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【光の粒子】…ピアノと南部鈴のための(菅野由弘) [菅野由弘]

このブログを読んでいる人で、この曲を知っている人は、
いないだろうなあ・・・
だって、今日、初演された曲だもんね(笑)

実は、今日は、久々にピアノのコンサートに行ったのですよ。
まあ、家から場所も近かったし、(川崎ミューザ)
値段も安かったし、(A席3000円)
ピアニストは、有名な小川典子さんだし、
演奏曲目は、泣く子もだまる(笑)定番のベートーベンのピアノソナタ3曲だし
(悲愴・月光・熱情でしたね)
このベートーベンの3曲の演奏も、ピアノが鳴っていて、
絶妙な息づかいで、とても良かったのですが、
同時に、日本の作曲家によるピアノ曲の新作初演もあったのです。
(ちなみに、川崎ミューザ なかなかいいホールです。)

それが、今日の音楽日記の曲、
菅野由弘作曲のピアノと南部鈴のための【光の粒子】です。

さて、みなさん、演奏会で、新作初演って、聴くと、
結構、ワクワクしませんか?
私、結構、新作初演の演奏会って、ワクワクするのです。

だって、初めて、聴衆のいる中で、音として、ホールに響いて、
それを感じることができるって、なかなかいいじゃあないですか。
それに、先入観なく、いろいろイメージできるし・・・
光の粒子?南部鈴?
うーん、高音のキラキラしたピアノの音と、
ピアノの弦の内部奏法と、鈴を組み合わせた、現代曲かな?
なんて、勝手に思っていたけど、
全然、違いましたね(笑)

作曲者の菅野由弘さんは、日本の現代作曲家の一人で、
もちろん、現代のクラッシック系の音楽も書いているけど、
NHKの大河ドラマ「炎立つ」のテーマ音楽なども作曲している。
(マンドリンオーケストラの為のペガサスという曲もあります)
さて、ピアノと南部鈴のための【光の粒子】です。

ステージが暗くなり、
ピアニストが、左手で、南部鈴をチリリン?と鳴らして音楽が始まる。
その南部鈴の音と、右手で弾かれるパッセージのピアノの音色の対比が、
対称的だけど、でも、なぜか合ってもいる。

作曲者の解説によると、
ピアノの音は、音楽的な鉄の音。
南部鈴の音は、神秘的な鉄の音。
という個性を持っているとのことだ。

曲は、南部鈴と、ピアノの音色の響きの中で、進んでいくけど、
次第に、力強さを増して、ピアノのスケールの中で、音の洪水となる。
(うーん、この部分は、ピアニストが両手で、バリバリ弾くので、
 南部鈴の出番が無い。口で、鳴らして欲しかったなあ(ははは))
その後、ピアノの低音の響きと、南部鈴の組み合わせがあったり、
ピアノにどことなく、懐かしい感じの旋律が出てきたり、
ミニマル的な部分があったり、するけれど、
最後は、ステージが暗くなり、
南部鈴の音で、印象深く終わる。

演奏時間12分の曲だけど、
私は、なかなか、楽しめましたね。
(だけど、ピアニストは、ピアノ弾く以外で、南部鈴も鳴らすので、大変だ・・・)
まあ、現代風の曲ではあるので、好き嫌いは、あるかもしれない。

この曲は、三部作の第1作で、
【水の粒子】【虹の粒子】と続くそうだ。
どんな曲になるかは、秘密とのことだったが、
勝手に想像してみよう。
・ピアノの横に水槽を置いて、なにかを投げ入れて、ピアノの音をミックスさせるとか・・・
・スクリャービンの採色ピアノで、虹の色を出しての演奏とか・・・
ははは、すいません、こんな風に、想像するのも楽しいものです。

新作初演、いいなあ、この響き。
確かに、現代の音楽は、とっつきにくいかもしれないけど、
あんまり、硬く考えずに、聴いても、面白いですよ。
みなさんも、いろいろな新作初演の演奏会に是非行きましょう。
って、私、最近クラシックの演奏会自体、あまり行っていないかも・・・
もっと、行かなくては・・・

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