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交響曲第9番ニ短調作品125『合唱』(ベートーベン) [ベートーベン]

久しぶりの記事です。
みどりのこびとちゃんは、元気です。
あいかわらず、音楽を楽しんでいます。
さて2020年前半は、
新型コロナウイルスで
大変な時期になってしまいました。
はやく収束してほしいものです。

さて、最近は自粛で自宅でゆっくりしているので、
いろいろな音楽を聴いています。
バックスの交響曲のような無名の曲も聞いているのですが、
(バックスの交響曲第5番は、またの機会に・・・)
2020年は、やはり、ベートーベン生誕250周年ですね。
2005年から、このブログ(いままで865記事)を書いてきたのに、
なぜか この曲は、書いていなかったのです

今日の音楽日記は、
ベートーベン作曲の交響曲第9番『合唱』です。

はい、クラシックの名曲中の名曲。
それだけに好きな人と嫌いな人に分かれるかもしれませんが、
一回は聴いたことがある名曲だと思います
そして
クラシックファンでない人も、12月には、
この曲を聴きに行く人もいるのではないでしょうか。
ということで、
曲の生い立ちや、楽曲分析や、版による違い
メトロノーム速度の違い等、
本当にいろいろな人が詳しく書いているので、
今日の音楽日記は、
この曲の個人的思い出など順不動で書いてみよう。
(なので、まったく 音楽の勉強にはなりませんよ)

その①
私にとってのベストの演奏音源は、本当に月並ですが、
フルトヴェングラーの1951年バイロイトです。
いやあ、高校生の時に、このレコードを
擦り切れるほど聞きました
あの 第4楽章のコーダのアチエランドと、最後の乱れ(笑)
まあ、冷静に聴くと、音は悪いし、確かに音量のレベルは一定でないし、
演奏も乱れているし、最近では、これはリハと本番のつなぎ合わせ
と言われたり、新しい本番音源がでてきたりしてますが、
高校生の時に最初に聞いた第9というだけで、
もうこの演奏が忘れられないですね。
(次に私が好きなのが、バーンスタインという、これまた定番)

その②
高校生の時に、友達と第9のレコードの聴き比べをして、
いろんな種類のレコードを聴いた
(真空管のアンプでJBLのスピーカー いやあ、懐かしい)
その中で、一番印象に残っているのが
近衞秀麿指揮の第9。音も悪く、いろいろつっこみどころがあるのですが、
最後の最後を遅くするという、誰もやらない解釈に
どきもを抜かれた記憶があります。

その③
第2楽章の93小節目からの管楽器の旋律に替え歌があるのを知っていますか?
『クラリネット とちれ とちれ クラリネット とちれ とちれ』
ははは、管楽器の人すいません。
誰から聞いたのか 忘れましたが、この部分になると、
どうしても、どうしても、この歌が頭に浮かびます。

その④
第3楽章では、4番ホルンに注目しましょう。
なかなか難しいパッセージの旋律をなぜか4番ホルンがやっています
(版によって、違うのかもしれませんが・・・)

その⑤
どの解説にも、第1楽章の最初の部分は、ラとミの音で、
間の音が無く、空虚に響くとあります
(確かにドがあるとマイナーコード。ド♯があるとメジャーコードですから)
ただ、第4楽章の最初の方で この第1楽章が回想される部分では、
ベースがしっかり ド♯を弾いているのですよね
うーん、なぜだろう?
この第1楽章の回想部分だけ、違うんだよなあ・・・

その⑥
私は、もちろん弦楽器はひけないのだけど、
楽譜を見ると、第4楽章のベースとか、すごく難しいと思うのです。
二重フーガや、最後の方なんか、プロでも弾けるのかなあ・・・
早いテンポだと無理ではないのかなあ
なんて、思って、いつも実演は、合唱より弦楽器の弓使いを見てしまいます

その⑦
2019年12月は、久々にNHK交響楽団の実演を聴きに行きました。
やはり、実演はいいです

えっーと、書きだしたらとまらなくなったので、
このあたりで、やめておきます

さて、実は、
今年2020年12月13日(日)に府中の森芸術劇場どりーむホール
で さくらマンドリンオーケストラの演奏会があり、
そこで、この第9の第4楽章だけをマンドリンオーケストラだけの編曲で
演奏する予定です。
私が編曲したのですが、マンドリンオーケストラで
どんな感じになるか興味のある方は、是非。
(リストがピアノ独奏用に編曲していますね。
 あれは、ピアノの能力を最大に発揮した素晴らしい編曲だと思います
 違う楽器編成でも、その良さがあると思うのですよね)

さてさて 今日は支離滅裂な音楽日記になってしまった
次回からは、真面目に曲紹介します

いまは、コロナウイルスで、自粛や我慢の時かもですが、
ベートーベンが生まれた
ドイツ政府は このようなことを言っています
「クリエイティブな人々のクリエイティブな勇気は危機を克服するのに役立つ。
私たちは未来のために良いものを創造するあらゆる機会をつかむべきだ。
アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」

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交響曲 第8番(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、この音楽日記ですが、今日の記事で800記事です(パチパチ)
目標の1000記事(1000曲)まで、あと少しです。
『継続は力なり』
この言葉、私は、結構好きです。
この音楽日記、個人的な考えしか書いてないし、
自分の好きなことを書いているだけなので、
いったい何の力になるのか、さっぱりわかりませんが、
まあ、今後も続けようと思います。
皆さま、よろしくお願いします。

今日は、800記事ということで、
8にちなんだ曲を書いてみよう。

今日の音楽日記は、ベートーベンの交響曲第8番です。
ベートーベンの交響曲は、いいまでこの音楽日記では、
5曲書いています。

第3番[英雄]・・・過去記事はこちら
第4番・・・・・・過去記事はこちら
第5番[運命]・・・過去記事はこちら
第6番[田園]・・・過去記事はこちら
第7番・・・・・・過去記事はこちら

ベートーベンの交響曲は、9曲、どの曲も特徴があって、
面白いのですが、
この8番もなかなか、面白い曲です。
ただ、4番と同じで、
7番と9番に挟まれて、ちよっとだけ人気?がないのが残念です。

ベートーベンの交響曲第8番は、
普通に音楽を聴くと、
古典的な交響曲で、ベートーベンらしくて
まとまっているなあ。という感想かもしれないけど、
スコアを見て聴いたり、何回か聴いていくと、
本当にちょっと変わっていると思います。
第1楽章の音楽の展開も面白いし、
第3楽章のメヌエットもアクセントもこれまた面白い。
こんな風に、部分部分が結構、かわっていますが、
全体は、きちっとしているという、大した交響曲です。

まあ、ネットで調べれば、曲の構成や分析など、
いろいろあるので、今日は、この曲に関しての私のうんちく
を少々・・・

その1
有名な話ですが、第1楽章は、第1主題の冒頭の音形が弱く演奏され
終わります。
この部分は、なんと歌いながら弾くか知ってますか?
知っている人も多いですよね。
正解は「あーくたびれた」(笑)です。
これを知ると、もう、この曲の第1楽章は、「あーくたびれた」しか
聞こえなくなってしまいます。

その2
第4楽章の主題は、4分音符の3連符と8分音符が交代に出ます。
なので、結構、弾きづらいですね。
最初の3連符が8分だったら、弾きやすいのにと想いますが、
これがいい所です。
で、この曲のピアノ編曲として、有名なリストのピアノ編曲版
ですが、もちろん、普通の部分ではリズムを変えてないのですが、
大きな音でオクターブで弾く部分は、
リズムより、イメージ重視で、8分音符に変更しています。
これは、リストは、さすがです。と私は思うのです。
ピアノという楽器で、交響曲のイメージを細部まで追求する
大胆ですが、なかなかできるものではありません

さてさて、この音楽日記
ベートーベンの交響曲は、全9曲中、6曲まで紹介した。
うーん、やっぱり、なんだかんだ言っても、
ベートーベンの交響曲は、面白いです。
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選帝侯ソナタ 第3番 ニ長調(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、チャーリー・ブラウンやスヌーピーが登場する
漫画「ピーナッツ」に登場する人物の一人、
シュローダーを皆さん、知っていますか?
ベートーベンを愛して、いつも、トイピアノを弾いているのだが、
そこに書かれている楽譜は、ベートーベンの曲の譜面です。

以前の音楽日記で、ユニクロのシャツに書かれていた
シュローダーと その楽譜のことを書いた⇒過去記事はこちら

先日、ちょっと、ハンカチを買おうと、
店に入ったら、写真のようなハンカチがあって、
シュローダーがピアノを弾いている。

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あれっ、この曲なんだ?
まあ、ベートーベンの曲なのは、絶対なのだけど・・・

ニ長調の曲のスケールだけど、ソにシャープが付いて、
イ長調に転調かなにかしている部分だなあ。
ニ長調のピアノソナタのどこかかなあ・・・
なんて、考えながら、ハンカチを買ってしまって、
家で、32曲のピアノソナタの譜面をちょっと見たけど、
あれっ、この音形がでてこない・・・
じゃあ、違う曲か?
交響曲2番は、確か、ニ長調だったなあ、・・・
うーん、これもこの音形が出てこない

こうなったら、意地でも、何の曲か探さねば(笑)

さて、今日の音楽日記は、
ベートーベンのピアノ曲
3曲の選帝侯ソナタの第3番です。

この曲、ベートーベンが13歳の時の作曲で、
さすがに、その後の32曲のピアノソナタと比べると、
少年の作曲だなあ。思う所も多々あります。

第1楽章は、アレグロの楽章。時々ちょっと変かもという音の動きもあります。
第2楽章は、普通の変奏曲。一番聴きやすいかな。
第3楽章は、元気なロンド。

多分、こう言っては、いけないかもしれないけど、
後の32曲のピアノソナタがなければ、忘れさられた存在の曲かもしれない。
ただ、32曲のピアノソナタの基が、この曲達にあると思うと、
少年ベートーベンがどんな気持ちで書いたのかを想像する
だけでちょっとだけ楽しい。

ちなみに、出版の時は、天才少年を強調するため、
11歳と ちょっと サバをよんだらしいです(笑)

あと、このソナタは、選帝侯に捧げられたらしいのですが、
選帝侯とは、ドイツ王の選挙権を持っている貴族のことみたいです。
(いやあ、ブログを書いていると勉強するなあ・・・)

さて、最初の写真のハンカチに話を戻そう。
あのハンカチの音形は、この選帝侯ソナタの第3番の
第3楽章に出てきます。(中間部の最初ですね)

ああ、曲がわかってよかった。
(結構、探しましたよ。でも、違う曲でもこの音形あるかも知れないけど・・・)
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ピアノソナタ第1番 ヘ短調 (ベートーベン) [ベートーベン]

昨日の夜は、横浜みなとみらいホールへ
クリスティアン・ツィマーマン(ツィメルマン)のピアノリサイタルを聴きに行きました。
現在のピアニストの中では、大好きな一人で、
曲目も、ベートーベンの最後のピアノソナタ30番、31番、32番
という、これまた、涙がでるほどいいプログラム。

演奏ですが、ピアノの音色は、すごく綺麗で、30番の変奏曲や32番の2楽章
は、さすがです。すばらしい。そして、気持がいい。
特に弱音は、引き込まれます。
ただ、曲の解釈は、テンポも含めて、結構独特で、これは賛否あるだろうなあ。
新しいことを追求すると、しょうがないかな。
意思のはっきりした演奏で好きです。

でも、でも、32番の1楽章と31番のフーガ。
うーん、あの解釈はちょっと、すいません、好みではないです。

ツィマーマンは
「演奏に関してアイディアと、それを表現すること
の間には、何光年もの隔たりがある」と言っている。
わかるなあ。その言葉。

関係ないけど、横浜みなとみらいホールの周り、夜景がきれいです。
(周りが、カップルばっかりで、そそくさと、退散したけど(笑))
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で、今日の音楽日記です。
ベートーベンの最後の3曲は、以前、この音楽日記に書いている。
  30番・・・過去記事はこちら
  31番・・・過去記事はこちら
  32番・・・過去記事はこちら

ということで、今日は、ベートーベンのピアノソナタ第1番です。
(すいません、選曲が安易で・・・)
まあ、最後の3曲と比べてみたかったこともあって、
久しぶりに、CDをひっぱりだして、聴いてみました。

第1番のピアノソナタは、ベートーベンの25歳の作品です。
まだ、よく言われるベートーベンの特色は、現れていないと思うけど、
そして、曲自体も結構単純だけど、最初のピアノソナタです。

