交響曲 第40番 ト短調(モーツァルト) [モーツァルト]
みどりのこびとちゃんです。
ちゃんと、元気に音楽人生歩んでいます
好きな推理小説読みながら、コーヒー飲んで
クラシック音楽を聴くのが、一番の楽しみです
なんてね ははは
歳をとると、弦楽四重奏を聴くようになると
よく言われますが、最近、この言葉は、本当ではないか?
と思ってます。
とりあえず、ピアノで言うと超絶技巧系はあまり聞かなくなったし
(でも、時々聴きますよ。やっばり好きだから)
交響曲や管弦楽も、派手派手なのは、あまり聞かなくなりました。
(でも、時々聴きますよ。ストレス発散のために(笑))
ということで、
久しぶりの音楽日記、
マイナーなプロコフィエフの弦楽四重奏曲の第2番にしようと
思ったのだけど、
今度、ちょっとだけ演奏会で演奏するので、
モーツァルトの曲です。
今日の音楽日記は、クラシック音楽の中ではすごく有名な曲。
モーツァルト作曲の交響曲第40番です。
(前振りの文章となんら、つながらないです。すいません)
有名な曲だけに、演奏形態もよりどりみどりですね。
ゆっくりしたロマン的な演奏。
早めのテンポの古典的な演奏。
ピリオド演奏 などなど・・・。
いやあ、いいですねえ。
そういえば、昔、ポールモーリアもアレンジして演奏していましたね
(歳がわかってしまう・・・)
私は、この曲
もう、どんな演奏でもいいなあ。と思ってしまいます。
この交響曲、4つの楽章からなっていて、
もちろん、第1楽章の最初の旋律が有名なのですが、
聴くには、素晴らしい音楽だと思うのですが、
でもね、やはり、演奏するには、すごくすごく難しいです。
今日は、第3楽章メヌエットだけをちょっと書いてみましょう
(ちなみに、この曲、初演当時は、第1楽章より、第3楽章の方が、
人気があったみたいです。)
このメヌエット楽章 ひとことでいうと、
[メヌエットらしくないメヌエット。でもメヌエット]だと思います。
えっ、なに言っているかわかりません?
メヌエットは舞曲ですが、
単純な3拍子ではないのはバロックダンスを知っている人では、
よく知られている事かもしれません。
(3+3=2+2+2で拍をとったり、ということですね)
で、このモーツァルトの交響曲第40番のメヌエットですが、
その規則にはのっとっていないのですね。
かといって、単純な3拍子でもない。
パートによって、拍の取り方が異なるし、規則正しいリズムになっていないし、
でも、聴くぶんには、なんのへんてつもないし・・・
トリオにいたっては、これ以上、簡単な譜面がないと思うのだけど、
罠がいたるとこにあります。
つまるとこ、メヌエットのリズムを知っていて、いじればいるほど、罠にかかる音楽です。
かといって、なにも考えずに弾くと、すじの通った音楽にならない。
うーん、こんなにも簡単な譜面なのに 演奏は難しいです。
ちなみに、モーツァルトの曲に関しの演奏の考えは、
昔この音楽日記に書きました。今でも、この考えは変わりません
">→その文章の過去の音楽日記はこちら。
とはいえ、このメヌエット、今度演奏します。
天国のモーツァルトが、お茶目に笑えない演奏?がしたいとこです。
モーツァルトの交響曲40番、有名曲だけに、
最近、聴かないなあ、と言う人もいるかもしれませんが、
時間のある時に、ゆっくり聴いてみましょう。
新しい発見がきっとあります。
ピアノ協奏曲 第8番(モーツァルト) [モーツァルト]
ピアニスト ミハエル・プレトニョフを聴きに行きました。
いやいや、素晴らしい。
もちろん、一般的な演奏とは、かけ離れているのだけど、
やりたいことが、ピシピシ伝わってきます。
シューマンのピアノ協奏曲は、
第1楽章は、
ピアノの技術がある人が、テンポをすごく遅くして、
弾いたらこんなに、すごい楽章なんだと再認識。
第2楽章のピアノの音色も見事。
第3楽章のリズムとテンポはさすがて、
コーダのスケールも素晴らしい。そして、911小節目のテンポの落とし方と
弱音の素晴らしさ。見事です。
でも、良い子は、真似をしない方が無難な演奏でした。
(バックのオケは、よくついていけたなあ・・・)
さて、今日の音楽日記は、今日のコンサートでも
演奏された、モーツァルトのピアノ協奏曲 第8番です。
この曲、お約束通り、3楽章からなり、
貴族の女性のために、書かれたそうだ。
このピアノ協奏曲は、とても、わかりやすく、
どちらかというと、優雅な作品だ。
特に、終楽章は、メヌエットで、他のピアノ協奏曲
と比べても、とっても優雅な楽章です。
こういう曲を綺麗なコンサートホールで聴くと、
とっても幸せな気分になれます。
今日のプレトニョフの演奏は、ペダルを多用した、
ちょっと淡々とした演奏でしたが、音色が素晴らしく、
カデンツァの弾き方も、おっと思わせることもあって、
とっても幸せな気分になれました。
こういうモーツァルトもいいです。
ピアノ協奏曲 第17番 ト長調(モーツァルト) [モーツァルト]
まあ、どんな音楽が流れてくるかなあ、と思いながら聞くのは楽しい。
特に好きなクラシック音楽の場合は、
いろいろな楽しみ方(途中から聞いた場合、作曲者当てや演奏者当てとかね)
もあって、なかなかだ。
で、先日、作曲当時の楽器で演奏した モーツァルトのピアノ協奏曲が流れてきた。
それがね、とってもとっても、良かったのですよ。
今日の音楽日記は、モーツァルト作曲
ピアノ協奏曲 第17番 ト長調 です。
FMからは、第3楽章だけしか聴けなかったのだけど、
家に帰って、全曲を聞いてみた。
いいじゃあないですか。
第1楽章
楽しいオペラを聞いているような楽章。
第2楽章
自由な変奏曲。私は最初の部分が主題だと思っていました(恥ずかしい・・・)
第3楽章
主題は、ムク鳥の鳴き声を基にしたとか、しないとか・・・
変奏曲だけど、音楽の楽しさ喜びがいっぱいつまっている楽章です。
ちょっと速めのテンポの演奏が好きです
この音が、なにをイメージとかは、考えなくて
音楽だけを純粋に楽しむことのできる曲です。
こういう曲ってあんまりありません。
で車の中で、この曲が流れている時、車の中には、かみさんも
いたのだけど、こんな会話になった。
かみさん「この曲のピアノ、難しいの?」
よくぞ聞いてくれた
「えっーと、この曲はね、モーツァルトが弟子に書いたもので、ピアノパート
は技術的には、難しくないのだけど、ピアノ曲で、一番難しいのは、
モーツァルトと言われているのですよ。その理由はね・・・こちらの記事の内容・・・
だから・・・・」
と一人でしゃべっていたら、寝ていた(笑)
まあ、モーツァルトの音楽は気持ちいいですから ハイ
モーツァルトのピアノ協奏曲で私の一番好きなのは、第20番です。
これは、変わらないけど、第17番は、私の中では上位だな。
オーボエ協奏曲 ハ長調(モーツァルト) [モーツァルト]
オーボエの曲を聴きたくなったのです。
もちろん、この音楽日記、いままでも、
オーボエの曲をちょっとだけ紹介している。
・オーボエ協奏曲(ベルリーニ)
・花時計(フランセ)
・オーボエ協奏曲(CPEバッハ)
・オーボエとピアノの為の3つのロマンス(シューマン)
あれっ、私の好きなR.シュトラウスのオーボエ協奏曲
は、まだ書いてないし、
それより、オーボエの協奏曲といえば、
まず、これを書かなくては・・・
今日の音楽日記は、モーツァルトのオーボエ協奏曲です。
この曲、フルート協奏曲の原曲だとか、
フルートの奏法との違いなんていろいろ言われることもあるけど、
そんなこと考えずに
いやいや、モーツァルトの音楽とオーボエの音色を
素直に、聴いてみよう。
いやあ、いい曲です。
無駄がないと言おうか、聴いていて、心がすがすがしくなります。
この曲は、音楽の喜びが、
輝かしいオーボエの音色で表現されている。
聞く方も、多分弾く方も、とても気分が幸せになれる曲です。
第1楽章、オーボエの入り、スケールで駆け上がって、
Cの音を4小節、伸ばすところ。ここだけで、つかみはOKです。
あとは、音に浸っていればいい感じで幸せです。
オーボエ協奏曲では、ソリストの音色の比重は、大きいですね。
この曲、いろいろな演奏があるけど、イメージが全然違う。
でもなんといっても、この曲の私のイメージは、
のだめの黒木君の演奏ですね(ははは、ちょっと古いですね)
あの、ピンク色のお茶目な演奏、よかったにあ。
オーボエ協奏曲、あんまり知らないけど、
まだ世の中には、いろいろあるんだろうなあ。
さてさて、今回が699記事目です。
次回は、700記事。
サプライズがあるかもです ハイ
ディベルティメント ニ長調 K136 (モーツァルト) [モーツァルト]
今度の10/10(祝)のマンドリン演奏会で演奏する曲からです。
今日は、モーツァルト作曲【ディベルティメント ニ長調 K136】です。
この曲、有名で、題名でわからない人も、
最初の旋律を聴いたら、あっ、聞いたことあるという曲です。
この曲、バート的には、弦楽の4パートで、
少人数でも、多人数でも演奏できる。
第1楽章・・・優雅なアレグロ楽章です
第2楽章・・・とっても美しいモーツァルトのアンダンテ
第3楽章・・・楽しいプレスト
16歳の時の作曲といわれている。
ディベルティメントという名前は、
イタリア語の「楽しい・面白い」から来ているそうだ。
(日本語では 嬉遊曲といいますよね)
で
『この曲、演奏者も聴く人も 心から楽しめる名曲です』
と、書くのは、間違ってはいないのですが、
実際は・・・。
さて、モーツァルトの音楽なのですが、
モーツァルトの演奏は、本当に難しいです。
モーツァルトのピアノ曲が難しいことは、
過去の音楽日記に書いた⇒こちらを参照
そう、過去の音楽日記を読んでもらえば
わかるのだけど、モーツァルトの音楽は、考えれば考えるほど
迷宮に入っていく。
あなたが、このディベルティメントを演奏するとすると、
まず、どうしますか?
