歌劇タンホイザーより行進曲『歌の殿堂をたたえよう』(ワーグナー) [ワーグナー]
本年も《みどりのこびとちゃんの音楽日記》よろしくお願いします。
さて、2013年は、なんといっても、クラシック音楽界では、
ワーグナー生誕200年と、ヴェルディ生誕200年の年でしよう。
(マニアックファンなら、ブリテン生誕100年とか、ルトスワフスキ生誕100年かな)
ということで、今年最初の曲は、ワーグナーの作品です。
ドロドロの「トリスタンとイゾルデより愛の死」も考えたのですが、
まあ、お正月ということで、明るい曲を選んでみました。
今日の音楽日記は、ワーグナー作曲の
歌劇タンホイザーより行進曲『歌の殿堂をたたえよう』
です。
歌劇としてのタンホイザーのあらすじは、
ネットで調べてくださいね。
この有名な行進曲は、第2幕の
歌合戦(そういえば、昨日は紅白歌合戦を家族で見ていましたよ)
で演奏される華やかな行進曲で、もちろん合唱も入ります。
金管のファンファーレで始まり、
細かい弦の動きの後、ゆったりとした旋律が演奏されます。
この旋律は、いいですよ。
そして、リズムに乗って有名な行進曲の主題。
もちろん、合唱の響きも気持ちいいです。
最後は、低音の8分音符の動きに乗って、堂々と旋律が歌われます。
とっても気分が高揚する、わかりやすい名曲だと思います。
この曲、今は亡き母が好きだった曲です。
昔、女学校?時代よく聞いていたとか・・・
そういえば、私の小学校の頃の運動会でも使われていたような気がする。
(今は、使われませんよね)
ワーグナーは歌劇全部を聞くのには、結構、体力?がいるのですが、
ワーグナーの歌劇の中の一曲を楽しむのもいいです。
さて、いつものように今年の目標です。
・ちゃんとこの音楽日記更新します(ハイ、100記事/1年目標)
・今年は、演奏の音源や作曲のアップも少し多くしたいと・・・
・疲れやすくなったので、健康第1
・ちょっと、音楽の勉強をちゃんとやろうかと、準備を・・・
・マンドリンの演奏会をしっかりと
などかな
では、今年もよろしくお願いします。
追記
ということで、今日の音楽日記の
歌劇タンホイザーより行進曲『歌の殿堂をたたえよう』
のマンドリンオーケストラ用の私の編曲で音源を
どうぞ。
この曲、マンドリン合奏だと、
原曲とはイメージがかなり違います。
それに、随分昔の演奏なので、音が悪くて
ちょっと荒い演奏で、ミスもあるのですが、かんべんです。
(カットして、原曲の半分の時間でのバージョンです)
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
歌劇「ローエングリン」より第3幕への前奏曲(ワーグナー) [ワーグナー]
指揮者ムラヴィンスキーなのです。
なぜかというと、
・最近、ムラヴィンスキーのライモンダ組曲の音源を聞いて、おっと思った。
・実家のレコードを処分するにあたって、ムラヴィンスキーのレコードはどうしようかまよっていた
・衝動買いで、7枚組のムラヴィンスキーのCDを買ってしまった。
・よく自分のCD棚をみたら、結構ムラヴィンスキーのCDをもっていた等・・・
ムラヴィンスキーが指揮する音楽は、
どれも、とても意思のはっきりした音楽だ。
どんな曲も、すべて名演とは思わないのだけど、
ツボにはまれば、とてつもない、エネルギーに圧倒される。
私の考えと違う音楽でも、なにをしたいかわかる
こんな指揮者は、やはり、すごいと思うのです。
もちろん、「ルスランとリュドミラ序曲」の有名な名演や
数々のショスタコーヴィチの交響曲
チャイコフスキーの交響曲等のロシア物
は、本当にぐいぐい吸い込まれる演奏です。
でもロシア物以外でも、
モーツァルトもなかなかだし、
シベリウスも、いい意味でおやっと、思う演奏です。
ただワーグナーもなかなかなのです。
今日の音楽日記は、ワーグナー作曲の
歌劇「ローエングリン」から
有名な第3幕への前奏曲です。
(過去、ローエングリンでは、
エルザの大聖堂への入場は書きました⇒こちら)
この曲、三連符の伴奏の中を金管の旋律が、かっこよく
突き進む、あの壮麗で華麗な前奏曲ですね。
もちろん、この曲、歌劇は有名だけど、全曲の中で聴くより、
