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ポルカ 雷鳴と電光 [シュトラウス(ヨハン)二世]

さて、今日の音楽日記は、ヨハンシュトラウス作曲の
ポルカ《雷鳴と電光》です。

この曲、題名はしらなくとも、クラシックファンなら、
一回は聞いたことはあると思いますし、有名な曲ですよね。
ヨハンシュトラウスのポルカは、明るく楽しいのがほとんどですが、
この曲も、雷の怖さはまったく感じられません(笑)
どちらかというと、雷や稲妻を観て楽しんでいる感じ?がする曲です。

昔、友達大勢と遊びに行った先の旅館で、大雨で雷だったのですが、
旅館の窓から、雷が光る度に花火のように、大騒ぎしながら
見ていたことをちょっと思いだすなあ・・・

大太鼓で、遠くに響く雷を描写しても、
16音符の下降音階で、稲妻が落ちる描写をしても、
おおっ、かっこいい。という感じです。
まあ、細かいことは、考えず、
舞踏会の曲ですし、明るく、楽しく、演奏するのが一番です。

ただ、こういう曲を明るく、楽しく、リズム感よく、
演奏するのは、完全に、曲を体で感じて演奏できないと、
すごく難しいです。
それに、演奏者の気持ちが一体化しないとね。
クライバーのアンコール演奏の動画は、素晴らしいなあ。

ちょっと調べたら。本当かどうかわかりませんが、
この曲、最初は、「流星」というタイトルだったらしいです。

うーん、流星というと、もっと、ロマンティックな感じですよね。
この題名でなくて、よかったなあ。と勝手に思っています。
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英雄の生涯(R.シュトラウス) [シュトラウス(リヒャルト)]

さて、一週間前になるのだけど、
東京オペラシティへ、中国国家交響楽団を聴きに行きました。
で、その演奏はというと、
弦の音色が少々粗い感じがしたのですが、
なんといっても、表現力はすごくあり、非常に楽しめました。
一部の中国の二曲は、ほんとうに中国っぽい?演奏で楽しめ、
二部の英雄の生涯は、細かいことおかまいなく、音を鳴らすので、
あの複雑スコアの音が全部重なって、ある意味面白かったです。

ということで、今日の音楽日記は、
R.シュトラウスの作曲した、交響詩《英雄の生涯》です。

R.シュトラウスは、どんなものでも、音楽で表現してみせると
言った?という話があるようですが、
今回は、英雄を描写している。
作曲者自身、英雄が誰なのかは言っていないそうですが、
どう考えても、自分自身を描写していますね。
(だって、英雄の業績という部分の音楽は、R.シュトラウスの作品からの
 引用ですから・・・)
ということで、すごいです。
なかなか、自分を英雄にみたてて、交響詩書けないです。
しかし、また、この音楽がいいんだなあ。

最初の英雄のテーマですが、低いE♭から2オクターブ以上駆け上がり
いかにも、英雄です。
他の部分の英雄の敵(評論家らしい)の音楽は、いかにも敵だし、
奥さんのテーマは、甘いし、
評論家を倒して、英雄が進むところは、スカッとします。
で、最後の英雄の引退の部分の静かな音楽の心落ち着くこと。
管弦楽法は、完璧ですね。

ただ、この曲、聴くたびに思うのだけど、
私は、作曲者、自分自身が英雄ということに関して、
どうも違和感が・・・
いえいえ、音楽自体は、すごくいいのですよ。
日本人なのかなあ・・・いかんなあ。

で、蛇足ですが、私の持っている本は、
奥さんのテーマの部分の解説は、愛人のテーマになっている。
奥さんと愛人では、全然違う気がするのだけど(笑)

とりあえず、イメージがわくし、楽しめる曲であることは、
間違いないです。

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ラ・ヴァルス(ラヴェル) [ラヴェル]

さて、今週の木曜日だけど、会社を休んで、かみさんと
調布のカフェへ、フルートとピアノを聴きに行きました。
午後のひととき、ケーキとコーヒーを飲みながら
フルートとピアノの音色に包まれて、
幸せなひと時を過ごしました。

さて、その時、ピアノで演奏された曲があるのだけど、
今日は、その曲を書いてみよう。
ラヴェル作曲の「ラ・ヴァルス」です。

この曲、管弦楽の為に書かれた曲で、
作曲者自身で、ピアノ独奏用、2台ピアノ用の編曲もあります。

この曲、原曲の管弦楽で聴くと、
幻想的なウィンナワルツという感じで、
明らかに、ウィンナワルツへの想いが感じられます。
でも、ウィンナワルツとは、まったく違った管弦楽の使い方で、
昔の舞踏会が、頭の中で、もやもやしていて、
最後は、ぱーっと明るくなって、気持ちのよい夢が覚める
そんな感じの曲です。

作曲者自身が、
雲が次第に晴れていって、舞台がしだいに明るくなる。
という文章を書いています。

まさに、その通り。
夢の中のウィンナワルツです。

で、ピアノ編曲にすると、
この夢が、少々、はっきりするのですね。
夢がはっきりすると、いい部分と、ちょっとという部分が出てきます。
ピアノ編曲は、思いっきり技巧的なのですが、
技巧を見せびらかすより、夢のイメージを大切にした演奏の方が、
この曲好きだなあ。

まあ、でも、バリバリ、早いスピードで弾くのも、
スカッとします。

この曲、マンドリンオケで演奏したら、
はっきりしながら、夢のようなイメージになるかもしれない
ひょっとしたら、面白いかもしれない
なんて、思っています。

うーん、いい曲だ。ラヴェルの天才的な作曲技法にも、
ほれぼれします。
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月の光(フォーレ) [フォーレ]

今日の月は、本当に綺麗でした。
スーパームーン・・・
月を眺めながら、会社から帰ったのだけど、
とても気分がいい。
思わず、スマホで写真を撮ったけど、
トホホの写真。
2015-09-28 18.42.30.jpg
まあ、こういうのは、心象風景として、心に残すのが一番です。

ということで、クラシック音楽でも、月に関係する曲は
数多くありますね。
この音楽日記でも、
・月の光(ドビュッシー)⇒過去記事はこちら
・月の光(ギロック)⇒過去記事はこちら
・ピアノソナタ月光(ベートーベン)⇒過去記事はこちら
・荒城の月変奏曲(山田耕作)⇒過去記事はこちら
・ワルソーコンチェルト(アディンセル)⇒過去記事はこちら
・月に疲れたピエロ(シェーンベルク)⇒過去記事はこちら
等を紹介している。

となると、今日は、月が題名に付く曲を書くしかないか。
今日の音楽日記は、フォーレ作曲の歌曲 月の光 です。

歌曲の基になった詩は、ヴェルレーヌで、

仮面の下に悲しみを隠し、踊り、そして愛を歌う男女の様子。
そしてそれを包み込む月の光。
を歌っています。
(まあ、正確には、ネットで調べてください)

フォーレの曲は、この微妙な雰囲気をピアノで素晴らしく
表現しています。
その上で歌われる歌が、なんとも言えません。
はかないようで、ちょっとうつろな感じです。

月の光というイメージは、ドビュッシーのピアノ曲の
イメージが強いのですが、
ここでは、月の光が包み込んだ人生を表現しているかのようです。

短い曲で、盛り上がりがあるわけでないのですが、
とても印象的な一曲だと思います

月を題名にした曲で、こんな曲があってもいいです。

追記
もし、クラシック音楽日記でなかったら、
絶対 ムーンライトセレナーデ書いたなあ。
この曲、好きなんですよ。
旋律といい、コード進行といい、グレンミラーの響きといい・・・
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古風な組曲 (ハルヴォルセン) [ハルヴォルセン]

過去の音楽日記の中でも書いたことがあるのだけど、
クラシック音楽を聴き始めて、しばらくすると、
誰でもそうかもしれないのだけど、
<皆が知らない名曲>とか<私だけの名曲>
を探して、いい曲が見つかると、一人ニャっとしたものです(笑)
まあ、昔は、ネットといものが無かったので、
音源を捜すだけでも大変だったのですが・・・

そんな昔の時期に、私の愛読書?が二冊あって、
[無名名曲観賞会]という本と、
「二十世紀音楽の楽しみ」という本なのだけど、
なかなか、マイナーな曲だけど、名曲ではないか
という曲の紹介の本でした。

まあ、その中の曲を聴いて、えっ、そうか?
と思う曲もあったけど、
この2冊共に紹介されていた曲で、
確かに無名だけど、私も、かなりの名曲だと
感じた曲を紹介しましょう。

今日の音楽日記は、ノルウェーの作曲家ハルヴォルセン
の管弦楽曲【古風な組曲】です。

ハルヴォルセンは、1864年生まれの作曲家で、
グリーグの姪と結婚したそうです。
まあ、興味ある方は、詳しくは、ネットでしらべてくださいね。

一番有名な曲は、ロシア貴族の入場 だと思いますが、
他の曲は、ほとんど、知られていないのではないでしょうか?
(交響曲も3曲書いているみたいです。すいません私、聴いてないです)

さて、古風な組曲 です。
管弦楽の為の組曲で、5曲からなっています。
序曲、ジーク、アリアと変奏、サラバンド、ブーレ
です。(順番が違う演奏もあるみたいです)

どの曲も、自然な音楽で、とてもとても優雅で、
それでいて、30分程度の時間を感じさせない曲です。
グリーグの有名なホルベルク組曲をもっと洗練したといっても
いいかもしれません。

でもね、それだけだと、こういう曲って結構あると思うのです。
この曲が私が名曲であると勝手に思っている理由は、
・次々に出てくる旋律が、本当にとってもいい。
・バロック風なのですが、管楽器の使い方が見事にとけあっていて
 北欧のロマンがすごく感じられて、独特な味を出している
・こういう古風なバロック風の曲なのに、イメージが湧く音楽
・組曲のバランスが最適
・多分、演奏者も気持ちいい

サラバンドなんて、泣けてきます。
アリアと変奏もいいなあ。

うーん、でも、この曲、無名ですよね
普通の曲ですが、いい曲です。お勧めです。
halvorsen suite ancienne
で動画サイト検索すると、
いろいろな演奏が聴けますよ。
是非。


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練習曲集 音の絵 作品33-8(ラフマニノフ) [ラフマニノフ]

よく演奏会で、前半がピアノ協奏曲、
後半が交響曲 みたいなプログラムがありますが、
前半のピアノ協奏曲が終わった時に、
ピアニストがアンコールで小品を弾く場合と、
弾かない場合がありますよね。
まあ、どちらでもいいとは思うのですが、
アンコールを弾く場合、
普通のリサイタルのアンコール曲より、
ちょっとだけ、選曲に考えなくてはいけないのかなあ・・・
なんて思ってしまいます。

とりあえず、ピアノ協奏曲の大曲を弾いて、後半の休憩前の
一曲なので、そこで終わりではないし、
後半の曲のイメージもあるし・・・
なんて、私は、思うのだけど、ピアニストはどうなんだろうなあ・・・

先日、N響コンサートのテレビを見ていたら
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番[大曲ですよね。ピアニスト大変]
を一部で弾き終えたあと、アンコールを弾いていた。
同じラフマニノフの練習曲集 音の絵 作品33-8でした。
この選曲はいいなあ。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番の余韻は消さないし、
かといって、次の二部への休憩になんとなくいくし・・・
みたいなことを考えていました。

ということで、今日の音楽日記は、
ラフマニノフの練習曲集 音の絵 作品33-8です。
作品33を締めくくる劇的な9番の前の曲で、
とてもとても抒情的で、美しい曲です。
そして、なぜか、ちょっと はかない感じもします。
ラフマニノフにしては、そんなに、凝った書き方をしていないので、
聴きやすいです。
中間部の情熱的な動きも見事。
そして、誰もが感じるのは、最後の終わり方。
ショパンの有名曲をどうしてもイメージしてしまって、
続く感じが・・・(笑)

あまり、単独では弾かれないけど、
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番のアンコール曲として、
ちょっと弾くには、いいかもです。
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25の練習曲より「貴婦人の乗馬」(ブルグミュラー) [ブルグミュラー]

うーん、ロシアの交響曲を2曲書いたあと、
また、小品を・・・なんて言わないでね

この音楽日記、一応ルール?があって、
過去に日記に書いた曲は、書かないというルールなんだけど、
ピアノ曲集などの場合、その中から一曲取り出して書く場合と、
曲集として書く場合があります。
(って、そんなこと、気にしている人いないですよね(笑))

ということで、今日は、過去 
ブルグミュラー作曲の25の練習曲の曲集としては、
この日記で書いたのですが、(⇒過去記事はこちら
今日は、その中の一曲として、最後の「貴婦人の乗馬」を書きます。

さて、このブルグミューラー作曲の25の練習曲は、
過去記事でも書いたのだけど、
この曲集、私の世代だと、ピアノを習う子供は、
ほぼ100%習ったことのある曲集でしょう。
(残念ながら、私はピアノを正式に習ったこと
 ないのですが、姉は弾いていましたね)
そう、結構小さい手で弾けるし、
イメージもしやすく、とっつきやすい。
現代だと、ギロックやカバレフスキーの曲集とかもあるけど、
昔はなかったもんなあ・・・

で、その曲集の最後を飾るのが【貴婦人の乗馬】という曲です。
最初の主題は、馬に優雅に乗っているイメージだし、
途中は、ちょっと速足になつたりして、
最後は、スケールで、この曲集の中では、かっこよく終わる
それに練習曲の最後の曲だけあって、
和音、スケール、スラー、スッタカートなど基本的な練習要素は
すべて詰まっているのもなかなかいいです。

この曲を聴くと、昔、姉がピアノを前に練習していた
小さい時のことを一瞬思い出す。
私にとっては、そんな曲でもあるのです。

さて、この曲を今日書いたのは、
実は、私、先日、この曲をオカリナ四重奏の為に編曲しました。
かみさんが所属している団体で、演奏してもらったのですが、
ははは、ピアノとまったく違うイメージで 
なかなかおもしろかったです。
ということで、音源もアップしましょう。
興味ある方はどうぞ、聞いてくださいな。

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交響曲 第6番 ロ短調 作品54 (ショスタコーヴッチ) [ショスタコーヴィチ]

さて、今日もロシアの交響曲を書いてみよう。
今日の音楽日記は、
ショスタコーヴッチ作曲 交響曲 第6番 です。

ショスタコーヴッチの交響曲で、一番有名なのは、
間違えなく、交響曲第5番→過去記事はこちら。
で次は、第7番[レニングラード]→過去記事はこちら
かな? (1番、8番、10番という人もいると思うけど)
で、第5番と第7番に挟まれている
第6番は、一般的には、どうなんだろう?
多分、そんなに有名でないかもしれません。

私、この曲を聴いたのは、
ムラビンスキー指揮のレコードで、
最初に聞いた時から、とっても好きな曲です。
(演奏は素晴らしかったけど、
確か最後のティンパニーのチューニングが微妙だったかな(笑))

曲は、3つの楽章からなっています。

第1楽章
最初の弦で演奏される重厚な旋律は、とてもとても
感動的で、なにかこう、訴えかけるような強烈な印象をもっています。
幻想的なんだけど、深みをもった音楽で、引き込まれるものをもっています。

第2楽章
作曲者得意のスケルツォです。明るくて、短く聴きやすい。
それでいて、ちゃんと、次の楽章とは、まったく違うイメージで作られています。

第3楽章
私がこの交響曲で、一番すばらしいと思っている楽章がこの楽章です。
速度はブレスト。すばらしい踊りの音楽で、心がわくわくします。
私、なにが、すごいと思っているかというと、
ブレストで、この踊りの主題で、第1楽章のあの重厚な楽章から
ちゃんと、交響曲のフィナーレとして、十分成り立っている音楽を作曲している
というところです。
普通の作曲家だと、フィナーレにしては、ちょっと軽いよなあ、
となる所が、そうならない、熱狂的な音楽となっている所がすごいです。

さて、この交響曲、本やネットなどで読むと
ベートーベンの5番と6番の対比と同じと書いてあったり、
室内楽的な響き と書いてあったり、
田園的と書いてあったりする。

うーん、私のイメージは、どれも違います。
室内楽的でもないし、ましてや、田園的でもありません。
(本当かどうかわかりませんが、作曲者は、春の喜び といったとか・・・)

私は、純粋な音楽として、すべての楽章が有機的につながった、
構成美あふれる純交響曲だと思っています。

ショスタコーヴッチの交響曲では、聴きやすいこと間違えないので、
是非聴いてみてください。
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交響曲 第5番 作品100(プロコフィエフ) [プロコフィエフ]

皆さま、ご無沙汰しています。
一ヶ月間も更新をさぼっていました。
ファンの方、すいません(って、この音楽日記のファンいるのか?)
えっーと、
別に病気をしていたとか、
音楽を聴かなくなったという訳ではなく、
単純に、ちょっとばかり忙しかったというだけです
(言い訳がましいなあ・・・)
まあ、8月は、夏休みということで、ごかんべんを。

8月は、
映画「ミッションインポッシブル」等を観て
本は、「火花」等 10冊程度読んで(私、読書好きです)
マンドリン編曲は、モーツァルトの交響曲等をしたりして
美味しい 北京ダック食べ放題を食べたり
していました。

私「継続は力なり」という言葉が好きなので
目標の1000記事(1000曲)まで、がんばりますので
よろしくです。

さて、一ヶ月ぶりに何の曲を書こうかなあ
と思って、考えてみました。
やっぱり、久々なら、有名曲で大曲だよなあ・・・

ということで、
今日の音楽日記は、プロコフィエフの交響曲第5番です。
(えっ、そんなに有名曲でないではないですか、
 というつっこみはなしです)

