バレエ《くるみ割り人形》より「終幕のワルツとアポテオーズ」(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
私、アマチュアですが、マンドリンオーケストラの指揮をやっています。
で、7/5(日)に第一生命ホールで、演奏会をやりますので、宣伝です。
生の みどりのこびとちゃんを見られる数少ないチャンスです。
お暇な方は、是非。よろしくお願いします。
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マンドリン・アンサンブル・モニカ
第10回定期演奏会
2015年7月5日(日)13時30分開場 14時開演
第一生命ホール(勝どき駅 徒歩8分)
全席自由/入場無料(チケット不要)
演奏曲目
コッペリアより前奏曲とマズルカ(ドリーブ)
流星群(末廣健児)
音楽の玉手箱(リャードフ)
ヴォカリーゼ(ラフマニノフ)
くるみ割り人形より(チャイコフスキー)
他
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さて、この演奏会の最後は、
チャイコフスキーが作曲したバレエ音楽「胡桃割り人形」です。
この曲の紹介は、ずっと以前、この音楽日記で紹介しています
⇒過去記事はこちら
(今読んでも、たいしたこと書いていないです ハイ)
ということで、今回は、このバレエ《くるみ割り人形》より
「終幕のワルツとアポテオーズ」を紹介してみよう。
この曲、このバレエの最後に演奏される曲です。
くるみ割り人形の中で、ワルツというと、花のワルツ が
飛び抜けて有名なのですが、
この 終幕のワルツ もまけていません。
美しく、優雅で、楽しく、そしてゴージャスで繊細。
すべてが、そろっています。
さて、この曲は、バレエの最後なので、
やはり、物語を知って聞くとイメージがわきます。
バレエの簡単なあらすじを書いてみましょう。
低音を使用せず童話の世界を表現した、わくわくした序曲のあとに
幕が上がるとクリスマスパーティが始まっています。
そこで、クララはくるみ割り人形をプレゼントされます。
パーティが終わりお客様が帰りクララは眠りにつき、そしてクララは夢を見ます。
夢の中で、くるみ割り人形はネズミの大群に勝利し、王子に姿を変え、
クララと王子は、お菓子の国へ旅立ちます。
そこで、お菓子の国の女王のこんぺい糖の精と会い、
いろいろなお菓子の精の歓迎会の踊りが始まります。
最後はお菓子の国の全員が登場し、
クララと王子は豪華なワルツに乗って祝福されます。
そこで演奏されるのが「終幕のワルツ」。
バレエの最後は、クララが夢から覚め、
この幻想的な童話を美しく締めくくる音楽が「アポテオーズ」
です。(最後は、いろいろな終わり方があるようですが・・・)
そう、「終幕のワルツ」には、お菓子の国の全員が出てきます
それをイメージしながら聞くと、実にすばらしい。
同じ旋律も違ったイメージになります。
最後は、チャイコフスキーお得意の、2小節で3拍のリズムが出て来て
盛り上げます。もう一度言うと、このワルツには
美しく、優雅で、楽しく、そしてゴージャスで繊細。
すべてが、そろっています。
そして、それに続く美しくも幻想的な「アポテオーズ」は、
この大曲を締めくくるのにとてもあっています。
チャイコフスキーさん、天才です。
さて、マンドリン編曲で、これを演奏すると、どうなるか?
ゴージャスさは、さすがに管弦楽には負けますが、
なかなか味のある繊細な音楽になります。
興味のある方は是非。
って、最後も宣伝か(笑)
スラヴ行進曲 作品31(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
演奏会なのです。
暇な人は、是非聴きに来てくださいね。
純粋なクラシックの演奏会と違って、ちょっと気楽な気分で、
マンドリンの生の音を聴くのも、たまには、いいですよ。
それに、生のみどりのこびとちゃんが見られますよ
(って、あんまり嬉しくないか(笑))
今日の音楽日記は、そのマンドリンの演奏会でも、演奏する曲。
チャイコフスキーが作曲した、華麗で、色彩感豊かな管弦楽の為の曲。
【スラヴ行進曲】です。
この曲、最初、チャイコフスキーは、【ロシア・セルビア行進曲】
と呼んでいたが、
出版時に、【スラヴ行進曲】になったらしい。
※ちなみに、本当に暇な人は、この音楽日記の
チャイコフスキーの[イタリア奇想曲]の過去記事⇒こちら
をみてください。
書き始めは、まったく一緒です(笑)
と、そんなことはいいとして
チャイコフスキー作曲の[スラヴ行進曲]です。
曲は、セルビアの民謡が多く使われ、
暗い雰囲気の行進曲から始まります。
その後、民謡風な部分もあったり、
ロシアの国歌も堂々と出現したりして、
最後は、華麗で派手派手のコーダでとてもとても
かっこよく終わります。
なんといっても、管弦楽の使い方は、一流で、
このゴージャスな響きは、さすがチャイコフスキーです。
有名な曲ですが、皆さんは、誰の演奏が好きですか?
