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オーベルマンの谷(リスト) [リスト]

さて、ロマン派の作曲家の中で、
巨匠なのか、詐欺師なのか?
天才なのか、詐欺師なのか?
今日の音楽日記は、いろいろ、いまだに議論の絶えない作曲家、
フランツ・リストのピアノ曲だ。

ちなみに、はっきり言っておくと、私は、リストが大好きだ。
ただ、そういう私も、リストの作品は、すべて傑作とは決して思わない。
でも、とても詐欺的なとこのあるピアノ曲もあるのだが、
とても人間的な作品も多い。
見栄えだけの作品もあれば、訳のわからない作品もあったりして、
なんか、そんなところに、とても惹かれるんだなあ これが・・・
でもよく聴くと、駄作と思ったり・・・
でも、ピアノソナタは、絶対傑作だと思うし・・・ははは、よくわからんとこがいいです。

さて、今日の音楽日記の【オーベルマンの谷】は、どんなピアノ曲だろう?

この曲は、巡礼の年 第1年 スイス という組曲の中の一曲だが、
わりあい、単独でも演奏される。
この曲集は、リストが、スイスに旅行した時の印象や、
その時の文学作品に、インスピレーションを得て、作曲されたと言われている。
(【オーベルマンの谷】は、同名の小説に基づいて作曲されている。)

曲は、静かにそして、深い感情をもって、下降する旋律で始まる。
そして、重々しく、最初の部分が終わると、
高音で、とても美しい歌が歌われる。
そして、その後は、感情の爆発だ。
自然との闘いなのかもしれない。エネルギーが沸き上がり、
ピアノが歌い、戦う。
そして、最後の部分では、オクターブのスケールと、分厚い和音で、圧倒する。
しかし、この曲では、派手な見栄えだけでないところがミソだ。

ただ、この曲、弾くのには、技巧だけでなく、
いろいろ、ちゃんと、考えて弾かないと、バラバラな曲になってしまう。

古くは、ホロヴィッツのカーネギーホールの演奏や、
最近では、ヴォロドスの演奏など、楽譜を変更して、
さらなる感情表現の大きさをねらった演奏もあるのだが、
私は、この曲に関しては、ちょっと抑えめの演奏が好きなんだなあ。

なんか、感情を抑えた方が、逆に、エネルギーを感じることってありませんか?
そんな感じなのです。
(知らない人もいるかもしれないけど、女流ピアニストのクリダの演奏が好きですね)

リストの曲の中では、有名な曲だとは思うが、
あまり、演奏されない。でも確実に名曲だと思う。

ところで、この曲は、私が高校か大学の時に、FM放送で、
一年間、作曲家リストの特集の放送をやった時、テーマ曲として、
必ず、その番組で流れたのです。

いやいや、あの時は、一生懸命、FM放送を聴いたなあ・・・・
なんで、あんなに、集中して聴けたんだろう・・・


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