きは、人によって違っていいと思うなあ。
大事なのは、演奏者の確固たるイメージや考えや意志があって、
行うことであれば、それが、演奏では一番大切のような気がする。
(なんとなく、素人の勝手な考えです。気にしないでください。)


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

雪が踊っている(ドビュッシー) [ドビュッシー]

NHKの教育テレビで放送している、スーパーピアノレッスンは、
今、フランス音楽をやっている。
フォーレ・ドビュッシー・ラベル・サティ・メシアン
という五人の作曲家の魅力あふれるピアノ曲のレッスンだ。
これから7月まで、いろいろな曲をレッスンする放送をするようだが、
今日の音楽日記は、その放送される予定の曲にもある
ドビュッシーの子供の領分より「雪が踊っている」というピアノ曲である。

ドビュッシーのピアノ曲は、この曲に限らず、
イメージがすごく頭の中に素直に浮かんでくる。
なぜだろう。
ドビュッシーの曲は、直接的な描写音楽でないのに、
他の作曲家の描写音楽より、はるかに、頭の中にイメージしやすい。
想像力をかき立てる色彩のイメージ音楽
と言ったら、大げさだろうか?
その想像力の部分と、描写の部分のバランスが絶妙なのだと思う。

さて、「雪が踊っている」である。

子供の領分という、愛娘の為に書いた曲集の中の一曲であり、
この曲集は、どれもとっても楽しい小品なのだが、
この「雪が踊っている」は、わずか74小節の小品ながら、
粉雪が、さらさらと舞っている様子が、かわいらしく表現されている。
(最初の数小節を聴いただけで、もう雪の世界ですね)
(粉雪というより、ダイヤモンドダストのイメージかも・・・)
(ところで、ダイヤモンドダストって、知ってますか・・・)

同じ、雪を題材にしたピアノ曲に
フランツ・リスト作曲の超絶技巧練習曲「雪かき」がある。
この曲と比べると、作曲家の感性が対象的でおもしろい。

リスト・・・・・・荒れ狂う吹雪・ピアノは上から下まで技巧の限りを尽くして表現
ドビュッシー・・・粉雪・ピアノはあくまで、軽く、限られた範囲で表現

もちろん、どちらもピアノの名曲だと思うが、
私が、雪を直接的にイメージできるのは、ドビュッシーだ。

ドビュッシーのピアノ曲を聴くと、
ピアノの表現力をテクニックではなく、
作曲技法で、表現を拡大した最大の作曲家は
ドビュッシーかもしれないと思えてくる。

しかし、自分の子供のために、こんな曲が書けるのは、すばらしい。
私も、娘の為に、なにかピアノ曲を作曲しようと思っているが、
思っているだけで、たんたんと時間が過ぎていく・・・(笑)


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

月の光(ドビュッシー) [ドビュッシー]

よくよく、考えてみると、
最近、自分でピアノを弾いて楽しむ曲の日記を書いていない。
もちろん、レパートリーは、極端に少なく、
まともに最後まで弾ける曲も少なく、
練習もまともにしない(?)となると、自分で弾いて楽しむ曲は、
数が限られる。(まあ、自業自得ですね)
だいたい、私が弾いて楽しむ曲は、下記の三つに絞られる

1.ギロックやカバレフスキー等の小品集で、なんとか弾いて楽しめる曲
  (まあ、これが普通ですよね)
2.リストやショパンやラフマニノフの簡単な部類の曲で、ずっーと練習しているが、
  なかなか最後までちゃんと弾けない曲。
  (うーん、ラフマニノフの嬰ハ短調前奏曲なんか、いつの日か・・・)
3.ピアノ協奏曲のいいとこだけを、さらってみて、ピアニストの気分になる曲。
  (例えば、チャイコフスキーの最初だけとか、グリーグの最初だけとか(笑))

ということで、今日の音楽日記は、久々に、私がずっーと、練習している曲
ドビュッシーの「月の光」である。
(練習といっても、適当に弾くだけですが・・・)

