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ボヘミア奇想曲(S.ラフマニノフ) [ラフマニノフ]

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
まあ、ぼちぼちと更新はしようかと・・・
で、2023年は、ラフマニノフ生誕150周年ということで、
ちょっと、無名な曲を紹介しようと思います。

ラフマニノフは1873年生まれのロシアの作曲家。
ピアノ協奏曲第2番や交響曲第2番等、
クラシック音楽の名曲を数多く残している大作曲家です。
ラフマニノフと言えば映画音楽風の甘い旋律、
そして民族的な舞踊風なリズム等、
人々を引き付ける音楽にかけては天才的とも言われています。

さて、今日紹介するボヘミア奇想曲(別名:ジプシーの主題による奇想曲)は、
ラフマニノフの数多い作品の中でも、まったく無名の曲だと思います。
ラフマニノフ自身失敗作と考えていたみたいですが、
若き日の作品(21歳の時)で、きらりと光る原石のような作品です。
曲は最初のティンパニーのリズムが続く中の序奏(ティンパニーがかっこいい)。
悲しみの葬送行進曲。それに続くクラリネットとフルートの甘いソロ。
それに続く映画音楽のようなメロディ。
そして、雰囲気が変わって後半はロシアの舞曲となり、
本当に、これでもかという位、同じ旋律を演奏し、徐々にスビートを上げて行き、
頂点でこれで終わりと思ったら終わらない(笑)。
最後のコーダが待っているといった、
やりたいことを全部詰めた若き日の意欲作となっています。
若いっていいなあ。若い時は怖いものがないなあ。など感じたい方は必聴です。

この曲、マンドリン編曲で演奏したけど、年寄りには体力がきついです。はい
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《ピエール・ブーレーズのための俳句 75歳の誕生日に》(細川俊夫) [細川俊夫]

皆様、ご無沙汰しています
すっかり、ブログから遠ざかっていて、本当に久々です。

昨日(12/11)サントリーホールに「亀井聖矢ピアノリサイタル」を聴きに行ってきました。
2019年の日本音楽コンクールのファイナルで弾いたサンサーンスのピアノ協奏曲第5番は
本当に素晴らしく、3年前から、このピアニストのを推していた おじさんの私(笑)
現在20歳。今年ロンティボー国際コンクールで優勝。
今日のリサイタルも、素晴らしかったです。
演奏ももちろんいいのですが、プログラムの構成が、単に技巧曲だけでなく、
知られてない現代曲も混じっていて、これがなかなかよいのです。
初めて聴く、フーガシティ(バレーロ)やファンファーレトッカータ(ハフ)等の技巧的だけど、
聞かせどころのある曲も面白い。
そして、その間に有名な曲が入る選曲はなかなかだと思います。
特に2部
細川さんの繊細なピアノ現代曲と、リストのノルマの回想という技巧曲を繋げて弾くなんて、
かっこいい。と思ったのは私だけかもしれませんが・・・。
(灰色の雲とかならまだわかるけど、ノルマの回想ですよ。いやあまいった)
アンコールは「マゼッパ」「カンパネラ」「イスラメイ」と技巧曲をたっぷりと
技巧を見せるだけでなく、歌う呼吸やリズム感が本当に素晴らしい。
(ノルマの回想が単なるバリバリ音楽でないことを再発見しました。)
ちなみに、演奏会終了後、CDを買うと、本人から直接サイン入りポストカードをもらえるのだけど、
並んでいるのは女性ばかりで、おじさんはほぼ皆無。ははは

で、今日の音楽日記ですが、曲も紹介しないと、ということで
その時に弾かれた、細川俊夫作曲の《ピエール・ブーレーズのための俳句 75歳の誕生日に》
です。昨日初めて聴きました

