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海の小品 作品55(マクダウェル) [マクダウェル]

ちょっと新潟へ仕事で行ってきたのだけど、
本当に何年かぶりに、冬の日本海を見てきた。
皆さんは、冬の日本海と言うと、何をイメージしますか?
演歌? 2時間ドラマの最後の場面?
実際に久々に見て、なんか、遠くに来たなあ・・・
と感じた海でしたね。
確かに、太平洋とは違う顔をもっている海です。
なんというか、やはり厳しい顔をした海でした。

ということで、今日は、海に関係する一曲
まあ、海の曲というと、ドビュッシーの『海』という名曲がありますが、
今日は、ちょっと、マイナーなピアノ曲でかんべんして下さいね。

この音楽日記では、アメリカの作曲家マクダウェルの作品を
結構紹介している。

今日は、マクダウェル作曲のピアノ曲【海の小品】です。
この曲、8曲の小品(だいたい1曲、2分です)
なんだけど、どれも、マクダウェルらしく、聴きやすくて
ちょっと懐かしい響きです。

1曲目 海に寄す
・オクターブの和音が多いのですが、これから海に旅立つ気分の曲です。
 でも、低音が海の深さと神秘を表しているような・・・

2曲目 漂う氷山から
・どことなく、広がる さびしい海、そして 冷たい海。

3曲目 西暦1620年
・1620年になにがあったのだろう?
 と思って、ネットで調べると、メイフラワー号の話か?
 だから、途中英国国歌なのか?
 曲のイメージは、ゆったりとした海は、顔を変え 厳しい海にかわる。

4曲目 星の光
・神秘的な海のイメージです。

5曲目 歌
・楽しい海 海は友達 そんな感じの曲です。

6曲目 海の底から
・深海に住んでいる神様のようにゆったりと荘厳な感じ

7曲目 おうむ貝
・なぜか、なつかしい感じ 

8曲目 大洋の真中で
・終曲にふさわしい、豪快さと静けさがある曲です。

どの曲も聴きやすいけと、こういう曲達は、聴くより、自分でピアノで音を出す方が、
気持ちがいい。

マクダウェルには、私の好きな『森のスケッチ』というピアノ曲集もある
最近、忙しい毎日だけど、
ちょっとがんばって、ピアノでも弾いてみようかな

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ピアノ協奏曲 第1番 (マクダウェル) [マクダウェル]

さて、前回、マクダウェルのピアノ協奏曲第2番を書いたのだけど、
第1番も聴いたので、この曲も音楽日記に書いておこう。

マクダウェルの第2番も、そんなに有名でないけど
ピアノ協奏曲ファン?なら、一回以上は聴いたことあるかもしれない。
でも、第1番は、はっきりいって、すごく無名です。

かくいう私も、この曲、昔聴いたきり、全然覚えてませんでした。
で、ちょっと聴いてみました。
(しかし、今のネットの時代は大したもんです。こんな無名な曲も、
 IMSLPで楽譜を見ながら、ナクソスライブラリーで聴けますから・・・
 昔なら、考えられなかったですね)

無名な曲なので、ちょっとだけ、
この曲の解説をしましょう。
作曲年は、1882年
演奏時間は、30分弱
全3楽章のピアノ協奏曲です。

第1楽章
いきなり、ピアノの独奏で始まります。
この部分、ラフマニノフのように分厚い和音で
3段譜で書かれています。
そして、とっても、わかりやすい第1主題が演奏され、
甘い第2主題がピアノで歌われます。
途中、ピアノの幅広い分散アルペジォにのって歌われる第2主題は、気持いい。
いろいろな部分で、第1主題と第2主題が重なり合って
冒頭の部分もちょっと顔を出して、派手に そして 劇的に終わります。

続いてアンダンテの第2楽章
木管の前奏に続いて
オクターブの単音で、ピアノが入ってきます。
のどかな雰囲気が、とてもいい感じです。
後ろで響くティンパも印象的
中間部は転調して、
ピアノの細かいアルペジォの上で、幻想的に旋律が歌われる(この部分 いいです。)
最後は、また オクターブのピアノの単音の旋律
がもどって、ピアニシモで終わります。