第1楽章
 単純な単音の上昇の主題で始まります。
 これだけ聴くと、一瞬、モーツァルト?と思うような主題です
 (聴けばわかります)
 その後の展開は手堅く、きっちりとした音楽です。

第2楽章
 ゆっくりした楽章です。さすがに、30番 31番 32番と比べると
 見劣りするかもしれませんが、十分に歌になっていて、雰囲気もいいです

第3楽章
 メヌエットですが、メヌエットの優雅な雰囲気とは、異なります。
 どことなく、古めかしい感じがします。

第4楽章
 この楽章は、ベートーベンらしい力強い楽章です。
 ピアノソナタ月光を思い浮かべるのは、私だけ?
 途中の優雅な旋律も印象的です。
 力強く終わります。

この曲、演奏者によって、かなりイメージが違います。
曲によく使われているsfを強烈に出して、ちょっとテンポを落として、
情熱的で、強い意志を持った作品に仕上げる人。
ちょっと軽めの音色で、早いテンポで、弾ききる人。
この後のベートーベンのピアノソナタを考えても、いろいろ
違うイメージだろう。

さて、第1番のピアノソナタ、けっして傑作ではないと思う。
しかし、後に続く、32曲の最初の曲として聴くと、これがなかなか
味わいがあります。
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ピアノソナタ第12番 作品26《葬送》 (ベートーベン) [ベートーベン]

今日の音楽日記は、ベートーベン作曲
ピアノソナタ第12番 作品26《葬送》です。
このソナタ、第3楽章が「葬送行進曲」となっているため、
この呼び名がついています。
第12番というと、初期~中期への移行期ですね

一番の親孝行は、なにか?
よく「親より、長生きすること」と言われる。
うーん、これは、あたっているかなあ。
私の両親は、すでに亡くなったけど、
両親より、長く生きたことは、少しでも親孝行になったのかな
と勝手に思っています。

さて、曲の話です。

この曲は、ソナタ形式の無い4楽章からなっています。

第1楽章は、変奏曲です。
実は、このソナタの中では、一番好きな楽章です。
主題は、なかなかだし、
いかにも、ベートーベンというような素直な変奏曲は、
結構、落ち着いて聴けます。

第2楽章は、スケルツォです。
この楽章は、可もなく不可もなくかな。

第3楽章
このソナタの頂点というべき「葬送行進曲」です。
ここは、誰もが ほめている楽章ですが、
私もさすが、だと思います。
ショパンの葬送行進曲と違って、甘い部分はありません。
あくまで、威厳があり、中間部のトレモロと和音は、
亡くなった人への思いをぶつけているのかもしれません。
すばらしい楽章です。

第4楽章
ロンドです。
ちょっと、手元にある資料を見てみよう
「前の楽章との対比が素晴らしい。幸せを感じる楽章」
「対位法を駆使して機能的に構成されている」
うーん、本当にそう思いますか?
私、昔から、この楽章あまりに軽過ぎて、えっ、と思っているのです。
ロンドでも、もう少し、がっしりした曲にしてほしかったなあ。
というのが正直な感想です。
なんか、この楽章だけ、浮いている感じがします
(ベートーベンさん、ごめんなさい)
(途中、月光の終楽章の主題に似ている部分も唐突です)

この曲は、昔、熱情とカップリングされたリヒテルがピアノの
レコードがあって、よく聴いたものです。
録音の仕方もあるのでしょうが、はっきりした硬い音で、
好きでしたね。

ベートーベンのピアノソナタは、この第12番以降、
結構、曲に個性がでてくると思っています。

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ピアノソナタ第26番[告別] (ベートーベン) [ベートーベン]

暑い!
外に出たら、Tシャツが、汗でびっしょりだ。
こんな時は、安いユニクロで、Tシャツを買って着替えるに限る。

でユニクロに行ったら
大好きなスターウォーズ柄もあったけど、
これまた大好きなピーナッツ(スヌーピー)柄もあった。
おおっと、ベートーベンとシュローダーと楽譜の柄だ。
楽譜がなんと、
ベートーベンのピアノソナタ第29番【ハンマークラヴィーア】!!!
大抵、Tシャツにプリントされている楽譜は、
いい加減なものか、有名曲なのだけど、
今回は、ちゃんと、まさしく
【ハンマークラヴィーア】!!!
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いいです。ハイ

で、ピアノソナタ第29番【ハンマークラヴィーア】については、
過去にこの日記で書いている⇒こちら

ということで、今日は、
ベートーベン作曲のピアノソナタ第26番[告別]を書いてみよう。

ベートーベンのピアノソナタの中ではめずらしく
標題音楽となっています。
そう、友人のルドルフ大公との別れ、そして、再会を描いています。

第1楽章
[告別]と名付けていて、最初の3つの音が、別れを表しています。
で、この動機がいろいろ使用されるのですが、
明るく送り出す部分と、ちょっとさびしい部分の対比がみごと。
そして、音の厚みが無い部分での作曲法は、さすがです。

第2楽章
[不在]と名付けられていて、悲しみの音楽。

第3楽章
[再会]と名付けられています。もう、これは、誰が聞いても
喜びの爆発の音楽です。

で、ベートーベンのピアノソナタの中では、
この曲、結構人気曲です。

ただ、私、個人的には、どうしても、
ベートーベンのピアノソナタには、純粋な音楽としての
構成美とか、響きとか、イメージとかを求めてしまうのです。

なので、この曲、けっして悪くはないのですが、
あまりにも標題音楽なので、
どうしても、ベートーベンのピアノソナタとしては、
聴く時に、ちょっとだけ違和感を感じるのも事実です。
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ピアノソナタ第24番『テレーゼ』(ベートーベン) [ベートーベン]

ちょっと前なのだけど、
テレビで、ポリーニの演奏するベートーベンのピアノソナタ第31番を聴いた。
で、翌日には、シフの演奏で、また31番のソナタをテレビで聴いた。
うーん、やっぱりこの曲すばらしい。
ベートーベンの最後の3曲のピアノソナタには、なぜか引き込まれます。

そんなこんなで、ベートーベンのピアノソナタをちょっと聴きたくなったので、
中期~後期のピアノソナタをまとめて、通勤途中に聴いていた。

この音楽日記では、いままで、ベートーベンのピアノソナタは、
・第7番・第8番・第13番・第14番・第15番・第17番・第20番・第21番
・第23番・第25番・第28番・第29番・第30番・第31番・第32番
と数多く書いてきた。

今日は、第24番。
『テレーゼ』とも言われることのあるピアノソナタです。

この曲、ピアノソナタとしては、
あの情熱的で、迫力のある第23番『熱情』の次に書かれた曲なのですが、
その間に、約4年程度の間隔が空いています。
ということで、ピアノソナタのイメージが熱情とは、全く違っています。

この曲、2楽章しかなく、遅い演奏でも、演奏時間10分かからない、
小さなソナタです。

第1楽章
 最初の美しい印象的な4小節の序奏に続いて
 主題が優雅に出るのですが、
 この主題とてもとても、心が落ち着く優しい旋律です。
 このイメージがこの楽章全体を支配しています。
 私、この楽章は、ちょっと遅めがいいなあ。
 (私の好きなグルダは、ちょっと速いのです)

第2楽章
 フォルテとピアノの対比が楽しい速い楽章です。
 聴くのも面白いけど、16分音符を右手と左手交互に弾くのは、
 ピアノで音を取ると、結構面白いです。
 第1楽章との対比で、この楽章は、重々しくなく、軽く速く弾く
 のが好きです。

ベートーベンのピアノソナタは、時々、むしょうに聴きたくなる。
初期、中期、後期と順番に聴くと、
本当に、ベートーベンの人生が、聞こえてくるような気がする。
この第24番は、中期と後期の間の曲だけど、
ちょっと、ふっきれて、自由に書いているように思います。

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ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調(ベートーベン) [ベートーベン]

久々の音楽日記なのに、まったく音楽とは、関係ない話から・・・

よく家族で買物に行くショッピングセンターがあるのだけど、
買物をして、帰る時に、ケーキ屋のポスターに
『期間限定 ミルフィーユ』と書いてあった。
ケーキを見ると、とてもとても、おいしそうだ。
で、ちょっと高かったのだが、思わず買ってしまった。
それが、この写真。
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さて、一口食べたのだが・・・
「許せん・・・」

私、酢豚は好きなのですが、パイナップルが入っている
酢豚は、許せないのです。
(好きな人がいたら、ごめんなさいね)

と同じで(全然違うかもしれないけど・・・)
このミルフィーユのパイ生地には、リンゴが入っていたのです。
私は、アップルパイは大好きだ。
でも、ミルフィーユに リンゴを入れることはないだろう・・・

でもね、そうは言っても、
ある程度? おいしかったので、よしとするか。

で、今日の音楽日記は、まったく甘さがゼロの音楽。
質実剛健、これぞベートーベンの音楽
ピアノ協奏曲第3番ハ短調です。

で、また話が音楽からずれるのだけど、

《小澤征爾さんと音楽について話をする》という
村上春樹さんが書いた本を読みました。
村上春樹の本は、昔から好きで、
特に初期の[風の歌を聴け]や[ノルウェイの森]なんか好きだったなあ。
で、この本は、小澤征爾とのインタビュー?を本にしているのだけど、
文体がうまいのか、すごく読めるし、なるほどと思うし、
音楽家でない村上春樹の質問が面白いし、
それに答える小澤征爾の言葉が、時々、かみあっていなかったりして
面白い。
私は、結構面白く読んだのだけど、
この本、クラシック音楽をあまり聞かない人が読んだらどんな感覚なんだろうなあ?
面白いのか? よくわからないのか?
でも、売れているみたいです。
やはり、文体のせいなのかも

で、この本の最初の話題が、
ベートーベンの第3ピアノ協奏曲です。
いろいろな演奏を比較するのだけど、
音が聞こえるようで、面白い。

このベートーベンのピアノ協奏曲第3番は、なんといっても
聴きどころは、第1楽章ですね。

この出だしの第1主題。
ハ短調の和音だけなんだけど、これほど、堂々としているのはなぜ?
すごく単純なんだけど、曲にぐいぐい 引き込まれる展開がすごいです。
それに対比する第2主題が、のびのびしてて、いいです。
あまりに、第1楽章の印象が強いので、
第2楽章と第3楽章のイメージが薄いと思うのは、私だけかなあ。
最後、ハ長調で終わるんだよなあ・・・

さて、ちょっとマニアックなピアノ好きだと、
この曲の第1楽章を作曲家アルカンが編曲したピアノ独奏用の曲があるのを
知っていると思います。

この編曲、すばらしいですよ。
ベートーベンのピアノソナタをもっと拡大した感じの曲に仕上がっています。
もちろん、有名なカデンツァの部分(運命の4楽章と重なる所ですね)
は、冗談音楽と紙一重の感動的な部分です。

さてさて
ベートーベンのピアノ協奏曲第3番
折り目を正して、ホールでしっかりとした演奏を
時間を気にせず、ゆったりした気分で聞きたいものです。


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交響曲第3番【英雄】(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、今週は、火曜日から金曜日まで、
仕事で九州にずっと出張だった。
(コメントへの返事も遅れて申し訳ないです)
出張する前から、左足のももの皮膚がちょっとピリピリしていて、
変だなあ、と思っていたのですが、
そのうちに、赤いブツブツが出来て、
あれっ、なんか、虫に刺されたかなあ・・・
なんて、思っていたら、
ちょっと大きく広がって、これはいかんかも、と
土曜日に、皮膚科の医者に行ったら、

『帯状疱疹です』
なんだ、それは???

まあ、体の中にずっといるウィルスが、
疲れやストレスのある免疫力が落ちている時に、
突如、活動して、悪さをするそうです。
で、結構治りにくいみたいです。
(詳しく知りたい方は、ネットで調べてね)

とりあえず、飲み薬と塗り薬をもらったけど、
体を休めるのが、一番だそうです。
(そういえば、演奏会まで、無理したからなあ・・・)
とはいえ、演奏会が終わっても、土日は、音楽に追われているし、
会社は、いろいろあるし・・・

なので、さっさと寝るのが、絶対に正解なのですが、
BSで、ベートーベン(ピアノ協奏曲の皇帝)をやっていて、
見ていたら、なぜか、寝れなくなって、
次に演奏しているのが、この曲でした。

今日の音楽日記は、ベートーベン作曲の交響曲第3番【英雄】です。

まあ、この曲、すごく有名な曲なので、
楽曲の構成などは、とばして、
この曲に関する、私の思い出や考えたこと等を適当に書いてみよう。

■フルトヴェングラーの英雄
 そうですねえ、高校生の時、私の友人が、フルトヴェングラー好きで、
 この曲の演奏をよく聞かされました。
 音が異常に悪かったけど、ティンパニーの響きはすごかったなあ・・・
 1944年のやつだったのかなあ・・・

■冒頭部と最初の主題
 この交響曲の序奏は、2回和音が鳴るだけです。
 そして、あの、ハ長調読みすると、『ドーミドーソドミソド』の
 主和音だけで出来ている主題が歌われる。
 この部分、みなさんは、どう思われますか?
 天才にしか思いつかないとか、書いてある本もあるけど、
 この部分だけをとってみると、素人でも出来る(と私は思う)
 やはり、その後の展開が天才的であって、
 だから、この冒頭が生きてきますよね。
 そして、冒頭の2つの和音、結構 叩きつける演奏が多いけど、
 私が、振ったら、まろやかなフォルテで残響をすこしつけて演奏するな。
 だって、曲が長いじゃあないですか、
 最初は、ゆったりと壮大に開始したいです(笑)

■英雄
 この曲、ナポレオンに捧げようとしていたけど、
 民衆の味方と思っていたナポレオンが、即位したので、
 ベートーベンが怒ってやめた。という話は、有名ですね
 しかし、なんで、ナポレオンに限らず、みんなの総意で、
 頂点に立っても、最後は、なぜか、独裁になって、
 みんなに裏切られるのかなあ・・・
 なんでかなあ・・・やっぱり頂点に立つと、
 欲とか出るのかなあ・・・
 一般人には、わからんです。
 (そのうち、私、指揮者くびになったりして(笑))

■メトロノーム
 ベートーベンのメトロノーム速度は、間違っているというのは、
 よく言われます。
 特にこの第4楽章のメトロノーム速度の件は、有名で、
 その通りでは、演奏不可能。
 テンポを倍にしたら、ちょっと遅い。
 ということで、いろいろな人が、いろいろなテンポで演奏しています。
 話変わって、みなさんは、メトロノーム使ってますか?
 私、実は、メトロノーム嫌いなのです。
 練習の時にメトロノームを持っていくなんてことは、まずありません。
 ピアノの練習もメトロノーム使うことはありません。
 だいたいメトロノーム通り弾くのは、苦痛です。ハイ

ははは、今日の音楽日記は、長いわりに、音楽のこと書いてないです。
すいません。

さてさて、『帯状疱疹』これ以上、悪くならなければいいのですが・・・
明日は、会社休もうかなあ・・・なんか疲れているし
 
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交響曲 第4番 変ロ長調 作品60 (ベートーベン) [ベートーベン]

指揮者カルロス・クライバーを知っていますか?
カリスマ的な人気のあった指揮者で、
ひとつの指揮者像の理想という人もいる。
そのドキュメントが、テレビのBSで、2回にわたって放送された。
私は、2回とも見たのだけど、
リハーサルでの言葉の巧みさ、
そして、本番の指揮の巧みさは、すごい。
どちらかと言うと、演奏者が楽しいかもしれない とも思った。
もちろん、音楽の流れはいいし、歌うような旋律、
そして、リズムがいい。
(ちょっと、あくどい、という批評もあるみたいだけど・・・)
うーん、こういう指揮は、確かに一つの理想かなあ・・・
それに、確かに指揮を見てて 気持いい。

カルロス・クライバーには、「テレーズ事件」という有名な
事件がある。
簡単に書くと、オケとベートーベンの交響曲第4番を練習していて、
第2楽章のある部分をクライバーが「テレーゼ テレーゼ」と弾いて
と指示したけど、オケは、「マリー マリー」としか弾けなくて?
クライバーが激怒して、練習を放棄した事件らしい。

どの程度、クライバーが激怒したかわからないけど、
なんか、わかるなあ。
自分の呼吸の音楽と、オケが合わないと、いらだってくるもんなあ・・・

余談だけど、皆さんは、5連符を弾く時、どうしてますか?
私は、「あきはばら」「あきはばら」・・・
と言って、弾いてます(笑)
5文字の人の名前だと、どうしても 苗字と名前の間に微妙な間があくので・・・

さて、前置きが長くなったけど、
今日の音楽日記は、ベートーベンが作曲した
交響曲 第4番 変ロ長調です。

この曲、よく言われることだけど、
第3番「英雄」と第5番「運命」の間にあって、
特に俗称もないので、人気は、いまいち・・・

クライバーのドキュメントを見たので、
今回、久々にこの第4番の交響曲を聴きました。

なかなか、ベートーベンらしく、ちゃんと書かれていて、
それでもって、いろいろな所に驚きや、はっと する場所がある
いい曲です。
特に気にいったのが、

第1楽章の神秘的な序奏と、その後の躍動感あふれる第1主題。
第2楽章の下降と上昇の音階の旋律だけど、これがなんともいえず、美しい。
第3楽章のスケルツォは、力強いし、
第4楽章は、16分音符のの走句がなかなか面白い。こんな終楽章も書くんだなあ。

最近、ベートーベンのピアノソナタは、ほとんど聴いたけど、
ベートーベンの交響曲もちょっと、全曲聴いてみよっと

しかし、カルロス・クライバーの演奏は、いいけど、
指揮振っている姿が楽しそうだなあ・・・
でもきっと、裏では、むちゃくちゃ勉強しているんだろうなあ・・・

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ピアノソナタ 第7番 ニ長調(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、入院中は、暇だったので、いろいろな曲を持っていって、聴いていたのは、
以前の音楽日記で書いたけど、
入院前に、ベートーベンのピアノソナタ全32曲を全部聴いてみよう
と思って、その全集(ピアニストは、グルダ)の音源と、
ピアノの楽譜も用意して入院した。
(ははは、こういう風に書くと、まるで旅行ですな)

で、入院中、ベートーベンのピアノソナタを聴き始めたのですが、
第1番から聴くか、第32番から聴くか迷って、
やっぱり? ピアノ曲の中でも傑作の一つ
と私は、思っている第32番から聴き始めた。

32-31-30 やっぱり、いいなあ、後期の3曲・・・
29 難解だと思っていたけど、ペットの上でゆっくり聴くには、いいぞ
28-27-26 告別もいいです。
25-24 おおっ、懐かしいなあ。姉のピアノの練習
23-22-21 これは、もう名曲ですね
20-19-18-17 テンペストまできたぞ
16-15-14 月光だあ

他のいろいろな曲も結構聴きながら、ここまで聴いて、
退院が近づいた。

あーあ、入院中に32曲は、結局無理かと思って、
残りの中から 8番「悲愴」と第7番を聴いた。

今日は、ベートーベンのピアノソナタ第7番です。
(すいません、しょうもない前置きでしたね)

さて、ベートーベン作曲の第7番のピアノソナタです。
第8番は、【悲愴】という題名と、第2楽章の旋律、そして弾きやすさもあって、
ピアノ曲ファンなら、好き嫌いにかかわらず、知っているけど、
その前の第7番のピアノソナタは、どうだろう?

この曲、私は、昔々、ピアニストのリヒテルが弾いた音源を持っていて、
よく聴いた記憶がある。
当時の記憶を思い出しながら、聴いていたのですが・・・

第1楽章
 第1主題は、上に上がるだけの単純さだけど
 いかにも、ベートーベンの意思を感じさせる
 この主題が現れるたびに、ちょっと はっとするのです。

第2楽章
 はい、この曲は、この楽章ですね。
 本には、後期の曲の深遠さに匹敵する なんて書いてあるけど、
 まあ、そこまで、いかないけど、
 直接的な悲しみと緊張感が、あふれている。
 すごーく、ゆっくり弾いてもらいたいなあ(ちょっと違うかもしれないけど)
 途中のピアノの細かい動きなんて、もう涙ものです

第3楽章
 メヌエットです。もうちょっと明るくて、リズムがあってもいいかな
 でも、これはこれでいいです。

第4楽章
 終楽章のロンドというと、常に動いている、舞曲風の曲という
 イメージがあるかも知れないけど、
 この終楽章は、ちょっとイメージがちがいます。
 この楽章の解釈は、ちょっと難しいなあ。
 主題は、とぎれとぎれで、後半のフェルマータも意味深だし・・・
 流れるような展開と思ったら、なんか、つまづくし(笑)
 で、終わり方も、なんとなくだし・・・

この第7番のピアノソナタ、私が勝手に思うに、
第1楽章・第2楽章・第3楽章までは、誰が弾いても、いいのだけど、
第4楽章の弾き方や解釈で、名曲になるか駄作になるか決まるかな。
グルダとリヒテルは、全然弾くイメージが違うけど、
どちらも、よかったです。

さて、家に帰って、ベートーベンのピアノソナタの第1番~第13番まで、
聴こうと思ったけど、なかなか聞けない。
うーん、せっかくの機会だったから、
やっぱり、32番からではなく、1番から聴くんだったなあ。

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合唱幻想曲(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、なぜか、ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカからの三楽章」の
音楽日記のコメント欄で、ある曲が、ちょっとだけ話題になったので、
本当に久々に聴いてみた。
(どんな話題かは、過去記事のコメント欄を参考にしてください⇒こちら

今日の音楽日記は、ベートーベン作曲の【合唱幻想曲】です。

この曲、まともにしっかり聴いたのは、何年ぶりだろうか、
よく思い出せない。
確か、レコードで、ピアノがリヒテルで、結構録音の悪いのを
昔、ちょこっと、聴いていたなあ・・・
聴きやすい曲と思ったけど、あまり印象に残っていない。

昔話は、この程度で、ちょっとこの曲のおさらいです。

作曲は、1808年(運命交響曲と同時期ですね)
編成は、管弦楽に独奏ピアノ、そして、独唱者6名に四部合唱
演奏時間は、約20分
特徴は、なんと言っても、あの第9交響曲の終楽章の旋律が聞こえることです。 
まあ、あとは、ネットで調べて下さいね。

今回、IMSLPのPDFファイルでスコアを見ながら聴いたのだけど、
この曲の感想?評価?を書こうとすると、難しいなあ。

確かに、聴きやすいし、ピアノは、活躍するし、
第9交響曲の旋律の原型は、興味深いし、
最後は、第9交響曲のような、合唱の響きもあるし、
第9と違って、20分程度だから、軽く聴けるし、
おもしろいのだけど、
いかんせん、
 ・みんな言っているけど、構成がつかみづらいなあ
 ・ピアノと管弦楽と合唱のバランスがいまいちだなあ
 ・第9を知っていると、あの旋律が、この曲ではいかにも貧弱だなあ
 ・最初のピアノの独奏は、なんなの?

まあ、ベートーベンは、
ここで、管弦楽と声楽の融合の実験を行った なんて、
かっこいい解説もあるけど、

本当は、よくわからないけど、今度演奏会やるけど、交響曲だけなので、
(この曲の初演は、運命 田園 と同じ演奏会です)
管弦楽も活躍して、
演奏会に呼んでいた声楽陣も活躍して、
ピアノは、作曲者が適当に弾いて活躍して、
みんなが喜ぶ短い曲で、派手にしめくくって、演奏会を成功させよう 
なんて ベートーベンが考えだったのかもしれない。
(私だけでなく、ちょっとネットで見たら、こういう風に考えている人多いです(笑))

で、この構成のこともあり、実演は少ないのですが、
録音は、以外に、有名ピアニストのものが、結構ある。
不思議ですね

でもね、この曲、次に聴くのは、いったいいつの日かなあ・・・・

合唱付きピアノ協奏曲というと、ブゾーニの怪作(過去記事はこちら)があるけど、
これも、成功作品とはいいがたいかな

この編成では、なかなか、難しいのかなあ・・・

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交響曲 第5番 ハ短調 【運命】 (ベートーベン) [ベートーベン]

さて、今日(12/14)は、赤穂浪士 討ち入りの日。
ということは、今日は、何の記念日か分かりますか?
まあ、この日になると、毎回書く質問ですが、わからない人多いだろうなあ・・・
では、答えは、このブログの最後で・・・

ということで、せっかく記念日なので、有名な曲を書いてみよう。
(最近、マイナーな曲が多いですからね)
今日の音楽日記は、ベートーベン作曲の交響曲第5番【運命】です。

ははは、ちょっと有名な曲どころではなく、
クラシックの曲の中で有名な曲のベスト3に絶対入る曲ですね
少なくとも、冒頭の「ジャジャジャジャーン」を知らない人って、いないかも知れない。

この交響曲については、
 ・運命という表題は、ベートーベンのつけたものでなく、日本でしか?通用しない
 ・暗⇒明 で、大変、構成や形式がしっかりして、なおかつ力のある音楽
など、いろいろ、作曲の経緯や構造解析など、書けるのだけど、
それは、いろいろな本やネットで調べてくださいな。

有名な曲なので、
ここでは、この曲の私の思い出や、ちょっと思うことを羅列してみよう。

■運命の名称

ベートーベンがつけたものではないし、日本でしか、通用しないというけど、
結構、曲にあった題名だと思う。
まあ、この題名にとらわれる場合もあるし、
この曲、純粋に音楽の構成美で、聴かせるのもいいとおもうので、
無い方がいいかもしれないけど、
海とか山 みたいな、物質より、運命という精神的な題名でよかったなと思う。
(まあ、そんな題名つける人もいないか)

■冒頭の「ジャジャジャジャーン」の演奏家の比較と振り方

昔から、この曲の
始めの「8分休符ダダダダーン」「8分休符ダダダダーーン」の演奏の比較
という話題は、本でも番組でもネット上でも常にありますよね。
まあ、だいたい、最初の八分休符のとり方、全体の速度、
フェルマータの延ばし方、2回目の入るタイミング等かな
これほど、この部分は、常に話題になるけど、
そして、実際に聞くと、いろいろあって、おもしろいのだけど、
もし、あなたが指揮者だったら、どうしますか?

これって、結構、難しいです。
どんな風にしても、「ああ、あの人と同じね」と言われそうで(笑)

でも結局、私が振るとなったら、
まあ、あまり速くなく、ちょっと重めで、力強く演奏するという、
普通の演奏にするんだろうなあ。それが一番かな

しかし、この冒頭、どんな解釈でも、
それなりの緊張感と深みがでてくるのは、
ベートーベンさんの作曲、さすがです。


■第3楽章の繰り返し

昔、ピエールブーレーズという人がいて、第3楽章のトリオを繰り返した
といって、すごく話題になった。(レコードでしたね)
まあ、繰り返したからといって、ちょっと曲が長くなったなあ
という感じだったのだけど、
そのことよりも、それで、結構話題になったのが、不思議だった。
今の、ピリオド奏法とかの演奏の方が、結構刺激的ですね


■グレングールドのピアノ独奏(リスト編曲版)レコード

いやあ、このレコードも聴いたなあ。
リストは、ベートーベンの交響曲をすべて、ピアノ独奏用に編曲しているのだけど、
昔は、難しすぎて、そして、あまり、音楽的に評価されてなくて?
誰も録音していなかったです。
グレングールドのピアノでのリスト版運命程度しかなかったと思う。
で、その演奏が、また、グルードっぽくて
そんなに思い演奏ではないし、
第4楽章は、遅いし、
(技術的に速く弾けないみたいなライナーノートだったと思うけど、
 私は、グールドがわざとこのテンポで弾いていると思ったりしたものです)
そして、時代がかわって、カツリァスの演奏が出て、すごい技巧とスピードで
圧倒されて・・・
今では、いろんな人が弾いている

■実演での運命

もちろん、有名な曲なので、実演で何回も聴いたし、
アマチュアオーケストラでも、聴いたことが何回かある。
そのたびに思うのだけど、
マーラーなどと違って、そんなに数多くの楽器を使っていないのに
力強い音楽だなあ・・・ということですね

■最近の運命
30年前は、クラシックの名曲といったら「運命」「未完成」は鉄板でしたね
20年前は、「春の祭典」「惑星」かな
でも、最近は、特定の人気の曲は、あるのかしら?


さてさて、最近、ちょっと歳を感じてきて、
(疲れやすいのですよ)
自分の人生を考えるときもあるのだけど、
(もちろん、適当にだけど)
自分には、【音楽】が人生の一部になってきているかなって、思う時がある
まあ、これも運命ですかね。

***************************************************************************************

さて、今日は、何の日? の答えです。

12月14日は、
この【みとりのこびとちゃんの音楽日記】を書き始めた記念すべき日なのです(パチパチ)
丁度5年たちました。

最初のブログに、「・・・いつまで続くかわからないけど・・・」
と書いてあるけど、我ながらよく続いている。
小学校のころ書かされた?日記は、ほとんど続かなかったし、
中学生の頃の交換日記(ははは、もう死語ですね)は、ちょっとで自然消滅したし
現在の会社の仕事の日報は、いつのまにか、なくなったし、

でも、この音楽日記だけは、まだ続いている。

更新間隔が、長くなったとしても、続けられるだけ続けて、
その先になにがあるのか知りたいですね(多分、なにもないです(笑))

[継続は力なり]

私、結構、この言葉、好きです。

これからも、続けますので、皆様よろしくお願いします。
ただ、今後、新しいことも、取り入れていきたいとも考えています。
(それが、なにかというのは、全然わからないけど、・・・)

ちなみに、過去のこの日(12/14)に書いた記事は、
以下のようになっています。

最初の記事は ギロック作曲の【秋のスケッチ
一年目の記事は ギロック作曲の【森のざわめき
二年目の記事は リスト作曲の【クリスマス・ツリー
三年目の記事は バッハ作曲の【主よ人の望みの喜びよ
四年目の記事は、アンダーソン作曲の【そりすべり

しかし、五年間もよく書いているなあ・・・
よっぽど、クラシック音楽が好きなのかも(笑)

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ピアノ協奏曲 第5番【皇帝】(ベートーベン) [ベートーベン]

こないだ、うちのかみさんが、「杉ちゃん&鉄平」がちょっとテレビにでているというので、
録画していたのを見た。
知っている人は、知っていると思うのだけど、ピアノとヴァイオリンの二人組で、
ジャンルは、クラシック冗談音楽?かな。
ということで、実は、私の好きなジャンルなのです。

まあ、「杉ちゃん&鉄平」の音楽は、どれも面白いのだけど、
テレビで、音楽のパロディとしては、定番の【踏切の音】をヴァイオリンでやっていた。
もちろん、半音違いの音を同時に弾くと、【踏切の音】に聞こえるのだけど、
ヴァイオリンでやると、結構それっぽく聞こえる。
でもね、マンドリンをやっている人しかわからないと思うけど、
マンドリンをちょっと大きくした楽器で、マンドラ・テナーという楽器がある。
マンドリンより、1オクターブ低い音がでるのだけど、
そのE線の開放と、A線のD#をピッキングのダウンで同時に弾くと、
ヴァイオリンより【踏切の音】に聞こえます。
って、マイナーな楽器だから、何言っているか、ほとんどの人は、わからないですよね(笑)

マイナーな話題から始まった今日の音楽日記、
お久しぶりです。(なんせ、先月は、3回しかこの音楽日記を更新していない・・・)
うーん、もうちょっと書きたいです。
今は、10月17日の演奏会に向けて、いろいろいそがしいです。
で、たまに書く日記は、ちょっと有名な曲にしてみよう。

ということで、今日の音楽日記は、ベートーベンです。
で、曲は、ベートーベンのピアノ協奏曲の中では、有名な第5番の【皇帝】です。

私、ベートーベンのピアノ協奏曲の中では第4番が好きで
その次が、第3番かな。
で、第5番【皇帝】なのだけど、
この曲、なんで、【皇帝】って、言うのかなあ・・・
まあ、正確なことは、わかっていないみたいですね。
実は、昔から、この【皇帝】という俗称が嫌いだったのです。

曲は、有名だから、内容を紹介する必要もないのだけど、
最初のピアノのカデンツァから惹きつけられる
でここなんですよ。
もちろん、皇帝のように堂々と弾いてもいいのだけど、
軽く弾いて、華やかな音色の弾き方だって、
ゆっくり目の、落ち着いた弾き方だっていいじゃあないですか。
だけど、なんとなく、【皇帝】という名前が頭にあると、
堂々としてないといけないみたいじゃあないですか
(もちろん、軽いちゃらちゃらした皇帝もいると思うけど・・・・(笑))
その後に続く、第一楽章の主部も同じです。

で、祈りの第2楽章にしても、ロンドの第3楽章にしても、
【皇帝】という名前がなければ、もっと違った演奏がいろいろあっただろうなあ
と思うのです。

この曲、多分、ベートーベンは、純粋な表題のない音楽として書いたと思う。
久々にこのピアノ協奏曲を聴いて、思ったのだけど、
頭を空にして、堂々とした とか 思わないで、聴くと、なかなかいいです。
特に、2楽章の響きは、心が洗われるし、
3楽章のロンドは、音楽として、とっても楽しいです。

あと、この曲の 変ホ長調という調ですね。
よく、英雄的とか言われるけど、
音色としては、もっと優しさをかんじますよね。

ということで、このベートーベンのピアノ協奏曲第5番【皇帝】は、
【皇帝】というイメージを捨てて音楽のみを聴いてみることをお勧めします。

追記
 自分の演奏会が近づくと、演奏する曲は、なぜか聴きたくなくなります。
 ということで、最近は、ベートーベンとか、ブラームスとか聴いているのです。

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交響曲 第6番【田園】(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、今年は、土曜日から、ちょっと長めの冬休みです
(ちょっと、うれしいなあ・・・)
まあ、そうはいっても、年末年始は、
家の中の大掃除とか、
実家に行ったり(近いですが)
姉の家にパソコンの無線ルータの設定をしにいったり・・・
いろいろと、忙しい。
でも、朝寝坊できるのは、とてもうれしいなあ・・・

で、今日(日曜日)も朝寝坊しようと思っていたけど、
悲しいけど、いつも会社に行く時間に目が覚めた。
うーん、ちょっと悲しい(笑)

で、起きて、テレビをつけると、オーケストラの演奏をやっていた。
起きたばかり、でぼっーと、聴いていたのだけど、
そんな気分で 聴く演奏も、この曲は、体に心地よく響いた。

今日の音楽日記は、朝にぼーっと聴くのに、最適です(笑)
ベートーベン作曲の交響曲第6番【田園】です。

すごく有名な曲だけに、解説は不要だろう。

第5番【運命】と対照的な雰囲気で、
とても落ち着く曲だし、本当に自然の描写が、
さりげなく、押しつけがましくなく、音になっている。

第1楽章の「田舎に着いた時の はればれした気分」は、リズムが心地よい。
でも、ちょっと、しつこいぞ・・・でもいいです
第2楽章の「小川の場面」 この楽章、好きです。平和です。
第3楽章の「農夫の踊り」は、ユーモラスだし
第4楽章の「雷雨・嵐」は、ちょっと描写的だけど、
       次の楽章につながる場所は、とてもとても、すばらしい
第5楽章の「嵐の後の感謝の気持ち」は、6/8のおだやかな気分だ。

この曲を聴いて、幸せにならない人は、いないかもしれない(ちょっと言い過ぎだな)
さっきも書いたけど、
徹底した描写音楽だけど、押しつけがましい音楽ではない。
というのが、最大の長所だと思う。

で、この曲、どうしても、イメージばかり先に立って
のどかな田園風景をイメージしてばかりするのだけど、
たまには、スコアを見ながらちょっと冷静な目で聴くのもいいかもしれない。
所々に、新しい発見がありますよ。
そんな聴き方で、お勧めは、リストがピアノ独奏用に編曲した 田園交響曲です。
原曲に忠実に、でも、ピアノで響くように、編曲した譜面で、すばらしいです。
この譜面を見ると、ベートーベンの構成がよくわかります。
リストのオペラパラフレーズとは、全く違ったアプローチです。
是非、聴いてみてください。

とかなんとか言っていますが、
やっぱり、この曲、朝、寝ぼけた頭で、だららんと響いてくるのが、
幸せな聴き方かな。

うーん、年末にベートーベンの交響曲を書くなら、第9だったかなあ・・・

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ピアノ三重奏曲 第7番【大公】(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、今回も前回の続きで、
本の中で、書かれたクラシック音楽です。

で。またまた村上春樹の本なのですが、

【海辺のカフカ】という本を知っていますか?
もちろん、発表された当時も、文庫化されても、
そして海外でも、かなり売れているので、読んだ人も多いと思う。
この本のことを書いてもいいのですが、
長くなりそうだし、【読書日記】になりそうなので(笑)
音楽の話に戻そう。
この本の中で、
重要な登場人物の一人であるトラックの運転手が偶然?必然?
に聴く音楽・・・

それが、今日の音楽日記の曲
ベートーベン作曲の【ピアノ三重奏曲 第7番 大公】です。

クラシック音楽聴きはじめのころは、
ピアノ独奏曲が中心だったのですが、
この曲は、室内楽の名曲として、
結構まえから、聴いたことはあるし、知っている。
室内楽の入門曲としては、最適となにかの本に書いてあったとも記憶している。

さて、ここで質問です。

ピアノ三重奏曲の編成は?