この曲2000年に作曲された曲で、3分程度の曲です。
時々 音の動きがあるけれども、
基本的には、ほとんどが、単音か音の塊のピアノの音の響きの余韻とその空間を楽しむ?
ような曲です。
なので、サントリーホールのように残響のよいホールでないと、
なかなか、難しいかもです。
それに、単品での演奏もなかなかないかも。
なので、実演で聴くことはなかなかないかもしれません(勝手なこと言っていますが)
反対に、雑踏の中 駅ピアノで弾いたら、どうなのかなあ等と、変なことも考えてしまいました。
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ノルウェー狂詩曲第1番(ハルヴォルセン) [ハルヴォルセン]

2021年 初めてのアップです。
最近、1年に一回しか、このブログをアップしていません(笑)
還暦を過ぎて、体力も気力も確かに衰えてきましたが、
クラシック音楽は、相変わらず大好きで、
みどりのこびとちゃんは、なんとか元気に過ごしています。
そして、いろいろな人達に囲まれて、楽しくやっています。
しかし、肩も腰も痛い・・・

さて、ちょっと、またブログを書こうかなあ、という気持ちになったので、
気楽に書いていきます
まあ、付き合ってください

さて、今日の音楽日記は、ハルヴォルセン作曲のノルウェー狂詩曲 第1番です。
(久々なのに、かなりマニアックな曲かも)
ハルヴォルセンは、1864年生まれのノルウェーの作曲家です(グリーグの姪と結婚しています)。
3曲の交響曲などを作曲していますが、今回の『ノルウェー狂詩曲第1番』は、
知られざる隠れた北欧の名曲だと思います。
曲は北欧の民謡をベースに作曲されており、大きく3つの部分からなっています。
最初の部分は、跳ねるような3拍子の舞曲で、単純ながらとても楽しい雰囲気です。
中間部は最初チェロのソロで演奏される夜の歌で、大きな盛り上がりがあります。
最後の部分は、2拍子の軽やかな舞曲で、最後は、お約束のコーダで楽しく華やかに音楽は終わります。
音楽界に革命的ななにかを残すという曲ではありませんが、
北欧のイメージを音楽で表現した親しみやすく楽しい傑作だと思います。
《ノルウェー狂詩曲と名前が付く曲は実はかなりあります。
 他の作曲家の同名の曲も是非聴いてみてください》

で、この曲のスコアって、見たことある人は、あまりいないと思いますが、出版されています
この拍子の書き方が、結構独特で、なかなか面白いです。
中間部は、4/8なのですが、いやあ、これは、4/4で書いてもらうと見やすいのに・・・
で、最後のアレグロの部分は、最初は 1/2で書いて、その後、2/4になるのだけど、
最初から、2/4で書いてくれれば、すごくわかりやすいのに・・・
最後から6小節前のヴァイオリンは、速すぎて弾けないよなあ・・
なんて、いろいろ想像がわくスコアです。
興味のある人は、是非見てください.。

このブログ 最初は、2005年12月14日なんです。
さてさて、16年もたったんだ。
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交響曲第9番ニ短調作品125『合唱』(ベートーベン) [ベートーベン]

久しぶりの記事です。
みどりのこびとちゃんは、元気です。
あいかわらず、音楽を楽しんでいます。
さて2020年前半は、
新型コロナウイルスで
大変な時期になってしまいました。
はやく収束してほしいものです。

さて、最近は自粛で自宅でゆっくりしているので、
いろいろな音楽を聴いています。
バックスの交響曲のような無名の曲も聞いているのですが、
(バックスの交響曲第5番は、またの機会に・・・)
2020年は、やはり、ベートーベン生誕250周年ですね。
2005年から、このブログ(いままで865記事)を書いてきたのに、
なぜか この曲は、書いていなかったのです

今日の音楽日記は、
ベートーベン作曲の交響曲第9番『合唱』です。

はい、クラシックの名曲中の名曲。
それだけに好きな人と嫌いな人に分かれるかもしれませんが、
一回は聴いたことがある名曲だと思います
そして
クラシックファンでない人も、12月には、
この曲を聴きに行く人もいるのではないでしょうか。
ということで、
曲の生い立ちや、楽曲分析や、版による違い
メトロノーム速度の違い等、
本当にいろいろな人が詳しく書いているので、
今日の音楽日記は、
この曲の個人的思い出など順不動で書いてみよう。
(なので、まったく 音楽の勉強にはなりませんよ)

