SSブログ
シェーンベルク ブログトップ

月に憑かれたピエロ(シェーンベルク) [シェーンベルク]

さて、皆さんは、現代音楽に関して、どんなイメージを持っていますか?
難解な音楽
理解できない音楽
聴いていても気持ちよくない音楽
そもそも聴かない音楽
     等々
という人が多い反面
  新しいイメージが期待できる音楽
  今までにない体験をしてくれる音楽
  予期できない音楽
  たまには、変わったものを聴きたい時の音楽
     等々
という人もいるだろう。

現代音楽には、
まあ、以前書いた、シュトックハウゼンの【ヘリコプター四重奏曲】のような、
ぶっとんだ作品もあり、
それは、音楽というより、そのもの自体の芸術性を考えることになるのだろうし、
現代の作品の中でも、ちゃんと、旋律・和声・リズムなど、
わかりやすい曲想の中で、現代的な響きをするものもある。

シェーンベルクは、年代的には、今では、
決して現代作曲家とは言えないかも知れないが、
その調性の無い、無調の数々の作品には、響きやイメージで、
私にとっては、今でも、新しいイメージを考える作曲家なのです。

今日の音楽日記は、【道化シリーズ】第4弾
シェーンベルクの作曲した、【月に憑かれたピエロ】です。

この曲を簡単に解説すると
・ピアノ、フルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、ソプラノの編成
・ソプラノの歌い方は、シュプレッヒシュティンメ?とかいう奏法で、
語りのような歌で、不思議な雰囲気・・・・この奏法よくわかりません
・幻想の世界の中のピエロを不気味に描いている。
・音楽ではありますが、無調の音楽で、なんだろうなあ、という感じです。

まあ、聴いたことの無い人は、ナクソスライブラリーでもいいので、
ネットで、30秒でもいいから試聴してみるといいと思う。
(音は小さめの方がいいかなあ、女性の声が叫び声に聞こえる時もあるし(笑))
こういう音楽を文章で書くのは、難しい。

多分、こういう、無調の音楽がダメな人は、
ちょっと聴いて、まったく聴く気も起こらない音楽だと思う。

えっ、私ですか?
うーん、はっきり言って、微妙だなあ。
家の中や通勤途中に聴く音楽ではないと思うし、
かといって、生の演奏会でこの曲をやるといっても、
絶対に聴きたいとは、思わない。
今日の音楽日記を書くために、本当に久々に、全曲を聞いたくらいだ。
(と言うより、まともに全曲を聞いたのは、初めてかも・・・)

しかし、私は、ただ1回だけこの曲の凄さのイメージが伝わったことがある。
昔、夜一人で、夜中に車を運転していて、
なにかの番組で、この曲の一部分が流れた。
うーん、そのときは、なんか、異常に凄さを感じたなあ。
(何曲目の音楽かは、完全に忘れましたが・・・)

今回、この曲を改めて聴いてみたが、
確かに、幻想のイメージは、強く、そして凄さを感じるが、
やっぱり、この手の音楽は、正直ちょっと苦手だ。
この曲は、聴こうとして、聞くより、
突然、どこかで、聞こえる方が、いいのかも・・・
(でも、そんなことは、人生であまりないなあ・・・)

さてさて、【道化シリーズ】は、今回で最後にしよう。
もともと、あまり考えずに、書いていたシリーズだったが、
道化・道化師・ピエロ等に関する曲は、思ったより多く、
この音楽日記では、以前
ブルグマイン作曲のピアノ連弾曲【ピエロとピエレットの物語】なんかも書いたけど
今回、書けなかった曲もかなりある。
ピアニスト、ルービンシュタインが愛奏した、ヴィラ=ロボスの【道化師】
生真面目な作曲家?シベリウスが書いた、おどけたピアノ小品【道化役者】
シューマンのピアノ曲に、【ウィーンの謝肉祭の道化】という曲集もあったなあ・・・
まだまだ探せばありそうだ

まあ、いつか、上記の曲を書くこともあるだろう。
次回からは、いつもの音楽日記にもどろう。
さてさて、なんの曲か・・・

nice!(2)  コメント(4) 
共通テーマ:音楽
シェーンベルク ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。