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エステ荘の噴水(リスト) [リスト]

さて、スーパーピアノレッスンで、ラベルの「水の戯れ」をやっていた。
もちろんこの曲も名曲だと思うし、私も好きな曲ではあるが、
今日は、この曲を作曲するにあたって、
ラベルが影響を受けただろうと言われている曲。
フランツ・リスト作曲の【エステ荘の噴水】である。

リストは、言うまでもなく、
それまでのピアノ曲よりもはるかに、技巧的な曲を書き、
ピアノの表現力を圧倒的に広げたハンガリーの作曲家だが、
外面的な華やかさだけの曲があったり、
宗教的な曲があったり、
近代の音楽に通じる無調の曲があったり、
そのすべてが入っている曲があったり、
一筋縄ではいかない作曲家である。

この【エステ荘の噴水】という曲は、
リストが人生の後半、
演奏活動を引退して、身を落ち着けたエステ荘の噴水を描いた曲で、
若いころの技巧一辺倒の曲ではなく、
また、もっと後の無調の曲でもなく、
人生の落ち着いた時期に書かれた、
きわめて、エレガンスで、カドのとれた曲だと思う。

皆さんは、水の音(雨の音、川のせせらぎ、海の音、等々)は好きですか?
大部分の人は、好きだと思う。
α波とか、f波とか、理論的なことは、わからないが、
水の音には、落ち着ける、なにかがあるのだろう。
(人間は、元々お腹の中で、羊水の中にいたからという人もいるらしい?)
(しかし私は、台風は嫌いだが、部屋の中で、雨の音を聞くのは、けっこう好きである。)

水を連想する名曲は、
水の精(ラベル)・水の戯れ(ラベル)
水の反映(ドビュッシー)・雨の庭(ドビュッシー)・海(ドビュッシー)
等々、フランスの作曲家に多いと思うが、
少し考えると、どんな国の作曲家もいろいろ曲を書いている。
それだけ、【水】は、ひきつける題材なのだろう。

話が、横にそれたが、リストの【エステ荘の噴水】は、
冒頭から、7thや、9thの音が、気持ちよく響き、
ピアノの高音が絶妙に利用されている。
(リストは、ピアノの高音を使うのがうまい!)
その為、後半に出てくる、
低音のアルペジォと右手のオクターブの3つの音のクライマックスは、
すばらしく開放的に響く。
後に、フランスの作曲家に、影響を与えたといわれているが、
響きは、やはり、リストだなあ、とも思う。

しかし、人生の後半に引退して、庭に噴水がある家に住めるとは、
あこがれるなあ。(いいなあ)

だいたい、庭に噴水がある人なんて、私の周りには、皆無である。(笑)
それを夢みて、今週もロト6を買ってしまう私である。


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Karen

この曲、本当にキラキラしていて綺麗ですよね!
後半の低音では、噴水の周囲のイタリアの荘厳な建物が思い浮かぶし。
同じ水でも、「泉のほとりで」は大自然の中での水しぶきが思い浮かぶし、
まさに印象派の先駆け、天才リスト、素晴らし過ぎますー。(私もほめすぎ?)

特に・・小山実稚恵さんのYouTubeの演奏・・美しすぎます。
こんな演奏できたらいいなぁ。と思うのですが、
今のところ技術さておき、5分超えるともう疲れちゃって(涙)。
水の反映、水の戯れ、エステ荘の噴水、生涯で弾きたい3大ピアノ曲 - 水編集です。
by Karen (2013-12-12 11:04) 

みどりのこびとちゃん

Karenさんコメントありがとうございます。
そう、キラキラなのです。
リストの初期の、これでもか感がなく、とっても気持ちいい。

水の反映、水の戯れ、エステ荘の噴水
あっ、どれもいいなあ。甲乙つけがたいです。ハイ

by みどりのこびとちゃん (2013-12-13 00:22) 

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