その①
私にとってのベストの演奏音源は、本当に月並ですが、
フルトヴェングラーの1951年バイロイトです。
いやあ、高校生の時に、このレコードを
擦り切れるほど聞きました
あの 第4楽章のコーダのアチエランドと、最後の乱れ(笑)
まあ、冷静に聴くと、音は悪いし、確かに音量のレベルは一定でないし、
演奏も乱れているし、最近では、これはリハと本番のつなぎ合わせ
と言われたり、新しい本番音源がでてきたりしてますが、
高校生の時に最初に聞いた第9というだけで、
もうこの演奏が忘れられないですね。
(次に私が好きなのが、バーンスタインという、これまた定番)

その②
高校生の時に、友達と第9のレコードの聴き比べをして、
いろんな種類のレコードを聴いた
(真空管のアンプでJBLのスピーカー いやあ、懐かしい)
その中で、一番印象に残っているのが
近衞秀麿指揮の第9。音も悪く、いろいろつっこみどころがあるのですが、
最後の最後を遅くするという、誰もやらない解釈に
どきもを抜かれた記憶があります。

その③
第2楽章の93小節目からの管楽器の旋律に替え歌があるのを知っていますか?
『クラリネット とちれ とちれ クラリネット とちれ とちれ』
ははは、管楽器の人すいません。
誰から聞いたのか 忘れましたが、この部分になると、
どうしても、どうしても、この歌が頭に浮かびます。

その④
第3楽章では、4番ホルンに注目しましょう。
なかなか難しいパッセージの旋律をなぜか4番ホルンがやっています
(版によって、違うのかもしれませんが・・・)

その⑤
どの解説にも、第1楽章の最初の部分は、ラとミの音で、
間の音が無く、空虚に響くとあります
(確かにドがあるとマイナーコード。ド♯があるとメジャーコードですから)
ただ、第4楽章の最初の方で この第1楽章が回想される部分では、
ベースがしっかり ド♯を弾いているのですよね
うーん、なぜだろう?
この第1楽章の回想部分だけ、違うんだよなあ・・・

その⑥
私は、もちろん弦楽器はひけないのだけど、
楽譜を見ると、第4楽章のベースとか、すごく難しいと思うのです。
二重フーガや、最後の方なんか、プロでも弾けるのかなあ・・・
早いテンポだと無理ではないのかなあ
なんて、思って、いつも実演は、合唱より弦楽器の弓使いを見てしまいます

その⑦
2019年12月は、久々にNHK交響楽団の実演を聴きに行きました。
やはり、実演はいいです

えっーと、書きだしたらとまらなくなったので、
このあたりで、やめておきます

さて、実は、
今年2020年12月13日(日)に府中の森芸術劇場どりーむホール
で さくらマンドリンオーケストラの演奏会があり、
そこで、この第9の第4楽章だけをマンドリンオーケストラだけの編曲で
演奏する予定です。
私が編曲したのですが、マンドリンオーケストラで
どんな感じになるか興味のある方は、是非。
(リストがピアノ独奏用に編曲していますね。
 あれは、ピアノの能力を最大に発揮した素晴らしい編曲だと思います
 違う楽器編成でも、その良さがあると思うのですよね)

さてさて 今日は支離滅裂な音楽日記になってしまった
次回からは、真面目に曲紹介します

いまは、コロナウイルスで、自粛や我慢の時かもですが、
ベートーベンが生まれた
ドイツ政府は このようなことを言っています
「クリエイティブな人々のクリエイティブな勇気は危機を克服するのに役立つ。
私たちは未来のために良いものを創造するあらゆる機会をつかむべきだ。
アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」

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ピアノソナタ(クララ・シューマン) [シューマン(クララ)]