まあ、有名な曲なので、解説は不要ですね。
ベルガマスク組曲の中の一曲で、ドビュッシーの初期の作品です。

実にうまい題名を付けたと思う。
最初の2ページ(アルペジォが始まる前)は、
うっすらとした月明かりの夜のイメージそのものだし、
アルペジォの部分では、月の光が降り注いでくるようである。

名曲には、雰囲気というものが重要だと思う。
その点、この曲には十分、雰囲気というものがある。
すばらしい。

私には、ピアノで弾いて、雰囲気に浸れる数少ない曲である。
これは大切にしたい。
(手が大きかったら、もっと弾きやすいのになあ・・・)

私は、冬の星座が好きだ。
冬は、星がよく見える。
夜、歩いて帰る途中には、必ず、空を見上げ、
オリオン座と、冬の大三角形と、双子座を確認する。
(その時は、月の光 は、ない方がもちろん見やすいのですが・・・(笑))

そろそろ、春の星座になる。
春になっても、澄んだ空気で、よく星座が見えればいいのになあ。
と、思う毎日である。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

喜びの島(ドビュッシー) [ドビュッシー]

さて、今日の音楽日記は、声楽曲から離れて、ピアノ曲である。
(やはり、自信のもてるジャンルの方が書きやすい(笑))
最近、フランス音楽の声楽曲ばかり聴いていたので、
フランスの作曲家のピアノ曲が聴きたくなった。

荒川さんも【金】をとったことだし、
今日は、明るく派手な喜びの曲。
ドビュッシーの「喜びの島」である。
(しかし、それなら、この曲ではなく、プッチーニの「誰も寝てはならぬ」だろう
 とつっこまれそうだが、オペラの曲は、こんな有名曲もCDもレコードも持っていない。
 しかし、これからはちょっと聴こうと思っている。
 まあ、最近なら、ダウンロードしてもいいのだが・・・・)

さて、このピアノ曲「喜びの島」だが、
最初のトリルを含む数小節で、ドビュッシーの世界に引き込まれる。
もう独特の音色と、和声である。
別にハ長調とかでは全然ないのだが、明るく、心のそこから、喜びがあふれでる。
そして、飛び跳ねるような主題や、歌うような主題、
そして、常にキラキラかがやく太陽の光を思わせる速いパッセージ。
この曲を聴くたびに私は、地中海の明るいリゾート島の恋人達を思いうかべる。
(例えば、有名なスーラの絵の雰囲気である。)
(ドビュッシーは、クレタ島近くのシテール島の絵に霊感を得たと言われている)
そして、最後のクライマックスでは、心と体が開放される。

ピアノには、音色が無いよ という人もいる。
しかし、この曲からは、それはそれは、様々な音色が聞こえてくる。(なぜだろう)
明るい地中海のイメージ。そんな色彩を持ったピアノ曲である。
いろいろな演奏があり、どの演奏も色があるが、
特にホロヴィッツの演奏は、想像を絶する色彩感がある。
どうしたら、あんな感じで音がだせるのだろう・・・・

さてさて、明後日の日曜日には、久々にオーケストラの演奏会に行く。
なけなしのお金をはたいて、チケット発売日に、チケットを買った。
えっ、なんの曲の演奏会かって、
それは、次の音楽日記の中で・・・・
(だって、ピアノが光るんですよ。これは見逃せない。)


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

マンドリン(ドビュッシー) [ドビュッシー]

ええい、今日も声楽曲だ。
この三日間ずっと聴いているのが、
アーメリングが歌っている「フランス歌曲集」というアルバムである。
正直、声楽曲に関しては、ほとんどまったく、いままで聴いていなかったので、
この曲も、どの程度有名な曲なのか、作曲時にどんなことがあったのかさえ、
まつたく知識として、無い。
ということで、私が声楽曲について書いていることは、
信憑性がないと思ってください。(今話題のメールみたいだ(笑))
しかし、ピアノ曲について書いている時は、ちよこっとだけは信憑性はありますよ(多分)

