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序曲 静かな海と楽しい航海(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

本当に久しぶりの音楽日記です。
皆様、お久しぶりです。
久しぶりに何の曲を書こうかなあ・・・

4月から会社の部署が変わって、
会議と打ち合わせが多くなりました。
会議室に閉じこもっていると、
自然の景色が恋しくなります。

ということで、せめて、
音楽では、どこかに行きたいなあ。

ということで、
今日の音楽日記は、メンデルスゾーンが作曲した
10分程度の管弦楽曲。
『序曲 静かな海と楽しい航海』です。

この曲、ゲーテの詩に基づいているのだけど、
曲がもう、詩、そのままですね

最初は、海の静けさ。
ここは、弦楽器の静かな音楽です。

で、風が吹いて、楽しい航海の始まり。
この部分、とてもとてもいいですよ。
弦楽器の8分音符の走句が気分いい
さわやかに、楽しさ満載の船出と航海ですね。

で、この曲のいいところは、普通こういう曲だと、
嵐の場面とか、航海の苦労とかの場面が、中間部で
出てくるのがお約束なのだけど、
そんな部分は、全くなくて、
幸せなまま、陸地が見えて、目的地に到着するのです(笑)

最後のファンファーレがまた、ちょっと恥ずかしいほど
すがすがしい。
最後が、静かに終わるのも落ち着きます。

疲れている時には、丁度いい心地よい曲です。

うーん、こんな船旅してみたいけど、クルーズ旅行は高そうだ。

しかしですねえ、こんな幸せな曲を作曲した時は、
メンデルスゾーンは、19歳
うーん、天才だな。
(ちなみに、有名な 真夏の夜の夢の序曲は、17歳の作曲!!!)

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うーん、東京湾の写真では、まったくイメージがわかない・・・



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無言歌作品19-1【甘い思い出】(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

さて、ちょっと遅くなったけど、
先週は、バレンタインデー。
今年、もらったチョコを少し紹介しよう。

普通のチョコレート(マトリューシカがかわいい)
チョコだよ.jpg

ピアノ型(中にさらにピアノチョコが入っている)
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ギター型
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うーん、若いころは、もっともっとたくさんもらえたのになあ・・・
ちなみに、私、チョコレート大好き人間ですね。
お酒のつまみに、アーモンドチョコレートはかかせません(笑)
でも、あんまり甘くないチョコが好きですね。

ということで、
今日の音楽日記は、メンデルスゾーン作曲の無言歌より
【甘い思い出】です。

メンデルスゾーンのピアノ曲というと、小品の曲集である
無言歌集が有名ですよね。
この無言歌集は、曲想が、とてもわかりやすく、
歌うような曲ばかりです。
いままでにも、無言歌集からは、
【デュエット】⇒過去記事はこちら
【春の歌】⇒過去記事はこちら
を書いてきた。

で、【甘い思い出】ですが、無言歌集の第1集の第1曲です。
但し、題名は、メンデルスゾーンがつけたものではありません。

曲は、右手で、単音の旋律が流れるように歌われ、
中声部は、両手で、きれいな16分音符のアルペジォの伴奏。
そして、左手で、ベース音の進行。
という形が、ずっと、続きます。

劇的ではなく、技巧をみせつける訳でもなく、
淡々と、歌う中に、情感がこもったいい曲です。
なにげにベース進行もいいです。
でもですね、題名の【甘い思い出】にまどわされて、
べとべとに甘く弾くのは、私の趣味にあいません。

甘い思い出 は、あくまで 思い出 なのです(なんのこっちゃ・・・)

カナダのピアニストのグレン・グールドがこの曲を
弾いている。
弾き方が、まったく、【甘い思い出】みたくないのですが、
これはこれで、私は、いい感じだと思いますね。
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ピアノ協奏曲 第1番(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

今日の音楽日記は、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番です。
しかし、このピアノ協奏曲、
あんまり、人気がないような気がする。
メンデルスゾーンの協奏曲と言えば、
思い浮かべるのは、絶対にヴァイオリン協奏曲だし、
同世代のショパン、シューマン、リストのピアノ協奏曲は、
それこそ、名曲として、よく演奏されるのに、なんでだろうなあ・・・

このピアノ協奏曲は、
1831年の作曲で、ショパンのピアノ協奏曲と同じぐらいの作曲ですね。
曲の長さは、約20分で、聴きやすい長さです。
全3楽章からなるけど、続けて演奏されます。

第1楽章
序奏の後、リストのピアノ協奏曲みたいに、
チャン、チャーン、ダダダダダダ・・・
と始まるのだけど(笑)
やっぱり、メンデルスゾーンなので、ちょっと上品です。
ピアノが結構活躍して、第2主題もわかりやすく
とっても聞きやすい。
結構、指が回らないと、この上品さは、表現できないかも・・・

第2楽章
第1楽章と続けて演奏されるのだけど、
ファンファーレ?で、接続されるのは、珍しいかもしれません
とっても優雅な楽章です。

第3楽章
これまた、ファンファーレ風な接続です。
楽しいロンド楽章です。
飛び跳ねるような楽しい楽章ですが、
リズム感があるオケとピアニストだと、気持いいですね。

さて、この曲、ロマン派のピアノ協奏曲というより、
ショパン、リスト、シューマンと比べて
私は、モーツァルトやベートーベン風かなあ、と思う所が結構あります。
どこまでも、わかりやすく、優雅で、明るく、
それが特徴ですね。
結構、ピアノが活躍するのに、技巧的には聞こえません
また、悲壮感はまったくと言っていいほどありません。
それが、この曲のいいとこでもあるのですが、
それが、いまいち人気がでない理由かもしれません。

とにかく、音楽をちょっと楽しく聞きたいという時には、
メンデルスゾーンのピアノ協奏曲は、お勧めですね。

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フィンガルの洞窟 序曲(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

パソコンで、いろいろな所の世界の風景を観るのは楽しいものです。
(もちろん、本当に行って見ないとわからないのですが・・・)

先日、ひょんなことから、インナー・ヘブリディーズ諸島のスタファ島の
いろいろな写真が載ったページを見た。
これが、結構、壮観で、
専門的には、六角柱状の柱状節理というそうなのだが、
まるで、人口的に作られた岩のような感じの島で、
またそこにある洞窟が、結構、神秘的です。

なんて、見ていたら、これ『フィンガロの洞窟』だったのですね。

ということで、今日の音楽日記は、メンデルスゾーンが作曲した
管弦楽のための曲 序曲『フィンガロの洞窟』です。

この曲、有名ですよね。
ワーグナーが、この曲を聞いて、メンデルスゾーンを「一流の風景画家」と
言ったとか・・・

10分程度の曲ですが、確かに、そう言われれば、
海の風景と神秘的な風景のイメージが思い浮かぶ。

また、無理に標題を意識しなくても、
曲の展開や、旋律の自然さで、気持よく聴けるロマン派の一品だと思う。
この曲の歌うような旋律、いい気分になりませんか?
ファンファーレ的な部分も曲のイメージをくずさない
曲の最後が、盛り上がってから、静かに終わるのも いい感じです。
さすがメンデルスゾーンです。

