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スケルツォと行進曲(リスト) [リスト]

今日の音楽日記は、なににしようかと、
通勤の電車の中で、リスト作曲のピアノ曲をデジタルオーディオで聴いていた。

リストの曲には、演奏効果だけの派手な曲や、宗教的な曲、内面的な曲、サロン風の曲
深淵な曲、イメージ豊かな曲、支離滅裂な曲 等々、いろいろある。

そして、名曲と呼ばれているものから、駄作と言われているものまで、
数多くあるが、駄作と言われているものの中にもなにか光るものがある。
(やはり、音楽家の中でも天才の一人だと思う。)

いろいろ聴いていたが、その中で、一つ気になる曲があつた。
今日の音楽日記の曲は、ちょっとめずらしい曲である。
リストが、1851年に作曲した、
【スケルツォと行進曲】(13分程度のピアノ独奏曲)という曲である。

さて、この曲の世間の評価は、千差万別である。

  ・スケルツォと行進曲の華麗な融合。超絶技巧を駆使した、リストの知られざる名曲
という評価もあれば、
  ・単純な主題に、単純な構成。空回りする技巧。リストの悪い面が出た駄作
という評価もある。

さて、人の感想ではなく、私自身の感想や意見はどうだろう?

それがよくわからないのである。まったくまとまってない。

 ・確かにスケルツォの主題も行進曲も単純で、展開がないように聞こえる
  しかし、気になる旋律ではある。

 ・技巧も難しそうだが、リストの派手なオペラパラフレーズに比べて地味
  しかし、確かにアクロバティックな技巧だ。

 ・あまり、数多くのピアニストが録音している曲ではない。
  しかし、有名なピアニストも録音している。なにかあるのかも・・

 ・リストの名曲として、この曲を人に勧めることは、まずないと思う。
  しかし、知られざる名曲ではないが、決して駄作ではないような・・・

そう、何かがひっかかるのである。
いくら考えても、今日は、答えが出そうにない。

この音楽日記を数ヶ月間書いていて、思ったことがある。

クラッシックの曲のことを書いていて、
自分が、好きな曲と嫌いな曲。
イメージがわく曲とわかない曲。
譜面を見て楽しい曲や、訳のわからない曲。
そんな風に自分の感覚が、わかつている曲の感想を書くのは、
非常にスムーズだし、楽しい。(もちろん嫌いな曲もそうである。)
そうで無い曲は、当たり前だが、まったく書けない。

今日の【スケルツォと行進曲】に関しては、
まったく自分の中でまだ、感情が決まっていない。

しかし、そんな曲を聴いて、自分の中で
あーでもないし、こうでもないし、と頭の中で考えるのは、
クラッシック音楽の聴き手の醍醐味ではないだろうか?
聴き手も芸術家であるべきだと思う。
曲に対してのイメージを考える、この時間は、
クラッシック音楽の聴き手としての重要な時間だと思う。
(まあ、考える時間はなく、一目惚れにちかい曲も、いっぱいあるのだけどね・・・)

今日の音楽日記を読んで、リスト作曲の【スケルツォと行進曲】を聴きたくなった人
は、皆無だと思う。(当たり前だ、自分の感想や意見がないのだから)

しかし、まあ、たまには、自分の意見がまったくわからない曲を紹介してもいいかなあ
と思った今日なのであった。・・・
皆さんにもあるでしょう、こんな曲・・・


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コメント 2

ハルマキ

 並の演奏では面白くない曲ですね。ソナタの習作ともいわれますが、ファウスト的よりもメフィスト・フェレス的な感じですね。

 技巧的には多少見るべきものがあるにせよ、お客さんもじっと聞くには結構キツイ作品でしょう。ホロヴィッツのように誇張した表現でないと退屈するでしょう。

 
by ハルマキ (2013-07-15 10:22) 

みどりのこびとちゃん

ハルマキさん、コメントありがとうございます。
そうですね、普通の演奏では、つまらないです。
ホロヴィッツは、確かに、アクが強いですね。
あそこまで、アクが強くなくて、
面白く聴かせるピアニストいないですかね。
うーん、難しい曲です。


by みどりのこびとちゃん (2013-07-16 22:51) 

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