はるかに、単独で聴く機会の方が多いだろう・
アンコールとしてもいいし、オーケストラの演奏技術を見せるという
意味の音楽としてもいいかもしれません。
でも、音楽もよく出来ていて、中間部のちょっとほっとした所
があるので、前後が引き立ちます。
で、多分、オペラ指揮者だと、
この曲、単独で演奏しても、
そんなに、ぶっ飛ばしたスピードで演奏しないでしょうね。
それより、堂々と、金管を鳴らした方がこの歌劇に合っています。
ただ、単独で演奏する時は、結構速く演奏されがちです。
でも、この三連符の伴奏が、はっきり、乱れない演奏は
なかなかないです。
で、ムラヴィンスキー指揮レニングラードフィルの演奏は、
本当に一糸乱れずに、最後まで演奏しきっています。
全然、ワーグナー的でないけど、これはこれで、
素晴らしいですね。
ちなみに、間違える人いないとおもうけど、
頭の三連符は、金管の旋律と違って、アフタクトの三連符ではなく、
表拍で入ります。ははは、そんなこと、聴けばわかりますよね
この曲も、リストを始め、いろいろな人が、ピアノ用に編曲しているけど、
どれも難しいですね。
まあ、曲が曲だけに、華麗に編曲したいところですから・・・
(でも思ったより、リストは、原曲に忠実です)
で、きっと、次回もムラヴィンスキーが演奏した曲の中からかな・・・
ニュルンベルグのマイスタージンガー第1幕への前奏曲(ワーグナー) [ワーグナー]
今まで、区切りの記事は、何の曲だったか知っていますか?
(まさか、覚えている人いませんよね)
正解は、
第100回・・・25の練習曲(ブルグミュラー)
第200回・・・ニースの思い出(ヨハン・シュトラウス)
第300回・・・エリア(メンデルスゾーン)です。
うーん、全然、統一性がなく、美しくないなあ
ということで、
今日の400回の記事は、
クラッシック音楽の中では、有名な曲
そして、音楽の作曲技法ということでは、
統一性と美しさがある音楽を書いてみよう。
(なんだか、無理矢理こじつけたかなあ・・・)
今日の音楽日記は、管弦楽の曲
ワーグナー作曲の楽劇【ニュルンベルグのマイスタージンガー】
より、第1幕への前奏曲である。
有名な曲だけに、説明は不用かもしれない。
聴いたことのない人は、是非聴いてもらいたい。
最初のハ長調の和音の出だしからして、
壮麗で、堂々たる音楽が、流れる。
そして、美しい旋律は、あるし、
なんといっても、バロック風ではない対位法の管弦楽の技法が、
聴く者を惹きつける。
この曲、私が、高校時代には、クラッシックのFM放送の番組で、
いつもかかっていた記憶がある。
昔は、今より、もっと人気のあった曲かも知れない。
それに、オーケストラの演奏会のアンコールでも、この曲
くやっていたような気がする。
ベームやカラヤン全盛時代の昔の話だ。
でも、今でも人気ありますよね
さて、私が、高校時代から、作曲のまねごとを始めたのは、
ひょとしたら、この曲のスコアを買ったからかも知れない。
この前奏曲、10分程度の曲だが、
後半の再現部の部分
第1主題と第2主題と第3主題が、ものの見事に、重なって、
同時に演奏され、それが、すばらしく響く。
まあ、頭で考えた音楽との批評もあるかも知れないが、
高校時代に、最初にスコアを見ながらこの曲を聴いた時に、感動した。
そして、自分でも、書けるかなあ・・・と無謀なことを考えて、
当時、遊びで、2つの主題や3つの主題が重なるピアノ曲を
作曲(まねごとです)したりしたものだ。
現在でも、マンドリン合奏になにかを編曲する時、
時々、なにかの曲を重ねる癖?があるのは、そのせいです。
(す、すいません、わかる人は、関係者だけですね(笑))
あと、この曲は、
グレン・グールドの編曲(多重録音)や
コチシュの編曲などで、ピアノ音楽としても聴ける。
うーん、旋律線は、はっきりするけど、
この曲は、やっぱり管弦楽かな・・・
この楽劇の全曲は、見たことがないので、
いつか、是非見てみたいと思っている。
この曲は、ドイツのナチス時代に、
士気高揚の為に、利用されたとも言われている。
うーん、音楽と政治は、切り離したいなあ・・・