ちなみに私、鍾乳洞とか、洞窟とか、結構好きです。
日本の鍾乳洞には、旅行先でそこにあれば、行っています。
でも、世界にはもっともっとすごいのがいっぱいありますね
洞窟探検も いつかしてみたいなあ。
なんて思っているけど、
パソコンやテレビで見て、いいなあ と思っています。

最近、すごいと思ったのが、テレビで見た、メキシコの水晶洞窟。
これは、すごい。
まるで、ファンタジーの世界です。

ははは、最後は、メンデルスゾーンと関係なくなってしまった・・・

では

えっーとですね。もうすぐ700記事なのです。
700記事になったら、ちょっとしたお知らせをしようかと・・・・

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歌の翼に(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

今年最後の音楽日記です。

さて、今日は、本文に入る前に、
今年の【みどりのこびとちゃんの音楽日記】をちょっとだけ回想してみよう。
(昨年も同じことやってますね)

今年の音楽日記は、メンデルスゾーン作曲のピアノ三重奏曲 第2番で始まりました。
(メンデルスゾーンは、今年、生誕200年でした。第1番も第2番もいい曲です)

その後、作曲家では、
・ブラームスシリーズ(声楽曲や室内楽やピアノ曲など 一気に8曲! うーん、充実していたな)
・シューマンシリーズ(交響曲から合唱曲まで、一気に10曲! うーん、これも充実していたな)
なんかを書いてみたり、

そして、ジャンル別だと、あいかわらず、
 ・ピアノ協奏曲シリーズ(以前も書いたけど、今回は4曲)
 ・ヴァイオリン協奏曲シリーズ(いろいろ4曲ですね)
を書いてみたり、

このブログの中心のピアノ曲では、
 ・ショパンの即興曲を3曲まとめて・・・
 ・ベートーベンのピアノソナタを3曲まとめて・・・
 ・ちょっとマニアにはたまらない、タールベルクやブリューメンフィールドやリャプノフ・・・
等々と、あいかわらず、支離滅裂な選曲をしています。

ちょっと変わった選曲では
 ・ブリューメンフィールドのピアノ練習曲【Sur mer】 作品14(まさしくピアノ音楽)
 ・ラフのピアノと管弦楽の為の【春への頌歌】(この雰囲気最高です)
 ・フランセのオーボエと管弦楽の為の【花時計】(洒落た音楽です)
等々と、マイナーな曲も書いたし

音楽ではなく、別の意味で、今年の記事で、気に入っているのは
 ・ハイドンの【びっくり交響曲】の記事(クイズ形式がなかなかいいかな)
 ・シューベルの【交響曲グレート】の記事(ははは、こういう書き出し好きなのです(笑))
 ・エルガーの【威風堂々第2番】の記事(こういう書き出しも好き)
等々と、何かいているかわからんし(笑)

で、今年の収穫は、よくピアノを含む室内楽を聴くようになったことかもしれない。
 ・シューマン作曲の【ピアノ四重奏曲】(これ、思っていたより全然いいです)
 ・ブラームス作曲の【ヴァイオリンソナタ第1番】(この旋律は、やっぱり一級品)
うーん、結局 ロマン派の音楽か(笑)

ははは、今年もいろいろ書いてきました。
ちょっと読み返してみると、
今年の前半は、すごく充実していたけど、
後半は、個人的にいろいろ忙しかったこともあって、
ちょっと、更新も少なく、内容も落ちてきたかなと・・・
まあ、でも、今年も、いろいろ聴いて、
ジャンルが、広がった年だったような気がする。
それは、それでよしとしよう。


今年の回想は、このくらいにして、
今年最後の音楽日記を書こう。

今年最後の音楽日記は、やはり、
今年、生誕200年のメンデルスゾーンの曲で、締めくくろう。
今日の音楽日記は、メンデルスゾーンの声楽曲【歌の翼に】です。

この曲、メンデルスゾーンの中では、有名ですよね。
もちろん、原曲は、声楽曲だけど、
ヴァイオリンだったり、フルートだったり、ピアノ独奏曲だったり、いろいろな編曲で聴ける。
(チェロの編曲もなかなか いいです)
歌詞の内容は、ネットで調べてもらえば、すぐわかるから割愛するけど、
歌詞がなくとも、この旋律は、すばらしい。

ピアノの分散和音の上に、歌われる旋律は、
上品な中にも、深い情熱をたたえている。
小品だけど、やはり名曲だろう。

歌詞の中に、ガンジス川が出てくる。
(憧れの場所としての例えらしいけど・・・)
この曲とは、関係ないけど、ガンジス川は広くて、流れがすごくゆっくりしているらしい。
この川のように、人生、ゆっくりと、のんびりと生きたいですね。
(これ、最近読んだ本に書いてありました。うーん、そうなりたいです ハイ)

さてさて、今年一年間、
このブログを読んでくださった皆様、ありがとうございました。
また、コメントをくださる皆様、ありがとうございました。
来年も、自分の言葉で、
いろいろなジャンルのクラシック音楽を書いていきたいと思います。

さてさて、来年は、ショパンとシューマンの年かあ・・・

皆様、良いお年を。

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厳格なる変奏曲(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

もうすぐ、クリスマスなのに、
ちょっとこの時期の雰囲気には、まったく合わない曲だなあ(笑)

今日は、メンデルスゾーンのピアノ曲の名曲を書いてみよう。
そして、ピアノ曲としては、私は、一級品と思うけど、
一般的なメンデルスゾーンのイメージとは、結構違う曲かもしれない。

今日の音楽日記は、メンデルスゾーンが、
【厳格なる変奏曲】です。

メンデルスゾーンのイメージは、一般的には、どうだろうか?

