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結婚行進曲(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

別に今日が、結婚記念日とか、そういう訳でもなんでもないんです。
なんとなく、曲を選んでいるこのブログですが、
この曲を選んだ理由は、2つあるのです。(全然、たいした理由でないですよ)

一つは、このブログ、いろいろな作曲家の曲を紹介しているのに、
いままで、なぜか、メンデルスゾーンの曲が一曲も書いていないことに最近気が付いた事。

そして、もう一つは、そんなことを思っていたら、
このブログを私が書いていることを知っている数少ない友人から、ちょっと前に
次のように言われたのです。

「もっと、有名な曲を書いてくださいよ。知らない曲ばかりで、つまらないですよ」
 (オイオイ、だったら、こんなブログ読まなければいいじゃあないか・・・)

「例えば、運命とか、いろいろあるじゃあないですか。」
 (というより、クラッシック音楽に興味のない君は、運命以外何の曲を知っているんだ?・・・)

「それに、アクセス数のアップには、もっと、はやりの曲を入れた方がいいですよ」
(だから、アクセス数のアップには興味がないし、クラッシックのはやりの曲ってなんだよ・・・)

「それに、このブログ、写真とか、動画とか、なさすぎですよ」
(それがどうした・・・)

「素人の私が知っているような、有名曲を書かなくてはブログ失格ですよ」
(オイオイ、そこまで言うか・・・)

まあ、楽しい会話と言えば、そうなのだが、
なにか、いつもかみ合わないものを感じる(笑)
これが、演奏会の選曲なら、お客様の知っている曲というファクターは、重要だが、
この個人的なブログではまあ、いいかと思っている。
しかし、ちょっとだけくやしい。

ということで、この曲なら、クラッシックを聴かない人でも、
知らない人は、絶対にいないだろう。(多分、言い切っても大丈夫ですよね)

今日の音楽日記は、メンデルスゾーン作曲の【真夏の夜の夢】より結婚行進曲である。

メンデルスゾーンは、17歳!!!の時に、シェークスピアの真夏の夜の夢を読んで、
序曲【真夏の夜の夢】を作曲している。
そして、その17年後に、この戯曲の劇中音楽として、
結婚行進曲を含む12曲が作曲されている。

さて、結婚行進曲である。

パパパパーン。パパパパーン。パパパパン、パパパパン、・・・

真夏の夜の夢の序曲(なかなかいい曲だと思う)は、演奏会でも聴くことは、あるが、
結婚行進曲は、コンサートホールで生オケで聴くことは、少ないと思う。
家で、わざわざこの曲をゆっくり聴こうということも、ない。
この曲を大音量で、家で聴くのは、恥ずかしいし、
そう、一番聴くのは、なんと言っても結婚式の時だ。

名曲なのに、ちょっとだけ悲しい。

さて、この曲、最初は、ドドドドー、ドドドミー、とハ長調のドミソの和音で始まるが、
最初の主題(ドーシファ、ラソファレ・・・)の最初の和音は、ドミソの和音では無く、
ラドミの和音にファ♯が付いた和音(Am6ですね)なのを知っていましたか?
メジャーコードではなく、マイナーコードを選んだメンデルスゾーンは、
結婚生活の不安を見事に描いているのですね。

ははは、絶対にそんなことは、無いですよね。(笑)
ハ長調の中では、
ラドミの和音にファ♯が付いた和音は、とても荘厳なイメージのわく和音です。
そう、この曲は、厳かなイメージあふれる名曲だし、
中間部の歌うメロディもおだやかで、気持ちがいい。

しかし、聴くとしたら、リストがピアノに編曲した版や、
それを基にさらに派手に編曲した、ホロヴィッツ版のピアノ演奏もいいなあ。
これを、友達の結婚式で弾けたら、もう爽快だろうなあ・・・(ははは、夢みてますね)

さて、私は、メンデルスゾーンにいいイメージがないのです。
もちろん、弦楽の為の交響曲など、とても聴いていて、幸せだし、
弾いてみたいとも思うのですが、

中学校の時の音楽の先生が、
「メンデルスゾーンは、お金持ちの家に生まれ、
 なに不自由無く、作曲家として一生を過ごした」(本当らしい)
と言っていた言葉が、頭から離れないのです。
そのころ、クラッシックの作曲家のイメージは、
貧乏たが努力家。天才だが浪費家、等々・・・
そんなイメージだったので、メンデルスゾーンって、たいしたことないじゃん。
と思ってしまったのです。
子供のころのイメージって、大人になってもなかなか離れないんですよ、これが・・・
(あっ、歳とった今は、だいぶ変わりましたよ。・・・)

曲には、関係ないのですが、「真夏の夜の夢」に出てくる、いたずら好きの妖精は、
なんとなく、みどりのこびとちゃんのイメージでもあるのです。

さてさて、「結婚行進曲」だが、原曲の管弦楽の演奏で、たまには家で、ちょっと聴いてみるか・・・


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ゴーパ1号

こんばんは^^
冒頭の会話、おもしろいですね。うふふ。
ボストン交響楽団、小沢征爾指揮、吉永小百合ナレーションのCDを
持ってます。
この曲は、中間部が素敵ですよね^^
by ゴーパ1号 (2007-03-10 02:21) 

hiyokan

さらにルックスも良かったらしいですね(笑)