まあ、この質問は、楽勝ですよね。
ピアノ・ヴァイオリン・チェロ
ですよね。

しかし、この構成で、演奏するのは、
難しい気がする。
セカンド・ヴァイオリンがあれば、なんとなく、
まとまりそうだけど、
ピアノ・ヴァイオリン・チェロの三人だと、
なんか、全員が、主義主張を言い出しそうで(笑)
でも、それがおもしろいのも音楽だし・・・

ははは、なにを書いているのやら、

で、ベートーベンの【大公】です。
曲は、4楽章から、できており、
とても、聴きやすい曲です。

第1楽章
 なんといっても、ピアノが最初に奏でる悠々とした旋律ですね。
この旋律は、堂々とか力強くとかではなく、
ゆったりと、海のような広い心で、弾いてもらいたいと、
個人的には、常々思っています。
 
第2楽章
 スケルツォです。
この楽章は、3つの楽器の組み合わせ重なりがとてもおもしろい。
旋律も、スケルツォにしては、ちょっと洗練されている気がしませんか?
でも、ちょっと気分がブルーになるとこもあるのでおもしろい。

第3楽章
 3/4の落ち着いた主題。これがすばらしい。
 そして、4つの変奏が始まる。
 えっーと、この曲の中では、一番好きな楽章ですね
 特に第4変奏は、いいですねえ

第4楽章
 特徴的な始まり方だなあ。
 とても楽しい感じの典型的な終楽章です。
 でも、結構、普通のロンドでもないです。
 気分は、ころころ変わるし・・・
 この楽章は、三人が合わせる方がいいのかなあ、
 それとも、けんか?する方がおもしろいのかなあ

ベートーベンの室内楽としては、
後期の弦楽四重奏曲や大フーガなど、
もっと、なんというか、精神的に重い曲の方が、
音楽的とか、内容がある みたいなことを書いてある本もあるけど、
この「大公」は、分かりやすい音楽だけど、
それだけでなく、なにかのイメージがわく音楽です。
そして、今回、ちょっとだけ、いろいろな演奏を聴いたけど、
この曲、結構、演奏者によって、雰囲気が変わりますね

で、ピアノ三重奏曲、なのですが、
続けて、ブラームス・シューマンも聴いたのですが、
また、違ったイメージで、楽しいです。ハイ




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ピアノソナタ 第13番 変ホ長調(ベートーベン) [ベートーベン]

今日、仕事で、会社の研究所に行ったら、
「最近、ブログの更新していないじゃあないですか?」
「子供の日から、ずっと更新していないじゃあないですか?」
「だめじゃあないですか、こまめに更新しなくちゃあ・・・」
  等々・・・
オイオイ、君達、クラシック音楽に全然興味ないのに、
なんで、このブログ読んでいるんだあ・・・
読んで、楽しいのか???
と、思わず、つっこみを入れたくなったのだが、
まあ、ブログの更新を、ちょっとしてなかったので、今日は、一曲紹介しよう。

と、まあ、その前に、音楽とは、関係ない話をひとつ。
(クラシック音楽に興味がない人も読んでいるらしいので(笑))
私が、最近、電車の中で、あった、実際の話である。
***************************************************************************
私は、電車の中、会社帰りで、疲れて座っていた。
寝ようと思ったのだが、しかし
前に立った、若くて、ベタベタしている男女の会話に、耳がダンボになって、
私は、思わず心の中で、つっこみをいれていた。

女「豚インフルエンザ、ちょー怖い」(甘ったるい声で)
男「そんなに、こわがることないよ」(やさしい普通の声で)
私(ちょー怖い なんて、言葉つかうかなあ・・・)(私の心の中での声です)

女「ねえ、私が豚インフルエンザにならないよう守ってくれる???ねぇ」
男「大丈夫だよ、僕が守ってあげるよ」
私(オイオイ、今時、そんな質問に、そんなベタな答えするか???)
 (それに、どうやって守るんだ? 具体例を示せよ・・・と、心の中でつっこみ)

女「ねぇ、私が豚インフルエンザになったら、看病してくれる?」
私(あーあ、きっと、また、僕が守ってあげる とかの言葉を期待しているのかなあ・・・)

しかし、次の男の言葉は、びっくりするものだった。

男「いいかい、A型インフルエンザは、H1N1とH3N2があって、そのウイルスは、
 呼吸器系統の・・・・」・・・その後、延々と難しい言葉が続く・・・・

私(なんだ、この男、医者か? しかしだなあ、
  私にもわからない、そんな難しい説明したって、女性は、喜ばないぞ・・・)

しかし、それに続く、女性の言葉は、さらに意表をついたものだった。

女「でもね、あなたの言うことは、わかるけど、ウイルスが突然変異・・・細胞が・・
  ・・・うんたらこうたら・・・・」
  ・・・・すいません、難しすぎて私には、理解不能でした。・・・・

私(な、なんなんだ、こいつら、医学生か?)
 (そしたら、最初の、守って とか、看病して とかは、なんだったんだ???)

そして、その男女は、なにごもなかったかのように、
腕をからませて、電車を降りていった。

教訓
 眠い時には、他人の声を聴かないようにしましょう。(笑)

****************************************************************************
ははは、す、すいません。
まあ、たまには、音楽と関係ない話でも書こうかなって、思ってしまったのです。
しようもない話でした。

で、今日は、真面目な音楽を一曲。
なぜか、最近、ベートーベンの全32曲のピアノソナタを聞いている。
ベートーベンのピアノソナタというと、

「悲愴」「葬送」「月光」「田園」「テンペスト」「ワルトシュタイン」「熱情」「告別」
「ハンマークラヴィア」の名前が付いているソナタと、
30番・31番・32番の最後の3つのソナタ、
そして、19番・20番・25番の やさしいソナタ達
が有名だと思うけど、

他の作品にも、なかなか、聴きごたえのある曲が、多数ある。

  若き日の情熱の第1番
  充実の第7番
  隠れた人気の第18番
  「テレーゼ」の名前がある第24番・・・などなど

そんな名曲の中、今日は、第13番のピアノソナタです。

ベートーベンの第14番は、有名な「月光」です。
ただ、この曲、ベートーベン自身は、「幻想曲風ソナタ」と名付けている。

そして、第13番のピアノソナタも、「月光」のような俗称は、ないものの、
やはり、ベートーベン自身は、「幻想曲風ソナタ」と名付けている。

曲を聴いてみよう。
第1楽章は、優しく、アンダンテで始まる。
この始まり方は、単純だけど、とても印象的で美しい。
そして、突然のアレグロの激しい部分、
そして、はじめの優しい部分がもどって、第1楽章は、終わる。
第2楽章は、いかにもベートーベンらしいスケルツォ。
第3楽章は、深淵なアダージォで始まる。この部分は、とても瞑想的だ。
そして、アレグロの主題は、生き生きしている。
そして、また展開が、ピアニスティックで、あきない。
最後は、アダージョの部分も再現し、力強く終わる。

このソナタ、もし、「月光」と同じように、名称があったなら、
きっと、もっともっと、聴かれていたかもしれない。

皆さんも、ベートーベンのピアノソナタというと、
どうしても、3大ピアノソナタとか、4大ピアノソナタとかの、有名曲ばかり、
聴くと思うけど、
たまには、自分の気に入った曲を32曲の中から、選んで聴くのもいいですよ。

さて、あなたの好きなベートーベンのピアノソナタはなに?


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ピアノソナタ 第20番 ト長調(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、昨日は、子供の日。
ちょっと、
実家に帰って、実家を掃除したりしていたのです。
(ドアの取り付けで、腰を痛めた・・・)
で、実家には、アップライトピアノがあるので、
久しぶりに、鍵盤にさわってきた。
(本当に最近、ピアノにさわっていないのです。いかんいかん・・・)

で、当然、弾けるレパートリーが増えるわけでもなく、
バッハやら、ショパンなどの簡単なクラシックから、
虹の彼方や、テレビドラマの宿命まで、
いいかげんに、音をならしていたのですね。

で、ふと、横をみると、古い楽譜で、
「ソナチネアルバム」なんて、ある。
もちろん、私ではなく、姉が、弾いていた
楽譜です。
(姉は、私と違って、ちゃんとピアノを習っていました。)
で、中をみると、いろいろ書き込みがしてある。
で、ちょっと、音に出して弾いてみると、
「あっ、この曲、昔、姉がよく弾いていたなあ」
という曲があった。

前置きが長くなったけど、
今日の音楽日記は、その曲
ベートーベン作曲ピアノソナタ第20番です。

ベートーベン中期のピアノソナタというと、
第17番「テンペスト」
第21番「ワルトシュタイン」
第23番「熱情」
など、そうそうたる顔ぶれがある。

それに比べて、この曲、第20番なのに、
すごく簡潔な音楽だし、技巧的にも、やさしい。

実は、作曲年代は、1796年で、ピアノソナタ第1番とほぼ同じ時期だし、
この曲、弟子の練習用に作曲したらしく、
ベートーベンのピアノソナタの系列から、はずれたこともあったらしい。

で、曲ですが、2つの楽章からなっています。
第1楽章は、フォルテの和音で、ベートーベンらしく始まるけど、
その後の展開は、とても素直な音楽だ。
 
第2楽章は、メヌェット。優雅な音楽だ。

うーん、この曲、どんな風に弾いたらいいのかなあ。
子供が弾くと、メトロノームのように正確に弾きすぎるし、
かといって、ロマン風な味付けは、この曲には似合わない。
第1楽章は、スラーとスッタカートの弾き方に注意がするし、
三連符は、流れるように弾かなくては、いけない。
でも、そればっかり、考えていたり、音楽の躍動感が死んでしまう。
でね、あまり、早く弾かない方が味がでる気がする。

つまるとこ、リズムの感覚が、生きているように、すばらしくないと、
この曲は、生きてこないような気がする。


まあ、音楽史に残る傑作では、決してないけど、
私にとっては、子供のころ、姉がよく練習していた一曲という、
なつかしくて、そして、メトロノームのような正確な演奏(笑)
のイメージのある曲です。

まあ、ちょっと、そんなこんなで、子供時代を思い出した、子供の日でした。
(本当は、熱狂の日 に行きたかった私・・・)



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ピアノソナタ 第28番 イ長調(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、ゴールデンウイークですね。
まあ、関係なく、仕事をしている人もいると思うし、
16連休なんて、人もいるかもしれない。
まあ、私は、普通の会社員で、一般的なお休みの連休ですね。
で、家族旅行は、今回の連休は、無しです。
(まあ、この時期、料金は高いし、混みますからね)
なぜか、今年は、ゴールデンウイーク中に、
マンドリンの練習は、あるし、
次回演奏会の編曲は、しなくては、いけないし、
ははは、音楽漬けではあるのですが・・・忙しい、忙しい
えっ、明日は、プールで娘と運動だあ・・・

さて、ゴールデンウイークだし、天気は、いいし、
こんな日の音楽日記は、気分爽快・軽やかな音楽を書こうと思っていたけど、
全然、まったく、方向性の違う曲になってしまった。
ははは、まあ、いいじゃあないですか、
ちょっと、今日は、この曲につき合ってくださいな。

この歳になって、ゆっくり、夜中に一人で、ピアノ曲を聞こうとすると、
結構、手にするCDがある。
それは、ピアニストのポリーニが弾いた、
2枚組のベートーベンの後期のピアノソナタ集で、
第28番~第32番までの5曲が入っている。

この5曲は、いつ聞いても、すばらしい。
(長大で難解な第29番も最近、やっと、ゆっくり聴けるなあ・・・)

で、第29番第30番第31番第32番は、すでにこの音楽日記に書いたので、
今日の音楽日記は、ベートーベン作曲のピアノソナタ第28番です。

この曲は、美しく、そして、幻想的で、
私には、どことなく、シューマン的な感じすらする。
ということで、若い頃は、中途半端な曲と考え、あまり、聞かなかったけど、
最近では、結構、気に入っている曲の一つです。

第1楽章
 優雅で、夢の中のような美しい響きの旋律で、やさしく始まる。
 ベートーベン的?といわれる闘争は、ここにはない。
第2楽章
 行進曲風にと書かれた楽章。
 幻想行進曲とも呼べそうな、いろいろなイメージが浮かんでは消える行進曲。
 美しさと力強さのアンバランスがとてもいい。
 途中の対位法的な部分もすばらしいですよ。
第3楽章
 この楽章の序奏の部分は、なんとも言えない雰囲気です。
 重苦しいのですが、第1楽章の主題が入っているところは、すばらしい。
 そして、突然、明るい音楽となり、音楽は、輝く。そして、響く。
 突然の休止、そして、対位法的な音楽、
 ちょっと面くらうけど、ここまで音楽を聴くと、
 もう、最後まで一気に聞かせる凄みがあると思う。