まず、演奏スタイルを次の三つから選ぶと思う
1.最近のフォルテとピアノがはっきりした、ちょっと速めのテンポで
非ロマン的な演奏スタイル(ピリオド奏法含む)
2.昔のモーツァルトの演奏スタイルで、ちょっと遅めのロマン的な演奏
クレッシェンドやデクレッシェンドも有り。テンポも揺らす。
(いまどき、このスタイルで演奏する人、いないですよね)
3.上記二つを微妙に組み合わせた演奏。
これは、別にどれが正解ということではありません。
どれも、演奏スタイルとしては、有りです。
だけど、どれを選んでも、迷宮に入ります。
1.モーツァルトの時代は、こうやって演奏していたのかも
という考えもあるのだけど、何回も練習していると、
ちょっと味けなくなったりするときがある。
そう思ったら最後、なんか、気になって・・・
2.こういうロマン的な演奏。あってもいいのだけど、
モーツァルトでこんな味付けしていいのか
と思う時があって、そう思ったら なんか 気になって・・・
3.ちよっとだけ味付けでもしようかと思って、
最初のファーストの全音符をちょっとだけ、
軽ーく入って、ふわっとクレッシェンドしようとしたら、
その程度と加減が、すごく難しくて・・・
でもって、どんなスタイル演奏するにしても、
ごまかしのきかない音符が譜面に並んでいる。
本当に、モーツァルトの音楽は、表の顔はやさしいのですが、
裏では【音楽の悪魔】です。
それに余談だけど、モーツァルトは、この曲に
ディベルティメントという題名をつけていなかったらしいし、・・・
モーツァルトの音楽を演奏するには、
ちょっと奇異に聞こえるかもしれないけど、
ベートーベンやブラームスなどを演奏する時より、
自分の音楽に強い意志を持って、演奏しないといけないような気がする。
さてさて、今回は、80人程度のマンドリン合奏で、この曲を演奏する。
この【音楽の悪魔】どうやって、乗り越えようかな・・・
(ちなみに、演奏スタイルは、上記の2を選択)
オペラ【騙された花婿《花嫁?》K430(K424a)】序曲 《カイロの鵞鳥 序曲?》(モーツァルト) [モーツァルト]
と、つっこみを入れないで下さいね。
今日の音楽日記は、モーツァルトの未完のオペラ【騙された花婿】の序曲です。
えっ、聴いたことないですか?
そうですよね、モーツァルトのオペラの中では、無名ですし、
なんと言っても、未完ですから。
この曲、モーツァルトが27歳の時に書いたオペラで、
このオペラは、結局、序曲と4曲のアリアだけで未完となっている。
副題は[唯一人の愛人のために起こった3人の女の争い]となっており、
えっーと ケッヘル番号も 途中で変わっている。
で、多分【騙された花婿】が正しいと思うのだけど、
【騙された花嫁】と書いてある場合も多い(なんでだろう?)
で、今日の音楽日記は、そのオペラの序曲です。
この曲は、ファンファーレ風の音楽で始まり、すぐに快速テンポのこれぞモーツァルト
という音楽になり、その後、アンダンテの美しい旋律で終わる
(正確には、すぐにアリアに入ります)
ちょっと変わった序曲です。
なにが、変わったいるかというと、この曲、モーツァルトには珍しく、
「ターータラ、タッタッタ、ハハハ」という特徴ある[笑いの動機]が何回も出てきます。
この動機が何回出てくるか、数えながら聴くのも、ちょっとだけ楽しいです(笑)
でも、音源が少ないですよね。
こんなマイナーな曲を聴くのも楽しいものです。
で、この曲、実は、マンドリンオーケストラ業界?では、マチョッキという人の編曲で、
モーツァルトの別のオペラ『カイロの鵞鳥』序曲という名前で よく知られていているのですが、
本来『カイロの鵞鳥』は、序曲が無い未完のオペラとなっている。
(ちなみに、マチョッキのマンドリン編曲は、A-Bの構成を A-B-A-コーダ にしているし、
途中、なぜか、2小節カットしているし・・・)
これは、どうゆうことだろう?
・編曲者マチョッキが間違えた
・出版社が間違えた
・元々は『カイロの鵞鳥』の序曲だった
・『カイロの鵞鳥』にもこの序曲が使われた
などなど・・・・
IMSLPで楽譜を探すと、鵞鳥の絵が描かれた、ピアノ譜で、「カイロの鵞鳥」序曲で
この曲がのっている。
この曲を『カイロの鵞鳥』序曲とするのは、マンドリン業界だけではないみたいです。
さてさて、謎は、残るのですが、こういうことは、研究者にまかせよう。
どちらにしても、この序曲は、なかなか 面白いし、いい曲ですから・・・
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追記
さてさて、なんで、こんなマイナーな曲を書いたかというと、
左のサイドバーを見て下さい。
この音楽日記をずっと読んでいる人(うーん、どのくらいいるのだろう?)
は、知っていると思うのだけど、
私、マンドリンオーケストラやっています。
で、いつもは、10月の演奏会(さくらマンドリンオーケストラ)の宣伝をするのだけど、
今年から、別の団体にも入りました。
ということで、宣伝です。
暇な人は、無料ですし、是非 聞きに来てくださいね
そう、この演奏会の一曲目が(カイロの鵞鳥 序曲)なのです。
それに なんといっても、動くみどりのこびとちゃん が見られます(笑)
交響曲 第41番 ハ長調【ジュピター】(モーツァルト) [モーツァルト]
まだまだ、余震はあるし、計画停電(私は関東の人間です)はあるし、
原発も、まだ予断を許さない状況です。
被災地の方は、まだまだ、本当に大変だと思います。
この震災に対して、個人レベルで出来ることは、するとして、
ひょっとしたら、このブログを楽しみにしている人が東北にもいるかもしれない。
ということで、話を音楽に戻そうと思う。
で、なんの曲を書こうかなあ、と思ったのですが、
最近、モーツァルトをちょっと勉強しています。
実は、秋の演奏会(いつものマンドリンオケです)で、モーツァルトの
ディベルティメントを演奏することになったし、
今年から、もう一つ、違うマンドリン団体も振ることになったのだけど、
そこでも、モーツァルトの序曲を演奏するのです。
で、ディベルティメントは、サイトウキネンのように、ちょっとロマン的な味付けをして、
優雅に歌うようなイメージの演奏。
そして、序曲は、フォルテとピアノを対比させて、速めのテンポで、古楽器的な演奏
のイメージの演奏。
と、同じモーツァルトでも、まったく別のイメージで、練習しています。
モーツァルトの曲は、どっちでも、それぞれ良さが出ていいのだけど、
そして、練習も楽しいのだけど、
スコアを見て、単純な音符を考えれば考えるほど、訳がわからなくなって、
迷宮に入っていくのです。
ははは、やっぱり、モーツァルトは、難しいです。音楽の悪魔です。ハイ
(参考ですが、以前、この音楽日記で、モーツアルトのピアノソナタは、世界一難しい?
という音楽日記を書きました⇒こちらも見てね)
今日の音楽日記は、そんなモーツァルトの傑作
交響曲 第41番 ハ長調【ジュピター】です。
(なんで、この曲、いままで この音楽日記にでてこなかったのかなあ・・・)
有名な曲なので、詳しい解説は、各自ネットで調べてくださいね。
まあ、もちろん、
いろいろな特徴的な主題の第1楽章。
優雅で、これぞモーツァルトの歌と思われる第2楽章。
単純な中にも味があるメヌエットの第3楽章。
もいいのだけど、
やっぱり、この曲、第4楽章のみごとな対位法のフィナーレがすばらしい。
輝かしく、壮大で、まさしく、音楽という音楽がここにある。
人生で、最後に書いた交響曲のフィナーレが、これというのは、すばらしい。
ジュピターの意味は、ローマ神話の主神で、【天空の神】らしい。
ジュピター という名称は、モーツァルトがつけたものではないが、
ローマ神話に詳しくない私でも、なんとなくイメージは、想像できるなあ。
(まあ、この俗称がいいかどうか別として、
この曲に、描写的なイメージの俗称がつかなくてよかったと思います)
地震で、ちょっとめいっている人。
モーツァルトのこの音楽を聞いて、少しは、元気になりませんか。
今日は、短めの音楽日記ということで
オペラ【コジ・ファン・トゥッテ】より 六重唱 この美しいデスピーナに(モーツァルト) [モーツァルト]
この音楽日記を楽しみにしている人(はたしているのか・・・)には、
申し訳ないです。
いつものマンドリンオケの演奏会が、10月17日にあるのですが、
(これは、そのうち、いつものように宣伝します。)
お盆休みに、海外で、遊んでいた関係で、選曲や編曲が、溜まってしまって、
最近は、いつも夜2時ごろまで、譜面を書いています。
完全に寝不足です。昼間の会社の会議は、本当に眠いです(笑)
でも、1000記事(1000曲)目指して、がんばるか・・・
で、音楽の話題?ですが、
「音楽ギフトカード」って、知っていますか?
まあ、図書券みたいなもので、CD屋さんで使用できるものですね
で、この「音楽ギフトカード」、私、音楽が好きというのを皆さん知っているので、
なにかのちょっとしたお礼とかで、もらうことが多かったのです。
で、実は、結構たまっていたのですね。
知っている人は知っていると思いますが、
この音楽ギフトカード、先月末(8月末です)で使えなくなったのです。
ということで、最後に、使えるだけ使わないと・・・と思って、数えてみたら、
なんと、3万円強ありました。
で、8月最後の週に、いろいろと買ってしまいましたよ。
熊川のバレエの海賊のDVD や シューマンの世界初録音のピアノ協奏曲のCDや
サティや 現代音楽や あれやこれ・・・・
でも、貧乏症なので、3万円分、自由になに買ってもいいといわれると、
すごくすごく迷います(笑)
まあ、それはそれで、いいかな
話 変わって、その時思ったのだけど、
昔のレコード屋は、よかったなあ。と思ったのです。
こんなとき、レコード店の主人に お勧めのレコードは、なに?
