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ヘ調のメロディ (アントン・ルビンシュタイン) [ルビンシュタイン]

前々回に、【天使の夢】を書いたら、
同じ作曲家の曲をもう一曲書きたくなった。
ロシアの大作曲家に入るであろう、アントン・ルビンシュタインは、
ロシア風な作風でありながら、ヨーロッパ風でもあり、
そこが、いいとこでもあるのだが、
今ひとつ、人気のでない作曲家の一人かもしれない。

自身、大ピアニストだったこともあり、5曲のピアノ協奏曲は、どれも
ピアノが巨匠的に書かれており、
聴きごたえのある作品だ。(もっと、弾かれてもいいのに・・・)

ピアノ独奏曲と言えば、練習曲など、技巧的な作品もあるのだが、
どちらかといと、美しく優雅な曲が多いように感じられる。

そんな中、もう、絶対に誰もが耳にしたことのあるメロディがこの曲だ。

今日の音楽日記は、アントン・ルビンシュタイン作曲のピアノ曲
【ヘ調のメロディ】です。

この曲は、題名にもなっているように、
メロディが主役だ。
この曲は、
このメロディでもっている曲といっても過言ではないとも思う。
優雅すぎる、甘すぎる という批判もあるかもしれない。
ドから始まって、オクターブ高いドまで上昇し、
そして、オクターブ下まで、下降するという旋律は、単純と言えば単純だ。

深く、微妙な和声はないし、
凝ったオブリガートがある訳でもないし、
伴奏形も構成も単純だ。

しかし、一度聴いたら、忘れられない旋律でもあることは、間違えない。

この曲、そんな旋律のせいもあって、
ピアノより、チェロや管弦楽に編曲された方が、よく聴かれるかもしれない。

こういう曲は、どういう風に聴けばいいのだろう・・・
音楽に身をまかせて、時の過ぎゆくままに・・・
かな?

でも、この曲を聴くたびに、いい旋律なのだが、
もうちょっと、和声に凝るか、ピアノの技巧に凝るかなどしてもいいのになあ
なんて、よけいなことを考えながら聴く私です(笑)

今日の音楽日記は、後半に続く・・・

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さて、【天使の夢】のコメント欄にも書いたのですが、
私の夢は、小さいホールで、ピアノリサイタルらしきものを開くことなのです。
まあ、ピアノの実力もない私にとっては、見果てぬ夢なのですが、
実は、神奈川のとある小ホールで、今年の秋に、ピアノの演奏会を開くことにしたのです。
(お客様も呼ぼうかなあ、と、考えています)
まあ、演奏曲目は、昔から考えてはいたのですが、
昔から、練習していて、簡単な曲を中心に、ちょっと難しい曲も入れて

 ・プレリュード ハ長調(バッハ)
 ・別れのワルツ(ショパン)
 ・プレリュード第4番(ショパン)
 ・軍隊ポロネーズ(ショパン)
 ・叙情小曲集より数曲(ギロック)
 ・カバレフスキーの曲より数曲
 ・火祭りの踊り(ファリャ)
 ・愛の賛歌(リスト)
 ・前奏曲 嬰ハ短調(ラフマニノフ)
 ・のばらに寄せて(マクダウェル)・・・アンコール

こんな感じかなあ。(でも、まともに弾けない・・・)

まあ、曲目が決まったら、詳細は、またこの音楽日記で、書きます。
乞うご期待!



って、ここまで、読んで、なんか変と、気が付いた人も多いですよね。
そう、今日は、4月1日(エイプリルフール)です。
ははは、上記は、もちろん、冗談です。
なにか、本当っぽいウソを考えていたら、こんなこと書いてしまいました。
すいません。
期待した人、ごめんなさい・・・って、そんな人いないですよね(笑)

でもですね、
いつかは、こんな感じの曲で、自分だけの演奏会やってみたい
という気持ちは、あるのです。
何年かたって、ひよっとしたら、
ウソではなく、現実になるかもしれません。
まあ、その時まで、待っていてくださいね
(って、いったい、私は、誰に言っているのだろう???)

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天使の夢 作品10-22(アントン・ルビンシュタイン) [ルビンシュタイン]

さて、先日は、娘の小学校の卒業式だった。
会社を午前中休んで、かみさんと一緒に出席したのですが、
これが、なかなかよかったのですよ。

ちなみに、私の時の卒業式で歌う歌と言えば、「仰げば尊し」が定番だったが、
今は、「旅立ちの日に」が定番らしい。
うーん、この歌を合唱で歌うのだが、これは、よかった。

そして、娘の小学校(公立です)の卒業式は、卒業証書を授与する時に、名前を呼ばれたら、
返事をして、その後、小学校の思い出、中学でやりたいこと、将来の夢などを
簡単に一言、大きな声で言い、そして、卒業証書をもらうのです。
これが、すごく良かったなあ・・・
まあ、家で、いろいろ考えてきたのだろうけど、
「弁護士になって、世の中を良くしたいです」とか
「盲導犬の訓練師になって、多くの人を助けたいです」とか
「人を感動させられる、サッカー選手になりたいです」・・・等々
なかなか、みんな個性があって、おもしろかった。
(中には、「将来の夢は、大金持ちになることです」なんていうのもあったけど(笑))

そんな、一人一人の小学生の夢を聴いていたら、
うーん、いつのころから、自分は、夢を追っていないのだろう・・・
なんて、考えてしまった。
(一応、私の夢は、ピアノをステージで弾くことです、ハイ・・・)

ということで、今日の音楽日記は、【天使の夢】という曲である。

この曲、ピアノ曲なのですが、
管弦楽編曲や、他の楽器に編曲された版で、聴いたことのある人も多いだろう

この曲は、ロシアの大ピアニストで作曲家でもある、
アントン・ルビンシュタインが作曲した、ピアノ曲である。
この人、交響曲やピアノ協奏曲の大曲もあるが、
このへんの曲は、ちょっとばかり、無名で、
「ヘ調のメロディ」というピアノ小品が飛び抜けて有名だ。
しかし、ピアノ協奏曲第4番は、過去の日記でも書いたが、
是非聴いてもらいたいなあ。(ロシアの名ピアノ協奏曲だと思います)

さて、この【天使の夢】というピアノ小品だが、
24曲からなる【カメンヌイ・オストロウ】(岩の島)というピアノ曲集の
第22番目の曲だ。
【カメンヌイ・オストロウ】は、ロシアの避暑地の島で、
そこの女官達 24人の肖像として、この24曲のピアノ小品を作曲したと言われている。
ナクソス・ミュージック・ライブラリーで、全曲聴けるが、
全部聴くのは、2時間程度かかる。
しかし、どの曲も、品のいいロマン派の作品で、でも、しっかりしている曲達だ。
BGMで聴くのもいいかもしれない

【天使の夢】だが、最初、高音の伴奏で、左手か、優雅な旋律を弾く。
途中の和音部分もいい。
幅広いアルペジオもちょっと華やかで、
後半は、最初の旋律が、幅広く演奏される。

小品だが、美しくもあり、優雅でもあり、落ち着きもある。そんなピアノ曲だ。

うーん、どんな女性を表現したのだろうかなあ。
勝手に、自分で想像するのも、おもしろい。

この曲、譜面づらは、ちょっと難しそうだが、
♯が6個付いているせいもあり、なんとなく、音は、とりやすい方だと思う。
最初の右手の三連符をちゃんと弾ければ、後は、なんとかなりそうなんだけどなあ・・・・
(勝手なこと言っていますが、私、弾けません ハイ)

まあ、でもですね、私、この歳になっても、いつまでも夢だけは、持ちたいと思っているのです。
(いつか、ステージで、ピアノを弾くぞ・・・なんてね)

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ピアノ協奏曲 第4番 ニ短調(アントン・ルビンシテイン) [ルビンシュタイン]