うーん、この曲に限っては、
あの独特な解釈のストコフスキーの演奏もなかなかいけます。
冒頭のベースも独特だし、速度もやりたい放題だし・・・
でも、ちょっと惹かれます。
あと、カラヤンもべただけどいいでねえ。
ロシアの指揮者は、逆に、普通の解釈に聞こえてしまいます(笑)
この曲、作曲者自身のピアノ譜があるようだ。
これを見ると、ちょっと、旋律の動きが違います。
でも、私、ひねくれているかもしれないけど、
なぜか、こちらの動きの方が好きですね。
さてさて、マンドリンオーケストラでこの曲を演奏するのだけど、
もちろん、チャイコフスキーのあの管弦楽の響きとは違います。
でも、すごく、面白いです。
興味ある方は、是非
(って、最後も宣伝か(笑))
交響曲 第6番【悲愴】(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
ご冥福をお祈りします。
アバドという指揮者は、人によっていろいろな評価があるみたいだけど、
私は、ベルリンフィルの常任になる前の颯爽とした指揮が好きでした。
で、なぜか、アバド指揮のレコード(懐かしい)で、最初に買ったのが、
ウィーンフィルを指揮したチャイコフスキーの悲愴でした。
(いやあ、懐かしいなあ。高校生の時かもしれないなあ・・・歳がばれる・・・)
当時は、チャイコフスキーの交響曲は、ムラビンスキー等のロシアの指揮者
のレコードが名盤と言われていたのですが、
私、このアバド指揮ウィーンフィルの演奏が
とてもとても好きでした。
録音が当時としては、よかったこともありますが、
1楽章の歌い方、ppppppの後の強烈な入り、
ワルツのリズム、3楽章のかっこよさ、4楽章の呼吸。
どれもこれも
すごくよくて、当時レコードが擦り切れるほど聴いたものです。
このレコードには、もう一つ思い出?があって、
私が買ったレコードは、ドイツグラモフォンの輸入盤でした。
そのジャケットがカンデンスキーという画家の初期の絵で、
『馬上の二人』という絵なのですが、すっかり気に入って、
カンデンスキー(実は抽象絵画なのですが)のファンになって、
それは、今でも続いています。
(いい絵だと思いませんか?)
ということで、今日の音楽日記は、
チャイコフスキー作曲の交響曲第6番【悲愴】です。
チャイコフスキーの代表作だし、
この曲、説明する必要もないほど有名です。
・最後の楽章が、遅く、消えるように終わる交響曲 とか
・悲劇的という題名がダメだしにあい悲愴になった とか
・指揮者バーンスタインの4楽章は無茶苦茶遅い とか
・2楽章のワルツは、5拍子だ とか
・4楽章の最初の主題は、1stと2ndが交互に弾いている とか
いろいろあるのですが、
ネットで調べればいろいろわかるので、
興味ある方は、調べて下さいね。
まあ、有名曲なので、
今回は、この曲に関していろいろなことをランダムに書いてみようと思う。
■この曲の演奏会での拍手
有名曲だけに、私、実演でも何回も聴いたことがあります。
で、わかっていても、3楽章が終わると、まだ4楽章があるのに、
拍手したくなっちゃいます。
それほど、この3楽章の最後の響きと終わり方は、
爽快です。実際に拍手が起こった演奏会は、1回や2回ではありません。
まあ、これはこれで、いいのかもしれないのです。
しかし
この曲の終楽章が終わった後の拍手は、難しいです。
個人的には、完全に終わってから、30秒以上無しでもいいと思います。
でも、実演では、なぜか、終わってすぐ拍手する人もいます。
うーん、もっと音の余韻にひたろうよ・・・
■1楽章の第2主題
この交響曲の第1楽章の第2主題は、とろけそうです。
本当に、すごい主題です。おもいっきり、感情をこめて弾いても
恥ずかしくならずに、さまになる主題は、なかなかありません。
名旋律です。
今は、亡き私の父に、私が、たまたま、この曲を聴いていた時に、
「この旋律、いいでしょう。すばらしいでしょう」(当時私は若かった)
と熱く言ったら
「うーん、なにがいいんだか全くわからん」
と言われたのが懐かしい思い出です(父はまったく音楽に興味なかったです)
で、あと、
リヒャルトシュトラウスの「アルプス交響曲」の中の旋律
にこのチャイコフスキーの旋律が長調になって、思いっきり出てきます
これはこれでおもいろいです。聴いてみてください。
■3楽章のピアノ編曲
この曲の3楽章には、フェインベルクという人が編曲した
ピアノ独奏用の編曲があります。
ピアノの超絶技巧が好きな人は、是非聴いてみて下さい。
ベルマンの演奏等 いろいろあります、えっーとですね、
ピアノの限界をいく編曲で、B級(笑)ですが、
とっても、とっても かっこいいです。
なんか、いろいろ書いてきたけど、
いろいろ書けるというのは、
やっぱり、名曲なんだろうなあ。
久々にアバドの演奏聴いてみようと思います。
しかし、こんな有名曲、まだこの音楽日記に書いていなかったです。
交響曲 第5番(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
3つあげろというと、私は、
・オーケストラがやってきた
うーん、これは懐かしいなあ。山本直純が司会だったけど、岩城さんや小澤さんも
よく出演していた気が。
・題名のない音楽会
今も続いているけど、なんと言っても面白さの点では、黛さんの時代ですね。
もちろん羽田さんの時も良かったけど、
で、もう一つが、先日、最終回だったN響アワーですね。
日曜の夜9時ということで、裏番組で、いろいろなドラマと重なったり
していたけど、よく見ていました。
この番組のいいところは、あんまり、しゃべりがなくて、
音楽をじっくり聞かせるところでしたね
(といっても、1時間番組なので、何楽章だけ なんていつもでしたが・・・)
芥川也寸志さん、最近では池辺さん、そして西村さん