なんて、聞いたら、
5~6枚程度もってきて
「・・・このジネット・ヌヴーの演奏は・・・で、このハイドンの曲は知られてないけど・・・」
なんて、うんちくをべらべらしゃべって、そんなもんかなあ と思って、
そのレコードを聴いて、
あの店の主人の言うことは、もっともだとか、あてにならんとか
いろいろ、面白かったけど、
最近は、CD屋も専門で、よく知っている人はいないし、
そんな雰囲気ないし、
まあ、CD屋自体が、なくなって、インターネット注文か、ダウンロードだし、
そんなこと思っていたら、こんなブログでも、曲紹介に少しは、約に立つのかなあ・・・
なんて、思ったりして・・・
ははは、いったいなにを書いているのやら
さて、今日の音楽日記です。
夏休みにお盆にニューヨークに行ったことは、前回のブログに書いたけど、
やっぱり、メトロポリタンまでいったら、なんか記念のCDぐらい買いたいなあ
と思って買ったのがこれです。
(まあ、日本でもアマゾンで買おうと思ったら買えるけど、そこはそこ)
いろいろなオペラのダイジェストが2枚組みに入っていて、
録音日も、1937年~2005年までバラバラ
作曲者も、ベルディ、プッチーニ、ワーグナー、シュトラウス等々バラバラ
日本に帰って聞いたのですが、これが、なかなか、面白かったです。
で、全部聞いて、一番印象に残ったのが、なぜか今日の音楽日記の曲です。
(まあ、ワーグナーやベルディの濃厚なものより、気分がこれだったのかもしれません)
今日の音楽日記は、
モーツァルトのオペラ【コジ・ファン・トゥッテ】より 六重唱 この美しいデスピーナに
です。
モーツァルトの このオペラ は、【女はみんなこうしたもの】ということで、
詳しいあらすじは、ネットで調べてもらえば分かるのだけど、
まあ、女性は心変わりするもんだ ということです。
(うーん、そういわれれば、男性の方が一途かもしれません)
このオペラ、一回、実演を見たことあるのですが、すごく、すごく、面白いです。
もちろん、ストーリーやマイムもいいのですが、
このモーツァルトの音楽が、すごくしゃれているのに、
気品もあって、それでもって、楽しい。そして、技巧的。
今日の音楽日記の曲は、第1幕の最後の方の六重唱なのですが、
モーツァルトの天才的な手腕の音楽です。
こういう音楽は、書けないです。
オペラというと、ドロドロのものもあるけど、
フィガロの結婚 や コジ・ファン・トゥッテ なんか、いつ聞いてもいいです。
久々に、コジ全曲もIPODに入れたところです。
では、
フルート四重奏曲 第1番(モーツァルト) [モーツァルト]
この音楽日記、夏になると、聴いて涼しくなる音楽を定番のように書いている。
えっ、今まで、涼しくなる音楽として、どんな曲を紹介してきたかって?
例えば
フルートとハープの為の協奏曲(モーツァルト)
水上の音楽(ヘンデル) 水の戯れ(ラヴェル)
エステ荘の噴水(リスト)
等ですね。
で、今日は、夏になったので、いつものように、涼しくなる音楽を紹介しよう。
うーん、なににするか迷ったのですが、
今日の音楽日記は、モーツァルト作曲の【フルート四重奏曲 第1番】です。
さて、クラシック音楽のテレビ番組というと、皆さんは、なにを思い浮かべますか?
地上波では、「題名のない音楽会」「N響アワー」「芸術劇場」かなあ。
(「オーケストラがやってきた」なんて、思った人、歳がわかりますね(笑))
BS放送では、週末の夜、なんか、いろいろやってますね
で、私は、毎日、平日、会社がある日は、朝、6時に起きるのですが、
6時から、BSで、「クラシック倶楽部」という番組をやっている。
ピアノや室内楽や声楽曲など、いろいろやっていて、この番組、結構好きなんですよ。
朝、この番組を聴きながら朝ごはんを食べている。
で、この番組のテーマ音楽が、モーツァルト作曲の【フルート四重奏曲 第1番】なんです。
この曲の冒頭が、テーマ音楽として使用されているのだけど、
毎日、聴いていても、飽きないし、
結構、朝、すがすがしい気分になれる。
(まあ、テーマ音楽として使われているので、一瞬ですけどね)
この曲、3楽章からなっているけど、全曲でも、15分程度なので、結構、お手軽に聴けます。
編成は、フルート・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ
フルートが一番目立ちますね。
第1楽章は、なんといっても、一番涼しくなる音楽です。
フルートと弦楽器の音色が、とても気持ちいいし、すがすがしい。
第2楽章は、ちっょと涼しい音楽ではないのだけど、曲全体の
中間楽章として、ひきしめています。
第3楽章は、個人的には、この曲の一番好きな楽章ですね。
次から次ぎへと、いろいろな楽しい旋律が出てきて、幸せな気分になります。
モーツァルトは、フルートが嫌いだったそうですが(本当?)
なんで、こんな音楽が書けるのかなあ・・・
楽器のバランスもいいし、
やっぱり、プロなのか、天才なのか・・・
夏の朝に聴く音楽としては、ちょっといい曲ですよ。お勧めです。
追記
そう言えば、最近、かみさんが見ていたなにかのテレビドラマの中で、
この曲が流れていた気が・・・
オペラ【フィガロの結婚】(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、私、自分でも、節操がないと思うほど、
クラシック音楽に限らず、いろいろなジャンルを聴いているとは思うけど、
(まあ、その分、聴き方は浅いかも・・・)
オペラは、なかなか聴いていないなあ。
理由は、
・1時間以上の曲が多い。
(ゆっくり聴く時間がないとなかなか・・・)
・総合芸術なので、やはり、映像もあるDVDで見たい
(テレビかパソコンの前で、釘付けにならなくては・・・)
・実際の生は、値段が高い。
(まあ、舞台と人数からすると、仕方ないか・・・)
・音楽だけなら、イメージで聴くという手があるけど、
オペラは、ある程度、あらすじとか勉強しないと、わからない
(これまた、なかなか時間が・・・)
なんて、考えているのですが、
最近は、時代と逆行しているかもしれないけど、
映像がなくても、音楽を聴くだけでも、結構、いいじゃあないか
と思えるようになってきた。
で、最近、全曲聴いたのが有名なモーツァルトのオペラ
【フィガロの結婚】なのです。
この曲、オペラの曲の中では、最も知られたものだと思う。
あらすじは、ネットで調べてくださいね。
全曲の時間は、長いけど、あまり長さを感じさせない。
快適で、わくわくする、このオペラの特徴そのものの序曲。
スザンナのアリア
パパゲーノの歌声←(ケルビーノの間違えです)
もう飛ぶまいぞこの蝶々
恋とは、どんなものかしら
から、
すばらしい、第3幕の六重唱(この部分、作曲は、天才ですね)
フィナーレの全員の歌
等々
モーツァルトらしい曲が、次々とでてくる。
さて、今回、久々に全曲を聴いてみて、
思ったことは、
こういうオペラこそ、
この現代に必要ではないかと(ちょっと大げさか(笑))
そう、今、欠けているものがあるような気がする。
こういう才気あふれるゆかいなストーリー、
そして、憎めない人物達
なによりも、天才的な躍動感と心から楽しめる音楽。
このオペラには、そういうものが詰まっている。
なんか、このオペラを聴くと、明日からの活力がわいてくるかも・・・なんてね
さてさて、次回もオペラかな(でも、マイナーです)
【魔笛】序曲(モーツァルト) [モーツァルト]
偶然、マンドリンの友人夫妻とバッタリ・・・
いやいや、世間は、狭いものだ。
京都に夫婦で旅行だそうだ。いいなあ・・・
えっ、私ですか?
私は、かみさんの見送りです(笑)
かみさんは、四国の親戚にちょっと用事があって、行ったし、
娘は、学校の自然教室で、いないし、
この二日間は、独身状態です。うーん、たまには、いいかも(笑)
ということで、家で、クラッシック音楽を聞き放題と、いきたいとこですが、
今度の演奏会の曲も作らねば・・・
と思い、キーボードと五線紙を前にしたが、
おっと、洗濯があった。掃除もしなくては、DVDも見なくては(えっ)
ということで、なんとなく、今日一日が過ぎてしまった。
まあ、こんなもんですね(笑)
ということで、全然関係ないのですが、
今日の音楽日記は、モーツァルト作曲のオペラ【魔笛】の序曲です。
レコードの時代から、モーツァルトの序曲ばかり集めた物って、
よくありましたよね。
本当は、オペラ全部を聞かなくてはいけないのかもしれないけど、
序曲だけでも、もちろん楽しめる。
それに、だいたい、10分以下だし、ちょっと聞くには最適だ。
皆さんは、モーツァルトのオペラ序曲の中で、なにが一番好きですか?
最も有名な、「フィガロの結婚」序曲?
劇的な「ドン・ジョバンニ」序曲?
シンプルでノリのいい「劇場支配人」序曲?
等々
モーツァルトの序曲を全部続けて聞くと、ちょっと大変だが、
どの曲も、結構、それぞれ特徴があって、なかなか面白い。
でも、その中でも、私は、【魔笛】の序曲は、好きだ。
まあ、なんといっても、ゆっくりした序奏の後に、
軽やかに出てくる主題が、フーガ風に展開される所からして、
もう気分は、ワクワクします。
この主題は、クレメンティのピアノソナタから、
連想されたと書いてある本や解説も多いけど、
多分、違うと思うなあ。(いやいや、根拠は、ないです・・・)
この主題自体は、きっと、誰でも考えつくけど、
その展開の妙が、この序曲では、すばらしくて、あきさせない。
そこが、モーツァルトの天才たるゆえんだろうなあ。
はっきり言って、この曲、ほとんど、この主題の展開だけです。
まあ、フリーメイソンの3和音を表しているとか、いろいろ話もあるけど、
この、ワクワクした気分の序曲は、そんなこと抜きに、楽しみましょうよ。
さてさて、昔、FMをつけたら、この曲の冒頭が丁度かかったところでして、
それを聞いて、思わず、私、
「あっ、ベートーベンのピアノ協奏曲 皇帝 だ・・・」
と一瞬、思ったことがあります。(本当です)
まあ、ピアノが入らず、すぐ魔笛序曲とわかったのですが、
同じ、変ホ長調の和音で、始まりますから・・・
(おいおい、楽器編成が違うから、すぐわかるだろう・・・す、すいません)
でもですね、本当にそう思ったことがあるのです。
(本当に耳は、大丈夫か?)
ところで、フリーメイソンでは、3という数字が、重要なので、
モーツァルトは、フラットが、3つの調を選んだなんて、話もあります。
そんなことは、置いておいて
オペラ【魔笛】の全曲は、ゆっくり、舞台でみてみたいなあ・・・
なんか、面白そう
有名なアリアもあるし・・・
幻想曲 ハ短調 K475(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、モーツァルトのピアノ音楽と言えば、
イメージは、どんな感じだろう?
優雅・軽快・無邪気・お茶目等々・・・
しかし、そんなイメージから遠く、
強固で、意思が強く、自由で、力強い 音楽もある。
それが、今日の音楽日記の曲
モーツァルト作曲のピアノ曲【幻想曲 ハ短調 K475】だ。
この曲は、K457のピアノソナタの前奏曲として、あるべきだ。という人と、
いやいや、独立した曲だ。と言う人がいるようだが、
そのへんは、研究者にまかせよう。
とにかく、モーツァルトのピアノ曲としては、異質な響きと構成を持っている。
曲は、ユニゾンのフォルテで、不気味な旋律と、それに応答するやさしい動機で始まる。
この部分からして、この曲は、ただものではないという雰囲気だ。
そして、この主題が展開された後、優雅な歌がくる。
しかし、それは一瞬で、アレグロの嵐と、
モーツァルトらしからぬ、自由なカデンツァがくる。
アンダンティーノのモーツァルトらしい部分が突如、続き、
再び、新しい動機での嵐となり、最後は、冒頭の部分に復帰し、
ハ短調のスケールで、いきなり、終わる。
と、曲の構成を延々と書いてみたが、
まったくまとまりがない。
幻想曲というより、構成的には、即興曲だ。
しかし、曲の内容は、重い・・・
モーツァルトがどうして、この曲を書いたのかわからない。
しかし、モーツァルトだって、こんな曲が書きたい時が確実にあったと思う。
この曲は、そのときの感情をピアノにそのまま、ぶつけたのかもしれない。
しかし、これだけ、支離滅裂な動機と構成ながら、
なにかしら、訴えてくる曲になっており、
曲に引き込まれるのは、さすがに天才の作曲だ。
さてさて、この曲も、あのグリーグがピアノ二台用に再編曲した版がある。
(ピアノ・ソナタの編曲もありますよね)
グリーグのモーツァルトの二台ピアノ版は、モーツァルト好きな人からは、
批判を浴びることが、多い。
あの天才モーツァルトのピアノ曲に、第2ピアノの対旋律をつけて、
なにか、異質なものがまぎれこんでいる、と言う人もいるだろう。
(この意見は、否定はしません。でも、私は、こういう編曲は好きです)
しかし、この幻想曲 ハ短調の、グリーグの2台用編曲は、曲が曲だけに、
結構楽しめる。
幻想と混迷がさらに深まっているのです(笑)
まあ、興味のある人は、ぜひ聞いてみてくださいな。
クラリネット五重奏曲 イ長調(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、この音楽日記、最近は、ピアノ協奏曲のシリーズが続いた。
まあ、このシリーズを書いていたら、たぶん、延々と続いてしまうので、
(ラフもライネッケもリャプーノフもタールベルクもマクダウェルも・・・みんな書きたいよう)
まあ、ちょっとだけ ピアノ協奏曲は、一休みしてもらって、
まったく違う曲の種類にしよう。
濃い音楽が続いたので、
今日は、この残暑の中、聴いていて、
ちょっとだけ、幸せになれる、落ち着いた音楽。
そして、極上の音楽の楽しみを与えてくれる音楽。
そう、今日の音楽日記は、モーツァルトの音楽の中でも有名で、室内楽の名曲の一品。
【クラリネット五重奏曲 イ長調】だ。
モーツァルトの死の二年前に書かれたこの作品は、
クラリネットの音色と弦楽四重奏との音色が、かけあい、時に、からみあって、
透明で、すばらしく幸せな音楽となっている。
有名な曲だけに説明は、不要だろう。
もし聴いたことのない人は、この曲の最初だけでも聴いて欲しい。
ゆっくりと、二分音符と四分音符だけで、透明な音楽を弦楽器で演奏し、
6小節目で、八分音符のリズムがきざまれると、
クラリネットがすばらしい音色で、アルペジォで入ってくる。
もう、この部分だけで、音楽を聴く喜びがわきあがってくる。
(常々思うけど、室内楽は、自分で弾ければ、もっと楽しいだろうなあ・・・)
第2楽章の落ち着いた雰囲気も、第3楽章の簡潔なメヌェットも、
第4楽章の明快な主題と変奏曲も
(最後のアダージョの後に主題のコーダが続くところは、好きですねえ)
聴いているだけで、気分は、もう名演奏家だ(えっ・・・)
実は、作曲の構成がしっかりしているのかも知れないが、
それ以上に、モーツァルトの天才の雰囲気を感じさせる曲だ。
クラリネット五重奏というジャンルは、モーツァルトが最初らしい。
この弦楽四重奏とクラリネットの音色の響きのすばらしさから言えば、
もっと、別の作曲家の名曲があってもいいと思うのだが、
なかなか、この編成の名曲は、少ない。
(ただ、ブラームスのクラリネット五重奏曲は、モーツァルトとは別の雰囲気をもった
名曲だと思います。こちらの方は、クラと弦の融合した美しさかな。
旋律もブラームスの室内楽、特有の音楽です。)
暑い夏の日には、ピアノの高音の涼しい音もいいけど、
モーツァルトの室内楽もいいですよ。
クラリネット協奏曲 イ長調(モーツァルト) [モーツァルト]
あまり知られていないことだが、
私は、大学4年生の時に、マンドリンクラブで、クラリネットを1年間だけ吹いていた。
(ははは、あまり知られてないというより、そんなこと、誰も知らないってば・・・・)
ということで、クラリネットの曲は、そんなに多くは、知らないが、
とてもあの温かい音色に親しみを覚えている。
しかし、手元に楽器はあるものの、もう何十年も音を出していない。
これではいけない。楽器がかわいそうだ。
実は、先日、実家の片付けをしていたら、クラリネットのケースが出てきた。
手入れもしていなかった。
弾いてこそ楽器だ。
今度、手入れをして、音を出してみようと思う。
さて、クラリネットの曲でまず、思い浮かぶのが、
モーツァルト作曲の【クラリネット協奏曲】だ。
(モーツァルトとブラームスの、五重奏曲もとても好きな曲なのですが・・・)
ということで、今日の音楽日記は、この曲である。
モーツァルトの協奏曲は、どれもとても魅力的だ。
もちろん、最初から、その楽器の為に書かれた協奏曲でない場合も多々あるが、
どれも生き生きとしている。
このクラリネット協奏曲も、第1楽章は、バセットホルンの為の協奏曲の編曲らしい。
しかし、まるで、最初からクラリネットの為に書かれたように、
この曲の音域といい、旋律といい、すばらしく、クラリネットにあっていると思う。
(なんか、現在の楽譜は、現代のクラリネット用にちょっとだけ音域が編曲されているらしい。)
まあそのへんは、研究者にまかせよう。
第1楽章の第1主題からして、魅力的だ。
アレグロだが、優雅で、スラーとスッタカートの休符が絶妙に組み合わされた主題だ。
主題の6小節目で、オクターブ上がるところも、はっとさせる。
(ちょっと違いますが、ベートーベンのスプリングソナタと同じですね(そ、そうか?))
第2主題も、八分音符と16分音符と三連符が絶妙に組み合わされている。
2楽章は、静かに歌うアリアだ。
ここでは、また違ったクラリネットの響きと歌が聞こえる。
そして、楽しく、戯れるような、3楽章。
でも、どこか、憂いがあるのです。
6/8拍子のリズムがとても、気持ちを楽しくさせ、そして、落ち着かせる。
早いパッセージも、決して、技巧を見せるという感じではない。
いやいや、こんな解説は、しない方がいいかもしれない。
あっという間に時間が過ぎていく曲だ。
この曲を聴いてみると、クラリネットという楽器の音の香りが、漂ってる。
もちろん、バックの管弦楽の書き方もうまいんだと思う。
気持ちよく聴ける曲としては、モーツァルトの協奏曲の中でも上位だろう。
というより、モーツァルトの全部の曲での人気曲の投票で一位になることもあるそうだ。
ところで、クラリネットの魅力はなんだろう?
低音から高音まで、倍音を多く含む、豊かな音色かなあ・・・・
まあ、一年しか、練習しなかったが、管楽器は、とても難しい。
(もちろん楽器は、どれもこれも、難しいのですが・・・)
いやいや、本当に、ちょっと、楽器を手入れしなければ・・・
あれっ、この曲以外のクラリネット協奏曲が思い浮かばない。
ちっょと探してみよっと。
きらきら星変奏曲(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、昨日の音楽日記の曲は、【絞首台】という不気味な題名だったので、
今日は、明るい曲を、聴いて、弾いて、そして、書いてみよう。
今日の音楽日記は、日本では【きらきら星変奏曲】
原題は、【ああ、お母さん聞いて の主題による変奏曲】
でよく知られている、モーツァルトのピアノ曲である。
(あっ、ちょっと安易な曲選びでしたか?)
そう、この曲の主題は、みんな知っている、きらきら星の曲だ。
私が覚えている歌詞は、「きらきらひかる・・・」なのだが、
違う歌詞もあるらしいし、原曲?のフランス民謡は、
「ああ、お母さん、私の悩みを聞いて・・・」となるらしい。
まあ、とにかく、単純な旋律であることは違いない。
作曲家にとっては、単純な旋律こそ、
変奏曲というジャンルでの作曲で、腕が鳴ると思う。(うーん、どうだろう?)
さて、モーツァルトのこの曲は、どうだろう?
単音のテーマの後に変奏が続くが、
16分音符あり、3連符あり、対位法あり、両手の交差あり、叙情的な旋律あり、・・・
そして、最後は、両手16分音符ありで、明るく華やかに終わる。
学習用の曲としてでも、もちろん、いいかもしれないが、
りっぱなピアノ曲としての変奏曲でもある。
この曲のいいところは、なんといっても、
モーツァルト特有のピアノの難しさがないことかも知れない。
と、いっても技巧的なことではない。
例えば、以前にもこの音楽日記で、書いたが、
モーツァルトのピアノソナタを弾こうとすると、譜面は、さほど難しくないのだが、
正確なテンポで、正確に音を間違えないで弾くだけではつまらない。
かといって、感情を付けすぎると、かえって嫌みになる。
そして、感情と理性のバランスをとろうとすればするほど、
なぜか曲がおかしくなり、バランスがくずれていく。
そのうち、モーツァルトが世間では大天才ということになっているので、
自分自身の曲の解釈に自信がなくなっていく。
そして、それを見て、モーツァルトは、天国でお茶目に笑っている(笑)
こんな風になるのです。
しかし、この変奏曲は、各変奏がはっきりしていので、
演奏者の解釈がしっかりしていると、
上記のモーツァルトの迷宮に入らずに弾きこなせると思うし、演奏できると思う。
私だったら、ちょっと早めのテンポで、強弱を付けた演奏にするかな・・・
(あーあ、頭の中では、私の演奏は鳴っています。しかし、技術がついていきません・・・涙)
さて、この曲について、最後に2つほど、雑談を。
昔、遊びで、この【きらきら星】の主題によるパッサカリアを作曲してみようと、
したことがある。
左手の低音で、この旋律を鳴らして、右手で、なんか適当に弾いていたら、
パッベルベルのカノンの旋律と重なった。
でも、最後の音のコードだけが違うのは、うーん、惜しいなあ・・・
(でも、素人ぽいフーガは、作曲できましたよ)
さて、もう一つ。
この音楽日記では、かなり以前に紹介したのだが、
ドホナーニが作曲した【童謡の主題による変奏曲】というピアノ協奏曲を知っていますか?
この曲、きらきら星 の主題を使用したピアノ協奏曲での変奏曲なのだが、
とてもとても、楽しい曲です。
きらきら星が、壮大な星になったりします(笑)
興味ある人は、是非聴いてくださいね。
みどりのこびとちゃん お勧めの曲です。
モテット【アヴェ・ヴェルム・コルプス】(モーツァルト) [モーツァルト]
あーあ、忙しいし、やることがいっぱいある。
最近のこの忙しさは、いったいなんなんだあ・・・
と、たまには、ブログで愚痴るのもいいかもしれない(笑)
さて、クラッシック音楽の好きな人は、こんな時にどうするのだろう?
