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ある風景のなかで(ジョン・ケージ) [ケージ(ジョン)]

おっと、2曲続けて現代曲だ。
大好きなロマン派の音楽は、どうした・・・
と言われそうなのですが、
今日の曲は、すごくいい曲ですよ。

今日は、ジョンケージの作品です。
ジョンケージは、過去の音楽日記の中で、

4分33秒→過去記事はこちら
ASLSP→過去記事はこちら
季節はずれのバレンタイン→過去記事はこちら

を書いている。
いうまでもなく、変な作曲家?だ。
まあ、この作曲家のことは、過去記事を読んでみて下さい。

で、今日は、初期のピアノ曲
『ある風景のなかで』です。

この曲、つい最近まで、私、知りませんでした。
NHKのクラシック倶楽部という番組内で、
初めて聴いたのですが、
この曲、知らない人は、
絶対に、ジョン・ケージの作品とは、思わないと思います。

曲は、ピアニシモで、右手と左手のアルペジォで始まるのですが、
それがですね、ものすごく綺麗で、心休まる音楽なのです。
右手も左手もほとんど単音で、ずっと静かで、
旋律らしきものもないのですが、
和声の動きだけで、聴かせます。
10分弱のピアノ独奏曲として、ちょっと練習して、みようかな
と思っています。

ただ、コンサートホールより、淡々と自分一人で弾く方が、
雰囲気があるかもしれません。
雪が降る山の別荘の暖炉の前で、ピアノを一人で弾いている
そんな雰囲気に合う曲です
(うーん、どんな雰囲気かわからないですね)

ジョン・ケージも 普通の曲、
いや、すごく心休まる綺麗な曲 書けるんだ(笑)

まだまだ、知らない曲は多いです。ハイ
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季節はずれのヴァレンタイン(ジョン・ケージ) [ケージ(ジョン)]

さて、今年2012年は、前回の音楽日記で書いたけど、
作曲家タールベルクの生誕200年だけど、
普通には、音楽業界?では、
現代音楽家ジョン・ケージの生誕100年だろうなあ。

でも、音楽としては、断然タールベルクの方が聴きやすいけど、
音楽の世界に、良くも悪くも功績を残したというと、
ジョン・ケージだろう。
ということで、2012年の記念の作曲家二人目は、ジョンケージです。

いままで、ジョン・ケージの音楽は、
2回この音楽日記に取り上げた

■4分33秒⇒過去の音楽日記はこちらジョン・ケージの最も有名な曲ですね。
無音の音楽です。
(昨年のマンドリンオケの演奏会で、なんと演奏?してしまいました。
 これは、大きなホールで演奏すると、すごい緊張感があります
 音楽というより、一種の体験でした。お客さんの拍手が暖かかったです)

■ASLSP⇒過去の音楽日記はこちらこれも有名?な曲ですね
今演奏中のオルガンは、639年かけて演奏している最中です。

まあ、どちらも音楽とはなにか?を強烈に考えさせてくれる。

で、今日の曲は、ピアノ曲です。
2~3分程度の曲で、静かな曲なのですが、
ちょっと聴いただけで、あれっと思う音色で演奏される。
そう、ピアノの弦に、金属等を挟んで、独特の音色を出す
『プリペアド・ピアノ』という奏法で演奏されるのです。

で、ピアノの弦にいろいろ挟むと、残響がなく、
どちらかというと、木琴やグロッケンのような打楽器系の音になる。

まあ、今となっては、『プリペアド・ピアノ』奏法自体、新しい奏法ではなくなったけど、
始めたのは、ジョン・ケージらしい。

『プリペアド・ピアノ』の代表曲としては、
ジョンケージ作曲のバッカナールという曲の方が、
派手だし、打楽器的で、面白いとは思うのですが、

この『季節はずれのバレンタイン』は、とても静かで、
なんか、こっちの方が、なんとなく、いい感じかもしれません。
(あくまで、なんとなくです。よくわからない音楽ではあります)

この曲、かなり昔に、レコードで聴いたことがあります。
なんといっても、題名がすごくロマンティックで、印象的ですね。
だけど、曲は、よくわからないうちに終わりますよ(笑)

