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ルイス・アロンソの結婚式 間奏曲(ヒメネス) [ヒメネス]

さて、私の勝手な思いこみだが、
 ドイツ音楽は、強固な構成力
 フランス音楽は、色彩
 ロシア音楽は、大地と哀愁
 北欧音楽は、ゆったりとした自然の雄大さ
   等々
いろいろな国の音楽のイメージというものが、
なにしら頭の中にあることは、否定できない。

本当は、いろいろな国に旅行に行けば、
いろいろな国のイメージが自分なりにふくらむと思うのだが、
なんせ、そうそう行けない。
(しかし、昔の作曲家は、よく旅行に行っていますよね。いいもんだ)

そんな中で、もちろん行ったことはないが、
自分の中では、強烈なイメージの音楽がある国がある。

それは、スペイン音楽である。

自分の中の勝手なイメージでは、スペイン音楽は、香りである。
(フランス音楽は色彩だと勝手に思っており、対照的な音楽だと思う。)

スペインには、好きな作曲家が多い。
アルベニス・グラナドス・トゥリーナ・ファリャ 等々
ピアノ曲から、管弦楽曲まで、どんな曲を聴いても、独特の香りがただよってくる。
それほど、スペインの音楽は、独特だ。
(確かに、フラメンコのリズムと音色に似ている感じからそう思うのかもしれないが、
 それだけではない、わき上がる感情か、なにかがある。)

さて、そろそろ今日の音楽日記である。
ヒメネス作曲の【ルイス・アロンソの結婚式】間奏曲である。
(ちなみに、この曲は、管弦楽曲です。)

この曲は、サルスエラと言われる舞台の音楽の一部で、
実際、それほど有名な曲では、ないと思う。

しかし、スペイン音楽としては、冒頭のリズムや、ベースライン。
有名なホタの旋律や、カスタネットのリズム。そして、最後の熱狂的なコーダなど。
フラメンコを主セルコード進行とリズムで、聞き所満載であり、
もう部屋の香りは、スペインである。
スペインのクラッシック音楽の初心者(オイオイ、どんな人だ?)にも、わかりやすい。
(時間も6分程度の曲です。)

昔々、サントリーホールにスペイン国立放送管弦楽団(だったかな?)が来日した時に
この曲を聴いたのが、初めての出会いだったが、すぐ惚れましたね。
なかなか、当時この曲のレコードもなかったのですが、
何とかこの曲の音源を手にいれようとしたものです。
(今では、いろいろな演奏のCDがありますが・・・)

スペインの音楽は、香りを楽しむ音楽だと思う。
しかし、スペインに実際に行って、その国の香りと、感性を感じてみなければ、
違う一面は見えてこないのかもしれない。
(スペインに行く、現在の希望としては、ロト6しかないのですが・・・)

話は、変わるけれども、外国人の人達は、日本人の作曲した曲を聴いて、
冨士山、芸者、天ぷらなどをイメージするのかなあ・・・
(そんなことは無いと思うが、京都とかイメージするのかもしれない)
(伊福部昭を聴くと、やはり、ゴジラかなあ(笑))

【追記】
 この「ルイスアロンソの結婚式」というサルスエラ(オペレッタ)のあらすじです。
 (もっと正確に知りたい人は、スペイン語を勉強ですね(笑))
【あらすじ】
 カディスの町に住んでいる、50代の有名な踊りの師匠ルイスアロンソがマリアヘススという、若くて年の離れたきれいな人と結婚を決めます。ただマリアヘススにはグラビエという昔からの恋人がいました。でも、両親の薦めもあってマリアヘススは名声のあるルイスアロンソさんと結婚する事にします。しかし、ルイスアロンソはグラビエの存在を知ってしまいます。ちょっと心配するのだけど、結局、盛大な結婚式を挙げることに決めます。結婚式の当日、宴の始まる時間に闘牛が終わって、その牛たちと一緒にグラビエが宴に乱入して大騒ぎになります。ルイスアロンソはマリアヘススを残して、かっこうわるく逃げてしまうし、クラビエはマリアヘススの不実をとがめるし、・・・  騒ぎが収まると、みんな戻ってくるけど、花婿ルイスアロンソは面目を失ってしまったのでした。


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