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ソナタ風幻想曲【ダンテを読んで】(リスト) [リスト]

さてさて、今日もリストの曲だ。
【ファウスト】の次は、【ダンテの神曲】だ。

この音楽日記を読んでいる人で、
【ダンテの神曲】をちゃんと読んで、内容も言える人は、手を挙げて・・・

多分、パソコンの前で、手を挙げている人は、皆無だろうなあ。
(手を挙げているあなた、すばらしいです。って、まずいないですよね)

私、【ファウスト】は、読む努力をしましたが、
【ダンテの神曲】は、手もつけていません。
難解です。わかりにくいです。

【ダンテの神曲】は、地獄編 煉獄編 天国編 の3部からなり、
それぞれの様子を書いている。
文学においても、宗教においても、重要な作品らしい。

ということで、読んでもいない、こんな私が、この作品について、
書くのもなんなのだが、書いてみようと思う。

今日の音楽日記は、リストのピアノ曲の中では、
かなり、表現力の強い作品、
巡礼の年「イタリア」というピアノ曲集に入っている曲、
ソナタ風幻想曲【ダンテを読んで】です。

この曲、【ダンテの神曲】の中の地獄編 をリストが読んだ印象をイメージして、
作曲された曲とされている。

曲は、オクターブで、鋭い下降の音型で始まる。
そして、半音階のおどおどしい、旋律が両手交互で、歌われる。
この部分は、いかにも、地獄のイメージだ。
(って、もちろん行ったことは、ないし、行きたくないです(笑))
そして、もう一つの叙情的な歌われる主題は、
いかにもロマン派の作曲家という主題だ。
(地獄の中の救済の部分なのか?)
この2つのテーマが、ピアノという楽器の表現力いっぱいに、展開され、
聴く人をこ曲の中に、取り込んでいく。

この曲、リストのピアノ曲の中では、ちょっとスケールも大きく、
表現力もすぐれていると思う。
そして、技巧的にも、いろいろあり、飽きさせない構成だし、
終結部もまとまっている。
音楽だけ聴いて、自由にイメージを膨らませるには、
すばらしい曲だと思う。
リストの作品の中でも、決して駄作ではない。といいきれる。

ただ、標題が【ダンテを読んで】なのです

個人的には、この曲、【ソナタ風幻想曲】だけで、
標題をつけてほしくなかったなあ。
(幻想風バラード なんて名前でもいいけど・・・)

どうしても、ダンテ→神曲→地獄 の連想から、
抜け出せないのです。
そうなると、イメージが固まってしまって、
なんか、地獄というと『蜘蛛の糸』を思い出したり、
血の池地獄や針の山などなど・・・
ははは、私のイメージが貧困で貧困で・・・困ったものです。

もちろん、ダンテの神曲は、そんな上っ面だけのイメージではないと思う。

ということで、このリストのピアノ曲
ソナタ風幻想曲【ダンテを読んで】を聴く度に、
すばらしいピアノ曲と思っているのですが、
自分では、複雑な気分になるのです。

まあ、大抵の曲は、、私は、勝手にイメージして、聴いているのですが、
標題にまどわされることも、あるんだなあ。これが・・・

ということで、今日の音楽日記は、なにを書いているか、わからなくなってきた。

次回は、リストの、わかりやすい曲を書いてみようっと。

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コメント 4

Cecilia

昨晩FMで偶然リストの「巡礼の年」を放送していたようです。
夫が聴いていてちょっとリストのイメージが変わった・・・と言っていました。
(「愛の夢」のイメージしかなかったようです。)

ダンテの「神曲」、ちゃんと読んだことありません。
最初に読んだのは小学生の時でした。
(小学生で「神曲」を読んだ・・・と言ったら自慢できるかも・・・。ちゃんとは読んでなかったのですけれど・・・。ついでに「ファウスト」も・・・。)
by Cecilia (2008-06-18 09:11) 

みどりのこびとちゃん

巡礼の年は、確かに、リストの一般的なイメージからは、
ちょっと、離れています。
どちらかと言うと、内向的で、その分、ちょっと聴きにくいかな・・・
でも、リストのイメージは、まだまだ、いろいろありますよ。

小学生で「ダンテの神曲」を読んだというのは、
そりゃあ、自慢できますよ。

by みどりのこびとちゃん (2008-06-18 23:17) 

25no12

初めまして

リストのダンテを読んでのもとになったダンテの作品は何だろう?と調べていてこちらにたどり着きました。

神曲なんですね。
もちろん、読んだことないです。

さて・・・・・・
気になったのが、

>リストの作品の中でも、決して駄作ではない。といいきれる。
この部分。

『駄作でない』?
いや、格調の高い『名曲』といってもいいと思うのですが・・・。

きらびやかな技巧だけでなく何かこう深いものがあるような感じがするし、演奏効果は高いけど娯楽に走ってるわけではないし、リストの作品の中でも『名曲』に分類していいと思います、ハイ。

少なくとも巡礼の年の中では一番好きです。
(オーベルマンの谷も好きですけど;こちらも原作は読んだことなし)
by 25no12 (2010-07-06 22:08) 

みどりのこびとちゃん

25no12さん、コメントありがとうございます。
はい、おっしゃる通り、この曲は、名曲です。
私も本当に、そう思います。

で、「リストの作品の中でも、決して駄作ではない。といいきれる」
の部分ですが、これは、言葉が足りなかったです。

私の読んだ この曲の論評の中で、
「旋律は半音階だけの単純なものだし、オクターブばかりで、
技巧に走りすぎ・・・駄作である」
みたいな論評があったのです。
で、こういう文章になってしまいましたね。ははは

私は、イメージのわき出る、いい曲だと思うのです。

まあ、リストは、曲によっては、確かに駄作だなあ
と思う曲もあるとは思います。
なかなか、一筋縄ではいかない作曲家です


by みどりのこびとちゃん (2010-07-06 23:20) 

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