ルックスと言えば、大学の芸術学の授業(私が和声学と対位法を学んだ!教養科目なのに…)で音楽家崩れの先生が
「リストは今で言うシンガーソングライターの走り、河村隆一みたいな存在だったのよ」なんて言ってましたわ。
思いっきり先生の好みらしい(笑)

そして他にはこのメンデルスゾーンやショパンくらいしかまともなのはいなかったなんてことも…
by hiyokan (2007-03-10 21:31) 

みどりのこびとちゃん

ゴーパ1号さん、ナレーション入りのCDをお持ちですか。
もともと、劇音楽のための曲なのに、
残念ながら、私は、ナレーション入りを聴いたことがありません。
今度聴かなくては・・・
それに、真夏の夜の夢 もいいかげんにしか、読んだことがないし・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-03-10 23:37) 

みどりのこびとちゃん

hiyokan さん、コメントありがとうございます。
そうかあ、メンデルスゾーンは、ルックスもよかったのか
私も見習って、やせなければ・・・・
弦バスは、自動改札を通りましたか?(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-03-10 23:40) 

なるたる

交響曲第2番「賛歌」などはいかが?
合唱のハーモニーが大変美しい「交響カンタータ」とでも呼ぶべき作品です。
他には「エリア」「パウロ」などの大規模カンタータや「詩篇第42番」など
の宗教曲。
祖父の代にユダヤ教から改宗したメンデルスゾーン家ですが、それだけに
キリスト教に対する真摯で篤い彼の信仰は、数多い宗教曲作品が雄弁に物語ってくれます。
こう言った宗教作品とともに、彼の世俗合唱曲も美しい旋律とハーモニー、
限りなくロマン的でありながら鮮烈で清澄な情緒の溢れる傑作が多いと思います。
実はメンデルスゾーンの作曲の中で一番多いのはこれらの声楽曲なのです。

他には数多い室内楽曲も素晴らしいものが多いです。
私はロマン派の室内楽はブラームス・シューマンとならびメンデルスゾーンの曲を大変愛好しています。
試しに有名な「ピアノ三重奏曲ニ短調」あたりをお聴きになってください。

ピアノ曲では何曲か作曲されているフーガ類は、バッハの精神の上にロマン的情緒を巧みに接木した佳作揃いで中々面白いです。
by なるたる (2007-03-24 18:18) 

みどりのこびとちゃん

なるたる さん。いろいろな記事にコメントありがとうございます。
実は、この音楽日記を書き始めて、初めて
いろいろと、声楽曲や合唱曲を聴くようになったのです。
メンデルスゾーンの合唱曲は、全然聴いたことがないので、
今度聴いてみます。
いつか、この音楽日記に出てくる日を楽しみにして下さい。

あっ、メンデルスゾーンの「ピアノ三重奏曲 第1番」は知っています。
結構、メンデルスゾーンにしては、ロマン的な曲かなあ、と思っています。

メンデルスゾーンのピアノ曲のフーガですか!
おっと、知らないです。
さっそく探して聴いてみます。
by みどりのこびとちゃん (2007-03-25 20:44) 

なるたる

何か未だ紹介していない面白いメンデルスゾーンの曲はないかと思って、買いためていたCDを漁っていたら、出てきましたよ「劇付随曲」と言うオタッキーなジャンルが…。

「真夏の夜の夢」は非常に有名ですが、実は彼の劇付随曲は5曲もあって、今回ご紹介する曲はそのうち4曲がCDになった全4枚のそれは恐ろしいセットです(CAPRICCIO 49 581)。
各々序曲だけでなく、それぞれが管弦楽+合唱+独唱+セリフ全部が含まれる全曲版で、大体一曲で演奏時間1時間ほど、全部聴き通すのに4時間ほどかかります。
暇つぶしにはもってこいですw

曲名は「アンティゴーネ」・「オイディプス」・「アタリア」・「真夏の夜の夢」です。
最初の3曲は全曲が演奏されることは滅多にないけど、これが以外に美しいハーモニーの曲が盛り沢山で、わくわくするような劇的情緒とメンデルスソーンらしい流麗さに溢れた佳曲揃いです。
ドイツ語のセリフもメリハリが効いていて素晴らしい、勿論対訳なんかないので意味なんかさっぱり分りませんw。
はっきり言ってこれは盲点でした。
意外と言ってはアレですが、思いの外楽しめました。

メンデルスゾーンの和声と旋律は微温的・予定調和的で、決してシューマンのように鮮烈で胸を抉るような、はっとするような驚きと意外性に満ちた印象ではありませんが、その分安心感があります。
毒がないだけ、一般受けするのかもしれません。
これはこれで間違いなく楽しい一時を齎してくれます。
絶対とは言いませんが、かなりオススメです。
by なるたる (2009-12-11 21:00) 

なるたる

訂正。
以外→意外。
by なるたる (2009-12-11 21:06) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
お勧めの曲、マニアックですね(笑)
でも、文章から、メンデルスゾーンの良さが発揮した曲というのは、
わかります。
機会があれば、聴きます。

で、昔から私、メンデルスゾーンと言えば、弦楽の為の交響曲が好きなのに、なんで、書いていないんだろう・・・
by みどりのこびとちゃん (2009-12-12 14:50) 

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