本当に お久ぶりです。
8か月ぶりのブログ更新です。
はい。元気に生きています。音楽もやっています。
なんだか、忙しくて、更新していなかったのですが、
なんとなく、書きたくなったので・・・

さて、今年2019年は、クラシック音楽の大イベント?
クララ・シューマンの生誕200年です
(ははは、盛り上がっている人がどれだけいるかだな・・・)

クララさんがいなければ、
シューマンの音楽も ブラームスの音楽も
いろいろ違っていただろうなあ。

クララさんの生き方は、いろいろな本や資料に譲るとして、
曲を紹介しよう。

この音楽日記
いままで、クララ・シューマンの曲を3曲紹介している。
ピアノ協奏曲 イ短調・・・クララさんの代表曲かな
ベルリーニの「海賊」による演奏会用変奏曲・・・結構技巧的な曲
音楽の夜会 作品6】・・・6曲からなるショパン風の曲

今日は、クララ・シューマン作曲のピアノソナタを紹介してみよう。
ピアノソナタは、一曲だけ作曲されており、
4楽章からなるクララにしては、大曲です。

第1楽章アレグロ
いかにも、初期ロマン派風な はっきりした主題で始まります。
その後の右手の速い動きは、シューマン風。
そして、展開部の大きな3連符のアルペジォにのって、
旋律が歌われる技巧的な部分は聴きどころ。
その後再現部となり、シンコペーションのコーダから、
最後はちょっとゆっくりになった後
力強く終わります。

第2楽章アダージョ
どこか尊厳もある感じの落ち着いた音楽の楽章です。
3分程度の短い楽章です。

第3楽章スケルツォ
飛び跳ねる感じの 途中にトリオをもったスケルツォ楽章です。
技術的には、難しくなく、
クララが楽しそうに弾いている情景が思い浮かびます。

第4楽章ロンド
前の楽章と変わって、ちょっと暗い感じのロンド主題で始まります
全体的に16分音符が、主導権を握っていて、
私としては、速いテンポで一気に弾ききってほしい楽章です。
(あまり、そういう演奏はないけど・・・)
最後は、アニマートで、ちょっと早くなって終わります。

この曲 1841年クララ22歳の時の作品で、
もちろん、愛するロベルト・シューマンに捧げられています。
音楽的には、初期ロマン派の こじんまりしたピアノソナタで、
確かに、音楽史に残る名曲とはいかなとは思いますが、
音楽の女神クララさんの唯一のピアノソナタとして、
2019年生誕200年の年には、聴きたい一曲です。

クララ・シューマンは、今年生誕200年なので、
いろんなところで いろんな曲 弾かれないかなあ・・・

追記
 東京では、桜がほぼ満開です。
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6手連弾のための2つの小品よりロマンス(ラフマニノフ) [ラフマニノフ]

皆さん、本当にお久しぶりです。
なんと、今年は、新年にこの音楽日記を書いてから、
7カ月!!!間があいてしまいました。
でもですねえ、ますます、音楽活動(もちろん趣味ですが)が忙しくて、
もう、音楽が自分のギフトではないかと、考えています

さて、久々の音楽日記は、ちょっと珍しい曲
ラフマニノフ作曲の6手連弾のための2つの小品よりロマンスです。
(3人で1台のピアノを弾きます。実際にピアノで演奏すると
 とてもとても窮屈です(笑) 動画サイトで確認してみてください)

1891年に、いとこの三姉妹の為に書かれたため、
譜面は簡単そうなのですが、そこにこめられたメロディーは、
とてもとても繊細で美しいです。
そして、この繊細なメロディが後半は重厚な和音で演奏されるのも
ラフマニノフらしいです。そして最後は、夢見るような形で終わります

さて、最初の序奏を聞いて、あれっ と思う方もいるかもしれません。
実は、ラフマニノフの あの有名なピアノ協奏曲第2番(1901年作曲)
の第2楽章の始まりとまったく一緒なのです
皆さん、知っていましたか?

