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無言歌 作品38-6【デュエット】(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

その男は、会社帰りに、何を買うか迷っていた。
「あまり、お金は無い、しかし、喜ぶ顔も見たい。(本当か?)」
男は、迷った。
そして、決心して、ある店に入った。
その店は、花屋だった。
 「いらっしやいませ」
 「花束を下さい」
 「プレゼントですか?」
 「今日は、結婚記念日なんです」
 「奥様にですか。どんな風にします?おいくらぐらいで?」
 「○○○○円で、後はプロにまかせる」(きっぱり)
 「どんな、お花が好きですか?」
 「まかせる」(さらに、きっぱり)
 「大きめですか?派手にしますか?それとも・・・」
 「とにかく、まかせる」(さらに、さらに、きっぱり)
男は、思った。
あーあ、花束を買うのも難儀やなあ・・・
そして、15分後、男は、大きな花束を抱えて、家への道を歩き始めた。

*************************************************************************

そう、先日は、結婚記念日だった。
いつも、お茶か、牛乳か、米か、肉か、野菜か・・・しか買って帰らないが、
たまには、花だ!!!
こんなことは、年に一回しかない。
しかし、花を選ぶなんてことは、できないものだ(笑)
なれてないことなんか、するもんでもない。
冷や汗ものだ・・・ははは

と、音楽に関係ない話は、これくらいにして、

そんな訳で(えっ、いったいどんな訳?)
今日の音楽日記は、メンデルスゾーンの有名なピアノの小品集
無言歌より作品38-6【デュエット(二重奏)】である。

この曲名は、作曲者自身の命名であるが、
この曲の特徴をよく表している。

高音パートと低音パートの旋律が、16分音符の伴奏の中で、演奏される。
時には独立で歌い、時には重なって歌い、
対位法の技法もあいまって、すばらしい心温まる音楽がここにはある。
数多い無言歌の中でも傑作だと思う。

私の持っている本の解説には、この曲を
 「2つの声の物語」
 「詩のような小さなドラマ」
と書いてある。
うーん。まったくその通りだなあ。

この曲の作曲時、
メンデルスゾーンは婚約中て、結婚を夢みた時期だったらしい。
そして、その時の思いがこの曲に入っているのかも知れない。

メンデルスゾーンの結婚生活は、有名作曲家には、珍しく、
とても幸せだったらしい。

うーん、あやかりたいものだ(笑)
(そうか、それで、この曲か・・・)

では、恥ずかしながら、買った花は、こんな感じです。(ハイ)


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コメント 9

Cecilia

結婚記念日おめでとうございます!
素敵なお花ですね!
奥様もきっと喜ばれたことと思います。(私の夫は結婚して初めての発表会に来てくれた時、花屋さんで仏花にリボンをつけてくれ・・・と言った常識知らずの人です!花屋さんにお任せは正解ですね。)
いつもご家庭のほのぼのとした様子が伝わってきて、素敵だなと思っています。
メンデルスゾーンの「無言歌」・・・きっと記事にしてくださるような予感がしていました。(ありがとうございます。)
ご紹介の曲はこれから聴いてみます。
by Cecilia (2007-07-19 00:28) 

結婚記念日おめでとうございます!!
このお花達は結婚式のブーケの常連さんという気がします。
niceなchoice.
by (2007-07-19 09:01) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん、コメントありがとうございます。
>いつもご家庭のほのぼのとした様子が伝わってきて・・・
ははは、この感覚は、ネット上の文章の幻想ですね(笑)
現実の結婚生活は、・・・・ですよ。(さてさて)

あっ、でも、この曲はあたたかい曲ですよ。

しかし、仏花にリボンとは・・・!
by みどりのこびとちゃん (2007-07-19 23:32) 

みどりのこびとちゃん

桜千鳥さん、コメントありがとうございます。
そう、結婚式のブーケという感じです。
持って歩いて、家に帰るのが、ちょっとだけ恥ずかしかったです。
by みどりのこびとちゃん (2007-07-19 23:33) 

なるたる

結婚記念日が目出度いかどうかは女性陣に任せるとして…W。

メンデルスゾーンのデュエット。
この曲に触れて頂いたこと深謝いたします。

実はこの曲、昔私の投稿している掲示板に、彼の無言歌中の傑作ピアノ曲として取り上げたことがあります。
デュエットの美しさは比類がない、と言うような書き込みだったと記憶していますが、反応がありませんでしたW。

でも誰が何と言おうがこの曲は素晴らしい。
私はメンデルスゾーンのピアノ曲の中でも、フーガ類や厳格なる変奏曲と並んで高得点をつけています。

私の所有しているCDは、アリシア・デ・ラローチャの演奏と言うちょっと異色のものですが、これが大当たりでした(曲は無言歌から何曲か抜粋していました)。

この曲のキモは、2重唱の愛の絡みを如何に表現できるかに懸かっていると思います。
さりげなく、かと言ってぶっきらぼうでもなく、過不足なく満ち足りた幸福な愛が描き出せるか…。
う~む、難しい、キチンと声部の弾き分けが出来ないと曲として成り立たない。

現在私の愛聴しているのはアリシア・デ・ラローチャと言う、些か異色の
ピアニストの演奏するCDです。
う~む、スペイン人の演奏するメンデルスゾーンか。
聴く前は不安でしたが、実は大当たりでした。

この曲の持つゆったりとした情感、親密さ、優しさ、懐かしさが見事に表現されていて実に見事な二重唱、未だにこの曲の演奏のベストとなっています。
この小柄なスペイン人のおばちゃん、イベリアやゴイェスカスだけじゃなかったんだ。すっかり見直しました。

同時録音の厳格なる変奏曲やカプリチオ、そしてショパンの幻想ポロネーズも見事な出来栄えで大満足しました。
by なるたる (2007-07-22 21:16) 

なるたる

なんか文が二重でおかしいですね、失礼しました。
by なるたる (2007-07-22 21:19) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさんらしいコメントありがとうございます。(笑)

この曲、私の中でも無言歌の中では、上位ランクの曲なのですが、
確かに、あまり、話題に上りませんね。
なぜでしょうかね?

ラローチャの無言歌は、聞いたことがありません。
どうしても、スペイン物という先入観があるのかもしれません。
でも、すばらしいピアニストではありますね。
by みどりのこびとちゃん (2007-07-23 00:03) 

Robert

ご結婚記念日おめでとうございます。奥様に花をプレゼントなんて素晴らしいですね。こびとさんのこのブログを見つけたのは、シューマンの「花の曲」を調べていた時でした。というわけで今回の話題はとても感動的でした。
by Robert (2007-07-23 22:42) 

みどりのこびとちゃん

Robertさん、コメントありがとうございます。
そう、ブログ上では、感動的なのですが、実際は・・・ははは。

ともあれ、私にとって、花を買うのは、なかなか難しいものです(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-07-24 00:30) 

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