お金持ちで裕福。
音楽も、ヴァイオリン協奏曲に代表されるように、
幸せな流れるような音楽。
そして、無言歌に代表されるようなサロン的な雰囲気

いやいや、もちろん
バッハの曲の再演などという、立派な功績もある

この【厳格なる変奏曲】は、どちらかというと、
ベートーベンのような強固な意志と構成。
そして、ピアノの技巧的な扱い。
襟を正した音楽だと思う。

この曲、主題と18の変奏、そして、終曲からなるのですが、
結構、特徴的なのが、主題だと思います。
この主題は、4声の対位法で書かれていて、その和声進行は、
変化に富んでいて、また、緊張感あふれている。

そして、変奏だけど、最初に聴いた時は、まとまりのない感じかなあ・・・
なんて思ったけど、聞き込むと、一つ一つの変奏が、
とても音楽性があるなあと感じるから不思議だ。
(第5変奏、第10変奏、第14変奏の区切りの変奏をちゃんと聴くと聴きやすい)

この曲、華麗に弾くピアニストもいるけど、
私は、ちょっと遅めに、堂々と弾いて欲しい曲だ。

メンデルスゾーンは、ピアノ曲の他にオルガン曲も結構作曲しているみたいだ。
きっと、なかなか、聴きごたえのある曲がそろっているのかもしれない。

次は、クリスマスの雰囲気の曲かな



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ピアノ三重奏曲 第1番 (メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

やっぱり、第2番を書いたら、第1番を書かないといけないよなあ・・・
(そうか?)
まあ、メンデルスゾーンのピアノ三重奏というと、
普通は、第1番をさすみたいだし・・・

ということで、今日の音楽日記は、
今年、生誕200年のメンデルスゾーンの作品
前回に続いて、メンデルスゾーンの室内楽、
【ピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調】です。

第2番がすごく気に入ったので、
ネットのナクソスでは、聴いたのだけど、
いろいろな演奏が聴きたくなって、CDも買ってしまった。
(なぜか、買ったのは、くせのある、ライブ録音の
 マフチン、ペレゾフスキー、クニャーゼフの演奏ですね
 この演奏、くっきりはっきり、テンポも速め、情熱的な演奏です
 好き嫌いは、ありそう・・・私は、好きだけど)

まあ、それに一番のピアノ三重奏曲も入っていたのだけど、

やはり、メンデルスゾーンの室内楽の中でも、
人気のある曲だけのことはある
いい曲です。(すいません、私、知りませんでした。)

シューマンは、この曲を聴いて、ベタぼめだったらしい。
そう、一回聴いて、これは魅力的な音楽だと思う。
そこが、すばらしい。

第1楽章のドラマティックな始まり、からロマンあふれる音楽の流れ
第2楽章の「無言歌」のようなメロディ
第3楽章の跳ね回るメンデルスゾーンらしいスケルツォ
第4楽章は、シューマンが好きそうな、リズムの第1主題と、流れるような第2主題。
この主題が、3つの楽器で、歌われ、時には高揚し、とても心地よい音楽を作っている。
そして、華やかに終わる。
うーん、この終楽章、リズムが、ちょっとしつこいけど、
なかなか好きな音楽だなあ

この曲、メンデルスゾーンの最良の面がでている曲かもしれない。

そう、この曲、一回聴いただけで、とりこになるなにかを持っている曲だ。
音楽的には、斬新な着想は、ないかもしれない。
でも、こんな音楽が書けるのは、いいなあ。

メンデルスゾーンの作品をちょっと見直している(す、すいません)
今日このごろの、みどりのこびとちゃんでした。

メンデルスゾーンには、若いころに書いた、
もう一曲、作品番号なしのピアノ三重奏曲があるらしい。
おっと、探して聴いてみようかなあ・・・

さて、次回は、今年記念の作曲家シリーズ第2弾です。
誰かな
(えっ、これってシリーズだったの?)

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ピアノ三重奏曲 第2番(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

あけましておめでとうございます。
今年も、『みどりのこびとちゃんのクラシック音楽日記』
よろしくお願いします。

今年も、書きたい曲を勝手に書いていくつもりです(笑)
まあ、今年は、
シリーズ物で統一を図ろうとか、
室内楽と声楽を増やしていこうとか、
やっぱり、ピアノ曲中心でいこうとか、
いろいろ考えてはいるのですが、
多分、また適当になるんだろうなあ・・・

さて、今年、最初の曲です。
今年は、
ハイドン(没後200年)とメンデルスゾーン(生誕200年)
年だそうだ。
(アルベニスも没後100年だし、ヴィラ=ロボスも没後50年 なんなんだけど・・・)

ということで、昨年から、書こう書こうと思っていた、
メンデルスゾーンの曲を書いてみよう。

ちょっと前(もちろん昨年です)だけど、朝のBSで、室内楽の演奏をやっていた。
朝、会社に行く前に、よくこの番組を見るのだけど、
そんな中、ちょっと聴いて、すごく気に入った曲があったのです。

それが、メンデルスゾーン作曲のピアノ三重奏曲第2番です。
私は、メンデルスゾーンの室内楽をすべて聴いているわけではない。
聴いていたものも、メンデルスゾーンの室内楽は、
いままで、なんとなくしか聴いていなかったし、
メンデルスゾーンのイメージから、
まあ、サロン風の聞きやすい音楽程度にしか、思っていなかったのです。
(どうしても、メンデルスゾーンというと、あのヴァイオリン協奏曲のイメージが・・・)

でも、室内楽というのは、歳をとると、聴き方が変わるもんで、
メンデルスゾーンの室内楽は、サロン風の曲ではなく
なかなか、音楽の楽しみを与えてくれるし、
情熱的で、すばらしい音楽と思えるようになったのです。

メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲は、2曲あり、第1番の方が、有名らしい。
(す、すいません、一番も、先日初めて聴きました。うん、これもいいです)
この第2番は、渋い音楽との評論もあるけど、
私には、渋くは感じられない。
音楽の喜びと演奏する楽しみを思う存分、
発散している、ロマン派の音楽だと思うし、
渋いというより、情熱的な音楽とも思う。

第1楽章・・・渋いだけでなく、とても情熱的だと思うのだけどなあ、。
       ピアノの動きは、なかなか、激しい。
第2楽章・・・速度は、ちょっと速いけど、美しいだけでなく、とても深い情感もある。
       こういう音楽、実は、好きです
第3楽章・・・細かい動きのスケルツォです。なかなか、かっこいい
       合わせるのは、難しそう
第4楽章・・・この楽章が、一番気に入りました。室内楽は、こうでなくっちやあ
       主題と、コラールの組み合わせが、すばらしい。
       とても、力強い楽章です。

こういう曲と、出会える喜びが時々あるから、音楽は、いいなあ・・・

しかし、室内楽というのは、なかなか深い味わいがあるもんです

さて、今年の抱負です。
・このブログをちゃんと書くこと。(ピアノ曲・室内楽・声楽曲もバランスよく聴くぞ)
・ピアノの練習を真面目に。(昨年は、あまりさわってない(涙))
・マンドリンオケの演奏会。(毎年、大変ははは)
・趣味の作曲もちょっとやろうかと(これはあくまで趣味です。ブログにのせるか?)
・ちょっとだけ、仕事もちゃんとやります。(これも言っておかなくては・・・)
・でもやっぱり、健康第一(普通だなあ・・)