作曲家が司会をすると面白い。
私、こういうクラシックの番組では、演奏家より作曲家の司会が向いているような気が
します。
30年以上続いた番組がなくなるのは、ちょっとさびしいかな。
上記にあげた3番組は、私がクラシック音楽を聴き始めてから、
最初のころは、すごくお世話になった番組ばかりです。
で、先日最終回を迎えた N響アワーの最後の曲が、
今日の音楽日記の曲。
チャイコフスキー作曲の交響曲第5番です。
さて、チャイコフスキーの交響曲といえば、やはり4番・5番・6番が人気ですよね。
私も、昔はよくこの3曲は、聴きました。
実演でも何度も聞いています。
さて、チャイコフスキーの5番の交響曲ですが、
最初にクラリネットで演奏される主題が、全楽章を通じて、出てきます。
で、色彩感もあつて、歌もあり、豪快さもあり、
チャイコフスキー独特のロマンもあり、
聞いている時は、あまり時間を考えさせません。
確かに名曲だとは思います
とは言え、チャイコフスキーは、作曲した当時、
自分自身、この曲について、
「あの中には嫌なものがある。」
「大げさに飾った色彩がある」
「不誠実さがある」
と散々 けなしているからおもしろい。
(その後、好きになったらしいが・・・)
で、ここからが私の今の心境なのですが、
この曲に関して、昔は、すごく好きだったのに、
今は、どちらかというと、チャイコフスキーの最初の気持ちに近いのです。
なんでかはわかりませんが、
ちょっと、とってつけたような色彩感に聞こえるのです。
でも、たまに聞くと、やっぱり よくできた曲だなあとも思ったりします。
チャイコフスキーは、実演で聴くものかもしれません。
実演で、音楽のみに集中するといいかも
ははは、いったいなにを書いているのやら。
追記
この曲の第4楽章の最後の方で、フォルテの和音の後に全休止があり、終わったように聞こえるので、
曲の途中なのに拍手が入りやすい。とよく言われるけど、
この曲の調(ホ長調)で、あの和音(コード)では、どう聞いても終わったように聞こえない
と思うのだけど、なんでかなあ・・・
交響曲 第1番【冬の日の幻想】(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
会社の窓の外を眺めていると、雪がスタスタ降ってきて、
まるで、別世界のようだった。
まあ、そんなに積もらなくて、次の日は暖かくなって、溶けてしまったけど・・・
雪の景色は、白というより、灰色の景色で、
なぜか、ちょっと懐かしい(別に雪国に住んでいた訳ではありませんが・・・)
で、そんな灰色の景色を眺めていると、
《冬の日の幻想》というイメージがわいてきて、
おや、この言葉どこかで聞いたことがあるぞ・・・
ちょっと考えたら、チャイコフスキーの交響曲第1番の標題だった。
そういえば、チャイコフスキー最近 聞かないなあ。
それに、交響曲第1番って、昔 よく聴いて 好きだったなあ。
と思ったので、さっそく聴いてみた。
今日の音楽日記は、チャイコフスキー作曲の交響曲第1番【冬の日の幻想】です。
4つの楽章からなる交響曲だけど、
4番から6番の交響曲と違って、わざとらしさもないし、
そんな派手でもないけど、素朴で、聴きやすい。
第1楽章のロシア風の素朴な第1主題、好きです
第2楽章のオーボエの旋律、いいですねえ
第3楽章の軽いタッチのスケルツォ(中間部の流れる音楽も気持ちいい)
第4楽章の民謡風の主題は聴きやすいし、結構派手になります。
しかし、確かに欠点をあげれば、主題の展開がないとか、色彩感がないとか
になるのかもしれないけど、
なんか、今の気分だと、4~6番の有名なチャイコフスキーの交響曲より、
好きかな。
昔は、ちょっと、ものたりないなあ・・・と思っていたけど、
今は、ちがいます。
窓の外を雪が、降ってくる風景は、ずっと見ていても飽きない。
うーん、雪国にいって、温泉に入って、雪が降ってくる風景を
ずっと眺めて、灰色の世界に入る・・・
なんか妄想するだけで、いいなあ
ははは、歳とったなあ(笑)
ヴァイオリン協奏曲(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
ちょっと、目先を変えてヴァイオリン協奏曲でも書いてみよう。
この音楽日記を読んでわかるように、私、結構クラシック音楽のどのジャンルも好きなので、
いろいろな曲を幅広く聴くのです。
(まあ、その分この分野だけについては、誰にも負けないぞ、研究しているなんてことはないですね。
よく言えば幅広く聴いている、悪く言えば聴き方が浅いかな(笑))
で、ヴァイオリン協奏曲というジャンルですが、
このジャンルは、クラシック音楽の中では昔から結構好きです。
でも、作曲は、難しいだろうなあ、なんて思っています。
ピアノ協奏曲は、ピアノという管弦楽にはない音色を独奏楽器として使えるので、
なんとなく、管弦楽に埋もれないで書けそうだけど、
なんと言っても、管弦楽と同じ音色の一つであるヴァイオリンを演奏しているのに、
それを協奏曲にしなくてはいけないし、ちょっとは、目立たさなければいけないし・・・
まあ、そんなこと言ったら、ギター協奏曲なんて、書けないですよね。
で、ヴァイオリン協奏曲と言うと、好き嫌いに関わらず、絶対に避けて通れない曲があります。
それが今日の音楽日記の曲、
チャイコフスキー作曲のヴァイオリン協奏曲ニ長調です。
この曲、演奏される機会は、ヴァイオリン協奏曲の中では、断トツだと思う。
CD等は、山ほどでているし、
テレビの数少ないクラシック番組の中でも、登場する回数は、すごく多いんじゃあないかなあ。
(もちろん、クラシックファンなら知っての通り、この曲は、作曲され、初演された当時は、
ボロクソに言われていたそうです。今では考えられないですね)
それほどまで人気があるのは、なぜだろう?