第3楽章
グリーグのピアノ協奏曲の最初のように
ティンパニーのクレッシェンドで始まりますが、
上からではなく、下からピアノが入ります(笑)
そして、踊るようなリズミカルな旋律はとても楽しい。
落ち着いた第2主題は、まずは弦で、優雅にでます。
第1楽章の第1主題が雄大に復帰して、
コーダは、速くなって、華麗に終わります。

こうやって聴くと、ロマン派のピアノ協奏曲としては、
この第1番も悪くないです。
で、なんで無名かを考えてみました。

その1
・やっぱり、この曲の中心となる第1楽章第1主題が、
 あまりにも、単純なことかもしれません。
 文章で書くと、
 ラーミ ラーミ ラシドシラ
 だけです。
 うーん、単純な旋律が悪いというわけでないけど、
 もう一工夫ほしかったです。

その2
・マクダウェルがアメリカの作曲家だということ
 多分、ヨーロッパの作曲家がこの曲を作曲していたら、 
 有名にはならなかったとしても、
 ちょっとだけは、演奏されたかも・・・

その3
・なにか聴いたことのある部分が多い。
 聴きやすいのはいいのだけど、
 そう、独創的な部分がないのがこれまた、欠点かな。
 第3楽章の、ちょうど半分程度
 第1楽章の第1主題が雄大に復帰するところがあります。
 マエストーソの指示があるのですが、
 ドボルザークの新世界のある場所とそっくりさんです(笑)
 (でもね、新世界の作曲は1893年だから、このピアノ協奏曲の方が先だけど・・・)

まあ、曲が無名かどうかは、曲の出来不出来以外にも、
初演時の話題とか、演奏家が愛好したとか、
別の要因もありますよね。

とりあえず、
ピアノ協奏曲ファンは、一回は聴いて、損はありません。
(その後の判断は、自分自身でどうぞ・・・)
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ピアノ協奏曲 第2番 (マクダウェル) [マクダウェル]

この音楽日記に書く曲を私、どうやって、選曲していると思いますか?

 1.常によく聴いている曲
 2.最近、聴いた曲
 3.昔よく聴いていて、思いだした曲
 4.あんまり考えないで選曲
 5.新しく出会った曲
 6.リクエストのあった曲
 7.その他

そう、基本的に、この音楽日記、過去に書いた曲以外の曲を
書いて追加していくので、1の割合が、どんどん少なくなっている。
だけど、結構 昔からのクラシックファンなので、3は、まだまだあるなあ。
ただ、5も大切にしたいと思っています。

さて、今日の音楽日記の選曲は、3です。
アメリカの作曲家マクダウェルの作った ピアノ協奏曲 第2番 です。

さて、マクダウェルという作曲家、知っていますか?
ピアノ曲【野ばらに寄す】が 飛びぬけて有名だが、
他の作品は、そんなには聴かれない。

私は、この作曲家の書いたピアノ小品集【森のスケッチ】が好きで、
過去この曲集から3曲書いている。
(左のサイドバーからマクダウェルを選んでもらえればわかります)
最近、ちょっと、ピアノを弾く時間がないけど、これは、いい曲集です。

マクダウェルは、アメリカの作曲家だけど、どちらかというと、
ヨーロッパの作風の曲が多いと思う。

このピアノ協奏曲 第2番 は、いい感じの曲です。
第1楽章の序奏のピアノのかっこよさ
弦楽器のまろやかな響き、
ピアノの技巧的な響きと、管弦楽のミックスも申し分ない。
ロマン派のピアノ協奏曲としては、一流品だと思う。
確かに、独創的な部分があるわけではないので、超一流の曲とまではいかないかもしれない。

口の悪い人は、グリーグの亜流とか、リストのようなピアノの響き
という人もいるかもしれませんが、
それはそれ、確かに、グリーグのあの有名なピアノ協奏曲に似ている部分もあるけど、
あっちが北欧の雰囲気なら、
こっちは、米国の旅愁という雰囲気ですね
(うーん、なにが違うのというと、雰囲気です ハイ(笑))

まあ、ピアノ協奏曲が好きで、聴いていない人には、お勧めの曲です。

この曲、実は、私が高校生の時に、ラジオのFM放送から、
オープンテープ(ははは、わからない人もいますよね、カセットより大きいテープです)
に録音して、何回も聞きました。
その時のピアノが誰だったか、今では全然わかりません。
その時は、最初のかっこいいカデンツァばかり 聴いていましたね。

その後、レコードも外盤で買って、
そして、CDも買いました。

最近は、めったに聴かないけど、
安藤美姫のフリーの演技で、グリーグのピアノ協奏曲が使用されているのを聴いて
思いだしました。
で、ちょっと聴いた訳です。

しかし、第2番は、今聴いても、結構よかったのですが、
同じ作曲者の第1番のピアノ協奏曲は、昔もCDを買ったのに全然記憶にない。
うーん、なんでかなあ
第1番も CDひっぱりだして、ちょっと 聴いてみよっと・・・
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懐かしき思い出の場所で(マクダウェル) [マクダウェル]

さて、たまたま、テレビを見ていたら、
名曲アルバムという番組をやっていた。
まあ、知っている人が多いと思うが、
何十年も前から、NHKが、番組と番組の間の5分間に、クラッシック音楽
を映像を付けて流す番組である。
(ちょっと調べてみたら、1978年に放送開始だそうだ。いやいや長い番組だ)
最近では、まとめて、流れる場合も多い。

この番組のいいところは、
やはり、音楽にあった映像だろう。
その音楽の生まれた国の景色の場合も多いが、
例えば「威風堂々第1番」の時の、鳥の親子の行進の場面なんて、笑える。

しかし、いいとこだけではない。
どうしても、5分間に収めなくてはいけないので、
音楽によっては、カットしなければならない。
うーん、こういう番組だから、仕方ないのだけど、
どうしても、個人的には、カットが許せない曲があったりして・・・(笑)

まあ、いろいろあるが、テレビを見ていて、
クラッシック音楽に浸る一瞬があってもいいとは思う。

さてさて、前置きが長くなったが、
こないだ、NHKを見ていたら、
この名曲アルバムで、アメリカの作曲家マクダウェルが、作曲した
ピアノ小曲集の【森のスケッチ】を放送していた。
短い曲の集まりなので、なにをするのかと思ったら、
この曲集から、【のばらに寄す】【秋に】【懐かしき思い出の場所で】
の3曲を5分間で放送だ。
最初の2曲は、過去に、この音楽日記でも、取り上げたので、
今日は、【懐かしき思い出の場所で】です。

この【懐かしき思い出の場所で】という曲は、楽譜にして、1ページしかない曲だ。
ちょっと、ピアノで音を出して弾いてみよう。
うーん、アメリカの作曲家ということを知っているからかもしれないが、
アメリカの田舎をイメージする、とても、懐かしさを感じる曲だ。

この曲は、そんなに和声に凝っていないけど、
しっかりと、しみじみ、音を響かせて、自分で弾いて、感じて、
そして、頭の中に、自分の故郷をイメージしたい曲だ。
(でも、和音の押さえには、かなり大きい手が必要だな。10度が結構出ます)

マクダウェルのピアノ曲集【森のスケッチ】は、10曲からなる曲集で、
聞いても、弾いても、音楽を楽しめる曲集だ。
ただ、全曲の録音のCDが少ないのが難点かもしれない。

ピアニストの皆さん、もっと録音しましょうよ(笑)

さてさて、次回からは、シリーズものを考えています。
さて、次のうちどれでしょうか?
  1スペインの音楽シリーズ.
  2.ギター音楽シリーズ
  3.タンゴの曲シリーズ
  4.ミュージカル音楽シリーズ
  5.シューマンの曲100人で一人も知らない曲は?シリーズ

うーん、とか言って、全然違ったりして(笑)

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「森のスケッチ」より 秋に (マクダウェル) [マクダウェル]

この音楽日記ブログを最初から読んでいる人は、わかると思うが、
(ははは、まずそんな人はいませんよね(笑))
第一回は、ギロックの叙情小曲集より「秋のスケッチ」であり、
第二回は、マクダウェルの森のスケッチより「野ばらに寄す」だったのです。
(もちろん両方ともピアノ独奏の小品です。)

実は、私のピアノの上には、この曲集の譜面が常に置いてある。
(まあ、他にもいろいろ譜面が際限なくちらばっているが・・・)
この2つの曲集の曲は、技巧的に難しくなく、サロン風といえば、それまでだが、
私にとっては、この曲集達は宝物である。

別のブログで、マクダウェルの「秋に」についてちょこっと書いてあったので、
今日の音楽日記は、森のスケッチから「秋に」である。

マクダウェルという作曲家は、アメリカの作曲家だが、曲を聴く限りでは、
アメリカ風というよりは、ヨーロッパの自然を思い出す作風だと思う。
(すいません。アメリカというと私はバーンスタインや、ガーシュインを思い出すのです)

この「森のスケッチ」というピアノ曲集は、10曲からなり、
アメリカ東部の森林地帯の風景を描いた、2~4分程度のサロン風の曲を集めている。
(実は、アメリカ東部の森林地帯と言われても、悲しいことに、想像ができないのだが)
この曲集の一曲目は、「野ばらに寄す」で、飛び抜けて有名だが、
他の曲もそれぞれ特徴的で、味わいがある。
(まあ、いろいろな作曲者風といえばそれまでなのだが・・)

さて、その中の「秋に」である。
この曲の雰囲気は、広いアメリカの草原で、狩人達が楽しく、狩りをしている風景である。
しかし、中間部では、秋という季節のさびしさが、思い出され、その後
また、楽しい狩りにもどっていく。
という感じである。

私が初めてこの曲を聴いた時に思い出したのは、
メンデルスゾーン作曲の無言歌集の「狩の歌」だった。
まあ、このリズムのせいもあるが、
実際、雰囲気は、よく似ている。

マクダウェルのこの「森のスケッチ」は、もっと聴かれてもいい曲集だと思うし、
もっと、弾かれてもいい曲集だとおもう。
この曲集には、他に
「鬼火」「昔密かに会った所で」「日暮れの語らい」等、
魅力的な曲がつまっているのだから
(「リーマスおじさんの話から」なんて、本当に楽しい曲ですよ)

しかし、この曲集の全曲が入ったCDは、なかなか手に入りにくいらしい。
もっとメジャーな会社がCDを出してくれないものかなあ。
(私が持っているこの曲集の全曲盤のCDは、ALEXANDRA・OEHLERという
 女流ピアニストのCDである。まあ、見ると確かにマイナーな会社だな。
 でも、演奏は、いいですよ。)


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野ばらに寄す(マクダウェル) [マクダウェル]

今日こそは、大曲と思っていたが、またまたピアノ小品である。
アメリカの作曲家マクダウェルの森のスケッチから、「野ばらに寄す」である。
これもとってもいい感じの曲である。(って私だけかもしれないが・・・)

ピアノで弾こうとすると、なぜか、弱々しく弾いてしまうが、
ある程度、しっかり弾くのが、私の好みである。
(なぜか薔薇のイメージが弱々しいイメージではないのですよ)
ものすごーく単純な旋律だが、それが、また魅力である。
テンポをちょっと落として、家で一人で弾くと、雰囲気がでる。
しかし、なぜか私には、アメリカの森のイメージはわいてこない。
庭の中に凛々しく咲いている一輪の薔薇のイメージである。

ささいな問題が一つある。
41小節目からの低音のAを左手が小さいと、ずっーとのばせないのである。
これは問題だ。ペダルを踏むと、コードが濁るし、右手でとるわけにもいかない。
みんな、どうやって弾いているのだろうか
まあ、手の大きい人は、問題ないのだが・・・・

マクダウェルのCDはピアノ協奏曲(全2曲)も持っている。
一番の曲は、かなり印象が薄いが、(マクダウェルさんごめんなさい)
二番は、グリーグのピアノ協奏曲に似て、かっこいい曲だ。
実演で聴いてみたい曲だ。

ネットで調べると、ピアノソナタも四曲作曲しているみたいなので、
暇があれば、是非聴いてみたいと思っている。
なぜかというと、ピアノソナタの名前が
「悲劇的ソナタ」
「英雄ソナタ」
「北欧」
「ケルト風」
である。名前だけで、ちょっと聴いてみたい気がする。
(ははは、私は結構そんな理由でCDを買って散財しているのです。)

さてさて、次こそは大曲の感想を書くぞ


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