オペラ【シンデレラ】(ロッシーニ) [ロッシーニ]
夜中のテレビは、くだらないなあ・・・と思いつつ、ついつい見てしまうものもあるけれど、
真面目にオペラなどのクラシック音楽をやっている場合も、結構ありますよね。
ちょっと前だけと、適当に夜中にチャンネルを切り替えていると、
違うチャンネルで、オペラを同時にやっていて、
ひとつは、ベルク作曲の【ヴォチェック】
そして、もう一つは、ロッシーニ作曲の【シンデレラ】だった。
夜中に一人で見るのなら、ちょっとベルクの【ヴォチェック】も惹かれたのだけど、
ちょうど、娘も起きていたので、
ロッシーニの【シンデレラ】をつけていたのだけど、
ちょっと見ていると、楽しくて、面白くて、
結局、娘と最後まで、見てしまった。
うーん、なかなか、よかったぞ。
(しかし、娘はバレエは、見るけど、オペラも見るとは・・・・)
ということで、今日は、ロッシーニ作曲のオペラ【シンデレラ】です。
シンデレラの物語は、みなさん知っていますよね。
一番有名な、あらすじは、
いじめられたシンデレラが、魔法の力で、舞踏会に行って、
王子様と会って・・・靴を落として・・・王子様が探して・・・
めでたし、めだたし。
という話ですよね。
よく知られているように、この物語には、原作があって、
いろいろと話が違っていたりする。
まあ、このへんは、ネットで調べれば、
いろいろ、面白い話が、見つかります。
ロッシーニの【シンデレラ】のストーリーも、
ちっょと違っていたりする。
最初から偽物の王子様が出てきたり、
靴ではなく、腕輪だったり、・・・
でも、最後は、お約束のハッピーエンドです。
さて、音楽ですが、
これがなかなか楽しいです。
軽快なリズム
高音の妙技
ロッシーニ得意のクレッシェンド
それに、早口の歌がふんだんにある。
(よく、あんな風に歌えるなあ・・・)
特に、第1幕の最後と、第2幕の最後のフィナーレは、
華麗で、見ていて、引き込まれる。
オペラというと、ちょっと、ドロドロ感のあるものも多いけど、
それに、このオペラは、ちょっと軽いかもしれないけど、
このオペラ、全曲を観て聴いたのは、初めてだったけど、
あらすじもわかりやすいし、
舞台も楽しいし、久々に、オペラの歌を楽しんだ。
こんなオペラをゆっくり聴くと、ぐっすり眠れます。
機会があれば、ロッシーニの別のオペラも聴いてみるか・・・
追記
そう言えば、ショパンは、このオペラの主題を使って曲を書いていたような気が・・・
歌劇【どろぼうかささぎ】序曲(ロッシーニ) [ロッシーニ]
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妻と娘「たまには、映画に行きたいなあ・・・」
私 「へぇー、何に行きたいの?」
妻 「私は、特に見たいものは、ないし、なんでもいいのだけど、あなたは?」
私 「そうだなあ、派手目で、ダイハード4.0とか、でも、娘も行くから、
ピアノの森とか、レミーのおいしいレストランとか、あとは・・・」
娘 「私、オーシャンズ13が見たい。かっこさそう」
妻 「そうよね、ブラッド・ピットもいいけど、
ジョージ・クルーニーもあの歳でかっこいいよね」
娘 「ジョージ・クルーニーは、お父さんより、年上なのに断然かっこいいよね」
妻と娘「そうだね、オーシャンズ13に決定! さあ、ネットで予約して、お父さん」
私 「じゃあ、今すぐ予約するよ」とパソコンを立ち上げる私・・・
しかし、私は、この会話で、思うのであつた、
最初の質問に、私が何を言っても、見る映画は、きっと決まっていたのだろうと・・・
それに、私と映画俳優と、比較する方が、絶対におかしいのではないかとも・・・
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さて、先日、【オーシャンズ13】を見に、映画館へ家族で行ったのである。
映画は、ラスベガスのゴージャスな雰囲気の中
映画スターの面々と、しゃれた音楽と、しゃれた会話を
なにも深く考えずに見る分には、とても楽しめた。
こういう映画は、考えずに楽しむに限るな。
(まあ、つっこもうと思うと、いくらでもつっこみのある映画ですが(笑))
まあ、映画のことは、おいといて、
この音楽日記、最近、ちょっとマイナーな曲が多い。(それもピアノばっか)
ということで、今日の音楽日記は、管弦楽の有名曲だ。
そして、【オーシャンズ13】の泥棒映画にちなんで、
ロッシーニ作曲の歌劇【どろぼうかささぎ】序曲です。
(す、すいません、単に泥棒ということだけのつながりです。
この音楽は、もちろん、映画とは無関係です)
さて、ロッシーニの序曲だが、
どの曲も、溌剌として、聞いていて、ワクワクする音楽が多い。
この【どろぼうかささぎ】序曲は、どうだろう・・・
曲は、まず、スネアのロールで始まる序奏がある。
行進曲風の主題がかっこよく、生き生きと演奏される。
ここの序の部分は、とてもかっこいい。
そして、速い主部に入る。
三連符のワクワクする主題、
ロッシーニ・クレッシェンドと呼ばれる、同一音型を盛り上げる手法
そして、ホルストの火星を思わせるリズム(えっ、私だけ?)
様々な元気ハツラツの旋律が、耳に心地よく聞こえてくる。
そして、ここから、コーダですよという、
わかりやすい、華麗なコーダ
ロッシーニの序曲の面目躍如といったところか・・・
まあ、ロッシーニの序曲は、
昔は、演奏会の一曲目に演奏される事も多かった気もするが、
現在は、ちょっと、人気も下火か?
しかし、心地よく盛り上げていく手法は、天下一品だと思う。
【どろぼうかささぎ】の歌劇自体は、見たことはない。
しかし、銀の食器を盗んだのが、実は、かささぎ だった。
というのは、人間以外の犯人という、推理小説では、お約束の手法で、
これまた、わかりやすく、いいと思うなあ。
さてさて、ロッシーニの曲の演奏には、絶対にリズム感が必要だな。
一拍目が重いリズムでは、なかなか、元気ハツラツ感がでないなあ
さて、この曲、略して【どろかさ】と呼ばれているそうですが、
こう呼んでいる人いるのですか?
うーん、この略し方は、ハルサイ や 弦チェレ より知られてないですよね(多分)