ということで、なぜ、久々に音楽日記を書いたかというと、
これが、自分が出る演奏会の宣伝なのですね

なぜか、今日の曲も含めて
ラフマニノフ、ショパン、リストのピアノ曲をマンドリンオーケストラ用に
編曲して演奏します
リストのスペイン狂詩曲は、ピアノの技巧をこらした曲だけど、
マンドリン用に編曲しても、難しいげと、なかなか面白い曲です。
ショパンの蝶々は、大人数だと、蛾になりそう(笑)

お時間がある方は、是非

****************************************
マンドリン・アンサンブル・モニカ
第13回 定期演奏会
 2018年8月12日(日)
開場時間 13:30
開演時間 14:00
開催開場 第一生命ホール
     都営地下鉄 大江戸線 勝どき駅 徒歩8分
演奏曲目
・目覚めよと呼ぶ声あり(J.S.バッハ)
・彷徨える霊(U.ボッタキアリ)
・田園組曲(L.ラーション)
・幻想ワルツ(M.グリンカ)
・エチュード作品25-9 蝶々(F.ショパン)
・ロマンス(S.ラフマニノフ)
・スペイン狂詩曲(F.リスト)    

入場料 無料(チケットはいりません)
全席自由

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夢 (ドビュッシー) [ドビュッシー]

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

といっても、昨年度(2017年)の日記は、
たったの13記事・・・
すいません。今年は、心を入れ替えて、なるべく多く書こうかなと。
まあ、継続は力なり
という言葉は、私は、好きな言葉なので、
青空のように 続けていこうと、思っています。
よろしくお願いします。

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さて、2018年の記念の作曲家といえば、
ドビュッシーの没後100年かな。
ということで、今日の音楽日記は、
ドビュッシー作曲のピアノ独奏曲《夢》です。

この曲、ドビュッシーの若い頃の作品で、
後年のあの独特な和声と革新的な響きの面影は少しはあるものの、
全体的に、とても聴きやすく、ともすれば、ムード音楽?になってしまいそうです。
(後に、ドビュッシーは、このあたりの若き日の作品を嫌っていたとか・・・)

確かに、技法的にも、最初の右手の旋律は単音だし、
その後もオクターブだし、
右手と左手が交互に旋律を弾く書法も普通だ。
(この部分、リストとか、タールベルクが作曲したら、
 かっこいい感じになるんだろうなあ ははは)
そして、甘い旋律と、コラール風の旋律が、交互に出る構成も新しさはない。

でもですねえ、この曲いいんですよ。
なんか、若い時にはこんな感情があったなあ、なんて思います。
コラールの旋律ですが、丁寧に弾くと、
なんともしれない感情がわいてきます。

若い時の作品には、その時の想いがある気がします。
それになんといっても、自分で、音をとって、ピアノで弾ける(笑)

この曲、いま、マンドリンオーケストラ用に編曲している最中です
(この秋、演奏するので)
イタリアの楽器のマンドリンと、フランス音楽の融合は、
すごく、面白い響きになりそうです。

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交響曲 第40番 ト短調(モーツァルト) [モーツァルト]

さて、本当にお久しぶりです。
みどりのこびとちゃんです。
ちゃんと、元気に音楽人生歩んでいます
好きな推理小説読みながら、コーヒー飲んで
クラシック音楽を聴くのが、一番の楽しみです
なんてね ははは

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歳をとると、弦楽四重奏を聴くようになると
よく言われますが、最近、この言葉は、本当ではないか?
と思ってます。
とりあえず、ピアノで言うと超絶技巧系はあまり聞かなくなったし
(でも、時々聴きますよ。やっばり好きだから)
交響曲や管弦楽も、派手派手なのは、あまり聞かなくなりました。
(でも、時々聴きますよ。ストレス発散のために(笑))

ということで、
久しぶりの音楽日記、
マイナーなプロコフィエフの弦楽四重奏曲の第2番にしようと
思ったのだけど、
今度、ちょっとだけ演奏会で演奏するので、
モーツァルトの曲です。