第1楽章の第1主題は、一回聴いたら忘れられないし、
ロシア的な歌うような旋律なんだけど、すごくかっこいい。
この主題を管弦楽が、朗々と歌う部分もいいし、
細かいパッセージにして、独奏ヴァイオリンが、ソロで弾く部分もなかなかいい感じだ。
第2楽章の小さな歌も、独奏ヴァイオリンの独断場だし、
つながって第3楽章の入り方も、かっこいい
第3楽章のリズムと上がってそして下降する主題は、燃えるし、
最後は、誰が弾いても? かっこよく、熱狂的演奏になりますね。
演奏効果もいいし、
それは、人気曲になってもおかしくない。
演奏者がどう思っているかはヴァイオリンが弾けないので、よくわからないけど、
聴くほうにしてみれば、このヴァイオリン協奏曲を聴けば、
ある程度の満足は、必ずOKとなる曲だと思う。
そこは、すごいとこだと思いますね
ただ、このチャイコフスキーの曲、
ゆっくりクラシック音楽を聴こうとするとき、
なにを聴こうか迷った場合、
最近、私は、この曲を聴くことがないのです。
なんでかなあ。
ちょっと、あくどいのかもしれない。
でもですね。たまに、テレビでこの曲が流れてくると、
絶対、最後まで聴くし、いいなあと思う名曲ではあります(本当)
あまり聴こうとは思えないけど、
音になって流れると、引き込まれるというのもすごい。
昔は、オイストラフの演奏(ははは、古いですか?)をよく聴いていましたね。
今思うと、堂々とした演奏で、スピード感は、今の演奏家の方がはるかにあるけど、
結構熱っぽい演奏だったなあ。
あと、有名な話だし、
どうでもいいけど、映画「ライトスタッフ」の音楽は、この曲のパロディなのかなあ
と思うくらい似ています。
えっ、なんで、急にこんな有名なヴァイオリン協奏曲を書いたのかって?
それは、マイナーなヴァイオリン協奏曲に続く、布石なのですよ(笑)
イタリア奇想曲(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
演奏会なのです。
暇な人は、是非聴きに来てくださいね。
純粋なクラシックの演奏会と違って、ちょっと気楽な気分で、
マンドリンの生の音を聴くのも、たまには、いいですよ。
それに、生のみどりのこびとちゃんが見られますよ(って、あんまり嬉しくないか(笑))
多分、この音楽日記の次の更新は、演奏会が終わってからなので、
今日は、思いっきり、宣伝をしておこっと・・・
今日の音楽日記は、そのマンドリンの演奏会でも、演奏する曲。
チャイコフスキーが作曲した、華麗で、色彩感豊かな管弦楽の為の曲。
【イタリア奇想曲】です。
この曲、最初、チャイコフスキーは、【イタリア幻想曲】と呼んでいたが、
最終的には、【イタリア奇想曲】になったらしい。
「幻想曲」と「奇想曲」の違いってなんだろう?
調べてみた。
幻想曲=自由
奇想曲=気まぐれ
うーん、自由 と 気まぐれ?
自由は、男の憧れ。気まぐれは、女性の特権。
ははは、こんなこと書いたら、不平等っていわれそうだな。
まあ、そんなことは、どうでもいいけど、
なんとなく、この曲は、イメージ的に、幻想曲より、奇想曲と言う方が合っていると思う。
チャイコフスキーが、イタリアに旅行に行った時、耳にした旋律を
いろいろなイメージの旋律を、気まぐれに、つなげている。
でも、ちゃんと、曲になっているし、構成もちゃんとしているんですね。
さすが、チャイコフスキーです。
では、ちょっとだけ、曲の構成を書いてみよう
この曲は、次々といろいろな旋律が、出てきます。
序奏・・・・・・・・・・・・・・・朝の起床ラッパのファンファーレで始まります。
アンダンテ・・・・・・・・・・ちょっと演歌節の入った6/8の旋律が、中低音部で朗々と
歌われます。
生き生きと・・・・・・・・・・「美しい娘」というイタリア民謡で、とても明るくさわや
かな音楽です。
アレグロ モデラート・・・タッタラタッタのリズムに乗って、とても楽しい音楽が、
歌われます
アンダンテ・・・・・・・・・・最初の演歌風の旋律が、また歌われます
プレスト・・・・・・・・・・・・タランテラというとても早いイタリアの舞曲です。
リズムが特徴的です。
アレグロ モデラート・・・「美しき村の娘」が、壮大に全合奏で歌われます
コーダ・・・・・・・・・・・・・・次第に力を増し、最後は、フルスピードで、騒然と終わります。
この曲の聞き所は、イタリア民謡の「美しい娘」の旋律だろう。
皆さんも、一回は、耳にしたことがあると思う。
そして、この旋律、マンドリンにとても合うのです(と、宣伝をしておく(笑))
そして、タランテラという舞曲が、出てくるが、
この舞曲は、早いテンポの6/8の舞曲だ。
なんでも、毒グモの毒を踊って、出してしまう踊りらしい
(踊ったら、ますます、毒が回るだろうに・・・)
とにかく、チャイコフスキーの管弦楽曲だけあって、気まぐれに書いても
聴きやすいし、山あり、谷あり、で飽きさせないし、
サービス満点の曲です。
一度、実演で聴いてみましょう。
あっ、マンドリンオーケストラに編曲したものも、
もともと、マンドリンは、イタリアが発祥の地なので、
なかなか、合ってますよ(と、またまた宣伝だ・・・)
まあ、とにかく、楽しく聴ける曲です。
追記
さて、この曲の最後の方の速度記号は、
Presto→Piu Presto→Prestissimo
なのですよ
いい気分で弾いていると、最後が、すごいスピードになってしまう。