さて、昨日に続いて、
ヴェルレーヌの詩を歌った「マンドリン」という声楽曲であるが、
作曲家は、昨日と違って、ドビュッシーである。

さて、初めて聴くこの曲のイメージだが、
マンドリンという楽器を連想することは、なかった。
しかし、昨日のフォーレの場合と違って、
「ああ、ドビュッシーの曲だなあ」と実感できた。
そう、出始めのピアノ伴奏からして、この作曲家の色がする。
私は、この作曲家のピアノ曲の版画第3曲 雨の庭 を思い出した。
きっと、このピアノ曲に旋律と歌詞をつけると、こんな曲になりそうだ。

しかし、歌手は、ポロポロした速い動きのピアノ伴奏の上で、
難しそうな旋律を歌っている。
感情の変化も、短い曲なのに、かなり出さないといけないのかもしれない。
いやはや、声楽家というのは大変そうだ。
ぽんと叩くと、音がでるピアノの方が楽そうだ。
(いえいえ、もちろんどんな楽器も追求すると、大変なのですが・・・)

まあ、当分このCDは、愛聴盤ですな。

では、ここで、あまり知られていないと思われることを一つ。(多分・・・)
日本に、映画音楽や数々のマンドリンオーケストラ曲を作曲した、
鈴木静一という作曲家がいる。
この作曲家のマンドリンオーケストラの作品に、
「ヴェルレーヌの詩に寄せる三楽章」という曲があり、
この三楽章が、「マンドリン」という題名である。
フォーレやドビュッシーの「マンドリン」という声楽曲とは、違って、
ヴェルレーヌの「マンドリン」の詩のイメージから、マンドリンそのものの曲を作曲している。
私は、なぜか、たまたま、その曲の音源を持っているが、いたって優雅なセレナーデである。
聴く機会があれば、是非。(って、そんな機会は、まずないですよね)


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

ボヘミア風舞曲(ドビュッシー) [ドビュッシー]

ドビュッシーと言えば、月の光 や アラベスク 等のピアノの人気作品が、
数多くあるが、このボヘミア風舞曲は、無名ではないにしろ、
あまり、弾かれることが少ない。
(せめて、同じ作曲者の 夢 ぐらいは、弾かれてほしいと願っている。)
実は、何年か前(かなり古い)にCMで使用されるまでは、私は知らなかった。
その時のCMは、オーボエ編曲だったが、旋律が気に入り、
すぐピアノ譜面とCDを買った記憶がある。

この作品は、ドビュッシーの最初期の作品で、ドビュッシーが、
メック夫人(あのチャイコフスキーのパトロンですね)の家庭教師(知ってました?)
をしていた時に作曲したものだそうだ。
この曲の特徴をメック夫人は、次のように言った
「愛すべき作品だが、短すぎて・・・」

その通りである。とてもとても、愛すべき作品だ。
特徴的なリズムと旋律は、一度聴いたら忘れられないし、
途中にカデンツァもちょっと入ってピアニスティックな場所もあるし、
短い曲だが、私は、短い曲は好きだ。
(それになんといっても、技術的にあまり難しくない。
いいかげん素人ピアノ弾きの私にとっては、とてもありがたい。)
ちょっとしたサロンコンサートには、うってつけの曲ではないかと思っている。

まあ、あまり弾かれないのは、ドビュッシーの特色と言われているのが希薄だからだろう。

作曲家のイメージが中期~後期の作風で固まってしまうと、
初期の作品が無名になるのは、しかたないだろう。
しかし、一流の作曲家には、やはり、初期作品にもそれなりのものがあるなあ。
「なんとかは、双葉より、なんとか」という言葉もあるし、・・・
(あれっ、思い出せない。後でしらべよう(笑))

しかし、ボヘミア風という題名のイメージだけでも、
フランスの作曲家、ドビュッシーには、似合わない気がする。
私は、ボヘミアというと、クイーンを思い出すはなぜ?
(まっとうなクラッシックファンなら、スメタナか)


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽
ドビュッシー ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。