うーん、こんな音楽は、毎日聞くと、健康によくないかな(笑)
でも、昔から、夜中にベートーベンの後期のピアノソナタを聞くのは
好きだったですね。

この曲以降のベートーベンのピアノソナタは、
ちょっと、音楽の美しさと構成に、凄みがでてきて、
本当にすばらしいと思う。

さてさて、この曲に関しては、ずつと疑問に思っていることがあるのですね。
(全然、大したことでないけど、)
なんで、ホロヴィッツが最初に来日した時、この曲を選曲したのかなあ?
あの演奏をテレビで見ながら、思ったものです。
えっ、古すぎて、なに言っているか、わからないですか?
ははは、おじさんの一人ごとと思って聞き流してくださいな

さて、せっかくのゴールデンウィークだ。
晴れて、天気もいいことだし、
次回は、もっと軽い気持ちで聴けるピアノ曲にしよっと。

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ヴァイオリン・ソナタ第5番【春】(ベートーベン) [ベートーベン]

今日は、音楽とは、関係ない話題から・・・

家に帰って、テレビをつけたら、NHKで、天気予報をやっていた。
ふむふむと、見ていたら、アナウンサーが下記のようなこと言った。
「大陸より、春ちゃんが来て、全国的に春ちゃんにおおわれるでしょう・・・」
えっ・・・春ちゃん???
そして、画面を見ると、アニメの女の子の顔(これが春ちゃんらしい)が
日本をおおっている。
えっ、これ、本当のNHKの天気予報???と思っていたら、
妻が言った。
「あれっ、知らないの? 冬将軍もいるんだよ。有名だよ」

皆さん、知ってました?
結構有名なキャラらしいですね。

と、音楽と関係ない話は、このくらいにして、
今日も「春に関係する曲シリーズ」です。

今日の音楽日記は、のだめカンタービレの中でも演奏していたし、
そうでなくても、有名な曲。
ベートーベン作曲のヴァイオリン・ソナタ第5番【春】です。

ここで、あらかじめ断っておこう。
ベートーベンのヴァイオリン・ソナタは、私、
「春」と「クロイツェル」しか、まともに聴いていません。
(すいません。残りの曲も聴いていこうっと)

で、ヴァイオリン・ソナタ「春」なのだけど、
第1楽章の最初の旋律は、すばらしいですね。
流れるような、下降の旋律のあとの、跳躍の部分。
ベートーベンらしくない旋律かも知れないけど、こんな優雅な旋律も書けるのだなあ・・

第2楽章は、一番ベートーベンらしい旋律と、展開かも。

短い第3楽章は、なぜか、私、ピアノソナタ「月光」の第2楽章を思い出します。

でね、第1楽章の主題ももちろん、いいのだけど、
第4楽章の優雅さ、春の雰囲気、
これが、この曲をすばらしいものにしているかもしれない。
この楽章が、もっと、強固な精神の曲だったら、ちょっと、バランスがとれなかったかも・・・
私、結構、この4楽章は、リラックスして聴ける音楽として好きですね。

ベートーベンが命名した訳ではないけど、
やっぱりこの曲のイメージは、【春】だ。
自然の中で、のびのびと、音楽がながれる感じですね

私、最初に聴いた演奏だからかもしれないけど、
この曲の演奏で好きなのは、
D.オイストラフの演奏なのです。
この演奏、甘い演奏ではなく、結構、しっかりした風格ある演奏で、
ちょっと、ごつごつするとこもあるのだけど
そして、イメージとしては、春のような感じがしないのだけど、
でも、聴いていると、自然をイメージできる演奏なのです。
これは、不思議だなあ。
もっと、別の演奏者で、優雅で、甘い演奏もあるのに、
私、D.オイストラフの演奏が好きなのです。(なんでだろう?)


ひょっとして、この曲を
ヴァイオリン・ソナタ第5番【春ちゃん】とか、
呼ぶような日が来るのかも(笑)
でもそれは、あまりにイメージが違う・・・・

さて、次回も、春シリーズです


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弦楽四重奏曲 第7番【ラズモフスキー第1番】(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、この音楽日記をよく読んでいる人は、
今日の曲をすごく意外に思っていると思う。(えっ、そんなことないですか?)

今まで、いろいろなジャンルの曲を書いてきたけども、
実は、【弦楽四重奏曲 ○○番】という曲をまったく書いていません。
(まあ、ベートーベンの大フーガは書いたけど・・・)

これには、深い理由があるのです。(そんな大したことでもないげと)

何回か今まで書いたけど、私のクラシック音楽との出会いは、
ショパンの練習曲とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番です。
その後、ピアノ曲を中心に交響曲などの定番を聴いて、
その後、いろいろなジャンルを聴いていくという、まあ、クラシック愛好家としては、
普通のコース?ですね。

クラシックを、聴き始めの頃、室内楽も、もちろん聴いたけど、
弦楽四重奏曲というジャンルの曲は、
なんか、心地よいだけのイメージか、
または、渋くて、とっても、とっつきにくいイメージのどちらしかなくて、
とても苦手だった。

そんな若い時に、なんの番組か忘れたけど、FMのクラシック番組で、

「弦楽四重奏というジャンルは、実は、とても奥が深いです。
 ○○歳になって、はじめてそのよさがわかるのです。
 若いうちには、派手な曲をいっぱい聴いて、
 弦楽四重奏というジャンルは、○○歳までとっておいて
 老後の楽しみにとっておくと、幸せですよ・・・」

みたいな、話が流れてきた。
まあ、今、思えば、なんで、この話だけ、
今でも、鮮明に覚えているのか、さっぱりわからないのだけど、
そして、今なら、そんなこと言わずに、いろいろ聴こうよ
と言いたく、なるのだけど、
当時は、なるほどなあ、と思ったものだ。
そう、それが私のトラウマ(笑)のように、なっていたのです。
(ちょっとだけ本当ですよ・・・)

しかし、実は、私、先日○○歳になりました。(パチパチ・・・なにが)
(まあ、何歳かは、自由に想像してくださいな)

ということで、このトラウマから、開放されたので、今日は、
弦楽四重奏を書いてみようと思います。
とは言っても、
まあ、いままで、まったく、このジャンルを聴いていなかった訳ではないのです。
しかし、なかなか、この音楽日記に書く機会がなかったかも・・・
そして、この歳になったら、書こうと思っていたのです

今日の音楽日記は、ベートーベンが作曲した
弦楽四重奏曲 第7番【ラズモフスキー第1番】です。

実は、誕生日の次の日に、ベートーベンの弦楽四重奏曲を何曲か、
続けて聴いたのです。
その中で、一番、印象が残ったのが、この曲で・・・

さて、曲の紹介です。
この曲、ベートーベンの全16曲の弦楽四重奏曲の中期の傑作とされています。
そして、有名な話が、
この弦楽四重奏曲は、ラズモフスキー公爵の為に書かれたのですが、
この曲の譜面を始めてもらった、当時の演奏家が、
「これは、冗談だ。ベートーベンは、あとで、別の曲をもってくるはずだ」
みたいなことを言ったとか、言わないとか・・・

そう、当時、弦楽四重奏曲としては、まったく、破格の音楽だった訳です。
確かに、モーツァルトやハイドンなどの弦楽四重奏曲と比べると、
楽しんで弾いたり、聴いたり、というより、
音楽自体に、とても、強い意思を感じる曲です。

曲は、四楽章からなっています。
第1楽章・・・最初の主題がいいですねえ。徹底的にこの上昇音階が展開されます
第2楽章・・・ベートーベンの音楽としては、とっても奇妙な、スケルツォ。
第3楽章・・・悲しみにあふれた、すばらしい音楽
第4楽章・・・ロシアの民謡だけど、なぜかベートーベンの音楽

この曲、決して、聴きやすい曲とは、やっぱり思わない。
でも、ベートーベンの強い意思が、もう、曲からオーラのように出ている。
音楽が、流暢に、流れるように、心地よく響くかというと、そうでもない。
でも、弦楽四重奏でないと、この緊張感と、深い味わいが出ないのも事実だと思う。
そんな音楽です。

この歳になっても、まだまだ、聴きこみたい曲は、ある。
弦楽四重奏も今後、聴いていきたいジャンルの一つです。

追記
 弦楽四重奏の最高傑作は、バルトークの四番・五番・六番という人が多い
 うーん、私は、まだまだこの曲達は、よくわからないのです。苦手です。ハイ
 

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ピアノ協奏曲 第4番(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、クラシックの作曲家の中で、譜面がきたない(悪筆)なのは、誰だろう?

多分、ベートーベンというのが一般的だろう。
確かに、私は、実際の譜面を見たことはないが、
実筆とされる譜面の写真を見る限りにおいては、すごくきたない(笑)
よく、こんな譜面から、楽譜をおこす人は、音符が分かるなあと思う。
まあ、癖とか、時代背景も分からないと、できないのだろうなあ・・・
(今日のブログの最後に、悪筆に関しての簡単なテストがあります・・・)

さて、今日は、ベートーベンの曲を書いてみよう。

ベートーベンのピアノ協奏曲は、全部で5曲ある。
皆さんは、何番が一番好きですか?
まあ、普通なら、第5番の【皇帝】と呼ばれている曲だろう。
もちろん、皇帝もいいのだが、
私が一番好きなのは、第4番のピアノ協奏曲である。
私の好きなピアノ協奏曲は、どちらかというと、技巧的なものが多いが、
この曲は、私の好きなピアノ協奏曲ベスト10には、
きっと、モーツァルトの第20番と共に、入る曲だ。

さてさて、この曲の好きな所である。

有名な話だが、このピアノ協奏曲は、
ピアノ独奏の主題提示で始まる。
この部分の弾き方が、いろいろあって、聴き比べるのは、とても面白い。
普通に弾く人、感情を込めて弾く人、ちょっと堅めに弾く人、やわらかく弾く人、
ペダルの使い方・・・

その後の管弦楽との掛け合いは、
そんなに、大編成の管弦楽でないのに、
美しさも、激しさもあり、とても、感情豊かだ。
音楽自体が、とても気持ちよく流れる。
カデンツァもかっこいい
短いながら、印象的な第2楽章
そして、華麗なロンド楽章の第3楽章は、
心から楽しくなる音楽だ。

この曲、もちろん標題音楽ではない。
そして、なにかのイメージがわく音楽でもない。
深刻な音楽でもない。
でも、ただ、楽しいだけの音楽ではないなにかがある。
それはなだろう?
ははは、よくわからんのです。
でも、このピアノ協奏曲は、なにかが、私に合っているのです。

えっ、演奏ですか?
古いですが、バックハウスか、グルダのピアノの演奏が好きかな。
でも、この曲、不思議と誰の演奏でも好きだったりして・・・

この曲は、運命や田園と一緒に初演された曲らしい。
もうちょっと、有名でもいいのになあ
まあ、標題がないだけ、損しているのかなあ・・・
でもこの曲には、標題は、ない方が絶対にいい


さてさて、音楽の話題は、これくらいにして、
私も、
字がきたない。なんだか分からない。もっときれいに書いたら・・・等
よく言われる。

さて、ここで、私の字がどの位、きたないか紹介してみよう。
(えっ、そんなことしなくていいって・・・)
皆さん、紙と鉛筆を用意してください。

そして、まず、数字で
1 2 3 
と、早く書いてください。

その下に同じ間隔で、カタカナで
ロ シ ア
と、早く書いてください。

そして、その下に、ひらがなで、
こ ん ろ
と、早く書いてください。

さて、紙の上には、

1 2 3
ロ シ ア
こ ん ろ

と書かれているはずです。

さて、紙を折って、3 ア ろ の最後の字しか見えないようにして見ましょう。

私の字は、全部同じに見えてしまいます。
このくらい、私は、字がきたないです ハイ・・・

私の結果↓

悪筆.jpg
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バガテル イ短調 WoO.59(ベートーベン) [ベートーベン]