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さてさて、今回の記事が、400記事の区切りである。
まあ、我ながらよくこんなクラッシック音楽の
雑な感想やら解説みたいな文章を400回も書いているなあ、
とも思っているが、
それにもまして、読んでもらえる読者がいるというのは、
うれしいものである。(感謝です。ハイ)
これから、どういう方向性?で、このブログを
書いていこうかなあ・・・
クラッシック音楽以外も書こうかなあ・・・
本とか、映画とかの感想も書こうかなあ・・・
人生とか自分の考えとか書こうかなあ・・・
政治経済分野の話題も書こうかなあ・・・えっ
などなど、思っては見たものの、
うーん、難しいなあ、
まあ、クラッシック音楽はクラッシック音楽ということで、
(なんのこっちゃ)
いろいろ考えたけど、
相変わらず、クラッシック音楽のことだけ書いていきます。
これからも、よろしくお願いします。
歌劇【ローエングリン】より エルザの大聖堂への入場(ワーグナー) [ワーグナー]
さて、今週の土曜日は、私が出演するマンドリンの演奏会だ。
お暇な人は、ぜひ、文京シビックホールへ足を運んでくださいね。
(決して、損はさせません(本当か?) あっ、音楽以外でも楽しめますよ)
ということで、今日の音楽日記は、その演奏会で演奏する一曲を紹介しよう。
ワーグナー作曲の
歌劇【ローエングリン】より エルザの大聖堂への入場 である。
残念ながら、オペラをあまり聴かない私としては、
ワーグナーの曲を全曲聴く(見る)という体験は、極めてすくない。
だいたい、楽劇と歌劇の違いもよくわからない(す、すいません。)
ただ、今回、演奏会でこの曲を演奏するので、【ローエングリン】は全曲見て聞いた。
しかし、まあ、歌劇の全曲の感想は、また別の機会に書くとして、
【エルザの大聖堂への入場】の音楽である。
この曲、とても静かにはじまり、エルザの心をとてもよく表現している曲だ。
ここで、この音楽日記を読んでいる人だけに、特別に、
土曜日の演奏会のプログラムの為に、私が書いた文章を公開しよう。
(いいのかなあ、公開して・・・(笑)・・・まあいいか)
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ワーグナーは、幻想的な楽劇や歌劇を数多く作曲しています。
この歌劇も、白鳥に乗った騎士が登場する、幻想あふれる歌劇です。
この【エルザの大聖堂への入場】の曲は、
結婚式のためにエルザが、大聖堂へ歩いていく場面で演奏され、
静かに始まり、荘厳で清らかな音楽で、盛り上がっていきます。
この曲、管弦楽での演奏よりも、吹奏楽に編曲された演奏の方が有名でしょう。
ワーグナー独特の息の長い旋律と音色の厚みが、吹奏楽に合っているのかもしれません。
さて、マンドリン合奏では、どうでしょう?
管弦楽や吹奏楽と、また違った、繊細な音色でエルザの心が表現できると思います。
乞うご期待。
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ワーグナーの曲は、その魅力にはまると、確かにその絶妙な和声と旋律と限りない歌で、
人々を魅了する。
なんでだろう?
よくわからないが、マンドリンで演奏していても、
時々、どこか別の世界に行ってしまう感覚になる。
そんな音楽だ。
難しいのか、単純なのか、よくわからないが、引き込まれていく・・・
まあ、本当は、ライトモチーフとか、この旋律は、これを表しているとか、
勉強すれば、もっと、もっとおもしろい音楽とは思うが、
そうでなくとも、聴いて、楽しめる。
ワーグナーの音楽には、なにか特別なものがある気がするのですが・・・
しかし、この【エルザの大聖堂への入場】は、一曲だけとりだして、演奏されると、
最後は、堂々と終わるのだけど、
全曲の中では、途中でじゃまされるのですね。
でもいい曲です。
とりとめない、音楽日記になってしまった。
まあ、暇な人は、是非、演奏会に来てくださいな。
次回の音楽日記は、演奏会が終わってからです。ハイ
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら