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ラ・カンパネラ(リスト) [リスト]

さて、先週は、ショパンの曲ばかり、この音楽日記に書いてしまった。
それでは、リストが、かわいそうだ。(オイオイ、シューマンはどうするんだ・・・)
ということ(しかし安易だな)で、今日の音楽日記は、
ハンガリーの作曲家、ピアノの魔術師と呼ばれた作曲家、波乱の人生の作曲家
フランツ・リスト作曲の【パガニーニによる大練習曲】より、
第3曲の「ラ・カンパネラ」である。

さて、あまりにも有名な、この曲だが、少々説明してみよう。

・この曲は、パガニーニ(当時の大バイオリニストで作曲家)作曲のバイオリン協奏曲第2番
 第3楽章の主題を基にしている。

・ピアノの高音の音色をこれほど効果的に使用した曲は、なかなかないと思う。
 (高音の両手トリルなんて、ゾクゾクしますね)

・リストが若いころ、作曲した曲だけあって、技巧的には、どうだ、と言わんばかりの曲
 である。(音の粒がそろった演奏には、うっとりですね)

・現在の最終版の他に、ちょっと変わった1938年度版とか、作曲家ブゾーニが、
 原曲を基に、さらに華やかにした版(トリルが多い)があり、なかなか、華やかである。

・この曲を、バリバリ技巧的に弾くか、ちょっとゆっくり目に、落ち着いて弾くかは、
 ピアニストの性格を表すのにぴったりである。
  (ちなみに、私は、バリバリ派が好きですね、そのうち変わるかもしれないが・・・)

さて、この曲のイメージは、と聞かれたら、何と答えるだろう?
多くの人は、鐘の音の模倣と言うだろう。
もちろんそれは、それで、いいと思うし、多分間違っていないだろう。

しかし、私は、この曲に限っては、鐘だけのイメージではないのです。

リストの若い時の、華やかで、社交的で、怖い物知らずの若者で、
ピアノを圧倒的に貴族の前で弾いてしまう姿が浮かぶ。
そして、歳をとり、神父になったリストは、あんな時もあったなあ、と思う。
そんなイメージなのである。(長いぞ・・・)

それ故、この曲は、圧倒的に速いスピードで正確に、弾いてもらいたいが、
演奏が終わったあとは、「あのころは、若かったなあ」と思える演奏がいいなあ。
(ははは、素人は、怖い物なしですね。なんだって、勝手に言えるんだから・・・)
(もちろん、こんな事言っていますが、私は、当たり前ですが、この曲全く弾けません)

リストが若いころに書いた、オペラのパラフレーズや、練習曲などは、
深い味わいは、確かにない。
しかし、この時期があってそ、人生の後半で、技巧だけでなく、
あれだけ深い味わいがある数多くの曲が生まれたと思う。

それを考えながらこの「ラ・カンパネラ」を聞くと、
目の前に、若いリストが、どうだ、と胸をはって、いる姿が
いつも頭に浮かぶのである。

さて、いつもと違い、今日の音楽日記は、長い長い後半部があるのです。

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さて、結構以前より、
このブログを私が書いていることを知っている友人達からこんなことを言われている。

友人「ブログ見たけど、なんで、コメントとかトラックバックつけられないの?」
私 「いやあ、個人的な感想書いてあるだけだし、書こうと思う人いないと思うし・・・」
友人「なにを言っているのですか、ブログは、コミュニケーションツールなんですよ。
   そのためには、コメントとトラックバックは、必需品なのですよ(きっぱり)」
     (いやいや私は、コミュニケーションとして書いているのではないのですが・・・)
私 「いやあ、コメントがいっぱいきたら、対応するのもおっくうで、・・・」
友人「こんな、マイナーなブログにコメントいっぱい来るわけないじゃないですか」
私 「そりゃあそうだけど・・・それは正しい。」
     (そんなブログを見ている君はいったいなんなんだ)
友人「それにコメント拒否していると、アクセス数少ないでしょう」
私 「いやいや、別にアクセス数を増やそうとしている訳でないし・・・」
友人「えっとですね、ランキングとかに登録するとアクセス数増えますよ」
私 「だから、アクセス数アップとか、あまり考えてないって・・・」
友人「しかし、少なくとも、コメント欄は書けるようにしておいてくださいね」
私 「いや実は、私、人見知りするタイプで・・・」
友人「だからブログは、コミュニケーションツールなんですよ」
     (あーあ、なんなんだ、この人達は・・・・)

他にも
「期間限定でもいいから、コメント欄あけてくださいよ。コメント書きますから」
という人もいる。

ここで、はっきり言おう、こんなことを言ってくる
パソコンとかインターネットに詳しい私の楽しい友人達(本当)は、
ピアノ音楽は、おろか、クラッシック音楽は、まったく聞かない人達なのである。

私のブログを読んで、楽しいのかなあ・・・・はなはだ疑問である(笑)

それに、
文章が私のイメージに合わないとか、アクセス解析ツールをつけるべきだ。
等と言ってくる割には、
 「この音楽日記に書いてある曲を聴いて感動したよ」
いう友人は、皆無なのである(涙)

ということ(えっどういうこと?)で、
今回より、コメント欄は、開放することにしました。
ご意見、ご感想等、是非およせください。

って、やっぱマイナーなブログですよね(笑)


nice!(4)  コメント(10) 
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コメント 10

Cecilia

コメント欄開放、おめでとうございます!
大変うれしいです。
私ははじめの頃からの読者です。ギロックとかマクダウェルから書き始める人は珍しいと思い、毎回興味を持って拝見させていただいていました。
どうも私のまわりでは結構「みどりのこびとちゃん」さんの読者が多く、これから対応が大変になることは間違いありません。
それから、私のブログにもコメントをいただきありがとうございました。
きっとアクセス数は多いのでは・・・と思いますが、これからも今までのような、地味に楽しい記事を楽しみにしています。

さて、この曲といえば、私の世代は何と言っても「赤い激流」を思い出してしまいます。(水谷豊演じるピアニストが弾いていましたね。)「英雄ポロネーズ」「テンペスト」と共に、ドラマを見て憧れた曲の一つです。
激しいイメージがありましたが、ユンディ・リは落ち着いたゆっくり目の演奏でした。(i tunesでダウンロードしました。)同じくi tunesで五嶋龍のパガニーニの
ヴァイオリン協奏曲をダウンロードしましたが、実はそれまでヴァイオリンのこの曲を聴いたことがありませんでした。(どこかで耳にしたことはあるのかもしれませんが、記憶がないです。)

やっぱりこの曲に関してはバリバリ派が良いです。
by Cecilia (2006-06-01 22:08) 

元部下

チェッ! 
風呂入っている間に、ブログ一番コメ逃した・・・。

あっ、僕のブログにもトラバ下さい。
アドレスは○○○800です。(爆)
by 元部下 (2006-06-01 22:16) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん、一番のコメントありがとうございます。これからも地味で楽しい記事を心がけます(笑)。赤い激流なつかしいです。実は、私もこのドラマの世代なのです。水谷豊のピアノが弾ける様な演技に見とれてましたね。(中居くんよりうまかった気が・・・)
by みどりのこびとちゃん (2006-06-01 23:22) 

ピアノフォルテ

Ceciliaさん、真っ先にコメントされてますね!速い!
Ceciliaさんのブログ友達のピアノフォルテです。
興味のある曲が詳しく解説されているので、いつもとっても参考にさせていただいています。
今日は「カンパネラだ~!」と拝見しておりましたら、お友達との爆笑の会話の末のコメント開放!嬉しいですね。
ブゾーニ版のカンパネラ、聴いて見たいです。
友人が今、譜読みにチャレンジ中なのを横目「よくやるな~」と見ております。
先日ピアノ歴7年のサラリーマン風の男性がこの曲にチャレンジしている舞台を拝見して「すごい!」と思いました。人間なせば成るものなのですね。
by ピアノフォルテ (2006-06-02 10:48) 

みどりのこびとちゃん

ピアノフォルテさん、コメントありがとうございます。
そちらのブログはいつも読ませていただいております。
ブゾーニ版のカンパネラの楽譜は、全音のパガニーニ練習曲の最後におまけで入っていますね。その演奏では、私は、昔の外盤CDのジョン・オグドンのCDが好きです。(日本盤は、普通の版を弾いているので注意。)
なかなか、原曲より派手です。一聴の価値は、十分ありますよ。
by みどりのこびとちゃん (2006-06-02 21:28) 

ピアノフォルテ

ジョン・オグドン???、韓国の名前みたいな方ですね。
アマゾンで見てみます。
原曲より派手って、あれ以上音符が増えるとどうなるのでしょう・・・。

私のミーハーブログをお読みいただいているとのことで、恐縮です。滝汗
こびとさんのクラシックの知識ほんとにすごいですね。
音楽百科事典みたいです。
by ピアノフォルテ (2006-06-03 18:13) 

piano

システムエンジニアなどずっとコンピュータの仕事に携わっている私ですが、趣味の一つは「ピアノ」です。ピアノの音が好き。聴くのも弾くのも好きです。子供の頃ピアノを買ってもらえなかったこともあって大人になってから本格的に習い始め、ショパンの雨だれ程度は弾けるようになりました。
でも最近忙しくてピアノはほったらかし。
「ラ・カンパネラ」は私が好きな曲の一つです。いつかバリバリ弾けるようになりたいなぁ。
by piano (2007-05-20 23:56) 

みどりのこびとちゃん

pianoさん。過去記事へのコメントありがとうございます。
大人になってからのピアノ、本格的に習われたとのこと。
すばらしいです。
やっぱり、「ラ・カンパネラ」は、バリバリですよね(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-05-21 00:23) 

こんばんわ桜千鳥です。
私もこの曲好きです!!
私もバリバリが好きです。
私もみどりのこびとちゃんのように鐘だけのイメージでは
ないです。鐘というか時なんじゃないかと。
なので、散り際は華麗に華やかに…出来るだけ盛上がって
いっその事後は何も残らないくらいの勢いで弾いてくれる
方が好きなんです。バリバリで。(笑)
ジョン・オグドンさん?!今度聴いてみたいと思います!!
でも、注意しなきゃいけないんですか?頑張ります。
by (2007-07-17 22:37) 

みどりのこびとちゃん

桜千鳥さん。過去記事へのコメントありがとうございます。
そう、この曲は、なんと言っても、バリバリでしょう。
高音は、華やかに、そして、コーダは、派手に。
そして、後にはなにも残らない
うーん、いいです。

遅いなら、徹底して、暗く遅くですね(笑)

この曲は、中途半端はいやだあ・・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-07-18 23:18) 

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