フーガシリーズも、ひと段落したし、なんの曲を書こうかなあ・・・
最近、マイナーな曲も多いことだし、
たまには、ピアノ曲の小品の有名曲でも書いてみよう。

今日の音楽日記は、ドイツの大作曲家ベートーベンの作曲したピアノ小品
【バガテル イ短調 WoO.59】である。

バガテル というのは、「ちょっとしたもの」という意味らしい。
このバガテルという曲をベートーベンは、何曲も残している。

ベートーベンのピアノ曲と言えば、
32曲のピアノソナタや、変奏曲などの大曲もあるが、
今日の曲のように、愛らしい小品もかなりある。

さて、いつものように、曲のいいかげんな解説をしてみよう。
有名な曲なので、曲を頭に思い浮かべて、読んでくださいね

曲は、右手の半音の特徴ある音形で始まる。
この音形は、重要で、何回も登場する。
半音階なのに、とても愛らしい雰囲気を持った音形で、
この音形の弾き方で、この曲に対する、演奏者の気持ちが、わかってしまう。
この最初の主題提示は、正確に弾くより、感情をこめたい。
(ピアノソナタ「テンペスト」の終楽章になんとなく似てますね)
その後、32分音符の早いパッセージがあり、
(ここは、さらりとかっこよく弾きたいですね)
また、半音の特徴ある音形が復帰して、その後、
16分音符の低音のリズムに乗って、暗い雰囲気の部分になる。
最後は、最初の部分が戻って、あっさりと終わる。
でも、最後の音の八分音符の後の休符は、十分にとりたいなあ・・・

この曲、ピアノ発表会などでよく聴きますよね、

でも、発表会では、正確に弾くことだけを考えている演奏も多いなあ
実は、この曲、ちゃんと感情をこめて、ペダルもちょっと使用して、
前につっこまないリズムで弾くと、
そして、ちょっと、強めに弾くと、
ああ、やっぱりベートーベンの曲だなあ、と感じると思う。

ただ、あまりに、超有名曲なので、ちょっと損をしているかも知れない。
愛らしい曲、女性へのラブレターと言うイメージもありすぎるし・・・

ところで、この曲には、題名がついている。
ここまで、読んだ人は、この曲が、なんだか、もうわかりますよね。

あれっ、わかりませんか? そんなことないですよね

その題名は、【エリーゼのために】です。

有名なだけに、この曲の演奏は、難しい。
でも1音1音、意味をこめて弾くと、違った世界があるかもしれません。
また有名なだけに、この曲を聴くのも難しい
聴いていて、なにか気恥ずかしくなる時もある。
なにはともあれ、ピアノ曲の中では、一番有名な曲かも知れない。

最後に、この曲の教訓は、なにか?
(オイオイ、ピアノ曲に教訓は、ないだろう)

有名な話だが、この曲、譜面の最後に、本当は、
「テレーゼのために」と書いてあったそうだが、
ベートーベンは、悪筆なので、
後世の人が、「エリーゼ」と間違えたと言われている。
(それとも、テレーゼと書くところを、ベートーベンが、エリーゼと間違えたのかも
 だから、テレーゼに振られたのかも?・・・ははは)

教訓
「字は丁寧に、ゆっくりと書きましょう。特に女性の名前は(笑)」

しかし、パソコンでこういうブログ(日記)を書くのはいい。
なんせ、私、字がきたないと,家族や友達など、みんなに言われています。
(私の字は、【ろ】と【ア】と【3】の区別が出来ないと言われています・・・涙)

追記  私の字のきたなさについての区別方法は、この記事へ→ここ
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大フーガ(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、昔、この音楽日記に書いたことがあるが、
私は、クラッシック音楽の中では、
【何とかとフーガ】とか、【最後にフーガをもってくるソナタ】など
大好き人間である。
どうしてかは、わからないが、
フーガの持つ数学的幾何学的なものと、
それと相反する精神性なものが同一に存在することに、ひかれているのかもしれない。

さて、今日の音楽日記は、弦楽四重奏の為に書かれた、
ベートーベン作曲の【大フーガ】という曲である。
元々は、弦楽四重奏曲第13番の終楽章として作曲されたが、
終楽章としては、あまりに長く、そして、当時としては、難解な音楽の為、
この曲は、独立した曲として演奏されることが多い。
(弦楽四重奏曲第13番の終楽章は、別にまた作曲されている。)

曲は、7つの部分からなっており、演奏時間が20分程度かかる
緊張感あふれる序の部分(ここで、主要主題が提示されますね)
そして、付点のリズムが特徴的なフーガ。
ゆるやかな美しい対位法をみせる歌の部分。
トリルが多く使用され、リズミックだが、難解な対位法。
美しい歌と、リズミックな部分の再現のあと、
ユニゾンのフォルテシモで、緊張感あふれる主題提示のあと、
突然終わりがやってくる。

この曲、弦楽四重奏の曲なのだが、
実は、私が初めて聴いたのは、
フルトヴェングラー指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団の
弦楽合奏版のレコードだった。

【大フーガ】という題名にものすごくひかれたのだが、
一回聴いただけでは、理解でない、ぎくしゃくした音楽がそこにあった。
しかし、この演奏は、
ものすごく、音楽が濃く、そして、ロマン的で、濃密な音楽だった。
そのアンバランスな演奏が頭に今も残っている。

今では、もちろん、弦楽四重奏での演奏も聴き、
いろいろな解釈も聴いたが、
最初に聴いた演奏というのは、こわい。
体にしみついている。

さて、この曲は、どういった時に聴くのがいいのだろうか?
やはり、夜、寝られない時の音楽と思う。

精神的な曲想や、美しい曲想や、幾何学的なフーガや、冷めた構成や、熱っぽい曲想など
様々な音楽が、アンバランスに組み合わさったこの曲は、
寝られない夜の夢と幻想にぴったりだ。

と、ちょっとだけ、まともなことを書いていたが、
実は、この曲をデジタルオーディオに入れて、最近、ずっと聴いていた。
最初のフーガの部分を
ランララン・ランララン・ランララン・・・・と楽しく歌いながら、、
リズミカルな部分を
ラ・ラン・ラ・ラン・ラ・ラン・ラ・ラン・・・・と鼻歌を歌って、
会社に行く道のりを歌っていたら、
結構、楽しい曲になってきたのです。(本当)

うーん、ベートーベンさん、この曲は、どんな感覚で作曲したの?


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ピアノソナタ 第25番 ト長調(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、前回の日記で、私の姉の弾くショパンのノクターンのことを書いた。
姉は、私と違って、ちゃんとピアノ教室に通って、先生に習っていた。
多分、中学生の時まで、習っていたと思う。
当時、小学生の私は、まったく、クラッシックピアノに興味は、なかったのだが、
(サンダーバードとかに興味があった気が・・・(笑))
家の中では、ピアノ音楽が流れていた気がする。

さて、感傷的に、そんな昔のことを思い出していたら、
姉がよく弾いていたピアノ曲を思い出したので、今聴いている。

今日の音楽日記は、ベートーベン作曲の【ピアノソナタ 第25番 ト長調】である。

さて、ベートーベンのピアノソナタは、
若々しい初期の作品、
そして「ワルトシュタイン」や「熱情」等の情熱的な中期の作品
そして、円熟と至高のあのすばらしい後期の作品に分かれると思う。

この第25番は、中期のソナタと後期のソナタのちょうど中間に位置するソナタである。
しかし、ベートーベン自身が、【やさしいソナタ】又は【ソナチネ】と名付けたように、
この曲は、とてもこぢんまりした、愛らしいピアノソナタである。
ピアノを習っている人は、知っている人が多いかも知れない。
(ところで、今でも、この曲って、ピアノを習っている人に、よく弾かれるのかなあ・・・・)

さて、ちょっとだけ解説してみよう。
第1楽章の主題は、とても気持ちがいい流れるような単純な主題だ。
そして、流れるようなアルペジォ
途中に、カッコーの音型が聞こえる。
そして、左手が右手を飛び越えて、カッコー音型を弾く場所もある。
そんなに難しくはないのだが、
姉の弾く姿は、カッコー音型だけに かっこよかった。(す、すいません・・・寒いです・・・)

第2楽章は、短いが、とても優雅な曲。

第3楽章は、タッタカ・タッタカ・タッタカター の単純なリズムの主題が
これまた単純な構成のロンド形式で演奏される。

ここには、いつもの強い意志のあるベートーベンのピアノソナタの姿は無い。
ひょっとしたら、誰かの練習用としてのソナタかもしれないが、
ベートーベンの音楽に対する別の見方がここにはあるような気がする。
気を抜いて書いたのではなく、素直な気持ちで書いた曲。
そんな一曲だと思う。

さて、ベートーベンのピアノソナタの演奏といえば、
私は、バックハウスのモノラル録音が一番気に入っているのだが、
この25番だけは、ウィーンの名ピアニスト グルダの旧録音が好きだ。
跳ねるようなリズムで、この愛らしいソナタを本当に楽しそうに弾いている。

えっ、私の姉の演奏ですか?
そりぁ、ちょっとテンポは遅かった気はするけど、
それもなんか良かった演奏だったなあ・・・

しかし、この歳になると、つくづく、私もピアノを習っておけばよかったなあと思うのであった。


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ピアノソナタ第21番【ワルトシュタイン】(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、この音楽日記、バロック音楽から現代音楽まで、いろいろな曲を書いている。
幅広く聴いていると言えば聞こえがいいが、
なんのことはない、あれもいい、これもいい、と
つまみぐいのように聴いているので、
一人の作曲家を掘り下げて聴いていないのかもしれない。

しかし、この音楽日記がいつまで続くかわからないが、
ベートーベンの全32曲のピアノソナタ
ショパンの全24曲のエチュード
リストの超絶技巧練習曲の全12曲
ドビュッシーの前奏曲集全24曲
プロコフィエフの全9曲のピアノソナタ、
そして、ギロックの全24曲ある叙情小曲集 等々・・・
これらは、全部紹介したいなあ、と遠大な計画は、あるにはあるのです。
(ははは、そりぁ絶対に無理というものです(笑)・・・気持ちは大事ですよね)

ということで、その計画に近づくために今日は、
ベートーベンのピアノソナタを紹介しよう。
いままで、この音楽日記では、32曲あるベートーベンのピアノソナタのうち、
9曲書いている。
(8番,14番,15番,17番,23番,29番,30番,31番,32番)
やはり、表題のついているピアノソナタを書いているなあ。

そして、今日の音楽日記は、第21番【ワルトシュタイン】である。

この曲、ハ長調の主和音(ドミソ ですね)の八分音符の連打で始まる。
始まりは、なんということもないが、聴き進むと、
実に堅固な構成で、質実剛健、いかにもベートーベンという音楽がここにはある。

第一楽章・・・第一主題は、転がるような短いモチーフだが、
       さすがベートーベン。こんなモチーフの展開でも雑にならない。
       それに対して、第2主題は、コラール風の対照的な旋律だ。
       (この主題で、プロコィエフが書いたらおもしろそう・・・えっ)
第2楽章・・・短いが、深い精神性あふれる音楽
       一瞬、後期の30番台のソナタを思い浮かべるかな
第3楽章・・・明るい民謡風の主題のロンド。
       でも、それだけでなく、この楽章の構成力は、すばらしい。
       単純なロンド音楽ではない。
       (この主題でリストが書いたら、派手なパラフレーズになりそう・・・えっ)

さて、この曲でも、私が最初に聴いたのは、他のベートーベンのピアノソナタと一緒で、
バックハウスのピアノだった。(モノラル録音のレコード)

そう、このバックハウスの質実剛健の演奏が、基準?となっているので、
いろいろな演奏を聴いても、結局、このバックハウスの演奏にもどってしまう。

このワルトシュタインソナタの演奏上の問題は、終楽章のテンポだろう。
最近の演奏は、かなり早い演奏が多い気がするが、
バックハウスの演奏は、ちょっとテンポがゆっくり目だ。
その分、演奏は気高く、堂々としていると思う。
まあ、最後の部分のPrestissimoの部分を本当に速く弾くか、
イメージとしての速さで、弾くかの違いがあるのかもしれない。

この曲の最後のPrestissimoで、オクターブでハ長調のスケールがでてくる。
グリッサンドで弾く人もいるようだが、
ベートーベンにグリッサンドは、似合わない気がするのは、私だけだろうか?
(あっ、いつものように音楽的見地からではなく、感覚ですよ)

この曲、主題自体は、どれも単純なのに、
ベートーベンのクラッシック音楽という感じが一番でている雰囲気の曲だ。
これだけの主題で聴かせる音楽を作曲するベートーベンもすごいなあ。

さてさて、これで 10曲/32曲中 の紹介が終わった。
先は、長いなあ・・・


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交響曲 第7番(ベートーベン) [ベートーベン]

あーあ、今日で「のだめカンタービレ」が終わってしまった。
我が家では、このドラマの、ちょっとしたブームになっていて、
のだめのCDを買い、車の中で聴いている。
かみさんと、小学生の娘は、ベートーベンのスプリングソナタを鼻歌で歌っているし、
(なぜか、峰くんの演奏なんだな、これが・・・違うだろう・・・)
モーッアルトの女王のアリアも車の中で、大声で歌っているし、
(高い声がうるさいぞー、運転中は、静かにしてくれぇ・・・)
あげくのはてに、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の冒頭と、主題だけを
ピアノで、簡単に弾けるように編曲してと、頼まれるし、
(娘は、最初の和音とアルペジォは、簡単だが、弾けるようになった・・・びっくり)

