歌劇「イリス」より 太陽賛歌(マスカーニ) [マスカーニ]
私は、ちょうど、電車に乗って通勤途中だったのですが、
日食の時刻、ちょっと電車を降りて、改札を出て
見ました。いやあ、綺麗なリングが見られました。
思ったより、暗くならないのですね。
(真っ暗になる皆既日食も体験したいですが、日本での皆既日食は、
2035年だそうです。うーん生きているか微妙だなあ・・・)
ということで、今日は、太陽にちなんだ曲を書こうと思ったのはいいけど・・・
あれっ、月を題材にした曲は、結構思いつくけど、
太陽を題材にした曲が全然思い浮かばない。
R.シュトラウスのアルプス交響曲は、日の出から日の入りまでだけど、
主役は、太陽でなく山だし・・・
そういえば、ハイドンの弦楽四重奏曲に『日の出』という標題の曲が
あったなあ・・・
「日の出」なら、ペールギュントか・・・
「太陽がいっぱい」のテーマはクラシックじゃあないし・・・
なんて思っていたら、「太陽賛歌」という曲をどこかで見た気がして、
ちょっとネットで調べたらありました。
今日の音楽日記は、マスカーニ作曲歌劇「イリス」より 太陽賛歌です。
す、すいません、
この曲、まともに聴いたのは、初めてだと思います(多分)
それに、イリスという歌劇については、まったく知識がありません。
ちょっと調べたのですが、このオペラ、
マスカーニが作曲した、日本を舞台にした曲だそうです。
日本を舞台にした外国の作曲家の作品には、けっこうトンデモ作品が多い
のですが、このオペラはどうなんだろうなあ。
(機会があれば、全曲聴いてみますが、そんな時あるかなあ・・・)
で、その中の「太陽賛歌」です。
最初の方で演奏される音楽だそうですが、動画サイトにはいろいろな演奏があります。
で、一口でいうと、クレッシェンド型の音楽です。
10分弱ですが、最初は、ピアニシモで始まり、管弦楽だけで盛り上がり
頂点で、合唱が入ってきます。
またこの合唱が、結構感動的な音楽です。
ちょっと、劇的さを前面に押し出した音楽ですが、
これは、一回聞いてもいいんじゃあないかと思いましたね。
とはいえ、オペラのここだけ聴くというのも、ちょっとものたりない。
今日は、無理して 太陽の曲を書きました。いやあ、ちょっと無理があったかなあ
カバレリア・ルスティカーナ間奏曲(マスカーニ) [マスカーニ]
さて、今日の音楽日記もなぜか、ピアノ曲ではなく、管弦楽曲である。
というよりオペラの中の一曲である。
イタリアの作曲家マスカーニが作曲した、
一幕物のオペラ【カバレリア・ルスティカーナ】より間奏曲である。
さて、超有名曲である。
「アダージョ○○○○」とか、「安らぎのクラッシック」とか、「オペラ間奏曲名曲集」
等の題名のCDには、間違いなく、この曲は入っている(そですよね(笑))
このオペラは、マスカーニの出世作で、オペラの音楽コンクールで一位になった曲である。
この間奏曲は、舞台から、誰もいなくなった時に流れる、宗教的な安らかさのある、
しみじみとした間奏曲で、どことなく悲劇的な感じもする。
まあ、言葉に書くより、聴けばわかるだろう。
(多分、多くの人がこの曲の音源を持ってはいるが、最近、聴かなくなっていませんか?
今日は、ちょっと聴いてみませんか?4分ぐらいの曲だし・・・)
まあ、有名な曲なので、今日は、いいかげんな、うんちくを述べてみよう。
手元にスコアがあって、これを見て書いているだけなので、ちょっといいかげんである。
1.この曲には、コントラバスが使用されていない。(ひょっとしたらチェロと同じ?)
2.この曲には、ハープが入っている。(まあ、これはわかりますよね)
3.20小節目からは、オルガンが任意で入る。(これ、知っていましたか?)
4.フルートとクラリネットは、最後の小節だけに入る。(まあ、オペラの一部分だし・・・)
5.「アダージョ○○○○」とかによく入っているが、本当の速度記号は、
アンダンテ・ソステヌートである(笑)
さて、NAXOS(あの廉価版CD1000円のレーベルですね)では、
ありがたいことに、作曲者マスカーニの自作自演のCDが出ている
1940年の録音なので、音は、悪いが、
聴く価値は、十分にある。
このCD実は、このオペラ【カバレリア・ルスティカーナ】の全曲版なのだが、
まあ、興味のある人は、この間奏曲だけでも聴いてみよう。
最初の19小節は、とても静かにゆっくり演奏されるのだが、
アクセントをちょっときつめに出したり、
急に音量を落としたり、どちらかというと、やりたい放題の演奏である。
20小節からは、オルガンも入り、どちらかというと、堂々とした演奏になるが、
ここからも、テンポを急に落としたり、音量の変化をつけたりして、やりたい邦題である。
まあ、作曲者自身の演奏が一番いいとは、限らない場合が多い。
もちろん録音の音質もあるが、この曲に関していうと、やりたい放題の演奏よりも、
カラヤンのような、質素で美的な簡素な美しさでこの曲を演奏する方が、
とてもとても、曲に、合っているような気もする。
しかし、こんな演奏に、なれているだけだからかも知れない。
このCDは、曲の最初に、イタリア語(多分)で、
マスカーニ自身でなにか曲の紹介をしゃべっている。
ははは、イタリア語なんて、全然わからんぞ。(英語でもわからんと思うけど・・・)