今日の音楽日記は、クラシック音楽の中ではすごく有名な曲。
モーツァルト作曲の交響曲第40番です。
(前振りの文章となんら、つながらないです。すいません)

有名な曲だけに、演奏形態もよりどりみどりですね。
ゆっくりしたロマン的な演奏。
早めのテンポの古典的な演奏。
ピリオド演奏 などなど・・・。
いやあ、いいですねえ。
そういえば、昔、ポールモーリアもアレンジして演奏していましたね
(歳がわかってしまう・・・)

私は、この曲
もう、どんな演奏でもいいなあ。と思ってしまいます。

この交響曲、4つの楽章からなっていて、
もちろん、第1楽章の最初の旋律が有名なのですが、
聴くには、素晴らしい音楽だと思うのですが、
でもね、やはり、演奏するには、すごくすごく難しいです。

今日は、第3楽章メヌエットだけをちょっと書いてみましょう
(ちなみに、この曲、初演当時は、第1楽章より、第3楽章の方が、
 人気があったみたいです。)

このメヌエット楽章 ひとことでいうと、
[メヌエットらしくないメヌエット。でもメヌエット]だと思います。
えっ、なに言っているかわかりません?

メヌエットは舞曲ですが、
単純な3拍子ではないのはバロックダンスを知っている人では、
よく知られている事かもしれません。
(3+3=2+2+2で拍をとったり、ということですね)

で、このモーツァルトの交響曲第40番のメヌエットですが、
その規則にはのっとっていないのですね。
かといって、単純な3拍子でもない。
パートによって、拍の取り方が異なるし、規則正しいリズムになっていないし、
でも、聴くぶんには、なんのへんてつもないし・・・
トリオにいたっては、これ以上、簡単な譜面がないと思うのだけど、
罠がいたるとこにあります。
つまるとこ、メヌエットのリズムを知っていて、いじればいるほど、罠にかかる音楽です。
かといって、なにも考えずに弾くと、すじの通った音楽にならない。
うーん、こんなにも簡単な譜面なのに 演奏は難しいです。

ちなみに、モーツァルトの曲に関しの演奏の考えは、
昔この音楽日記に書きました。今でも、この考えは変わりません

">→その文章の過去の音楽日記はこちら。

とはいえ、このメヌエット、今度演奏します。
天国のモーツァルトが、お茶目に笑えない演奏?がしたいとこです。

モーツァルトの交響曲40番、有名曲だけに、
最近、聴かないなあ、と言う人もいるかもしれませんが、
時間のある時に、ゆっくり聴いてみましょう。
新しい発見がきっとあります。


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忘れられたロマンス(リスト) [リスト]

ご無沙汰しています。久々の音楽日記です。
いやあ、まいりました。
子供しかほとんどかからない「手足口病」になってしまいまして、
これって、大人がかかると、重度になるのですね。
まず、40度の熱が出て、喉が痛くなり、手足に発疹が出来て・・・
いやいや、まいりました。
日本のサラリーマンと言えども、さすがに会社を休みました。

で、熱が下がって、家にいたのだけど、
久々にピアノ(といっても、デジタルピアノですが)を弾いてみようかと
思い、手に取った譜面が、
春秋社の[リスト 大作曲家の小品集]

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この曲集の譜面いいのですよ。
もちろん、リストの超絶技巧や悪魔的な側面の曲達も魅力的なのですが、
それと真逆のシンプルな曲、宗教的な曲、など、別の想いがこもった曲ばかり
あつめた譜面で、なんと言っても自分で音が出して弾けるのがいい(笑)

ということで、今日の音楽日記は、
リスト作曲のピアノ独奏曲《忘れられたロマンス》です。

この曲は、元々「女の涙」という題名の歌曲(1843年作曲)
を1880年に、ヴィオラとピアノの為に書きなおし、
また、同時期にピアノソロバージョンも書いたそうです。