まあ、夫婦の会話と親子の会話ができたということは、このドラマは、貴重だった(笑)

ということで、ドラマ(いやマンガか?)に感謝を込めて、
今日の音楽日記は、
ベートーベン作曲の【交響曲第7番】である。

この曲に関して、音楽的な説明は、不要だろう。
その気になれば、作曲の経過から、楽曲分析まで、
ネットにいろいろのっている。
それに演奏の方も、ロマン的あふれる一昔前の演奏から、
新エディションの譜面による鋭い演奏まで、よりどりみどりだ。
英雄・運命・田園・合唱ほどの人気は、ないかもしれないが、
クラッシック音楽のファンなら、まず知っている。

あれっ、じゃあ、今日はなにを書こうかなあ・・・

まあ、力を抜いて、適当にいろいろ書いてみよう。
以下の文章は、私の勝手な考えです。
いつものように、音楽的な裏付けはまつたくありません(笑)

【第一楽章のリズムは、難しい】
実際に演奏したことは、もちろんないが、
多分このテンポで、序奏の後の、この6/8のリズムを、
はねるように弾くのは、難しそうだ。遅れないのは、当然として、
スケールの大きい音楽を聴かせるのは、至難だ。
(ヴァイオリンを立たせるか(笑))

【第二楽章は、歌いすぎに注意】
いやあ、この主題と変奏、単純ですが、いいです。
初演の時アンコールされたのも分かる気がする。
しかし、あんまり、気分がのると、歌いすぎちゃうなあ。
だって、アレグレットだよ。

【第3楽章は次の楽章を考えて】
多分、この楽章の良いところは、
第4楽章の前座という感じで弾くのがいいと思う。
アタッカの指示は、ないけど、私は、続けて、四楽章に入るのが好きだなあ・・

【第四楽章は、終わりに向けてアチェランドするか否か】
そう、この楽章は、今は、流行らないが、
ちょっとだけ、最後の向けて、アチェランドする演奏も燃える。
しかし、音楽的には、どうなんだろう?
個人的には、主題の後ろで、低音系が四分音符で弾く、スラーの音型がとても好きだ。
これが、前面にでている演奏がすきなんだなあ。

まあ、いいかげんな感想?です

この曲、何回か、実演で聴いたことがあるが、
いつ聴いても、良い曲だ。
この曲は、コンサートホール向けかもしれない。

最後に、リストのピアノ独奏用の編曲の話だ。
リストは、ベートーベンの交響曲を全9曲すべて、ピアノ独奏用に編曲している。
どの音符も逃さないような編曲の為、この演奏は、きわめて至難だ。

リスト編曲の、このベートーベンの交響曲第7番のピアノ譜を見ると、
いたるところに、ベートーベンの指示ではない、音楽記号や、表情記号が書かれている。
確かに、ピアノ用に編曲しているので、変えているところも多くあるが、
リストのこの曲に対する考えが分かって、興味深い。
この指示で、オーケストラを鳴らしてみたいなあ。

なにはともあれ、「のだめカンタービレ」のドラマは、面白かった。


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ピアノ・ソナタ第15番【田園】(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、昨日、バックハウスのレコード(ブラームスのチェロソナタですね)を聴いていたら、
ベートーベンのピアノソナタも聴きたくなった。

この音楽日記では、32曲あるベートーベンのピアノソナタのうち、すでに8曲書いた。
8番14番17番23番29番30番31番32番
いつか、32曲制覇したいと思っている(制覇って何?・・・笑)

ということで、今日は、中期の傑作と勝手に私が思っている、
第15番のピアノソナタ【田園】である。

この曲、32曲の中の知名度では、中くらいだろう。
(せっかく、副題が付いているのに・・・(まあ、ベートーベンが付けたわけでないが))

第1楽章・・・低音の連打の上にやさしい旋律が流れる。
       この楽章の雰囲気は、ベートーベンぽくなくて好きですね。
第2楽章・・・優雅な音楽で、特に中間部のリズムが素敵。
       こんな音楽も、書くんだなあ・・・
第3楽章・・・単純な音楽。これも中間部が素敵。
第4楽章・・・ここが、このピアノソナタの最高の部分と思う。
       作曲者が例え、言わなくとも、6/8拍子のパストラールの音楽だ。
       なごやかで、やさしい。しかし、ベートーベンの音楽だ。
       最後は、力強く終わるが、勝利という感じはまったくない。
       単純だが、心あたたまる音楽だ

このピアノソナタの前の第14番は、あの有名な【月光】だ。
知っての通り、【月光】の終楽章は、激しい音楽だ。
しかし、この第15番【田園】の終楽章は、同じ年に作曲されたにもかかわらず、
正反対の性格を持っている。
まるで同じ作曲者の交響曲の【運命】と【田園】のようだ。

ここまで、曲のことを書いてきたが、
しかし、どうも、田園風景という、
本当にのどかな風景に出会ったことが最近まったくない。
頭の中には、イメージができているのだが、
どうして、その風景と出会わないのだろう。
ちょっとだけ、悲しいなあ・・・
ヨーロッパに行かなくとも、日本にもあるはずなのになあ・・・

ちょっと話がずれてしまつた。
このピアノソナタは、ベートーベンの前期の若々しいピアノソナタと、
中期の熱情などのピアノソナタの間に書かれた、味わい深いピアノソナタだと思う。

しかし、これもバックハウスの演奏が好きだなあ。
(ちょっと、ごつごつしているけど・・・)

ブラームス・・・ベートーベン ときたら、次は、あの作曲家ですね


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ピアノソナタ第8番 悲愴 (ベートーベン) [ベートーベン]

毎日、暑い日が続く。
通勤途中に聴く音楽にしても、重々しい曲にはならないし、
会社から帰って、夜にちょこっと弾く曲も、電子ピアノをチェンバロの音色にして、
バッハのBWV924やBWV999やBWV926等の初心者向けの曲を
弾いて楽しんでいる。(って、どんな曲かわかりますか? わかりませんよね)

しかし、あまのじゃくなもので、そんな曲ばかり聴いたり、弾いたりしていると、
違った曲を聴きたくなる。
ということで、今日は、なぜかベートーベンの後期のピアノソナタを聴いていた。
夏に、こんな曲もいいなあ。(本当かあ・・・暑くならないかあ・・・)
しかし、ベートーベンのピアノソナタの第29番から最後の第32番までは、
すでにこの音楽日記に書いてしまった。

ということで、内容的には、後期のソナタとは全然違うのだが、
今日は、ベートーベンの初期のピアノソナタの傑作で、有名曲。
【ピアノソナタ第8番 悲愴】のことを書いてみよう。(おっと、全然前と、脈絡がないぞ)

この曲ベートーベンのピアノ曲の中ではかなりの人気曲である。
たぶん理由としては、
 1.ベートーベン自身が付けた【悲愴】という表題がいい。
 2.思ったより弾くのに難しくなく、かっこよく弾ける。
 3.左右の交差があったり、かっこいい
 4.どの楽章の旋律もわかりやすく、印象的である。
 5.特に二楽章の旋律は、ポピュラーにもつかわれる程、美しい旋律。
      等々

しかし、こんな曲ほど、あぶないのものである。
いろいろ罠がまっているのである。
技巧的には、三楽章にしても、一楽章の主部にしても粒がそろってなくてはいけないし、
テンポも一定に守らなくてはいけないし。
二楽章も歌いすぎず、かといって、淡々とではない弾き方は、これまた難しい。

が、なんといっても一番やっかいなのは、
この曲のテーマであろう【悲愴】を表現した、
最初のGrave(重々しく)の場所だろう。

この曲を弾いたり、譜読みをしたことのある人は、
ここをどんな感じで弾いているのだろう?

Aさん「やっぱり、ガツンと重々しく、ロマン派的に思いっきり表情をつけて、
    感情をこめて弾くべきだなあ。ベートーベンの感情はそうだよ。」
Bさん「いやいや、ベートーベンの心は、フォルテは、控えめで、後期ソナタのように
    感情や表情も内に秘めて弾くべきじゃないのかなあ。」
Cさん「いやいや、皆さん、【悲愴】の表題にこだわりすぎですよ、
    この時代の楽器のことを考えてください。軽く、ちょっと早めに弾くのですよ。」
Dさん「いいなあ、みんな弾けて、私は、音を取るだけで、せいいっぱいです。はい。」

もちろん、みどりのこびとちゃんは、Dさんです(笑)

そう、別にこの部分の解釈に正解はない。
現に、いろいろなピアニストがいろいろな解釈をしている。
しかし、ここの解釈を他の部分や他の楽章と有機的にむすびつけられるかどうか?
それが非常に難しい所だ。

ちょっと今日は、理屈ぽくなってしまった。
たが、確かに技巧的には、弾きやすいし、
ベートーベンのピアノソナタの入り口としては、最適な名曲だろう。
それに弾けたら楽しいだろうなあ・・・・

追記
この曲の第2楽章は、いろいろなところで、使われているが、
私は、どうしても、ビリー・ジョエルの「ディスナイト」を思いだしてしまうのです。
いやあ、懐かしい。このビリージョエルの曲は、名曲だったなあ。
って、古すぎますか?(すいません・・・・)


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ピアノ・ソナタ第17番【テンペスト】(ベートーベン) [ベートーベン]

さて、今日は、久々にベートーベンのピアノソナタである。
後期のソナタは、ほとんど、今までに書いてしまったので、今回は、
中期のソナタである。
熱情とか、ワルトシュタインとかには、知名度では一歩だけ譲るが、
内容的には、すばらしいものをもっている。
今日の音楽日記は、ベートーベン作曲
ピアノ・ソナタ第17番【テンペスト】である。

さてこの曲の題名は、本当かどうかはわからないが、
弟子のシントラーがこの曲を理解するにはと尋ねたところ、
ベートーベンが「シェイクスピアのテンペスト(嵐)を読め」
と言ったところから、きているらしい。

シェイクスピア の テンペスト(嵐)?

はたして、このブログを読んでいる人の何人がこの物語のあらすじを言えるだろうか?
(私の友達は、まず皆無だな)
シェイクスピアの四大悲劇は、なんとか知っていても、このテンペストは、
知らない人の方が多いかもしれない。
実は、私もまったくあらすじさえ、知らなかった。
ネットで調べてあらすじを今日、初めて知ったぐらいである。
(ということは、これまでこの曲は、理解していなかったのかも・・・)

地位を追われた大公が、魔術で嵐を起こし、自分を陥れた人達を・・・・がしかし、・・・

という物語である。

まあ、興味ある人は、調べてください。
まあ、しかし、この曲は、こんな内容を知らなくても、
第三楽章だけは知っている人が多いかも知れない。

1.冬のソナタの中で、ヨン様が走る場面に使われていた。
2.水谷豊が、コンクールで最後に弾く曲である。

しかし、1はともかく、2は、知らない人が多いだろうなあ。
昔々のドラマ「赤い激流」の中の話である。

ちょっと話がよこにそれてしまった。

このピアノソナタ【テンペスト】だか、
全3楽章のうち、流れるような不安と情熱の第3楽章が最も有名だが、
実は、私は、第1楽章がもっとも好きなのである。
幻想的だか、ベートーベン的ながっちりした構成感もある不思議な楽章で、
それまでのベートーベンのピアノソナタの書法とは、違っているような気がする。
ダイナミックな音楽で、なんとなく、嵐のイメージにいちばん近い。

三楽章だけでなく、是非、全楽章聞いてほしい曲である。
(あっ、2楽章も、しみじみしてて、いいですよ)

しかし、「冬のソナタ」のある一場面でなんで、この曲をBGMでえらんだのだろう?
以下、ドラマ制作時の勝手な想像

 監  督 「あのヨン様が走る場面で、なにかBGMに、いい曲ないかね」
 音楽担当「そうですね、このドラマの有名な主題歌の ラレミファ・・・ はどうですか?」
 監  督 「だめだよ、この場面は、その曲のイメージと反対の場面なんだ。」
 音楽担当「それなら、ラから始まって、反対にしましょう ラファミレ・・・」
 監  督 「オイオイ、それは、ベートーベンのテンペストの3楽章じゃないか」

おあとがよろしいようで・・・(って、そんな訳ないですよね)

追記
 プロフィールの画像を設定した。
 また、イメージが違うっていわれるんだろうなあ・・・


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