でもね、押さえがきかないのです。
だからね、そのままのフルスピードで突っ走ろうと・・・ははは
マンドリンオーケストラでのこの曲、原曲の管弦楽では、聴くことの出来ないような、
明るい華麗なイタリアのイメージが伝われば、いいなあ。
四季より10月【秋の歌】 (チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
ロシアの大作曲家、チャイコフスキーは、もちろん知っていますよね。
交響曲【悲愴】・バレエ音楽【白鳥の湖】・ピアノ協奏曲第1番・・・等々
名曲と呼ばれる曲が、目白押しだ。
そして、その音楽は、日本人の心にとても合っているとも・・・
でも、チャイコフスキーの音楽は、私にとっては、なかなか難しい。
決して、悪くはないのですよ。
というより、どちらかというと、
実演で聞く、交響曲やバレエ音楽は、本当に感動的だし、
CD等で聞いていても、引き込まれることもある。
でも、時々、チャイコフスキーの音楽に、なにかの嫌味を感じる時もあるのです。
何か、人工的に着飾ったような、そんな感じになる時もあるのです。
なんでだろうなあ・・・
多分、音楽が、あまりによく書きすぎてあって、
音楽に嫉妬するのかもしれない。
うーん、この感覚を言葉で書くのは、難しいなあ。
でも、決して、嫌いな作曲家ではないし、音楽もすばらしいと思う。
なんか、前書きが長くなった。
今日の音楽日記は、チャイコフスキーが、ピアノの為に書いた小品集
12曲からなる【四季】より、
10月の「秋の歌」です。
(まあ、今が10月ですので・・・なんと安易な選曲だ(笑))
この曲集は、一ヶ月毎に一曲づつ書かれたものをまとめたもので、
技術的には、ちょい易しいし、小品だが、なかなか魅力的な曲がある。
この音楽日記では、12月「クリスマス週間」を以前書いた。
10月の「秋の歌」だが、
アンダンテで、チャイコフスキー特有の、とても甘い旋律が、歌われる。
ただそれだけの曲だが、
今の時期、ちょっと聴くには、なかなか、いい曲です。
この曲、分厚い和音と、オブリガートつけて、
管弦楽で演奏したら、いい雰囲気だろうなあ
この曲、叙情的なのですが、
あんまり、ゆっくり演奏しない方が、私は好きだ。
それでも、秋の淋しい雰囲気が十分伝わる
そう、この曲なら、ちょっとは、自分でピアノで音を出して、弾ける。
今日は、ピアノをちょこっとさわって、
チャイコフスキーの【四季】を聴いて、早く寝よう。
さてさて、もうすぐ演奏会。
わくわくするなあ・・・・
弦楽セレナーデ(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
今日の音楽日記は、チャイコフスキーの作曲した、
【弦楽合奏の為のセレナード ハ長調】
略して、
【チャイコの弦セレ】? です。(こんな呼び方しますよね)
さて、曲は、弦楽の為だけの合奏用に作曲され、
4楽章からなっている。
弦楽の為だけに書かれているが、結構、音色は多彩だ。
さて、ちょっと、いいかげんな解説を・・・
(詳しくは、ネットで調べてね)
第1楽章・・・なんといっても、最初の序奏の堂々として、深みのある響きが印象的です。
(えっーと、何年か前、オー人事のCMで使われましたよね)
主部は、6/8の2拍子系なのですが、部分的に3拍子系になったりして、
リズムもおもしろいです。
第2楽章・・・チャイコフスキーのワルツは、ウインナワルツと違って、
私にとっては、ディズニー映画のような、
夢の世界をイメージさせてくれるのです。そうなんです。
第3楽章・・・エレジー(悲歌)です。
まさしく、弦楽の響きのために書かれた旋律と音色。
第4楽章・・・静かな序のあとに続く、ロシアの踊り
いかにも、フィナーレという、躍動感あふれる曲
そして最後の最後に、あの第1楽章の序奏が、
堂々と深く、再現される場所は、いつ聴いても、いいんだなあ。
この曲、結構、聴いて幸せになれます。
そして、多分、聴くだけでなく、演奏者も演奏していて、
音楽の楽しさを実感できる曲じゃあないかなあ・・・とも思っています
さて、この曲の演奏は、いろいろあるが、
2種類だけ、紹介してみよう。
カラヤンは、この曲を、
それは、それは、美しい演奏をしている。
人工的という人もいるかも知れない。
野暮ったい部分は、皆無だ。
しかし、これはこれで、完璧な美しさという部分では、ピカイチだと思う。
(好き嫌いは、きっと、ありますよね)
ロジェストベンスキーの指揮するこの曲は、
ちょっと、お茶目です。
ちょっと、ぎくしゃくしています。
それに、ちょっとだけ野暮です。
なのに、初版?を使って、第1楽章の最後の和音を変えたり
最後の引き延ばしを変えたりしている、変な演奏です。
でも、私は、好きだったりして(笑)
さて、過去記事の
【アイネ・クライネ・ナハトムジーク】
(モーツァルトの弦楽セレナーデですよね)
で書いたことと、同じようなことを書いてみよう。
この曲の、あなたの好みは、どれ?
1.縦の線が、きっちりした、明解に、簡潔に、ひきしまった演奏
2.お茶目で、明るく楽しい演奏
3.中低音を大きめに、しっかりした演奏
4.とにかく、美しく、なめらかな演奏
5.野性的で、ガンガン系の演奏
5.小人数の弦楽合奏で、ちょっとだけロマンティックに
6.大人数の弦楽合奏で、大きくロマンティックに
えっ、私ですか?