ははは、なんだかなあ・・・

とにかく、皆様、今年もよろしくお願いします。

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変奏曲 変ロ長調 作品83、83a(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

さてさて、今日で、メンデルスゾーン特集?は、一旦終わりにしよう。
本当は、最後に、メンデルスゾーンの若き日の傑作と私は、思っている
弦楽の為の交響曲から一曲、書こうと思っていたが、
リクエストがあったのなら、
やはり、それを書かなくては、・・・(笑)

ということで、今日の音楽日記は、メンデルスゾーンのピアノ曲
【変奏曲 変ロ長調 作品83、83a】です。

えっ、なんで、作品番号が、83 と 83a なの?
って、思わないでくださいね。
作品83 はピアノ独奏用
作品83aはピアノ連弾用
です。
(と言っても、これから書くのですが、同じ主題だけど、変奏は、違います。)

実は、この曲、譜面も持っているし、聴いたこともあったと思うのですが、
今日の音楽日記の為に、何回か聴いてみたら、
うーん、なかなか いい曲でした。

さて、まずは、作品83のピアノ独奏用の曲です。

主題は、アンダンテで、
とても美しい、賛美歌風のいかにも、メンデルスゾーンの主題だ。
そして、5つの変奏が続く
第1変奏・・・カンタービレ
       実は、この中声部の旋律は、右手だったり左手だったりで、演奏するのです
第2変奏・・・対位法的に美しい変奏
第3変奏・・・左手オクターブの活発な変奏
第4変奏・・・低音のリズムが、特徴的
第5変奏・・・ピアニシモで始まり、ちょっと神秘的な美しさ
アレグロ・アッサイ・ヴィヴァーチェ・・・とても気持ちのいい、歌う終曲。
                    最後のピアノのアルペジォ・・・いいなあ

このピアノ独奏用の【変奏曲 変ロ長調 作品83】も、いいのですが、
同じ主題を用いた、ピアノ連弾用の【変奏曲 変ロ長調 作品83a】は、
変奏も8つになり、そして、連弾の響きも豊かで、さらにすばらしい。

ピアノ連弾用の【変奏曲 変ロ長調 作品83a】は、
主題の賛美歌風のアンダンテは、独奏用と、ほとんど同じだ。
そして、第1変奏も、ほぼ同じ
しかし、第2変奏から第5変奏が異なる
第2変奏の飛び跳ねるような元気さ
第3変奏は、旋律が歌われるバックで、音が小川のように流れる
第4変奏は、さらに、音がキラキラして、美しい流れだ。
第5変奏は、リズムとアクセントが特徴的
第6変奏は、独奏用の第4変奏とほぼ同じ
第7変奏は、独奏用の第2変奏とほぼ同じ
第8変奏は、とても響きが豊かなピアノ音楽だ。
終曲は、独奏用と同じだが、響きが豊かになった分、開放感がさらに膨らむ
(この部分は、結構幸せな気分になりますね)

このピアノの為の変奏曲は、ロマン派にありがちな、派手な変奏曲とは、違う。
上品な音楽の楽しみを与えてくれる音楽だと思う。

メンデルスゾーンの曲の中には、どれも、
バロック、古典派、ロマン派の音楽が、均整のとれた美しさの中で、調和している。
こんな音楽もいい。

さてさて、メンテルスゾーンは、ひとまずお休みだ。
次回は、全く違うタイプのロマン派のピアノ音楽かな・・・

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無言歌 作品62-6 【春の歌】(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

さて、メンデルゾーンというと、どうしても、
教会音楽・宗教音楽などの分野に傑作が多いと書かれているし、
交響曲や、他の曲にも、キリスト教からの影響がある曲が、少なくない。
それらは、とても、美しかったり、心を静めてくれたり、
神への讃歌だったりするのだけれども、
キリスト教のことがあまりわかっていない私としては、
本当になんとなくですが、こういう音楽を聴いて、
感想をブログに書くのは、気がひけてしまう。
うーん、それは、ひょっとしたら、このような音楽の背景もわからずに、
ブログに書くのが、ちょっとだけ、不安なのかも知れない。
(とか、まじめに書いてるけど、今までエリアとか、書いてるけど(笑))

ということで、今回は、そんなことは、気にしないで書ける曲だ。
メンデルスゾーンの一番有名な曲は、なんだろう?
【ヴァイオリン協奏曲】【結婚行進曲】【交響曲イタリア】・・・かな?
そして、メンデルスゾーンのピアノ曲で一番有名な曲というと、
もう、この曲だろう。

今日の音楽日記は、
無言歌 作品62-6 通称【春の歌】です。

さて、この曲、ピアノ曲だけど、
他の楽器での編曲も多い。
まあ、それだけ名曲ということかもしれないが、
確かに、最初に現れる優雅な旋律は、春をイメージさせるにふさわしい、
陽気で、気分が軽やかになる旋律だ。
この曲、単純なだけに、表情付けは、ちょっと難しいかな
春の歌のように、歌うには、結構、難しい。

さて、ピアノを弾かない人は、この曲を聴いて、どんな譜面を想像するだろう?

多分、左手が、低音を弾いた後、和音をアルペジォで、
チャララン・チャラランと弾いて、
右手は、優雅に旋律を弾いている
という風に、感じるかも知れない。

でも本当は、最初のチャラランは、右手で弾いているのです。
そう、右手は、優雅な旋律をスラーで弾きながら、
チャララン(笑)も、正確に弾かなくてはならない。

この曲のイメージから考えて、
ぎこちなく弾くのは、問題外。
なにくわぬ顔をして、旋律を優雅に軽やかに弾く。
これが出来て、この曲は、いきる。
(あっ、でもそんなに難しくは、ないけど、右手が単音だったら、どんなに楽か(笑))

この曲達は、、リストやショパンの小品とは、別の意味で、
ロマン派のひとつに位置づけられると思う。
(うまく言えないけど、メンデルスゾーンの家庭での日曜音楽会の音楽のイメージかな)

【春の歌】を含む、作品62の無言歌は、クララ・シューマンに捧げられている。
まあ、クララさんだったら、技術的には、楽勝ですね・・・

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協奏的変奏曲 ニ長調 作品17(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

本当はですね、そろそろこの辺で、
ピアノの小品で、有名曲を書く順番なのですよ(笑)
ということで、メンデルスゾーンの「春の歌」の感想を書く予定だったのですが・・・

最近、私には、珍しく、メンデルスゾーンの曲をいろいろ聴いていまして、
まあ、宗教的な曲も、もちろんいいのですが、
弦楽の為の交響曲とか、八重奏曲とか、おもいっきり、聴いていたのです。
まあ、室内楽も数多く作曲しているで、
チェロの為の曲を聴いてみたら、
2曲のチェロ・ソナタは、すごくいい。
メンデルスゾーンの旋律は、チェロにとても合っているのではないか
と思ったしだいです。