リストの晩年には、
「忘れられた・・・」という名前が付く作品がいくつかありますが、
どういう意味でつけたのかは、わからないそうです。
(ハワードというピアニストは、
 過ぎ去った時代や喜びの幻影を示唆する と言っています)
わからないということは、
いいですねえ、いろいろと想像できる喜びがあります(笑)。

さて、ピアノ独奏曲《忘れられたロマンス》ですが、
大きく2つの部分に分かれます
まず、とてもとても、ロマンテックな6/8の部分で
切なさが滲みでていますね。
そして、後半の2/4の部分は、響きのいいアルペジォで、
過去を思い出すような感じです。

この曲、人に聴かせるというより、歳をとって、自分の過去の恋愛を
思い出しながら、想いをこめて弾く曲かもしれません。

ということで、私は、「忘れられた・・・」の意味は、
自分自身の想いのことではないかと
勝手に想像しているのです。
(まあ、ただ、リスト晩年は、どの曲も人に聞かせようと、
あざとく書いていないのですが・・・)

関係ないけど、私も昔「忘れられた詩曲」という曲を作曲したことがあるけど
これは、完全に忘れられましたね ははは

とりあえず、忘れられたロマンス
デジタルピアノですが、ちと想いをこめて弾いてみますか・・・
なんてね。

うーん、でもね
やっぱり家で療養していると、外の空気が吸いたいな。

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アイルランド狂詩曲 第1番 (スタンフォード) [スタンフォード]

いよいよ夏、暑くなってきました。
そんな時は、アイスクリームに熱いコーヒーをかけて食べる。
うーん、仕事を忘れて、のんびりできるひと時です。

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で、今日の音楽日記は、ちょっとだけ涼しくなるかなあ・・・
アイルランドの作曲家 スタンフォードが作曲した
アイルランド狂詩曲 第1番です。

作曲家スタンフォードは1852年生まれのアイルランドの作曲家です。
7つの交響曲、合唱曲、オペラなど約200曲もの作品を作曲しています。
この【アイルランド狂詩曲 第1番】は、
演奏される機会が少ない(ほぼ無い?)管弦楽曲ですが、
知られざる名曲(秘曲)としては、筆頭に上げられるのではないか思うほど、
素晴らしい曲で、二つのアイルランド民謡を用いて作曲されています。

曲は、3/4拍子で印象的なティンパニーのリズムで始まります
(この ラレレ のフレーズは随所に出てくるので覚えておきましょう)
序奏が終わると、ラレレ・ラレレ・ラレレ・・・と印象的な主題が演奏されます。
これは、アイルランド民謡で戦いの歌です。
この主題を基にいろいろ展開され大きく盛り上がった後、
4/4拍子のゆっくりした幻想的な部分に入ります。
この幻想的な経過部分が終わると、
さてさて、ここからが、この曲の最大の、そして最高の聴き所になります。
誰もが知っているアイルランド民謡「ロンドンデリーの歌」が朗々と歌われ、
時には静かに、時には雄大に、変容され、もうそれはそれは泣けます。
この部分が終わると、最初の戦いの歌が戻ってきます。
そして、この戦いの歌と「ロンドンデリーの歌」が重なり、
曲は盛り上がり、雄大にロンドンデリーの歌を演奏した後、
一旦静かになります。
終結部は、さざなみの中をロンドンデリーの歌の変形を管パートが歌い、
急激に盛り上がって、最後は、ラレレの音形をフォルテで3回演奏し、
曲は気持ちよく終わります。

そうなんです。なんで、この曲、無名なんだろう?
いい曲なんです。
ということで、今度演奏(マンドリンオーケストラ編曲版)しますので、
是非 ききに来てください
(と宣伝しておこう)

ちなみに、スタンフォードは、「アイルランド狂詩曲」を全部で6曲作曲しています。
音源もなかなか入手しにくいのですが、
興味のある方は、是非探して、聴いてみてください。どれも聴きやすくいい曲達です。

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