1.宗教曲や、弦楽合奏のゆっくりした曲を聴いて、心を安らかにする。
2.管弦楽なら大音量のガンガンした曲、ピアノなら超絶技巧のバリバリの音楽を
聴いて、ストレス発散だあ・・・
3.訳のわからない現代音楽を聴き、現実逃避だあ・・・
4.そんな時に、クラッシック音楽は似合わない。やっぱロックだぜ、イェー。
5.音楽は聴かない。音楽の無い静かな環境で、過ごす。
さて、忙しい時のストレス解消。あなたなら、どれ?
さて、私は、うーん、気分によって、違うけど、1が一番多いかもしれない。
ということで、今日の音楽日記は、・・・
えっ
ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁ・・・・
上の文章は、昨日のブログと同じではないですか?
それに、確か、昨日の音楽日記では、2が一番多いかもしれないって、書いてなかったか?
ははは、いいんです。人の心は、ころころ変わるのです。
(君子は豹変し、小人は面を革む)・・・笑
今日は、1の気分なのです。・・・本当
と冗談は、このへんにして、
今日の音楽日記は、モーツァルトの名曲【アヴェ・ヴェルム・コルプス】である。
4声の合唱と弦楽とオルガンの為の曲で、4分少々の小品だ。
そして、作曲は、1971年。→(す、すいません、1791年の間違えです。)
モーツァルト最晩年の曲だ。
有名な曲なので、私もかなり前から知っている。
いやあ、この曲は、初めて聴いた時から、心に響きましたね。
その時は、歌の内容は、わからなかったが、
4声の合唱の響きのなんと、美しいこと。
心が洗われるようだ。とは、こんな曲を聴く時になる気持ちのことを言うのかもしれない。
ちょっと、忙しい時にこういう曲を聴くのもいいものだ。
さて、このモーツァルトの曲について、ちょっと別の編曲のことを書いてみよう。
チャイコフスキーは、組曲【モーツァルティアーナ】という管弦楽の為の曲を書いている。
その第3楽章が、このモーツァルトの【アヴェ・ヴェルム・コルプス】の編曲なのだが、
これがまったく、チャイコフスキー風の曲になっているんだなあ。
ハープがバシバシ使用されるし、弦で盛り上げるし・・・
うーん、悪くは、ないのだが、これに関しては、絶対に原曲の美しさがいいなあ。
しかし、興味がある人は、是非聴いてもらいたい。有る意味おもしろいです。
随分前だが、私は、この曲をマンドリンオーケストラ用に編曲したことがある。
結局、いろいろ手を入れず、
4声をそのまま、譜面にした編曲が一番いい響きだったことを覚えている。
しかし、この曲ぐらいの短い宗教曲の合唱曲は、聴きやすいなあ(笑)
2台のピアノのためのソナタ ニ長調(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、今ごろになって、この曲のことを書くのも気がひけるなあ・・・(笑)
今現在、「のだめ」のブームは、終わったのかどうだか、わからないが、
我が家の小学5年の娘は、あいかわらず、車の中で、「のだめ」のCDをよく聴いている。
そんな彼女は、今は、ピアノ教室はやめて、バレエ教室ひとすじであるのだか、
いまだに、遊びで、ピアノの前に座って、「のだめ」て使用された、
ラフマニノフのピアノ協奏曲の最初とか、(もちろん、手は小さいので音を省略している)
ラプソディーインブルーのいいとこだけとか、(もちろん、ほとんど右手の旋律だけだな)
弾いて遊んでいる。
しかし、一番のお気に入りの曲は、モーツァルトの
【2台のピアノのためのソナタ ニ長調】で、
どうしても弾きたいというので、
お父さん(私ですね)が、ピアノ一台用にすごくすごく簡単に編曲した譜面で弾いて遊んでいる。
(本当は、ショパンの作品10-4のエチュードが弾きたいらしいのだが、
さすがに、これは、どんなに簡単に編曲しても無理)
ということで、モーツァルトの【2台のピアノのためのソナタ】が、
たどたどしく、我が家では今でも響いている。
ということで、今日の音楽日記は、「のだめ」ブームの時には、書かなかったが、
モーツァルト作曲の【2台のピアノのためのソナタ ニ長調】である。
この曲、私は、昔から知ってはいたが、
モーツァルトの曲を聴いてテストを受けると、記憶力(だったかな)が上がるという
どこかの大学の実験(多分そうですよね。でも、明らかにウソっぽいですね)
の時に使用された曲。というイメージしかなく(オイオイ、どんなイメージだ・・・)
「のだめカンタービレ」で使用されるまでは、そんなによく聴いた曲ではなかった。
というより、頭の中には、なかったですね。
(うーん、だから、記憶力が悪いのか・・・)
さて、簡単に曲を聴いてみよう。
2台のピアノというと、分厚い和音で、バリバリのイメージはあるが、
この曲は、弟子と弾く為に書かれたモーツァルトの曲だけあって、そんな感じではない。
(でも、結構、華麗な曲でもありますよ)
第1楽章は、いかにもモーツァルトという、快活な主題で始まる。
(2小節で間違えてはいけません(笑))
第2楽章は、アンダンテの美しい楽章。
有名な同じ作曲者のピアノ協奏曲の第2楽章が思い浮かぶ
第3楽章は、楽しいロンド
なにかの本に、同じ作曲者のトルコ行進曲の主題を逆にした感じとあった。
うーん、確かにその通りだな。
2台ピアノの曲は、2台のピアノが競い合うおもしろさもあるが、
この曲に関しては、
2台のピアノが競い合いながらも、しっかり合わせないと、曲にならないと思う。
モーツァルトのピアノソナタは、一台用のものでも、
弾いて、聴かせて、自分でも納得するのは、世界一難しいのに、
二台用のピアノソナタは、もっともっと、難しいだろうなあ。
人に聴かせようと、いきごんで弾くとダメだな、この曲は・・・
自然に2台ピアノが合って、それぞれ自己主張をする。
そんなことが、出来るのかなあ・・・
まあ、娘は、簡単に編曲した譜面で、たどたどしいが、
適当に、自然にモーツァルトを弾いている。
これはこれで雰囲気は、いいのだが、やはり、きちんと音楽にはなっていない。
やっぱりモーツァルトは、難しい。
(あーあ、モーツァルトの曲を書くと、いつもいつも、同じ結論ですな)
ピアノと管楽のための五重奏曲(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、またまた、リクエストにお応えして、今日も室内楽だ。
(オイオイ、今年は、ピアノ音楽より室内楽か?)
今日の音楽日記は、モーツァルトが作曲した
【ピアノと管楽のための五重奏曲】K452 だ。
さて、知っている人もいるかも知れないが、この曲、楽器編成が変わっている。
ピアノ・オーボエ・クラリネット・ホルン・ファゴットの五重奏である。
どうして、この編成を選んだかは、わからない。
しかし、モーツァルトは、自分のこの曲を手紙の中で、こう自画自賛している
「私にとって、いままでの作品の中で最高傑作です」
さてさて、どうなのだろう?
作曲当時、貧乏だったモーツァルトが自作をけなす訳はないので、宣伝文句なのか?
それとも、本当に傑作か?
早速、曲を聴いてみよう。(以下は、私のイメージ)
第1楽章・・・すばらしい序奏。主部は、優雅で貴族的な雰囲気で気品がある。
(いやいや、始まりの部分は、本当にいいですよ。)
第2楽章・・・ピアノと管楽器のブレンドした音色がとても素敵な楽章
第3楽章・・・単純だが、とても楽しく、リズム感あふれる楽章。
しかし、この曲、こういうイメージだけではない、なにかがある。
なんだろう?
多分それは、この楽器編成での音色だろう。
ピアノと弦楽四重奏ではなく、ピアノと4つの管楽器。
そこに、天才の音色が聞こえる。
しかし、私が勝手に思うに、
第1楽章と第3楽章は、そのまま、ピアノと管弦楽のピアノ協奏曲にしても、
違和感がない気がする。
この2つの楽章は、ピアノが主で、どちらかというと、
4つの管楽器とピアノは、独立だ。
すばらしいのは、第2楽章だ。
この楽章は、4つの管楽器もピアノも同等だと思う。
そう、異なった楽器のブレンドされた音色がなんともいえない味をだしている。
最初にピアノが入ってくる所から、管楽器とブレンドされている。
ピアノがアルペジォで弾く場面では、ピアノにのって、なんと、管楽器が優雅に響くこと。
この2楽章は、5人が一つになって、音楽を奏でてもらいたい所だ。
しかし、要所要所で、ピアノも含めて、どの楽器も、自分を主張する小節がある。
(例えば、ピアノのアルペジォが終わって、装飾音符?があるピアノの音形などかな)
この部分をいかに、でしゃばらず、
しかし、大いに主張するかが、演奏の難しいところかもしれない。
しかし、この曲、合わせるの難しそうだなあ。
ピアノと管楽器って、合わせるの大変だと思うのですが・・・
さて、今日の音楽日記を書く前に、
ナクソスミュージックライブラリーで、3種類もの違った演奏を聴いた。
その中で、この曲を
ピアノと4つの管楽器ではなく、ピアノと弦楽四重奏に編曲しての演奏があった。
やはり、第1楽章と第3楽章は、違和感はないのですが、
第2楽章だけは、ピアノと4つの管楽器での演奏の方がはるかに、すばらしいと思う。
このミックスした音色は、なんともいえない。
すいません。今日の音楽日記の、この曲は、昨日初めて、聴きました。
初めて聴いた感想なので、ちょっと、最初に聞いた感想になっています。
今後、違ってくるかもしれません。
ということで、これから、もっと深くききこんでみます。
しかし、知らない曲を聴くのも、音楽の楽しみの一つですね。
なかなか楽しいものです。
ピアノソナタ第15番(18番)ヘ長調(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、今年最後の音楽日記である。
今年は、なんといってもクラッシック界の話題は、
生誕250年のモーツァルトだった。
来年の話題は、きっと、没後100年のノルウェーの作曲家グリークだろう。
(うーん、でも、モーツァルト程、騒がれないな、きっと。
グリーグファンの人がんばってくださいね)
ということで、今日は、行く年、来る年ではないが、
この二人に関係する曲を選んでみた。
(意味わかりますか? 答えは、最後の方で・・・)
今日の音楽日記は、モーツァルト作曲のピアノソナタ第15番(第18番)ヘ長調である。
さて、先ほどから、
15番なのか、18番なのか、はっきりしてくれ、という声が聞こえる気がする。
(そうか? 幻聴だろ・・・)
さて、この曲の生い立ちを簡単に書いてみよう。
・モーツァルトは1788年、ピアノ独奏の為に【アレグロとアンダンテ】K533
という曲を作曲した。
・しかし、出版されるさいに、1786年に作曲された【小ロンド】K494
という曲を終楽章にして、全3楽章のピアノソナタとして出版された。
(モーツァルトが、これを了承していたかはまったく不明らしい)
・そして旧モーツァルト全集では、ピアノソナタ第18番となっていたが、
最近では、作曲順にピアノソナタ第15番となっている。
まあ、こんなことがあった、ピアノ曲であるが、
モーツァルトが了承していなかったとしても、
ピアノソナタという形で、出版してくれたおかげで、
この後期のピアノ曲は、少しだけ耳にする機会の多い曲になったのは、事実だろう。
そのへんのことは、研究家にまかせよう。(いいのか、そんなんで・・・)
さて、曲である。
第1楽章は、モーツァルトにしては、めずらしく、単音で始まり、
ちょっとだけ対位法的な書法をもって、作曲されている。
第2楽章も、和声的に、結構おもしろい。
この2つの楽章は、結構、モーツァルトのピアノソナタの中でも、
結構内容の濃いものを持っていると私は、思っている。
どちらかというと、ベートーベンのソナタのイメージも所々あると思うのだが、
どうだろう・・・
さて、終楽章のロンドである。
もともとの独立した作品の時は、アンダンテの速度記号だったらしく、
アレグレットの速度記号でも、ちょっとだけ遅く弾く演奏が主流だ。
作曲年代が前2つの楽章と違うので、ちょっとイメージは違うが、
単純ではない音楽で、中間部などは、深い重みがある。
そう、この曲は、2つの曲を無理矢理、くっつけて、ピアノソナタとした為、
決して、傑作ではないかも知れない。
しかし、モーツァルトの後期のピアノ曲として、聴いて損は、決してない。
ところどころに、きらりと光るものがあると思う。
さすが、モーツァルトである。
さて、最初の方で、この曲は、来年没後100年のグリークと関係があると書いた。
実は、グリーグは、この曲を2台のピアノ用に編曲している。
元々は、教育用に編曲したらしいが、
1台目は、モーツァルトの譜面そのままで、2台目は、グリークの対旋律である。
私が持っているCDには、有名な第16番(第15番)ハ長調の2台用編曲も入っており、
このハ長調の曲の編曲は、曲が単純な美しさを持っている為、かなり、違和感がある。
しかし、第15番(第18番)ヘ長調のピアノ2台用の編曲は、
グリーグとモーツァルトの違和感のある融合(笑)という感じで、
なかなか、聴き応えがある。
グリーグの頭の中では、この曲は、こんな感じで鳴っていたのかなあ・・・
こんなことを考えるのもなかなか楽しい。
気楽に、音楽を楽しんでいる私である。
さて、この一年、この音楽日記を
読んでくれている方々、コメントをいただける方々、ちらっと見る方々
ありがとうございました。
自分の好きな音楽を書いているだけの単純なブログですが、
来年も、よろしくお願いします。
えっ、私の来年の目標ですか?
ちゃんと、クラッシックピアノを練習してみたいなあ、と毎年思っているのですが・・・(笑)
アイネ・クライネ・ナハトムジーク(モーツァルト) [モーツァルト]
昨日の記事には、このブログが始まってちょうど一年だったことを書いた。
今日からまた、新しく、がんばってクラッシック音楽のことを書いていこう。
さて、実は明日、小学生中心のクリスマス会(なんでも50人以上いるそうだ)
で、マンドリンアンサンブルの演奏をすることになっている。
10人でアンサンブルを組んで、演奏するのだが、
ポピュラー中心で、ディズニーの曲、宮崎駿の映画の曲、クリスマスの名曲、等
を演奏する。
まあ、小学生が聴きやすい、クリスマス会にあった楽しい曲を選曲したのだが、
一曲だけ、有名なクラッシック音楽の曲を入れた。(今回は一楽章だけだけど・・・)
それが、今日の音楽日記の曲、モーツァルト作曲の
セレナーデ第13番【アイネ・クライネ・ナハトムジーク】である。
この曲、クラッシック音楽ファンでは、
知らない人は、いないと思う。(多分じゃなくて絶対そうですよね)
というより、クラッシック音楽を聴かない人でも、
多分冒頭の主題は、なにかで耳にしたことがあるだろう。
うーん、
ソ レソ レソレソシレ てす。ト長調の主和音だけの旋律。それもユニゾン
次が応答で、
ド ラド ラドラファラレ 。D7のコード。それもユニゾン。
これで、有名になるのだから、やはり、モーツァルトは天才だ。
(もちろん、その後の展開がすばらしいからですが・・・)
この曲だけでないのだが、モーツァルトのセレナーデには、音楽の喜びがある。
聴く楽しみもあるが、弾くのも楽しい。
私は、マンドリンアンサンブル用の編曲で指揮したことがあるが、いいんだなあこれが
一楽章は、なかなか楽しい。
でもついつい、低音が、大きくなって派手派手音楽になってしまう。
セレナーデは夕べに歌う愛の歌。これを忘れたら困ります(笑)
第2楽章は、ロマンスと名付けられている。とってもロマンティックでいいのだけど、
演奏するとついつい、甘美にロマン派的に演奏してしまう。
ちょっと、押さえましょう。これはモーッアルトだよ。
第3楽章は、モーッアルト18番のメヌェット。きりっと引き締まる音楽
第4楽章は、とても愉快で楽しい音楽。でも演奏者の気持ちが一つになって、
同じような愉快な気持ちで弾かないと、くずれていくんだなあ、これが・・・難しい・・・
やっぱりモーツァルトは、演奏は、難しい。
この曲は、【小夜曲】とも呼ばれるらしい。
なんて、読むのだろう?
しょうやきょく でいいのかなあ?
あと、この曲は、本来、5楽章からなっていたらしいが、第2楽章が紛失したそうだ。
まあ、どちらでも、名曲にはかわりなかっただろう。
紛失した楽章は、どんな音楽だったのだろう?
さて、あなたの好きな、この曲の演奏スタイルは、どれ。
1.弦楽四重奏で、明解に、簡潔に、ひきしまった演奏
2.弦楽四重奏で、明るく楽しい演奏
3.室内楽だが、ベースも入れて、低音のしっかりした演奏
4.小人数の弦楽合奏で、ちょっとだけロマンティックに
5.大人数の弦楽合奏で、分厚い音で、大きくロマンティックに
うーん、私は、1か5(笑)ですね。
みなさんは、どうですか?
でも、明日のクリスマス会での演奏は、
マンドリン合奏アレンジ版で、一楽章だけの演奏だけど、
クリスマス会なので、明るく楽しく演奏だな
小学生、相手といえども、手を抜かず、楽しく演奏するぞ・・・
交響曲 第38番【プラハ】(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、リクエストにお応えして、(えっ、リクエストなんてあったの・・・)
《ロンドン不滅の名盤シリーズ》からの一曲である。
って、なんのことかわからない人が多いかも知れない。
昔々(笑)、レコード全盛だったころ、
キングレコードが1200円で、モノラル録音でも名演と呼ばれるものを
レコードで販売していた。それがこのシリーズである。
指揮者では、フルトヴェングラー、クライバー、ベーム、クラウス達。
独奏者では、バックハウス、フルニエ、リヒター達
それは、それは、良く聴いたものだ。
音は、確かに悪い。
しかし、なにか、その中から自分なりに感じ取っていた時期が確かにあった。
現在、レコードの大部分は、ほとんど実家だ(こういう人も多いと思うなあ。)
実家に行って、昔よく聴いたレコードの中から、
何枚か、このシリーズのレコードを持って帰って、聴いていた。
さて、持って帰ったレコードは、どれも昔よく聴いたもので、
交響曲第1番【春】(シューマン)・・・・・・・・・・・フルトヴェングラー
交響曲第36番 第38番(モーツァルト)・・・・・・・ベーム
交響曲第4番【ロマンティック】(ブルックナー)・・・・・フルトヴェングラー
シュトラウス・ファミリー・コンサート・・・・・・・・クレメンス・クラウス
もちろん現在の演奏家もそれぞれ、特徴がある。
しかし、このころの演奏家には、特徴というより、香りや、雰囲気がとてもすてきだ。
(このころは、小品より、交響曲なんかをよく聴いていた気がする。
今は、ブルックナーなんか滅多に聴かないしなあ・・・)
さてさて、昔話が多くなってしまつた。
今日の音楽日記は、持って帰ってきたレコードを聴いていて、その中の一曲。
モーツァルト作曲の交響曲 第38番【プラハ】である。
さて、第38番の、この曲。
モーツァルトのあの有名な最後の3曲(39番・40番・41番)の交響曲
よりは、有名でないかも知れないが、
モーツァルトの純粋な楽しさ(私は、純粋なお茶目さ。と勝手に思っている)
は、この曲の方が上だとこれまた勝手に思っている。
とにかく、美しく、楽しく、お茶目で、純粋な音楽が次から次へと流れる。
特に私のお薦めは、第1楽章なのですよ。
第1楽章・・・序奏の後、なんと、生き生きとした、すばらしい音楽が流れることか。
第2楽章・・・6/8の美しい楽章
第3楽章・・・この楽章も、生き生きとした音楽(ちょっと影があるけど。)
どの楽章にもオペラ【フィガロの結婚】の影響がみられるらしい。
勝手に思っているが、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番が好きな人なら、
きっと、この交響曲第38番も好きだと思う。(うーん、これは、微妙か)
さて、この曲のベーム指揮ウィーンフィルの演奏についてもちょっとだけ書いてみよう。
この演奏、ウィーンフィルの響きやリズム感がすごく心地よい。
とても自然な演奏と言おうか、何度聞いても飽きない演奏とは、こんな演奏だろう。
(決して、悪い意味ではありませんよ)
今、デジタルオーディオに音楽を入れて、
どこでも音楽を好きなときに、すきな部分を聴けるのは、ある意味幸せだが、
レコードのように、聴き始めたら、30分は、ゆっくり、音楽に没頭できるのもいいなあ。
さて、クレメンス・クラウス指揮(どのくらいの人が知っているのだろうか?)
シュトラウスのワルツもなかなか良かった。
これは、また別の機会に。
あーあ、しかし、実家のレコードって、どうしよう。まだまだいっぱいあるけど・・・
レクイエム(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、リクエストの受付曲、第1弾である(笑)
今日の音楽日記は、めずらしく声楽曲。レクイエムの最高傑作と言われている
モーツァルト作曲の【レクイエム】である。
私が、この曲と出会ったのは、いったいいつのことだろう。
そうだ、カラヤン二度目の録音のレコードを買った時だから、30年以上前のことだ。
(おおっと、歳がばれてしまうぞ・・・)
その時の感動は、忘れられない。
当然、レコードを聴きながら、
モーツァルトの最後を考えながら、聴いたものだ。
(このレコードの演奏は、かなり、ロマン的な美しい演奏でしたが・・・)
当然、その後、いろいろな演奏を聴いて、イメージを膨らませていた。
しかし、その後、この曲から離れていったのですよ。
なぜかというと、
①映画【アマデウス】でのイメージが強く、この曲を聴くとどうしても画面が思い浮かぶ
②このような宗教曲は、西洋のキリスト教を知らなければ、理解できないのではないか?
③この曲は、モーツァルトが作った部分より、弟子が作った部分が多い。
(モーツァルトが完全に書いたのは、一曲目だけという話も・・・)
(それに、なんとか版とか、いろいろな人がいろいろ加筆しているし・・・・)
などの思いが交錯していたのです。
①については、映画には罪は、もちろんない。
もちろん、サリエリがモーツァルトの病床で代筆したいるなんてことは、
映画だけの話と分かっていても、それをイメージさせるだけのものを持っている映画だ。
しかし、まあ、それは、それでいいじゃないか。
②については、ちょっと難しい問題だ。
しかし、音楽を聴くのに、時代背景や作曲者の伝記などを知らなくとも、感動したり、
イメージしたりすることは、別に悪いことではない。
逆に、純粋に音楽だけを聴くのもいいことだってある。
問題は、③である。
この曲の解説のほとんどは、この弟子の加筆についてのことばかり、書いてある。
これは、この曲にとって、ちょっぴり、悲しいことだと思う。
どこかで、音楽のことが抜けている。
そのことをいろいろ読んだ時には、複雑に心境になり、
この曲をあまり、全曲通して聴かなくなってしまった。
でもですね。今は、違うのですよ。
弟子が加筆しようとなんだろうと、私は、研究者じゃないのだから、
音楽だけを聴いて、イメージしたり、楽しんだり、感動したり、
敬虔な気持ちになったりしてもいいじゃあないですか。
(いえいえ、でも音楽以外の側面の勉強もある意味では、もちろん必要とは思いますよ。)
と話が長くなってしまった。
ということで、
私の思うモーツァルトの【レクイエム】の音楽について書いてみよう。
もちろん、この曲は、すばらしい。
一曲目の静かな始まりから、崇高で敬虔な気持ちが、なぜか、わいてくる。
そして、古楽器による演奏でも、大オーケストラによる演奏でも、
すっきりした演奏でも、ロマン的な演奏でも、
いってしまえば、どんな演奏でも、感情がこみあげてくる曲である。
なぜだろうか、レクイエム という死者を悼む曲だからだろうか?
弟子が加筆しようがなんだろうが、
モーツァルトの最後の音楽であることは間違いないからかも知れない。
この曲は、よく、崇高で格調高い音楽と言われている。
しかし、今の私は、ちょっとだけ違う。
最近は、とてもとても、愛情のある、温かい音楽だと思うようになってきた。
不思議な曲だ。
歳をとったせいかもしれない。
もう少し、歳をとると、また別の側面が見えてくるかもしれない。
さて、三大レクイエムというと、モーツァルトとフォーレとヴェルディだそうだ。
これで、モーツァルトとフォーレはこの日記に書いた。
残りは、ヴェルディだな(笑)
さてさて、宣言してしまおう。
次は、リクエスト受付第2弾。
シューマン作曲の【ピアノソナタ第2番】です。乞うご期待。
フルートとハープのための協奏曲 ハ長調(モーツァルト) [モーツァルト]
暑い。私は暑さに苦手だ。
ということで、今日も、涼しい音楽を探してみた。
まあ、水に関係する曲は、たいてい涼しいのだが、
今日は、水には関係しないが、
涼しくなり、なおかつ、気分もすがすがしくなり、高原に行っている気分になること、
もう、間違いない曲。
モーツァルト作曲の【フルートとハープのための協奏曲】である。
モーツァルトの曲の中では、人気のある曲だ。
人気投票をしたら、
モーツァルトの好きな曲のベスト10に入るかもしれない。
まあ、ちょっと解説してみよう。
・モーツァルトが22歳の時に書いた曲である。
・当時の貴族の素人音楽家のために書かれている。
・明るく、優雅で、ハ長調。
・バックの管弦楽も小編成で、とても優雅
・なんといってもフルートとハープの音色がベストマッチ
そう、この曲をとにかく聴いてみよう。
始まった瞬間、体感温度が、0.5度は、下がるはずである。
そして、主題の提示が終わり、
すばらしい音色で、フルートとハープのソロが入ってくる所は、
体感温度は、確実に、1.0度は、下がる。
そして、そのまま、高原の空気のまま、音楽が流れていく。
そんな音楽である。(えっ、わからないですか?)
まあ、なんといってもこの曲は、
フルートとハープのソロの音色がなんともいえない味を出している。
誰が聴いても、若き日のモーツァルトの曲である。
この曲を悪く言う人は、いないだろう。
暑い日のBGMには、最適である。
(カフェできっと流れても雰囲気いいだろうなあ・・・)
しかし、私は、思うのである。
譜面を見ると、この曲の第一楽章の主題は、
ド--ソミドミソ、ド--ソミドミソ・・・・・・
だし、
三楽章のハープの主題になんて、
ドシドシド ミ 、レドドシド ・・・・・・・
この主題だけを弾くと、なんてことはない曲である。
多分、2台のピアノ協奏曲として、作曲していたら、間違いなく、駄作だっただろう。
そう、フルートとハープの協奏曲として書いたこと自体に、
私は、モーツァルトの天才を見てしまうのである。
この雰囲気以上のこの形の協奏曲を私は、知らない。
この涼しい音色には、いくらほめ言葉があっても足りないと思う。
しかしですね、三楽章の終わりの方にカデンツァがあるのですが、
ここは優雅に弾いてほしいなあ。
この曲のカデンツァには、技巧バリバリは、似合わないですよ。
ピアノソナタ 第16番(第15番) ハ長調 K545(モーツァルト) [モーツァルト]
さて、音楽の世界には、誰が言い出したか、わからないが、
よく言われている伝説?のような話が数多く存在する。
下記の言い伝え?もそのうちの一つだろう。
質問「世界で一番難しいピアノ曲は、誰の何の作品ですか?」
回答「うーん、リストの超絶や、ラベルの夜のギャスパール、バラキレフのイスラメイ
ゴトフスキーの練習曲、リゲティの練習曲・・・・いやいや、なんといっても、
世界で、一番難しいピアノ曲は、モーツァルトのピアノソナタだよ」
多分、ピアノ好きなら、一度は、どこかで聴いたか、読んだことのある話だと思う。
(そうですよね)
あまのじゃくな私は、たいてい、こんな話は、ちょっと違うぞ、と思うのだが、
この話だけは、実は、半分は正しいのではないか、と思っている。
そりゃあ、譜面は、単純だし、指使いや、譜読みは、難しくない。
しかし、モーツァルトをピアノで弾くと、
1.正確なテンポで、正確に音を間違えないで弾くだけではつまらない。
2.かといって、感情を付けすぎると、かえって嫌みになる。
3.そして、感情と理性のバランスをとろうとすればするほど、なぜか曲が
おかしくバランスがくずれていく。
4.そのうち、モーツァルトが世間では大天才ということになっているので、自分自身
の曲の解釈に自信がなくなっていく。
5.そして、それを見て、モーツァルトは、天国でお茶目に笑っている(笑)
ははは、多分こういうことだと私は、勝手に思っている。
そう、弾くのも難しいが、モーツァルトの音楽について書くのも難しい。
しかし、今日は、書いてみよう。
今日の音楽日記は、モーツァルトのピアノソナタの中でも、最もよく知られた曲、
ピアノソナタ 第16番(第15番) ハ長調 K545 である。
(あれ、トルコ行進曲付のソナタの方が有名かな?)
左手が、ドソミソ・ドソミソ と単純な伴奏をする上に、
右手が、ドーミソ・シードレド と、これまた単純な旋律を歌う曲である。
(さて、皆さん、もうこの曲はなんだかわかりましたよね)
作曲者自身が「初心者の為の小さなソナタ」と名付けられたこの曲は、
ピアノ学習者が必ずと言っていいほど、練習する。
演奏者は、純粋に弾くことに集中するが、
聴く方は、なぜか、その演奏には、違和感を覚える。
なぜだろう。
多分、この曲の音楽の楽しさ、美しさ、単純さ等は、
言葉ではいいあらわせないが
個人個人のイメージがすべて違うのだと思う。
これが、モーツァルトの難しいところだ。
さて、この曲を弾くには、何が必要だろうか?
もちろん、そんなことは、よく分からないが、
私は、今は、大人のジャズのリズム感と遊びが必要だと思っている。
そう、この感覚は、言葉では、言えない。
いろいろな音楽を聴き、音楽の楽しさが理屈ではなくなり、
年をとってもなお、無邪気で、お茶目な人のみが弾けるのではないかと勝手に思っている。
モーツァルトは、難しい・・・・・
さて、なぜか話が、真面目になってしまった。
では、この曲の面白い演奏を2つほど紹介しよう。
グルダというピアニストを知っているだろうか?
ジャズも弾く、ウィーン出身のピアニストだか、この人の弾いた、このハ長調ソナタは、
絶対に聴く価値がある。
そう、ジャズも弾くピアニストだけあって、リズム感と、ピアノの楽しさは、格別である。
しかし、この演奏の聞き所は、繰り返した時の主題の装飾である。
過剰すぎるというのが一般的な批評だが、リズムもまったく全然重くならず、
また、即興的なのに、何故か、モーツァルトの時代感覚に本当に合っている。
聴いたことの無い人には、驚く演奏だ
私は、名演奏だと思う。日本盤のCDも発売されているので、是非聴いてほしい。
さて、このハ長調ソナタを、あのグリーグ(ペールギュント作曲の人です)が、
2台ピアノ用に編曲した版があるのを知っているだろうか?
グリーグは、教育用に書いたと言っており、すばらしい作品になったとも言っている。
さて、この曲、一台は原曲そのままで、二台目のパートを書き足す形で編曲されている。
しかし、この二台目のオブリガート(対旋律)が結構くせものだ。
ははは、私には、この編曲は、とてもすはらしい作品とは、どうしても思えない。
これは、失敗だな。(グリーグさんごめんなさい)
モーツァルトにこの対旋律はないよなあ・・・・
この曲のCDは、1000円で入手出来るはずだ。
興味のある人は、聴いてみてくださいな。
確かに、モーツァルトの曲について書くのも、大変だ。
ピアノソナタ第8番 イ短調(モーッアルト) [モーツァルト]
今年のクラッシック界では
モーッアルト(今年は生誕250周年)
と
ショスタコービッチ(ロシアの近代作曲家で、今年は、生誕100周年)
の曲が、流行っている。
(といっても、だから、今年からショスタコービッチを聴こう
という人もいないかも知れない気が・・・)
まあ、確かにそういう流行は、あると思うが、
モーッアルトの曲に限っては、そんなことに関係なく、
いつでも人気があると思う。
その中でも、人気の高い作品が、短調(マイナー)の曲である。
全部で、41曲ある交響曲でも短調の曲は、2曲だけだが、
ピアノソナタも、全部で、17曲(18曲?)ある内、短調の曲は、2曲だけである。
(8番と14番だけですね)
まあ、いろいろな人が、モーッアルトの短調の曲について、書いているが、
私は、感覚的にも、すごくモーッアルトの短調の曲は心に響く
(長調の曲は、当時の貴族に聴いてもらうための曲
というイメージがあるからかも知れない。(私が勝手に思っているだけですよ・・・))
今日の音楽日記は、モーッアルトのピアノソナタの中で、
私が一番好きな曲である、第8番イ短調である。
(私と同じで、モーッアルトのピアノソナタの中で、
この曲が一番好きと言う人も多いのではないだろうか?)
曲は、左手の和音の連打の上に、行進曲風の第一主題がフォルテで奏される。
この主題を堂々と弾いても、ある程度、哀愁のある感じで弾いても、
モーッアルトの短調の世界の中に魅入られること間違いない。
2楽章は、長調の曲だが、モーッアルトにしては、
結構大胆なピアノ書法ではないだろうか?
そして、プレストの短調の三楽章は、すごく強い意志が感じられる。
ピアニストにより、この曲は、かなり、イメージの違う演奏になる。
しかし、イメージが膨らむと言う面からいうと、
ベートーベン風に弾いても、ショパン風に弾いても、
これは、モーッアルトの短調の中でも名曲中の名曲だと思う。
この曲は、確かにモーッアルトのピアノソナタ以外のなにものでもないのだが、
私には、ベートーベンやさらには、ショパンまで、この曲に感じてしまう。
モーッアルトの長調のピアノソナタは、前にも書いたが、
私は、お茶目な演奏が好きだ。
しかし、この8番だけは、お茶目な演奏に出会っても、
その裏になにか、強い意志が感じられる。
最近、ブログを書くようになって、
ちょっとだけ真面目に曲を研究するようになった。
(いやいや本当にちょっとだけですが、)
しかし、なにも曲の背景を知らず聴くのがいいのか、
曲の背景を知って、聴くのがいいのか、微妙だなあ。
と思う今日このごろである。
(この第8番のピアノソナタもモーッアルトの母が亡くなった時期に書かれており、
それと関係する曲想だという説と、まったく関係ないという説があり、難しい。
実際、そんなこと考えないで聴いても私には、心に響くのだから、
それはそれで、いいんだろうなあ)
夜の女王のアリア【地獄の復讐が私の心の中に】(モーッアルト) [モーツァルト]
先日、仕事で仙台まで出張した。
新幹線の中は、私にとっては、なかなか快適空間であり、
読書をするか、音楽を聴くか、熟睡するか、のどれかである。
(オイオイ、仕事の資料を見なくていいのか・・・)
最近は、駅の中にもCDを売っている所も多く、
ポータブルCDをカバンに入れて、
適当な1000円程度のCDを買って、新幹線の中で聴くのはとても気持ちいい。
(それに最近は、1000円でもなかなかいいクラッシックCDが売られている。)
(ナクソスなんて、知らない曲を多数、だしていますしね)
さて、仙台出張の時に、上野駅のCD屋で、ちょっと聴いてみようと購入したのが、
「夜の女王のアリア」という、エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)のCDである。
さて、現在の私にとって、クラッシックの声楽曲の分野は、
まったくの未知の世界から、ほんのちょっとだけ中に入った程度である。
以前は、声楽曲というと、
・なんか、声を張り上げていて、聞き苦しいなあ・・・
・特にソプラノの声は、頭にキンキン響くし・・・
・あのクラッシック特有の歌い方が、どうも・・・
・オペラより、ミュージカルや映画の方がわかりやすいなあ・・・
等々、かなり敬遠していた。(声楽やっている方ごめんなさい)
しかし、ちょっとした機会から、フランス歌曲を聴くようになって、
最近は、人間の声というのは、
実は、人間の感性に、一番とけ込みやすいのではないか
と感じはじめている。
それに、感情をこめた歌い方も気にならなくなったし、
ピアノと独唱の曲でも、ピアノの音と人間の声が、
混じり合って聞こえるようになってきた。
そして、フォーレやプーランクの声楽曲をちょっとは聞きかじるようになってきている。
そこで、今回は、フランス音楽ではなく、
ちょっと敬遠していた、オペラのソプラノの曲集を買って聴いてみた。
(モーッアルト・ドニゼッティ・ヴェルディ等盛りだくさんの曲のCDです。)
結論から言うと、
なぜだろうか、まったく違和感なく聴けた。
頭にキンキン響く訳でもなく、管弦楽と混じり合って、なかなか楽しい。
すいません、声楽曲の初心者なので、
エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)という人が、
どの程度、有名なのか、まったく知らないのですが、
うまいなあと純粋に思うし、
曲も、歌詞を見ながら聞いていると、イメージがわいてくる。
(まあ、実際のオペラのステージなんて見たことないので、
多分違っているかもしれないのだが・・・)
まあ、このCDの中で、モーッアルトが作曲した、
夜の女王のアリア【地獄の復讐が私の心の中に】だけは、
さすがに知っていた。
(なぜか、昔、テレビで、黒柳徹子が歌っていたのを思い出してしまった。(笑))
この曲は、高音の技巧がきっと難しいと思うし、どうしてもそこに耳がいってしまうが、
技巧だけでなく、音楽として聴いた場合でも、すばらしい名曲だと思う。
(しかし、歌詞を見ると、すごいなあ。こんなこと歌っていたんだ。)
声楽曲は、まだまだ、たいした感想は、書けないがこれからも機会があれば、
この音楽日記に書いていこうと思っている。
次は、オペラのDVDだな。
(あーあ、ますます貧乏生活が・・・・)
ピアノソナタ イ長調「トルコ行進曲付」(モーツァルト) [モーツァルト]
先日CD屋に行った。そこには、私の好きなピアニストのプレトニョフの新譜があった。
もちろん、ついつい衝動買い(?)をしてしまった。
そのCDは、モーツァルトのピアノソナタが4曲入っているもので、早速、聴いてみた。
今日の日記は、その中の一曲、ピアノソナタ イ長調「トルコ行進曲付」である。
普通にこの曲の感想を書くと
・優雅な6/8の主題による変奏曲(第一楽章)
・単純だか、特徴的なメヌエット(第二楽章)
・有名なトルコ行進曲。ちゃと華麗なコーダもついている。(第三楽章)
ってとこですかね。
ピアノを習っている人は、一度は、弾きたいと思った曲かも知れない。
と、ここまで、書いてみたが、
今日は、曲の感想ではなく、買ったCDの感想を書こうと思う。
私の感じているモーツァルトの人間像は、なんか、お茶目。
だが、内面にちょっとした葛藤があるというイメージなのです。
(あくまで、私の個人的イメージです。学術的にはまったく根拠はありませんよ)
このトルコ行進曲付きのソナタもいろいろなピアニストの演奏を今まで聴いたが、
真面目だったり、繊細で優雅だったり、ちょっと悲しみがあったり、するような演奏には、
何回にも出会ってきたが、お茶目 な演奏には、出会わなかった。
しかし、今回のプレトニョフのCDで、やっと、そういう演奏と出会えた。
とてもとても、うれしい。
本当にここまで、確信犯的にお茶目な演奏は、なかなかないと思う。
(多分、プレトニョフは、よく考えた末の演奏なのだろう。)
トルコ行進曲だけに限っても、
アクセントの付け方、強弱、オクターブの主題の前の一瞬のため、
十六分音譜のキラキラ、コーダの独特さ、等々
どこをとっても、お茶目なのだ。
久々におもしろい演奏で、このピアノソナタを聴いた。
こんなモーツァルトがあってもいいと思う。
ただ、多分、好き嫌いの分かれる演奏だろうなあ。
それは、それでいいと思う。
モーツァルトは、モーツァルトなのだから・・・ははは、何書いているんだか、
明日は、オーケストラの演奏会のチケットをもらった(!)ので、
久々に、ゆっくり、聞きに行く予定。
曲は、シェヘラザード 他。
さてさて曲の予習でもしますか・・・
しかし、お茶目の意味は、なんとなくわかるが、お茶目の語源がわからない・・・
ピアノ協奏曲第20番(モーッアルト) [モーツァルト]
今日は、クリスマス。街角では、恋人達が歩いている。
ということで、今日は、私が現在、恋している曲について書いてみよう。
さて、基本的に私は、クラッシック音楽の中でも、ピアノ音楽が大好きである。
ということで、もちろんピアノ協奏曲も大好きである。
ピアノ協奏曲といえば、
ラフマニノフ、チャイコフスキー、グリーク、シューマン等の有名名曲から、
ルビンシュタイン、バーバー、メトネル等の無名名曲まで、よりどりみどりである。
そんな中で、今、私の心をとりこにしているピアノ協奏曲は、
モーッアルトの第20番コンチェルト ニ短調である。
どこが、好きかといわれても、よくわからない。
モーッアルトのニ短調という調の独特の雰囲気(ドンジョバンニと一緒ですね)。
一楽章の76小節のオーケストラの後に単音で入ってくるピアノのすばらしさ。
(あの、オペラ座の怪人のテーマに一瞬似ているところですね(笑))
二楽章の歌と中間部のピアノの華やかさ。
三楽章の飛び跳ねるようなとても楽しい主題。
すべてが、私の心をつかんでいる。
この曲は、ロマンティックに弾いても、軽く弾いても、重厚に弾いても、淡々と弾いても
どんな解釈でもOKの曲だ。
モーッアルトのピアノ協奏曲は、長調の方がいいと言う人もいる。
それに、確かに、ロシアのピアノ協奏曲のような派手さはない。
しかし、この曲に私は、なぜか、ひきつけられる。なぜだろう。わからない。(恋?)
私のよく聴いているCDは、
フリードリッヒ・グルダのピアノ アバド指揮ウィーンフィル である。
なんといってもグルダのしっかりしたタッチと飛び跳ねるリズム感は、
この曲のよさをよくひきだしていると思う。
しかし、他の演奏者のCDもとてもいい。私はこの曲が好きなのである
今日は、なぜか、個人的な思いの強い文章(恋ですね(笑))になってしまった。
もちろん、ラフマニノフの2番や3番や、その他のピアノ協奏曲もよく聴いている。
チャイコフスキーの1番や2番(無名だが名曲ですぞ!)だって、すばらしいと思う。
しかし、現在は、私の心の中では
このモーッアルトの20番には、かなわないのである。
オーケストラをバックにこの曲を弾くのは、見果てぬ夢だなあ・・・