ということで、ピアノの小品をやめて、
今日の音楽日記は、先日、初めて聴いたメンデルスゾーンの作品
を書いてみよう。
1829年作曲のチェロとピアノの為の曲
【協奏的変奏曲】である。

メンデルスゾーンの旋律は、とてもチェロという楽器に合っている。
そうこの曲の出だしの主題の部分を聴いても、
音楽が自然で、いつまでも聴いていたい気分になる音楽だ。

曲は、主題と8つの変奏からなる。
テーマは、落ち着いた素直な主題だ。
第1変奏は、チェロが朗々と歌われ
第2変奏は、逆に、ピアノの細かい動きが特徴的だ。
第3変奏は、元気で明るく
第4変奏は、活発な、チェロとピアノの対話だ。
第5変奏は、ピッチカートが印象的
第6変奏は、ピアノが、やさしく旋律を歌う
第7変奏は、激しい、チェロだ。それによりそうピアノも激しい。
第8変奏は、主題がもどり、素直な音楽が続き
      最後は、チェロとピアノの細かい動き、印象的なピッチカート
      などがあり、あっさりと終わる。

この曲、10分弱の曲で、変奏形式なので、聴きやすい。
しかし、チェロの曲というより、
名前が【協奏的変奏曲】というだけあって、
ピアノも活躍し、
ピアノとチェロは、同等の音楽的な扱いの曲だ。
その辺が、チェロの曲としてちょっと無名なのかもしれない。

メンデルスゾーンの曲の中では、
宗教的な色はないし、
美しい旋律という訳ではない。
でも、ピアノとチェロの音色がなんともいえないイメージをかもしだす曲です。

いやいや、まだまだ、聴いたことのないい曲で、
いい曲は、星の数ほどあるんだろうなあ・・・

さてさて、次回は、「春の歌」です(笑)


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幻想曲 嬰ヘ短調【スコットランド・ソナタ】(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

さて、メンデルスゾーンのピアノ曲です。
メンデルスゾーンのピアノ曲というと、無言歌が、あまりに有名で、
甘く、女性的で、
どうしても、平穏で、歌曲風又は、明快なピアノ曲というイメージが強いかもしれない。
しかし、そんな中、【厳格なる変奏曲】のような、
立派な構成と、強い意志を感じさせるピアノ作品もある。

今日の音楽日記は、そんなには、有名ではないが、
(でも、この曲、メンデルスゾーンのお姉さんは、よく弾いていたという話がある)
私は、最近聴いたメンデルスゾーンのピアノ曲の中では、
特に聴きごたえのあったとして、推薦したい曲
幻想曲 嬰ヘ短調【スコットランド・ソナタ】です。

メンデルスゾーンは、何回もイギリスに行っており、
イギリスやスコットランドのイメージを曲の中に入れている。
スコットランド・ソナタと名付けられた、この曲はどうだろう?

この曲は、最初「ソナタ・エコセイズ」という名で書かれ、
5年間にわたり、改作され、
結局、3楽章からなる、幻想曲 嬰ヘ短調【スコットランド・ソナタ】
になったらしい。

第1楽章を聴いてみよう。
曲は、32分音符の分散和音で始まる。
この部分は、幻想的だ。
そして、アンダンテで出てくる旋律は、どこか親しみやすい。
そして、曲は、古典派のピアノソナタにロマン的な心を入れたような、
幻想的だが、しっかりとした意志の有る音楽だ。
そして、ピアノの書法も、すばらしく、ピアノが響く。
最後に、単音で、主題が出て、ピアニシモで終わる部分もとても印象的だ。

第2楽章は、スケルツォだ。
短い楽章だが、前後の楽章から考えると、
この曲の雰囲気は、ぴったりだ。

第3楽章は、ピアノの速い動きで始まる。
古典ピアノソナタの王道を行くような楽章だが、
この古典的な中にある、ロマン的な響きが、
これみよがしに出てこない。これが品格を保っている
とても、ピアニスティックな楽章だ。

この曲を聴くと、誰もか、ベートーベンのピアノソナタを思い浮かぶと思う。
特に月光ソナタは、真っ先に思い浮かぶだろう。

ベートーベンの月光ソナタの有名さに比べると、
この曲の無名さは、ちょっとだけ悲しい。

確かに、メンデルスゾーンが生きた時代は、ショパンやリストと同時代
で、ロマン派全盛だ。
しかし、古典派の作風を自分自身の中で、さらに発展させて、
その中で、旋律の美しさやロマンも目指したメンデルスゾーンは、
もっともっと、聴かれてもいいかも知れない。

でもですね、こんなこと言っているけど、
かくいう私も、シューベルトやメンデルスゾーンは、
最近、やっと、聴くようになってきた作曲家の一人なのです。ハイ

さて、次回もメンデルスゾーンを書こうかな・・・

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6つのプレリュードとフーガ(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

フーガシリーズ第5弾である。
さてさて、そろそろ、ロマン派のピアノ作曲家のフーガを何曲か書いてみよう。
まず、今日の音楽日記は、メンデルスゾーン作曲の
【6つのプレリュードとフーガ】である。

メンデルスゾーンのピアノ曲と言えば、どうしても無言歌のイメージだ。
「美しい旋律」「穏やかなイメージ」「さわやか」「素直」・・・
こんなイメージがどうしてもある。
それに、私なんぞは、学校で、
「メンデルスゾーンは、銀行家の家に生まれ、何不自由なく育った・・・」
なんて、教えられたもんだから、
大作曲家というイメージではなく、普通の音楽家なんだなあと思っていた
(す、すいません。当時は、大作曲家は、不幸というイメージがあったので、・・・)

しかし、そんな風に思っている人がいたら、今日の曲は、是非聴いてもらいたい。
バッハの形式と精神を受け継ぎながら、ロマン派の歌と情熱を重ねた
すばらしい曲が、ピアノ曲【6つのプレリュードとフーガ】である。

この曲集、プレリュードとフーガは、別の時期に書かれたらしい。
「プレリュード」にせよ「フーガ」にせよ、
どの曲も特徴があり、
実に堂々たるピアノ曲でありながら、美しさと気品もあり、
また、それが、こけおどしでなく、自然な所が、すばらしい。

6曲どれもすばらしいが、
例えば第1曲について、書くと、

「プレリュード」は、幅広い分散和和音の中で、美しい旋律が見事に浮かびあがる。
「フーガ」は、後半に向けて、次第に盛り上がるフーガで、
特に、その頂点で、コラールになるところは、ゾクゾクする。
最後の静かな終わり方もすごく印象的だ。
この第1曲は、「プレリュード」~「フーガ」~「コラール」という構成で、
とても感動的な音楽だ。

第1曲だけでなく、
2曲目以降も、優雅な曲、バロック風な曲、ロマン風の曲、スケルッオ風の曲、等々
どれもこれも、飽きさせないし、
これほど、いろいろな曲風があるにもかかわらず、
どの曲も、しっかりしているのは、驚かされる。
(特に、第3曲のバロック風のフーガは、いいですし、
 第4曲のフーガは、弦楽四重奏で演奏したら、いいと思うし、
 第6曲の堂々たる歌のプレリュードとロマン派のフーガは、すばらしいし・・・)

メンデルスゾーンの音楽には、なんじゃこりゃ ということはない。
手堅く書かれてもいる。
しかし、ロマンと形式と歌の見事な融合ということなら、
右にでる作曲家は、いないだろう。
もうちょっと、人気があってもいい作曲家だと、最近思えるようになってきた。

追記
 ついでに、メンデルスゾーンのオルガン曲もちょっと聴いた。
これもなかなか、いい曲ぞろいです。ハイ


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【夏の名残りの薔薇】による幻想曲(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

さて、夏も終わりだ。
これから涼しくなっていくといいのだが、
きっと、残暑なんだろうなあ・・・
台風も来るんだろうなあ・・・

そう、今日の音楽日記は、夏の終わりということで、
メンデルスゾーン作曲の【夏の名残りの薔薇】による幻想曲 である。
(この曲、書こう書こうと思っていたのですけどね)

皆さんは、【夏の名残りの薔薇】という曲は、知っていますね。
【庭の千草】【THE LAST ROSE OF SUMMER】とも言われている。

元々はアイルランド民謡で、
ムーアという人の歌詞は、薔薇の花を歌ったもので、
愛する者を失った心を歌っている。
そして、庭の千草は、なぜか、菊の花を歌っている。

まあ、そうして聴くと、薔薇や菊をイメージさせないこともないけれども、
とにかく、アイルランド民謡には、どことなく、懐かしい雰囲気がある。
なにか、童心に返った感じで素直に聞ける旋律だ。
なんでなんだろう・・・

さて、メンデルスゾーンは、この主題を使って、ピアノ独奏用に幻想曲を作曲している。
メンデルスゾーンのピアノ曲といえば、
プレリュードとフーガ や、厳格なる変奏曲のように、規律正しい?曲もあるし、
(ちなみに、メンデルスゾーンのフーガは、やっと最近まともに聴いています。)
無言歌のような、小品もある。
この曲は、どうだろう

曲はゆっくりしたアルペジォで、暗い雰囲気の短調で、幻想的に始まる。
そして、ゆっくり、【夏の名残りの薔薇】の主題が、美しく歌われるが、
すぐに、十六分音符のアジタートの部分に入る。
この部分は、変奏といえば変奏なのだが、
しかし、急に、ゆっくりした部分があったり、単音の語りかけるような歌があったり、
かなり、自由に作曲しており、その中に、主題がちりばめられている。
そして、最後に主題の変奏が、アンダンテで、美しく歌われ、
(この部分の、和声と対旋律は、単純ですが、すばらしい。)
夏を惜しむかのように、静かに終わる。

どちらかというと、サロン風のピアノ小品といわれるかも知れない。
そして、メンデルスゾーンのピアノ曲の中では、傑作ではないかも知れない。
幻想曲と言っても、すごく幻想的な響きはないかもしれない。
【夏の名残りの薔薇】の主題が、少ないという人がいるかもしれない。
派手さはないかもしれない。(というより、皆無だ)

しかし、しかし、音楽としては、すばらしい。
メンデルスゾーンならではの、美しさと、気負わないピアノ技巧がちょうどいい。

メンデルスゾーンは、家で、音楽家や友達を呼んで、
日曜日に音楽会を開いていたそうだ。
きっとこの曲、この日曜音楽会では、人気だったんだろうなあ・・・
(あっ、あくまで、想像ですから、音楽的な検証はないですよ・・・ハイ)

さて、【夏の名残りの薔薇】を基にしたピアノ曲といえば、
ロマン派のピアニストTさんの作曲したピアノ曲も書かない訳にはいかないなあ。
はい、次に、ちゃんと書きますよ。
わかるかなあ・・・


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無言歌 作品38-6【デュエット】(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

その男は、会社帰りに、何を買うか迷っていた。
「あまり、お金は無い、しかし、喜ぶ顔も見たい。(本当か?)」
男は、迷った。
そして、決心して、ある店に入った。
その店は、花屋だった。
 「いらっしやいませ」
 「花束を下さい」
 「プレゼントですか?」
 「今日は、結婚記念日なんです」
 「奥様にですか。どんな風にします?おいくらぐらいで?」
 「○○○○円で、後はプロにまかせる」(きっぱり)
 「どんな、お花が好きですか?」
 「まかせる」(さらに、きっぱり)
 「大きめですか?派手にしますか?それとも・・・」
 「とにかく、まかせる」(さらに、さらに、きっぱり)
男は、思った。
あーあ、花束を買うのも難儀やなあ・・・
そして、15分後、男は、大きな花束を抱えて、家への道を歩き始めた。

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そう、先日は、結婚記念日だった。
いつも、お茶か、牛乳か、米か、肉か、野菜か・・・しか買って帰らないが、
たまには、花だ!!!
こんなことは、年に一回しかない。
しかし、花を選ぶなんてことは、できないものだ(笑)
なれてないことなんか、するもんでもない。
冷や汗ものだ・・・ははは

と、音楽に関係ない話は、これくらいにして、

そんな訳で(えっ、いったいどんな訳?)
今日の音楽日記は、メンデルスゾーンの有名なピアノの小品集
無言歌より作品38-6【デュエット(二重奏)】である。

この曲名は、作曲者自身の命名であるが、
この曲の特徴をよく表している。

高音パートと低音パートの旋律が、16分音符の伴奏の中で、演奏される。
時には独立で歌い、時には重なって歌い、
対位法の技法もあいまって、すばらしい心温まる音楽がここにはある。
数多い無言歌の中でも傑作だと思う。

私の持っている本の解説には、この曲を
 「2つの声の物語」
 「詩のような小さなドラマ」
と書いてある。
うーん。まったくその通りだなあ。

この曲の作曲時、
メンデルスゾーンは婚約中て、結婚を夢みた時期だったらしい。
そして、その時の思いがこの曲に入っているのかも知れない。

メンデルスゾーンの結婚生活は、有名作曲家には、珍しく、
とても幸せだったらしい。

うーん、あやかりたいものだ(笑)
(そうか、それで、この曲か・・・)

では、恥ずかしながら、買った花は、こんな感じです。(ハイ)


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オラトリオ【エリア】(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

