ハンガリー狂詩曲 第2番(リスト) [リスト]
今日は、実は、現代日本の管弦楽の曲と、このリストの派手な曲のどちらを書こうかなあ、
と思ったのだが、雨もまだ今日も降っていることだし、派手な曲にしよう。
ということで、今日の音楽日記は、ハンガリーの作曲家、ピアノの魔術師、
フランツ・リスト作曲の派手なピアノ曲、
【ハンガリー狂詩曲第2番】である。
哀愁と情熱のジプシー音楽
この一言が、このピアノ曲の特徴をすべて表している。
まあ、この音楽が、ハンガリーの音楽か、ジプシーの音楽か、
はたまた、ジプシー音階がどこから来ているか等は、研究家にまかせるとして、
(しかし、この哀愁あふれるジプシー音階がなつかしく感じられるのはなぜだろう)
この曲は、素直に、人間の喜怒哀楽を感じられればいいと思うし、
また、ピアノの技巧的な手の動きと、豪快なピアノの音に
感激すればいいのではないかと思う。
私は、勝手にこの曲は、これをしないと名演奏ではない。という基準を作っている(笑)
それは、カデンツァ(自由に弾ける場所?)である。
この曲の譜面には、最後のPrestissimoの前のC#の音のフェルマータに
カデンツァの指示がある。
ここで、カデンツァを弾かないピアニストもいるが、
ここは、腕のみせどころ。是非とも、勝手にいろいろ弾いてもらいたい。と思っている。
ということで、ここで、カデンツァを弾かない演奏は、個人的には×なのである。
(そんな基準でいいのかなあ・・・)
では、私の持っている音源から、ちょっとだけ、この曲のカデンツァを紹介。
・ホロヴィッツ・・・このカデンツァは必聴。というより、曲全部が自由な編曲の演奏(笑)
・アムラン・・・・・多分一番すごいんだけど、ちよっと冷静なんだな、これが。
・バルト・・・・・・カデンツァは普通だが、曲の最後の終わり方が独特(これ驚きます。)
・パデレフスキー・・ちよっとだけのカデンツァだか、こういうのを粋と呼ぶんでしょうね
・オグドン・・・・・さすが技巧派ピアニスト。短いけど爆演です。
等々
まだまだ、いろいろな人が、いろいろなカデンツァを弾いている。
ちょっと疲れるけど、聴き比べるのはすごくおもしろい。
(しかし、この曲と言えば名演と言われる、シフラは、なぜかカデンツァを弾いていない)
さてさて、この曲に関することをもう一つ。
音楽に映像を付けるというのは、ディズニーのお家芸だが、
(あのファンタジアは、傑作ですね)
今回紹介するのは、残念ながら、ディズニーではありません。
あの名作アニメ【トムとジェリー】の【ピアノ・コンサート】というのを知っていますか?
今なら、多分まだ、1000円以下で、DVDが変えると思う(多分)
ハンガリー狂詩曲第2番のファンで、これを見ていない人には、是非お勧めである。
もちろん、トムとジェリーが仲良く?けんかするのだが、
全編ピアノ演奏会の場面で、ハンガリー狂詩曲第2番を弾くピアノの中で、
二人がけんかするのである。
映像とピアノ音楽がベストマッチ。
そして、このピアノの演奏が即興的ですばらしいのだなあ、これが、
途中で違う曲にもなるし・・・
この曲は、こんな風に楽しく弾く曲だと思う。
しかし、この音楽日記は、一応、原則的には、その日に、曲を聴いて、書いている。
今日は、いろいろなハンガリー狂詩曲の第2番ばかり聴いて、
トムとジェリーのDVDも見て・・・
あーあ、疲れた。
アムランのカデンツァは凄いですが、ちとやりすぎの感がなくもないw。
ウルトラ・ヴィルトゥオーゾの彼らしいです。
by なるたる (2007-09-17 01:41)
私は、トムとジェリーのアニメの演奏と映像が、遊び満点で、大好きです。
アムランは、すごいと思うのですが、ちと、遊びが無いような気がして、・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-09-17 23:33)
遊び心かどうかは微妙ですが、大昔イタリアのヤコペッテイと言う監督の「世界残酷物語」(みどりのこびとさんなら多分ご存知ですよね)と言う映画で、このハンガリー狂詩曲第2番が登場したことがあります。
オーケストラだかピアニストがこの曲を演奏する中、舞台に正装した男性が何人か立って横一列に並び、指揮者と思しき人物が曲に合わせて、曲の要所要所でこの男性達の横っ面を次々平手で叩いて行くのです。
出だしのタターン、タタタターの大きな平手打ちにはじまり、後半の速い部分(フリスカでしたっけ)の連続乱れ打ちw、終いには全員鼻血まみれで曲が終わるのですが、あっけにとられながらも思わず笑ってしまいました。
でもこれも遊び心…かなw。
by なるたる (2007-09-18 00:26)
ははは、知ってますよ。
映画は、全部見たことないのですが、
この場面は、見たことがあります。
最近では、インターネットの動画で、
いろいろおもしろい音楽が見られますね
by みどりのこびとちゃん (2007-09-18 23:21)
あれ・・・これももとはピアノ曲??
「ピアノコンサート」は見た気がしますが、もう一度見てみよう・・・。
なるたるさんがおっしゃっているフリスカが気になっています。
クシコスポストのメロディーのところのことですか??
by Cecilia (2008-05-12 15:59)
ハンガリー狂詩曲第2番は、原曲は、もちろん、
リスト作曲のピアノ曲です。
それをドップラーが管弦楽編曲して有名になりました。
ただ、リスト自身が、管弦楽に編曲した版もあり、私は、
管弦楽版では、そっちの方が好きですね。
面白いことに、みんな、調を変えているのです。
変わったところろでは、ギター独奏版なんていうのもあります
人間パーカッション?は、早いフリスカの部分が、
笑えます。でも痛そう・・・
by みどりのこびとちゃん (2008-05-12 23:18)