あーあ、また今日は、マニアックな曲を書いてしまったなあ。
この曲にはコメントないだろうなあ・・・
私、普段からジョン・ケージの音楽を好んで聴いている訳ではありません。
なにかの時、本当にたまに聴きます(年に一回以下かも)
正直、聴いても ふーん・・・ という時の方が多いのですが、
たまには、いいかもです。

2012年、きっと、例年よりは、ジョン・ケージの音楽が
演奏されるんだろうなあ。
でも、一般向けではないよなあ・・・

次回は、普通の曲書きます。

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ASLSP(ジョン・ケージ) [ケージ(ジョン)]

しかし、一週間以上も、この音楽日記、更新が空いてしまったぞ
音楽は、聞いているし、書きたい音楽は、山のようにあるのだけど・・・
まあ、ゆっくり、時間がある時に、書いていくか ははは

で、たまには、こんな音楽?を書いてもいいかな

うーん、今日の音楽日記を読んだ人の感想は、様々だと思う。
これぞ、芸術と思う人もいるだろうし、
くだらんと思う人もいるだろうし、
なんにも感じない人もいるだろう。

さて、あなたは・・・

ジョン・ケージと言う作曲家を知っていますか?
アメリカの現代音楽の作曲家で、
コイントスで、音を決めたり、
短波ラジオが自由に音を出したり・・・
なんといっても、一番有名な曲は、
4分33秒」だろう。
この曲に関しては、過去にこの音楽日記でも、取り上げているので、こちらを参照してください。

もちろん、こんなのは、音楽でないという人もいるだろう。
いやいや、現象としてのいろいろな音を楽しめる人もいるだろう。
それよりも、アイディアに、ふーん と思う人もいるだろう
それは、それでかまわないと思う。

で、今日の音楽日記は、そのジョン・ケージが作曲した
【ASLSP】(As slow as possible)という曲?です。
日本語に訳すと、【できるかぎり遅く】ですね

私、本屋が好きで、文庫本は、常に読んでいるし、
音楽関係の本を読むのも好きだ。
で、最近読んだ本に【新しい音を恐れるな】という本がある。
いろいろな現代作曲家のことが書いてあり、現代音楽の入門書のような本だ。

関係ないけど、現代音楽って、本を読んで紹介されると、むしょうに聞きたくなるのだけど、
実際に、音で聴くと、つまらんなあ というのも多いと思いませんか(笑)

その中で、この曲のことが紹介されていた。

世界一長いクラシック音楽は?
という問題は、よくあるけど、
よくある答えは、サティの【ヴェクサシオン】(約18時間)かな
でもネットで「演奏時間の長い曲」で検索するとわかるけど、
1年以上かかる曲も結構ある
というより、譜面書いて、この曲を100年かけて演奏すること
って書いたら、100年だし・・・・

で、ジョン・ケージのオルガン曲【As slow as possible】の話です。
もちろん、出来る限り遅くという曲で、4ページの作品で、CDもでている。
普通の演奏なら、20分程度らしい。

しかし、この【出来る限り遅く】という指示をどう解釈するかを
シンポジウムで話し合って、639年かけて演奏しようと決定したというから、
これは、これで、ロマンがあるなあ(ここで、しょうもないと思う人もいるだろうなあ)

実際には、ドイツの教会の自動オルガンで、2001年から演奏が始まって、
年に1回~2回程度、音が変わる
この演奏は、ネット上で、聞くことも可能だ。
今聞くと、フォーン というオルガンの和音が聞こえます。
ちなみに次回、音が変わるのは、2010年7月10日です。
当然、私は、最後まで聞くことは、できませんね(生きていないし)

ジョン・ケージは、言っている。
「芸術とは、理解するものではなく、経験することだ」
なかなか、真理をついているとは、思う。

興味のある人は、是非、このオルガン曲の響きを聴いてもらいたい。
一瞬でも、ある種の経験(それが、どんなにつまらなかったとしても、そして、なにも感じなかったとしても)
を得ることは間違いない。

さて、たまに書いた、音楽日記は、またずいぶん、変な曲の紹介になってしまった。
もちろん、私、こんな音楽ばかり、聞いている訳ではありません。
圧倒的に、古典派からロマン派の音楽を聴いています。