さて、今日の音楽日記は、、記念?の300記事である。
最初は、自分が好きなクラッシック音楽を、
ピアノ曲を中心に、気楽に書いてみようと始めたブログだった。
まあ、音楽の専門家でもないし、
そのうち、書く曲もなくなるかも?
とも、思っていたが、
最近は、さらに、聴く曲が増えているし、書きたい曲が増えている。(笑)

我ながらよく続いているなあ(本当にそう思っています)
いつまで、続くかわからないこの音楽日記、
これからもよろしくお願いします。

さて、元々、私は、クラッシック音楽に好き嫌いが無く、
バロック音楽~現代音楽まで、ロマン派のピアノを中心に、
幅広く聴いていたが、(但し、聴き方が浅いかも、それに、ちょっといいかげんだし・・・)
このブログを書くようになって、ちょっとだけ聴く曲に関して変化があった。
一番の変化は、【声楽曲を聴くようになった】ことかも知れない。
まだまだ、声楽曲の有名曲もよく聴いていないし、これから勉強だあ。
しかし、楽しみが増えたのも事実。

前置きが長くなってしまった。
今日の300番目の記念すべき音楽日記は、
ドイツの作曲家メンデルスゾーンの最大傑作ともいわれている
オラトリオ【エリア】である。
おおっと、めずらしく、すごい大曲だあ。
(ちなみに、100番目と200番目の記事は、なんの曲か知っていますか?)
(記事を見ないで分かる人、絶対にいないと思いますね(笑))

さて、メンデルスゾーンという作曲家だが、
実は、最近まで、あまり聴いていなかった。

 ・ロマン派の時代に生きながら、古典派の顔をした、なんとなく中途半端な音楽。
 ・ヴァイオリン協奏曲や、無言歌に代表されるピアノ曲での美しく幸福な音楽。

メンデルスゾーンさん、ゴメンナサイ。
こんな風にだけ思ってました。
(メンデルスゾーンに関して、ちょっと昔の私のように思っている人は、実は多いらしい・・・)

もちろん、美しい幸福な音楽という聴き方でもいいと思う。
しかし、最近は、ちょっとだけ違う聴き方になってきたのです。

メンデルスゾーンの音楽は、直接的に情熱をぶつけるロマン派ではなく、
その音楽は、古典派の姿の中で、音楽の底ではロマン派の情熱が流れている。
それは、ショパンやリストとは、全く違った音楽だ。
決して、美しく幸福な音楽だけの音楽家ではない。
そんな気がしてきたのです。

さて、メンデルスゾーンのオラトリオ【エリア】は、
メンデルスゾーン自身が、敬虔なキリスト教だったこともあり、
とても、真面目な音楽だ。

エリアは、予言者で、旧約聖書に記載されている人物だ。
その物語を、独唱・合唱・管弦楽で、表現している。
(詳しいあらすじは、書きません。興味ある方は自分で調べてくださいね)
曲は、2部からなり、
演奏に約3時間かかる大曲だ。
そして、歌詞は、英語版とドイツ語版がある

私は、聖書も読んだことがないし、この曲の宗教的に背景は、わからない。
その為、そういう部分は、残念ながら、弱いかもしれない。
しかし、それを知らなくとも、この曲はすばらしいと思う。

最初聴いた時は、フーガや音楽構成など、バロックや古典派の音楽に近いと一瞬感じた。
しかし、その中に流れる独特の旋律の魅力や、
決して外面的に派手ではないのだが、
力強い豊かなオーケストラと合唱の響きは
とても聴き応えがある。
それに、独唱、四重唱、合唱、などが、実によく組み合わされ、
聴いていて、引き込まれる。

ちょっとだけ、私が好きな部分を、書いてみよう。

12小節の序唱の後の力強い序曲。
そして、それに続くフォルテシモで入る合唱・・・
ここで、すでに物語にひきずりこまれる。(劇的なのですが、派手ではないです)
第7曲の複四重唱の美しさ、
第13曲の合唱から第14曲に続く部分のなんともいえない気分(よいです。ハイ)
そして、第1部最後の第20曲の力強い合唱。(雨が降った感謝の部分ですね)
第2部に入り、
第24曲の合唱の対位法的なからみあい
第26曲のサラバンド風の音楽のアリア(このリズムは印象的)
第28曲と第29曲の天国的な美しさ。(この部分とても綺麗でいいですよ)
第32曲は、まるで、賛美歌のようだ
第34曲の合唱は、劇的で、情熱的な音楽。第37曲の落ち着いた独唱
そして、最後の第41曲から第42曲の荘厳な合唱~美しい四重唱~栄光を歌う合唱

うーん、こんな風に、この部分だけというのは、無意味かもしれない。
長い曲だが、どの部分も実によいですし、
つなげて聴くことにより、さらによさがでてくる音楽だとも思う。

実は、この曲をこの音楽日記に書くにあたって、
デジタルオーディオに音源を入れ、通勤途中で聴いていたり、
夜、一人でヘッドホンで、一部だけとか、二部だけとか聴いていたのだが、
どうしても譜面を見たくなって、スコアまで買ってしまった。
(オーケストラスコアは高いので、ヴォーカルスコアですが・・)

譜面を見て、思った。
そんなに複雑ではない。どちらかというと、単純かもしれない。
しかし、管弦楽と合唱は、古典的な書き方なのに、迫力と色彩と美しさが感じられる。
そして、音楽の響きは、とてつもないエネルギーにみちている。
そんな驚くべき名曲だ。

メンデルスゾーンのオラトリオ【エリア】を是非、聴いてみませんか。

うーん、こうなると、実演を聴いてみたくなるなあ。
しかし、お金と時間が・・・(それは、作るものです。ハイわかっております)

今日の音楽日記は、実に長くなってしまった(笑)
さてさて、次は、なにを書こうか、と思う前に、しばらくこの曲をもう少し聴いてみるか


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交響曲第2番【賛歌】(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

さて、今日の音楽日記は、久々の交響曲である。そして、大曲だ。

ドイツの作曲家メンデルスゾーンは、交響曲を5曲作曲している。
一番有名なのは、明るく華やかで、いかにも快活なイタリアという雰囲気の
交響曲第4番【イタリア】だろう。
私も、この曲はよく知っている。
しかし、他の4曲は、あまり聴いていないし、どんな曲だかも、よく思い出せない。
特に、この第2番【賛歌】は、70分も演奏時間がかかり、
後半は、聖書の言葉からのカンタータということで、ちょっと敬遠していた曲だ。

今日の音楽日記は、メンデルスゾーン作曲の交響曲 第2番【賛歌】である。

この曲の構成は、変わっている。
第1部と第2部よりなり、
 第1部は、全三楽章の管弦楽だけの音楽で、
 第2部は、9曲からなるカンタータの合唱の部分である。
そして、作曲者は、この曲を【交響カンタータ】と呼んでいる。

