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オラトリオ【エリア】(メンデルスゾーン) [メンデルスゾーン]

さて、今日の音楽日記は、、記念?の300記事である。
最初は、自分が好きなクラッシック音楽を、
ピアノ曲を中心に、気楽に書いてみようと始めたブログだった。
まあ、音楽の専門家でもないし、
そのうち、書く曲もなくなるかも?
とも、思っていたが、
最近は、さらに、聴く曲が増えているし、書きたい曲が増えている。(笑)

我ながらよく続いているなあ(本当にそう思っています)
いつまで、続くかわからないこの音楽日記、
これからもよろしくお願いします。

さて、元々、私は、クラッシック音楽に好き嫌いが無く、
バロック音楽~現代音楽まで、ロマン派のピアノを中心に、
幅広く聴いていたが、(但し、聴き方が浅いかも、それに、ちょっといいかげんだし・・・)
このブログを書くようになって、ちょっとだけ聴く曲に関して変化があった。
一番の変化は、【声楽曲を聴くようになった】ことかも知れない。
まだまだ、声楽曲の有名曲もよく聴いていないし、これから勉強だあ。
しかし、楽しみが増えたのも事実。

前置きが長くなってしまった。
今日の300番目の記念すべき音楽日記は、
ドイツの作曲家メンデルスゾーンの最大傑作ともいわれている
オラトリオ【エリア】である。
おおっと、めずらしく、すごい大曲だあ。
(ちなみに、100番目と200番目の記事は、なんの曲か知っていますか?)
(記事を見ないで分かる人、絶対にいないと思いますね(笑))

さて、メンデルスゾーンという作曲家だが、
実は、最近まで、あまり聴いていなかった。

 ・ロマン派の時代に生きながら、古典派の顔をした、なんとなく中途半端な音楽。
 ・ヴァイオリン協奏曲や、無言歌に代表されるピアノ曲での美しく幸福な音楽。

メンデルスゾーンさん、ゴメンナサイ。
こんな風にだけ思ってました。
(メンデルスゾーンに関して、ちょっと昔の私のように思っている人は、実は多いらしい・・・)

もちろん、美しい幸福な音楽という聴き方でもいいと思う。
しかし、最近は、ちょっとだけ違う聴き方になってきたのです。

メンデルスゾーンの音楽は、直接的に情熱をぶつけるロマン派ではなく、
その音楽は、古典派の姿の中で、音楽の底ではロマン派の情熱が流れている。
それは、ショパンやリストとは、全く違った音楽だ。
決して、美しく幸福な音楽だけの音楽家ではない。
そんな気がしてきたのです。

さて、メンデルスゾーンのオラトリオ【エリア】は、
メンデルスゾーン自身が、敬虔なキリスト教だったこともあり、
とても、真面目な音楽だ。

エリアは、予言者で、旧約聖書に記載されている人物だ。
その物語を、独唱・合唱・管弦楽で、表現している。
(詳しいあらすじは、書きません。興味ある方は自分で調べてくださいね)
曲は、2部からなり、
演奏に約3時間かかる大曲だ。
そして、歌詞は、英語版とドイツ語版がある

私は、聖書も読んだことがないし、この曲の宗教的に背景は、わからない。
その為、そういう部分は、残念ながら、弱いかもしれない。
しかし、それを知らなくとも、この曲はすばらしいと思う。

最初聴いた時は、フーガや音楽構成など、バロックや古典派の音楽に近いと一瞬感じた。
しかし、その中に流れる独特の旋律の魅力や、
決して外面的に派手ではないのだが、
力強い豊かなオーケストラと合唱の響きは
とても聴き応えがある。
それに、独唱、四重唱、合唱、などが、実によく組み合わされ、
聴いていて、引き込まれる。

ちょっとだけ、私が好きな部分を、書いてみよう。

12小節の序唱の後の力強い序曲。
そして、それに続くフォルテシモで入る合唱・・・
ここで、すでに物語にひきずりこまれる。(劇的なのですが、派手ではないです)
第7曲の複四重唱の美しさ、
第13曲の合唱から第14曲に続く部分のなんともいえない気分(よいです。ハイ)
そして、第1部最後の第20曲の力強い合唱。(雨が降った感謝の部分ですね)
第2部に入り、
第24曲の合唱の対位法的なからみあい
第26曲のサラバンド風の音楽のアリア(このリズムは印象的)
第28曲と第29曲の天国的な美しさ。(この部分とても綺麗でいいですよ)
第32曲は、まるで、賛美歌のようだ
第34曲の合唱は、劇的で、情熱的な音楽。第37曲の落ち着いた独唱
そして、最後の第41曲から第42曲の荘厳な合唱~美しい四重唱~栄光を歌う合唱

うーん、こんな風に、この部分だけというのは、無意味かもしれない。
長い曲だが、どの部分も実によいですし、
つなげて聴くことにより、さらによさがでてくる音楽だとも思う。

実は、この曲をこの音楽日記に書くにあたって、
デジタルオーディオに音源を入れ、通勤途中で聴いていたり、
夜、一人でヘッドホンで、一部だけとか、二部だけとか聴いていたのだが、
どうしても譜面を見たくなって、スコアまで買ってしまった。
(オーケストラスコアは高いので、ヴォーカルスコアですが・・)

譜面を見て、思った。
そんなに複雑ではない。どちらかというと、単純かもしれない。
しかし、管弦楽と合唱は、古典的な書き方なのに、迫力と色彩と美しさが感じられる。
そして、音楽の響きは、とてつもないエネルギーにみちている。
そんな驚くべき名曲だ。

メンデルスゾーンのオラトリオ【エリア】を是非、聴いてみませんか。

うーん、こうなると、実演を聴いてみたくなるなあ。
しかし、お金と時間が・・・(それは、作るものです。ハイわかっております)

今日の音楽日記は、実に長くなってしまった(笑)
さてさて、次は、なにを書こうか、と思う前に、しばらくこの曲をもう少し聴いてみるか


nice!(2)  コメント(9) 
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Cecilia

300記事目おめでとうございます!
実は絶対「エリア」ではないかと思い聴いていました。
予想が当たってうれしいです。
私はChandosレーベルの英語盤で聴きました。
自分が演奏した時が英語だったので、ドイツ語だとしっくり来ないのです。
演奏したのは一度で、全曲でない上、小編成のオケ(・・・というより室内楽)、おまけに女声合唱・・・・(ソリスト男性陣が合唱に加わったところもあります。)!
この迫力ある曲を小さな規模でやっていたのだなあ・・・とあらためて感じましたが、チャペルの中ではかなり迫力ある演奏に仕上がった・・・という記憶があります。
"Lift thine eyes~"はレパートリーとして毎年歌っていたので、私の血肉になっています。
この歌と"He watching over Israel"を聴くと、絶望的な状況も乗り越えていけるような気がします。

一日、何の曲かわくわくしていました。
気に入ってくださってうれしいです。

Chandosもよかったですが、テノールのソロはどうしても私の恩師K先生と比べてしまいます。
テープがありますが、やはり素晴らしいです。

ちょうど一年前にこの曲の記事を書いていました。
http://blog.so-net.ne.jp/santa-cecilia/2006-06-01-1
by Cecilia (2007-06-02 00:42) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん。予想していたとは、おみごとです。
(しかも、絶対というところが・・・)
しかし、この曲、なかなか引き込まれます。
私も最初に聴いたのが、英語版です。
この曲の一部が、血肉になっているとは、すごいですね(笑)

あれ、エリアの記事を書いたのは、ジャスト一年前でしたか
いやいや、記事は、よんだのですが、
日付までみなかったなあ
by みどりのこびとちゃん (2007-06-02 01:30) 

みどりのこびとちゃん

ちぇりこさん。nice!ありがとうございます。
by みどりのこびとちゃん (2007-06-02 23:04) 

Robert

エリアでしたか!宗教音楽かオペラかと思ってはいましたが。ともかく300回おめでとうございます!300回も続けるなんて素晴らしいです。
エリアはCDも持っていないし、FM放送で1-2度聴いただけですのでこの際購入しようと思います。今後も書き続けてください。
by Robert (2007-06-04 22:20) 

みどりのこびとちゃん

Robert さん。コメントありがとうございます。
是非、CD買って聴いてみ下さいね。
なかなか長いけど、なかなかいいです。

今後も、ネタがある限り、なんとか書き続けようと思っています。
まあ、ネタが増えていくのが、いまの問題なのですが・・・(笑)
by みどりのこびとちゃん (2007-06-05 23:27) 

なるたる

聴いてみましたよ、エリア。
他の人からも是非と薦められていたのに、忙しさにかまけてずっと聴いていませんでした。

で聴いた感想。

美しい、美しすぎる、でも長すぎるw。

これは聴き込めば必ず愛聴する曲になる、と直感しました。
元々メンデルスゾーン大好きだし、合唱曲大好きだし。

でも長すぎるw。

行きがかりでパウロもついでに聴いてみましたが、これも美しすぎて長すぎるw。

長いのは別に苦にならない私、ワーグナーのオペラでも大丈夫な私(でもマーラーの交響曲の長さにはウンザリw)だけど、知らないだけにやはり長すぎるw。

おまけにエリアとパウロの旋律の区別が全くつきませんwww。
聴き込めたら、また感想を入れましょう。
by なるたる (2007-08-04 18:36) 

みどりのこびとちゃん

そう、長いですよね。
しかし、このエリアは、私には、あまり時間が気にならないです。
そんなに、劇的でもないけど、
素直な音楽だからかも・・・
by みどりのこびとちゃん (2007-08-05 00:09) 

「賛歌」好き

エリアは冒頭からいいです。
と同時に、メンデルスゾーンであれば、交響曲第2番「賛歌」も同じく冒頭からすごいです。引きこまれます。
オーケストラ&独唱者3人&合唱団の構成!
ベートーベンの第九よりいいかも?
by 「賛歌」好き (2008-06-01 01:06) 

みどりのこびとちゃん

「賛歌」好きさん、コメントありがとうございます。
交響曲第2番いいです。
以前、この音楽日記でも書きました
過去記事は、こちら
http://kfc-201.blog.so-net.ne.jp/2007-04-10


by みどりのこびとちゃん (2008-06-02 00:01) 

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