さて、ちょっとだけ、マイナーで、昔、良く聴いたピアノ協奏曲シリーズ
(ははは、説明が長いぞ・・・)

今日の音楽日記は、ロシアの作品だ。

19世紀後半のロシアの音楽活動の中て、中心だったといわれている
アントン・ルビンシテイン(アントン・ルービンシュタン)のピアノ協奏曲だ。

ルビンシテインは、5曲のピアノ協奏曲と、いくつかのそれに類した、曲を書いている。
【ピアノとオーケストラの為のコンチェルトシュトック】という、20分程度の曲も
私、個人的には、結構好きなのだが、ちょっと無名だ。(いい曲です。まとまっていて)

ということで、今日は、おそらく、この作曲者のピアノ協奏曲の中では、一番有名な、
第4番を書いてみよう。
有名といつても、一般的には、あまり知られていないし、演奏されない曲ではある。
(ちょっと悲しい)

アントン・ルビンシテインの音楽は、どんなものだったのだろう?
この作曲家の作品は、【ヘ調のメロディ】と【天使の夢】のピアノ小品が、とびぬけて有名だが、
決して、サロン風の作品ばかりの作曲家ではない。
この作曲家は、オペラ・交響曲・協奏曲・室内楽・ピアノ曲等々
いろいろな分野で、大曲も残している。

ただ、ロシア音楽的なものと、ドイツ音楽的なものが、中途半端に混ざって、
特に独創的な音楽ではない
と書いてある本もある。
はたして、そうなのだろうか?

さて、【ピアノ協奏曲 第4番】である。
曲は、オーソドックスな3楽章からなり、30分程度の曲だ。

第1楽章は、最初から、確かに、ロシア風でドイツ風な旋律が、奏でられる。
ただ、この旋律、とても単純だが、不思議なことに、とても甘く聞こえたり、
とても強固に聞こえたりする。
そして、ピアノのとてつもない大きな雰囲気の技巧?
の中で、音楽に引き込まれていく。
そんな雰囲気の楽章だ。
ピアノのイメージの世界を楽しむ曲かもしれない。
(とは言っても、とてもいい旋律ですし、酔える曲です。カデンツァもすごい)

第2楽章は、アンダンテ。
感傷的な部分もあるが、全体的には、とても落ち着いた音楽だ。
あきらかに、チャイコフスキーとか、ラフマニノフとは、違う世界だと思うのですが。

そして、アレグロの第3楽章は舞曲だ。
ちょっと聴くと、ピアノの技巧や、スケールの動きで、
単純なロシア風舞曲と思うかも知れない。
しかし、そこは、後のロシアの作曲家と違って、ちょっとだけ雰囲気に重みがある気がする。
(とは言っても、派手な楽章であることは間違いないのですが)

この曲の不遇なところは、本や解説で、
「大時代的な曲」とか、「チャイコフスキーやラフマニノフの前身の曲」等と書かれていて、
どうしても、他の曲より、劣っているように感じさせる評論が多いからかも知れない。

しかし、私の個人的な感想は、違うのですよ。
ロシアの雰囲気とドイツロマン派の雰囲気を兼ね備えた、
一種独特の大きなイメージの世界がある傑作ピアノ協奏曲だと思う。
確かに、どっちつかずという感想もあるかもしれない。
しかし、それ以上のピアノ協奏曲の大きな世界がある曲だと思う。

それに、こんなおおげさなことを言っているのですが、
そんなことを考えなくとも、ピアノの旋律や技巧を楽しむだけでも、
名協奏曲だと思うのだけどなあ・・・

もちろん、聴いたことはないが、
昔の有名なピアニスト(ラフマニノフ・パデレフスキー・ホフマンなど)は、
この曲をレパートリーにして、かなり弾いていたそうだ。
いつごろから、弾かれなくなったのだろうか?

さて、演奏は、ポンティもいいですが、新しい録音では、アムランの演奏もすばらしい。

さてさて、次のピアノ協奏曲はなに?


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