さて、最初に聴いた感想は、ちょっと違和感があった。
カンタータということで、宗教的で、落ち着いた曲かと思ったのだが・・・

さて、第1部である。
第1楽章の始めのファンフーレ主題からして、
ずいぶん楽天的な音楽だなあ。という感想だ。
とにかく祝典的な音楽で、明るい。
第2楽章の6/8の音楽は、メンデルスゾーンの無言歌を連想する、
とても優雅で旋律的な曲だ。一回聴いて、いいなあと思える。
(この楽章は、好き。)
第3楽章は、ゆっくりした、落ち着いた音楽。しかし、ブラームスのような渋さは、ちょっと無い。

そして、合唱のはいる第2部である。
第2部もファンファーレ主題で始まる。
もちろん、テノール独唱や、ソプラノ二重奏など、いろいろな雰囲気の曲がある。
中でも、第8番のコラールは、なかなかいい。
バッハもこのコラールを使用してカンタータを書いているそうだ。
そして、終曲は、壮大なフーガで、
高らかに「ハレルヤ、主をたたえよ」で、終わる。

全曲を聴いてとにかく、素直な美しさにあふれた曲だという感じだ。
凝っていないと言えばそれまでなのだが、
特に後半の合唱の部分は、美しい。そして、明るい。

ちょっと、気恥ずかしいなあ、と思える部分もあるが、
祝典的な気分になって素直に聴いてみると、
単純だが、美しい音楽とは、こういうものなのかも知れない。

さて、この曲のスコアにメンデルスゾーンが書いてある言葉がある。
「自分は、神への奉仕の中で、芸術、特に音楽を・・・」
という言葉である。

メンデルスゾーンが、神への感謝として、書いた曲なのかもしれない。

メンデルスゾーンは、私は、普段ちょっと聴いていない作曲家の一人だ。
さてさて、合唱曲もちょっと聴いてみるか・・・


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結婚行進曲(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

別に今日が、結婚記念日とか、そういう訳でもなんでもないんです。
なんとなく、曲を選んでいるこのブログですが、
この曲を選んだ理由は、2つあるのです。(全然、たいした理由でないですよ)

一つは、このブログ、いろいろな作曲家の曲を紹介しているのに、
いままで、なぜか、メンデルスゾーンの曲が一曲も書いていないことに最近気が付いた事。

そして、もう一つは、そんなことを思っていたら、
このブログを私が書いていることを知っている数少ない友人から、ちょっと前に
次のように言われたのです。

「もっと、有名な曲を書いてくださいよ。知らない曲ばかりで、つまらないですよ」
 (オイオイ、だったら、こんなブログ読まなければいいじゃあないか・・・)

「例えば、運命とか、いろいろあるじゃあないですか。」
 (というより、クラッシック音楽に興味のない君は、運命以外何の曲を知っているんだ?・・・)

「それに、アクセス数のアップには、もっと、はやりの曲を入れた方がいいですよ」
(だから、アクセス数のアップには興味がないし、クラッシックのはやりの曲ってなんだよ・・・)

「それに、このブログ、写真とか、動画とか、なさすぎですよ」
(それがどうした・・・)

「素人の私が知っているような、有名曲を書かなくてはブログ失格ですよ」
(オイオイ、そこまで言うか・・・)

まあ、楽しい会話と言えば、そうなのだが、
なにか、いつもかみ合わないものを感じる(笑)
これが、演奏会の選曲なら、お客様の知っている曲というファクターは、重要だが、
この個人的なブログではまあ、いいかと思っている。
しかし、ちょっとだけくやしい。

ということで、この曲なら、クラッシックを聴かない人でも、
知らない人は、絶対にいないだろう。(多分、言い切っても大丈夫ですよね)

今日の音楽日記は、メンデルスゾーン作曲の【真夏の夜の夢】より結婚行進曲である。

メンデルスゾーンは、17歳!!!の時に、シェークスピアの真夏の夜の夢を読んで、
序曲【真夏の夜の夢】を作曲している。
そして、その17年後に、この戯曲の劇中音楽として、
結婚行進曲を含む12曲が作曲されている。

さて、結婚行進曲である。

パパパパーン。パパパパーン。パパパパン、パパパパン、・・・

真夏の夜の夢の序曲(なかなかいい曲だと思う)は、演奏会でも聴くことは、あるが、
結婚行進曲は、コンサートホールで生オケで聴くことは、少ないと思う。
家で、わざわざこの曲をゆっくり聴こうということも、ない。
この曲を大音量で、家で聴くのは、恥ずかしいし、
そう、一番聴くのは、なんと言っても結婚式の時だ。

名曲なのに、ちょっとだけ悲しい。

さて、この曲、最初は、ドドドドー、ドドドミー、とハ長調のドミソの和音で始まるが、
最初の主題(ドーシファ、ラソファレ・・・)の最初の和音は、ドミソの和音では無く、
ラドミの和音にファ♯が付いた和音(Am6ですね)なのを知っていましたか?
メジャーコードではなく、マイナーコードを選んだメンデルスゾーンは、
結婚生活の不安を見事に描いているのですね。

ははは、絶対にそんなことは、無いですよね。(笑)
ハ長調の中では、
ラドミの和音にファ♯が付いた和音は、とても荘厳なイメージのわく和音です。
そう、この曲は、厳かなイメージあふれる名曲だし、
中間部の歌うメロディもおだやかで、気持ちがいい。

しかし、聴くとしたら、リストがピアノに編曲した版や、
それを基にさらに派手に編曲した、ホロヴィッツ版のピアノ演奏もいいなあ。
これを、友達の結婚式で弾けたら、もう爽快だろうなあ・・・(ははは、夢みてますね)

さて、私は、メンデルスゾーンにいいイメージがないのです。
もちろん、弦楽の為の交響曲など、とても聴いていて、幸せだし、
弾いてみたいとも思うのですが、

中学校の時の音楽の先生が、
「メンデルスゾーンは、お金持ちの家に生まれ、
 なに不自由無く、作曲家として一生を過ごした」(本当らしい)
と言っていた言葉が、頭から離れないのです。
そのころ、クラッシックの作曲家のイメージは、
貧乏たが努力家。天才だが浪費家、等々・・・
そんなイメージだったので、メンデルスゾーンって、たいしたことないじゃん。
と思ってしまったのです。
子供のころのイメージって、大人になってもなかなか離れないんですよ、これが・・・
(あっ、歳とった今は、だいぶ変わりましたよ。・・・)

曲には、関係ないのですが、「真夏の夜の夢」に出てくる、いたずら好きの妖精は、
なんとなく、みどりのこびとちゃんのイメージでもあるのです。

さてさて、「結婚行進曲」だが、原曲の管弦楽の演奏で、たまには家で、ちょっと聴いてみるか・・・


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