第1楽章・・・2
第2楽章・・・5
第3楽章・・・6
第4楽章・・・1
かな(笑)
バレエ音楽【眠れる森の美女】(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
さて、土曜日は、娘のバレエ発表会。
そして、日曜日は、友人の娘さんが出演するバレエと、この週末はバレエ三昧だった。
娘のバレエ教室の発表会は、二部構成だったが、
その第二部は、有名なチャイコフスキーの三大バレエの一つ。
【眠れる森の美女】だった。(実際には、時間の都合上、第三幕だけでしたが)
ということで、今日の音楽日記は、チャイコフスキー作曲のバレエ音楽
【眠れる森の美女】である。
このバレエは、チャイコフスキーの三大バレエの中では、最も長大だが、
最も聞き応えもあり、また見応えのあるバレエだと思う。
このバレエは、もちろんあの有名なペローの童話の話である。
さて、ちょっとだけ。バレエのあらすじを書いてみよう。
(原作の童話は、ちょっと違うらしいし、その後、まだ話があるらしいが・・・)
序
王女が誕生するが、悪い妖精により、針で指を指して死ぬと呪いをかけられる。
しかし、リラの精が、死ぬのではなく、100年間眠るだけ、と魔法をかける。
第1幕
16年後、王女に4人の王子が求婚する。しかし、その後、王女は、針が指にささり、
深い眠りにつく。お城は木々に包まれる。
第2幕
100年後、若き王子は、リラの精に誘われて、森の中に行く。そして、
眠れる王女にキスをして、眠りから目覚めさせる。
第3幕
王子と王女の結婚式の場面。
なぜか、赤ずきんと狼、長靴をはいた猫、シンデレラ姫などがでててくる。
もちろん、リラの精も宝石の精もでてくる。
そして、最後は、豪華絢爛たる音楽とバレエで、幕が降りる。
いいじやあないですか、この話。 おとぎ話は、こうじゃなくてはいけません(笑)
この物語にチャイコフスキーの華麗な音楽でバレエの舞台ということになれば、
もういうことないです。
これは、すばらしい舞台作品です。
一度は、全幕を見てくださいね。
もちろん好きな音楽の部分も人により、いろいろあるだろう。
第1幕のワルツ・・・華麗な管弦楽で、音楽だけでもすばらしい響きとイメージだ。
ディズニーの映画でも使われたので知らない人は、いないだろう。
第1幕のバラのアダージョ・・・これは、是非バレエと一緒に聴きたい音楽だ。
とても優雅で、ロマンティックな音楽
第2幕のパノラマ・・・幻想的で、イメージ豊かな曲
第3幕のサファイヤの精・・・5/4の特徴的な踊り。
(えっ、この曲知りませんか? ははは、無名ですよね)
(発表会で娘が踊った曲なので、私は好きなのです・・す、すいません)
第3幕の青い鳥・・・バレエをやっている人では知らない人は、いないだろう。
とてもチャーミングな曲。
バレエ漫画のテレプシコーラの六花ちゃんのコンクール曲ですね(笑)
娘が小さい時、ピアノの発表会で私が娘と連弾した曲でもありますね。
(ところでこれは、あの有名な幸せの青い鳥のことでは、ありません。
青い鳥とフロリナ王女という、別の童話です。)
第3幕の終曲・・・これでもか、これでもか、と豪華絢爛たる音楽がながれる。
この音楽の作曲にあたっては、当時の有名なバレエの振り付け師のプティパが、
チャイコフスキーにいいろ注文をつけている。
「この部分は、2/4で・・・次はワルツで、・・・8小節あって・・・トレモロで・・・半音階の音楽で・・・」
ここまで、きちっとした台本を書くのもりっぱだが、
それに答えて、その通りに、すばらしい音楽を作曲するのもチャイコフスキーもプロだなあ。
そして、それが傑作なのだからこれまたすごい。
しかし、悪い妖精は、どうなったのだろう・・・
さて、バレエ漫画の「テレプシコーラ」も第5巻まで、読み終えた。
あと少しだ。
四季より12月【クリスマス週間】(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
さて、街は、すっかり、クリスマス一色だ。
ということで、今日は安易に、クリスマスの曲を紹介しよう。(いつもそうです。はい。)
クリスマスをテーマにしたクラッシックの曲は、いろいろあるが、
今日は、私の好きなピアノの小品から選んでみよう。
(リスト作曲のクリスマスツリーでもよかったかなあ・・・)
今日の音楽日記は、ロシアの作曲家チャイコフスキーが作曲した、
ピアノ曲集 四季より12月【クリスマス週間】である。
四季と言えば、ヴィバルディの有名曲をはじめ、ハイドン、グラズノフ、ピアソラなど、
いろいろな人がこの題名で作曲している。
チャイコフスキーは、月刊の音楽雑誌に、12回にわたって、
1月から12月まで、その月の特色を表した詩にあった、ピアノの小品を作曲し発表した。