私、好きな作曲家は、誰?という質問は、結構苦手なのですが、
自分で作曲するとすると、どんな作曲家の作風が好きですか?
という質問だったら、まず、
ロシアの作曲家 プロコフィエフと答えます。

そう、近代的で、それで聴きやすく、で抒情的で、
ひねくれた所もあって、とっても、好きな作風の作曲家です。

さて、プロコフィエフの作曲した交響曲第5番です。
4楽章からなる45分程度の交響曲ですが、
これがね、いいんですよ。
もう、いろんな音楽が詰まっていて、それでいて、
一つにまとまっています。

第1楽章
最初に木管で歌われる主題は、まさにロシアの歌です。
でね、それがひねくれた展開するので、たまらんです。
リズムが特徴的なまったく違うモチーフも耳に残るし、
後半、重厚に響く音楽もしびれます。

第2楽章
これは、もう、最初のクラリネットの主題で、メロメロです。
いいなあ、この、いかにもスケルツォという主題。
で、近代的な響きだけど、とっても聴きやすいし、
ワクワクします

第3楽章
この美しさは、別格です。主題は、あらぬ方向に歌われる
のですが、なぜか、心に響きます。

第4楽章
さて、終楽章、主題は、ここでも、クラリネットに出るのだけど、
なんといっても、第2主題ですね。朗々と歌われるこの主題は、
いつ聞いても、気持ちがとってもいいです。
うーん、他のひねくれた旋律の中に、この主題が書けたら
それは、もう成功ですね。
最後の終わり方が、一瞬ソロになって、すぐ盛り上がって終わる
という独特なのだけど、すばらしいです。

この交響曲、時間を感じさせません。
昔、実演を聴いたこともあるけど、まったく眠くなりません。
作曲者自身も、成功作と思っていたそうです。
それに、作品100というのもいいではないですか

ロシアといえば、チャイコフスキーやラフマニノフもいいけど、
たまには、プロコフィエフの交響曲も聴きましょう。
また、違った ロシアの香りがただよっていますよ。

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コンサート ワルツ第1番(グラズノフ) [グラズノフ]

マンドリン・アンサンブル・モニカの第10回定期演奏会が
無事終わりました。
第一生命ホールは、とても響きのきれいなホールで、
まだまだ、反省点はありますが、
マンドリンの響きもなかなかだったのではないかと思っています。
ご来場の皆さま、ありがとうございました。

そのプログラムの二部は、ロシア音楽特集ということで、
ヴッターシュキン、リャードフ、ラフマニノフ、チャイコフスキー
の作品を演奏したのですが、
ロシア音楽といったら、グラズノフを忘れてはいけませんね。
(ぇっ、もっといろいろな人いるでしょうという、突っ込みはなしですよ)

今日の音楽日記は、グラズノフが作曲した管弦楽曲。
コンサートワルツ第1番です。

この曲、クラシック音楽の私世代(結構、歳だぞ)には、
結構 昔だけど、FM-NHKのクラシック番組のテーマ曲で使用された
ことで知っている人も多いかもしれません(覚えている人いますか?)

グラズノフは、チャイコフスキーやラフマニノフと違って、
アクの強さはないのですが、
その魅力は、旋律と管弦楽の作曲技法かもしれません。
とにかく、聞きやすく、すっーと入ってきます。

このコンサートワルツ第1番は、どうだろう。

静かな序奏のあと、とても優雅なワルツが始まる
この優雅な雰囲気は、最後まで一緒。本当に一緒です(笑)
弦楽器 管楽器の旋律と対旋律は、全く、全然、本当に嫌味がありません。
途中、速度がゆっくりになってのクラリネットの二重奏。
グラズノフは、管楽器の使い方が上手いなあ。
打楽器も控えめに効果的に使われている。
(ハープも結構効果的)
最後の楽しいちょっと早めのワルツで、ワクワクしていると、
アニマートのちょっと派手な短いコーダで終わる。

うーん、どこまでも優雅だ。
この音楽にひたっていると幸せです。
人によっては、
色彩感に乏しいとか、展開がないとか、派手さがないとか
なんていうかもしれませんが、
いいではないですか、音楽の流れに身をまかせましょう。
とても、気持ちよくなれますよ

さて、コンサートワルツ第1番というだけあって、
実は、グラズノフは、第2番も作曲している。
この第2番も、イメージは、まったく一番と同じですよ。
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