ただ、こんな曲?も、ちょっとだけ好きなのです。
次回は、普通の曲書きます。ハイ
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4分33秒(ジョン・ケージ) [ケージ(ジョン)]

先日、会社帰りの本屋さんで、
なにげに、新刊の【音楽を「考える」】という本を買って読んでみた。
その本の最初の方に、このジョン・ケージ作曲の【4分33秒】の話題があったのだが、
これがなかなか、面白かった。

ということで、今日の音楽日記は、
現代音楽?では、超有名曲の一曲。
(次回は、多分普通の曲です。今日だけは、この曲につき合ってくださいね)
アメリカの前衛作曲家のジョン・ケージの代表作
【4分33秒】である。

今日では、もはや知らない人が少なくなって、その前衛性も失せてきたかもしれないが、
   芸術作品ではあるが、音楽なのか?
   音楽作品としてなりたつのか?
   何が音楽なのか?
等々、今でも議論できる内容の作品だ。

この曲を知らない人の為に簡単に、曲の解説です。
(しかし、この作品のことを初めて知る人は、ある意味とても幸せです。
 アクロイド殺人事件を初めて読むのと同じかも・・・うーん違うだろう(笑))

一言でいうと、無音(沈黙・休符)だけの音楽です。
楽器は、なにを使用してもいいのですが、
4分33秒の間、なにも音をださない。という作品なのです。
(譜面!は、3楽章からなって、全部、休符と書かれています。)

楽器の発する音だけでなく、床のきしみや、風の音や人の声もすべて音楽だ
という解釈や、
無音での緊張感が音楽だ
等々、解釈もいろいろあるし、
そもそも、これが音楽なのかという議論もある。

まあ、この曲に対する、解説や情報は、ネットで調べると、数多くあるので、
興味のある人は、いろいろ調べてみると、かなり面白いです。
オケの演奏?もあるし、
CDも発売されている。(無音だったり、自然の音だったり・・・)
ケージの作品で、0分00秒という、さらに、なにしてもいいという作品もあるし、
この曲の演奏のエピソードもいろいろあるみたいだ。

今日、この曲のことを書いたのは、冒頭にも書いたように、
【音楽を「考える」】という本を読んだからだ。
この本の詳細は、本を買って読んでもらえばいいのだが、

その中に、「出来るだけ耳を澄ませて、音を聴く」
そして、「出来るだけ遠くの音を聴く」

ということが書いてある部分がある。

そう、私も、常々思っていたのだが、
現代は、回りは、音であふれているが、音が埋もれている。音が聞こえない。
そう、「耳を澄ませる」ということを、多くの人が忘れているような気がする。

今、このブログを読んでいる人は、今、どんな状況なのだろう?
ちょっと耳を澄ませてみませんか?
テレビの音? 子供の声? パソコンのファン? 雨の音?・・・・
そんな音が聞こえるかも知れない。
しかし、その音より、さらに耳を澄ませてみよう。
そして、出来るだけ、遠くの音を聴いてみよう。
これがなかなか、おもしろいです。
では、ちょっとの間、目をつぶって、そして耳を澄ませて・・・・
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なにが、聞こえましたか?
普段とは、違った音が聞こえませんでしたか?
これが、音楽かどうかの議論は、別として、
うーん、たまには、どんな時でも、耳を澄まして、遠くの音を聴く、というのは、
とてもいいものだと思います。
時々、やってみるのもいいかもしれません。

これで、少しは【4分33秒】のことがわかるなんて、勝手に思ったりしている。・・・・
まあ、遠くの音を聴こうとすると、気配の音が聞こえるものだ。
なにか不思議だ。

話変わって、
【4分33秒】は、絶対に、演奏会でやるなら、アンコールだな。
聴衆が緊張している中でのホールでの無音の時間は、想像しただけで、ゾクゾクする。

何十年も前に、私は、真面目に、私がやっているマンドリンオケの演奏会のアンコールで、
【4分33秒】をやろうよ。と言ったことがある。(本当)
ははは、全く、みんなに相手にされなかったですね。(笑)


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