それは、どれも特徴的な曲で、
11月の【トロイカ】などは、ピアノ曲の中でも有名だろう。
さて、その12月は、【クリスマス週間】という曲である。
クリスマス週間というのは、ロシアでは、
クリスマスから、1月6日までの期間のことらしい。
この曲は、クリスマスの夜に踊る娘達の風景を表したものと言われている。
シンコペーションされたワルツ主題は、ちょっと聴いただけで、
ショパンのワルツでもない、シュトラウスのワルツでもない。
もう、ロシアのチャイコフスキーのワルツだ。
花のワルツ、白鳥の湖のワルツ、等々、あの雰囲気です。
前半のシンコペーションしなから上昇主題と、
八分音符のころがるような下降主題がひとつになっている。
とてもかわいい。
中間部でちょっと変化をつけて、最初の主題がもどる。
最後の終わり方はとてもチャーミングだ。
これは、ピアノ曲として作曲されているが、
ガウクという人が、管弦楽に編曲したCDがある。
原曲のピアノ曲も愛らしく、いいのだが、
管弦楽で、聴くと、それはそれで、とても良い曲だ。
チャイコフスキーは、こんなワルツを書かしたら超一流だ。
分厚い交響曲もいいけど、
こんなチャーミングなワルツを作曲できるのは、やはり天才。
(しかし、ロシアの作曲家は、チャイコフスキーに限らず、ワルツが得意と思います。)
あんまり、譜面づらは、難しそうでないので、ちょっと音でも取ってみようかなあ・・・
あっ、12月だけでなく、他の11曲もそれぞれ、良い曲ぞろいですよ。
ピアノ協奏曲 第2番 (チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
さて、ピアノ独奏曲が続いたので、次は、なににしようと思っていたら、
他のブログで、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番のことが書いてあった。
そういえば、同じ作曲者の第1番の協奏曲の音楽日記を書いた時、
確か、いつか第2番も書くようなことを書いていた。
(オイオイ、いったいいつの話だ・・・)
ということで、今日の音楽日記は、私にとっては、結構好きなピアノ協奏曲である
チャイコフスキー作曲の【ピアノ協奏曲 第2番】である。
さて、チャイコフスキーのピアノ協奏曲は、全部で3曲というのが、通説であるが、
第3番は途中まで(一楽章だけ)の曲なので、実質は、第1番と第2番の2曲である。
しかし、この第1番と第2番の知名度は、天と地ほとの差がある。
かくいう私も、第1番のレコードやCDや音源は、いったいいくつあるかよくわからない程あるが、
第2番となると、レコードとCDを合わせて片手程度しかない。
なぜこれほど知名度の差がついたかを
今日は、【第1番 VS 第2番】という感じで書いてみよう。(いいかげんですよ)
ROUND 1(第1楽章)
そう、この勝負、出だしは、圧倒的に第1番の勝ちである。
なんといっても、あの第1番の雄大な序奏部には、第2番は、勝てないと思う。
しかし、第2番は、序奏はないが、いきなり、主題がオーケストラで力強く奏され、
その後に、ピアノが重厚な和音で、主題を弾くところは、胸が、すかっとする。
それに続く部分は、第二番の方が、ちょっと古典的かな・・・
しかし第2番には、とてもとてもかっこいい、長いカデンツァがある。
このカデンツァ部分は、第2番の勝ちだ。ピアノ好きにはたまらない部分である。
最後は、両者似たように、たたみかけるように終わる。
そう第一楽章は、両者イーブンといったところか・・・
ROUND 2(第2楽章)
この楽章の勝負は、難しい。
第一番のこの楽章の主題は、特に普通だが、中間部のスケルツォ風の楽想は、独創的だ。
しかし、第2番を聴いたことが無い人は、是非この第2楽章を聴いてもらいたい。
ほとんどが、ピアノとヴァイオリンソロとチェロソロの音楽だが、とてもとても、美しい。
ピアノ協奏曲であることを一瞬忘れてしまう程だ。
さて、ここは、判定が分かれる所だろう。(私は二番か・・・)
ROUND 3(第3楽章)
さて、第3楽章は、両者、ピアノがリズミックに飛び跳ねる。主題も似ている。
もちろん、管弦楽の書法もチャイコフスキーだけあって、すばらしい。
ここで、意見が分かれるとすると、最後の部分だろう。
第1番は、さて、ここで、盛り上がりますよ、といって第2主題を朗々と歌って、
ダイナミックに終わる。ちょっと大げさすぎるよな、と考える人もいるだろう。
第2番は、最後の部分は、いったん空白があった後、ピアノの音階で、徐々に盛り上がり、管弦楽と一緒に一気に駆けるように終わる。
うーん。どっちもいいなあ。と、みどりのこびとちゃんは思うのですよ。
あれ、これだけだと、第2番も第1番と同じように名曲になってもいいはずだ。
なにが違うのだろうか?
