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ハープ協奏曲 ホ短調(ライネッケ) [ライネッケ]

暑いです。9月なのに、なんで、こんなに暑いのでしょう

ということで、恒例の涼しくなる曲の紹介です。
さて、私が、一番涼しくなる音楽と、勝手に思っているのは、
なんといっても、
モーツァルト作曲の【フルートとハープの為の協奏曲】です。
で、いままで、涼しくなる音楽で、紹介したのは、
例えば
 フルートとハープの為の協奏曲(モーツァルト)
 水上の音楽(ヘンデル 水の戯れ(ラヴェル
 エステ荘の噴水(リスト
   等ですね。

で、ちょっと思ったのだけど、涼しい音楽というと、
フランスのピアノ音楽もいいのだけど、
やっぱり、ハープの音色ですね。

ハープのあの音色は、なんだろう、涼しい音色?です。
風鈴もそうだけど、音の周波数がなにかあるのかなあ・・・

で、ハープの曲にしようと思ったのです。
今日の音楽日記は、ライネッケ作曲のハープ協奏曲 ホ短調です。
(以前 聴いて、気に入った曲の一つです)

さて、ライネッケという作曲家、いわゆる ロマン派の時代の中で、
保守的な音楽を書き続け、いい曲なんだけど、
結局、忘れられてしまうという感じです。
前にも書きましたが、私の中では、
どことなく、憎めないし、気になる作曲家ではあります。
忘れられたロマン派の調べ なんていう特集には、必ず、てできます。

ライネッケの作品は、再評価されてます といつも言われながら、
いまだに、ブームがこないです。そういう作曲家です。
(特に今年は、没後100年というのに・・・・)

さて、ハープ協奏曲です。
この曲、聴いたことのある人の方が少ないと思いますので、
ちょっとまじめに解説です。


第1楽章 アレグロ

曲は、静かに、ちょっと暗い感じで神秘的に始まります。
主題は、決して 涼しいイメージではないけど、
ハープが入ると、なぜか、ちょっと涼しい音楽になる。
例えば、ハープが三連符で、その上をいろいろな楽器で旋律を弾く
所なんて、とてもいいです。涼しいです
いたるところにハープのアルペジォが活躍して、
途中、アニマートのはねるような主題
そして、堂々とした再現部
お約束の長いカデンツァ
(ちょっとマンダウェルのピアノ協奏曲第2番を思わせます)
カデンツァの後、すぐ力強く終わります。

第2楽章 アダージョ

情感をたたえた、静かな楽章です。
中間部では、低音の特徴ある主題 にハープのに陰影のある伴奏が印象的です。
最後の部分は、大きなアルペジォの中で、印象深く終わります。

第3楽章 アレグロ

この楽章が一番涼しいですね(笑)スケルツォのフィナーレです。
ファンファーレの部分は、ちょっと古めかしいけど、
全体として、そんなに派手にならず、音楽が淡々と流れていく
それでいて、跳ねるようなリズムが結構楽しい。
と思っていたら、結構あっさり終わるのです

ライネッケのハープ協奏曲ですが、
忘れ去られるには、惜しい曲です。

ライネッケの作品は、以前にピアノ協奏曲を書いている→こちら

こうやって、ライネッケを紹介して、少しでも、聴く人が増えるといいかも。

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ピアノ協奏曲 第1番(ライネッケ) [ライネッケ]

前回に続いて、ピアノ協奏曲です。
ライネッケと言う作曲家を知っていますか?
なにか、これ一曲は有名。という曲が、残念ながらないので、
一般的には、無名かもしれないけど、
ドイツロマン派の作風で、
がっしりした構成、それでいて、適度なロマン的な感情が入った作風で、
交響曲やピアノ協奏曲等
結構な数の作品を書いている。(ハープ協奏曲もありますね)
生きた時代は、1824年~1910年
(比較の為、同じドイツの作曲家ですが、
 ブラームスが 1833年~1897年です)

私としては、ラフという作曲家とライネッケという作曲家は、
どことなく、憎めないし、気になる作曲家ではあります。

で、今日は、そのライネッケが作曲した ピアノ協奏曲 第1番です。

忘れられたピアノ協奏曲とか、
ロマン派の知られざるピアノ協奏曲とかという話題になると、
登場する曲かもしれない。

第1楽章は、やわらかく、優しい響きで始まり、
いかにも、ドイツロマン派らしい主題で始まる。
第2主題も流れるように美しい。
ピアノの技巧的な分散和音で、盛り上がってくる
最後の方のピアノと管弦楽の盛り上がり方も申し分ない。
カデンツァも、大げさと言えばそうなんだけど、なかなかだ。

第2楽章は、とても美しい。
ため息のような始まり方からして、引き込まれるし、
ピアノより、弦楽器のソロの方が、効果的です。

第3楽章は、ピアノ独奏の強奏で始まる。
ちょっと、単純な主題だけど、とても楽しい音楽だ。
だけど、ドイツロマン派だけあって、
チャラチャラした音楽にならないのは、さすがだ。
しかし、ピアノは、すごく動くなあ。
最初から、最後まで、休みがないなあ。

この曲は、思った通りに音楽が流れて行く。
(ブゾーニのピアノ協奏曲とは、正反対ですね)

さて、この曲、悪くはない。
というより、しっかりした演奏で聞けば、なかなかの曲だと思う。
でも、現在、忘れ去られているのは、なんでだろう?

まあ、ちょっと考えても、そんな曲は、星の数ほどある。
しかし、そんな曲をたまに聴くのも、音楽の楽しみですね。
そして、聴いている間は、結構 幸せな気分になれるのです。

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