多分、きっと、第2番には、第1番にあるような、
おもしろい逸話がないからかもしれない。
(そう、第1番は、ルビンシティンに罵倒されたとか、演奏不可能と言われたとか、
ビューローが初演して、成功したとか・・・)
それと、第2番は、あまりにもまとまりすぎているのかもしれない。
第1番には、ちょっと変わっている部分もあり、そこも魅力だ。
とにかく、このチャイコフスキーの第2番のピアノ協奏曲は、不遇な曲だ。
もっともっと、聴かれて良い曲だと思う。(演奏もして欲しいなあ・・・)
さて、最後にこの曲の私のお気に入りの演奏は、
ロシアのピアニスト、エミール・ギレリスが弾いたライブのCD(メロディア盤)である。
豪快で質実剛健でなおかつ、華麗な演奏が聴ける。
追記
【ロベルト・シューマン VS クララ・シューマン】のピアノ協奏曲対決だったら、
ロベルトの圧倒的な勝ちかな(笑)
ピアノ協奏曲第1番(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
ピアノの好きな人なら、一回は、テレビで、なにげに見ているかも知れない。
今日の音楽日記は、教育テレビのスーパーピアノレッスンでもやっていた曲である。
しかし、この番組を見ていて思ったのは、
技術的なこと(指の回り方等)ではなく、
いかにして、自分の思っていること、考えていること、イマジネーション等を伝えるか
に重点をおいていることだろう。
どんな風に曲を考えてかんがえていてもいいのだが、
それを表現することは、難しいなあと、つくづく思う。
(まあ、この位の曲を弾ける人には、確かに、単なる指の回り方など必要ないと思うが・・・)
ということで、今日は、ピアノ協奏曲の中で、燦然と輝く(多分人気ではNO1だろう。)
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番である。
さて、曲は、超有名なだけに、説明は不要だろう。
私が初めてこの曲を聴いた感想は、
・最初の部分はすごく気に入ったが、その後はあまりぱっとしないなあ。
(R.シュトラウスのツァラトストラはかく語りきと同じですね(笑))
・二楽章もぱっとしないなあ
・おっ三楽章は、なかなか華やかでいいじゃない。
という感想だった。
というのも、この曲は、私が二番目に自分のお金で買ったレコードの曲だったのである。
(一番目は、ショパンのエチュード集(A.スロボジャニク)です。)
やはり、ピアノ協奏曲で一番人気ということで、当時レコードを買ったのだが、
最初の部分だけ、何回も何回も聴いて、
その他の部分は、まったく聴いていなかった記憶がある。
その後、クラッシック音楽をよく聴くようになり、
この曲のスコアも買って、やっと、第一楽章の第一主題がどの旋律かがわかったのである。
この曲は、ひょっとしたら、初心者向けではないかも知れない。
(まあ、私の耳が悪かったのかもしれませんが・・・)
私がクラッシック音楽の超初心者にピアノ協奏曲を勧めるなら
グリーグか、シューマンあたりがお勧めである。
とは、いうものの、今では、いろいろなピアニストの演奏で楽しんでいる。
この曲は、スーパーピアノレッスンでも言っていたが、
自分の考えを思いっきり、外に出した演奏の方が面白い演奏だと思う。
(あっ、もちろん最初の部分だけ、自分で有名ピアニストになった気分で遊んで弾いてますよ)
私の独断と偏見のこの曲の、お勧めピアニストは、
・ホロヴィッツ
トスカニーニ、スタインバーグ、セル、誰が指揮をしようとも、確固たる自分の意志で演奏するピアニストはすごいと思う。音は悪いが、気迫は十分伝わってくる演奏。どの演奏も第三楽章の最後はすごい(好き嫌いはあるだろうな。だからいいのだけど・・・)
・リヒテル
実は、カラヤン指揮のレコードを私は、最初に買ったのである。実に雄大にスケールの大きい演奏を聴かせる。ホロヴィッツとは、対照的な演奏
・テレンス ジャッド
ものすごく、マイナーなレコードだが、チャイコフスキーコンクールでプレトニョフが第一位になった時の第四位のピアニストである。この時のライブ盤で、この協奏曲のレコードがある。オーケストラの最初の速度とピアニストの速度がこんなに違う演奏もめずらしい。これも、ピアニストの意志を強く感じる演奏。
等々、私にとっての名演や、?演など、いろいろあるが、
この曲は、有名なので、
これからもいろいろな演奏(実演やCD)に巡り会えると思うと、
まことに、楽しみでもある。
最後に、チャイコフスキーは、3曲ピアノ協奏曲を作曲しているが、
第2番もすごくいい曲である。
多分、第一番より聴きやすいかもしれない。
(これほど、不遇な第二番もないかも知れない)
いつかは、この曲の音楽日記も書こうと思う。
胡桃割り人形(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]
12月といえば、クリスマス。さて、クリスマスにちなんだ名曲は、クラッシックの曲
にも数多くありますが、今日の感想は、ピアノ曲ではなく、チャイコフスキーが作曲した
バレエ音楽「胡桃割り人形」である。
さて、12月に胡桃割り人形のバレエを見に行く機会があった。バレエの知識が全然ない
ので、焼き付けばにちっょと知識をつめこんだ
・フィギアスケートのスパイラルみたいな形をアラベスクという。
(きっと、専門的には全然違うんだろうな・・・)
・私が五番の足の形をすると、足がつる
(というより、バレエのどの形も私には絶対無理)
等々
と、あまり役にたたない知識(笑)を詰め込み、見に行った。
まあ、バレエは、美しく、優雅で、楽しく、おもしろかったが、
さすがに、チャイコフスキーの音楽は、すばらしい。
すごくゴージャスで、繊細で、楽しい。
視覚と音楽がすこくあっている。天才ですね。(って私に言われてもうれしくないですね)
実は、胡桃割り人形の音楽と言えば、有名な組曲と、
パ・ドドゥのアダージョ(あの、ドーシラソファーミレド ってやつですね)
ぐらいしか、記憶になかったが、いやいや、他の曲もすばらしい。
スペインの踊り(チョコレート?)や、道化師の踊り(靴の老婦人の踊り?)などは、
とてもとても楽しい。組曲に入っていたら、人気曲になっていたのではないだろうか?
これからは、チャイコフスキーのバレエ音楽は、是非、全曲を聴こう。
(しかし、バレエと一緒でないと、ちょっときついかもですね・・・・)
と書いていて、ふと思ったが、バレエ音楽や劇音楽等は、組曲だけ残って、
あとの曲が埋もれることも多いのだろうなあ。
白鳥の湖やカルメン等は、全曲聴く機会もあるが、
ペールギュントやアルルの女等、組曲以外にどんな音楽があるか全然知らない。
うーん。埋もれた名曲も多いが、駄作もたくさんあるんだろうな。
まあ、時間があるかぎり、いろいろ聴いてみたい気はする。
しかし、バレエを見に行くのもおもしろい。機会があれば、また見に行きたいなあ。