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ラ・ヴァルス(ラヴェル) [ラヴェル]

さて、今週の木曜日だけど、会社を休んで、かみさんと
調布のカフェへ、フルートとピアノを聴きに行きました。
午後のひととき、ケーキとコーヒーを飲みながら
フルートとピアノの音色に包まれて、
幸せなひと時を過ごしました。

さて、その時、ピアノで演奏された曲があるのだけど、
今日は、その曲を書いてみよう。
ラヴェル作曲の「ラ・ヴァルス」です。

この曲、管弦楽の為に書かれた曲で、
作曲者自身で、ピアノ独奏用、2台ピアノ用の編曲もあります。

この曲、原曲の管弦楽で聴くと、
幻想的なウィンナワルツという感じで、
明らかに、ウィンナワルツへの想いが感じられます。
でも、ウィンナワルツとは、まったく違った管弦楽の使い方で、
昔の舞踏会が、頭の中で、もやもやしていて、
最後は、ぱーっと明るくなって、気持ちのよい夢が覚める
そんな感じの曲です。

作曲者自身が、
雲が次第に晴れていって、舞台がしだいに明るくなる。
という文章を書いています。

まさに、その通り。
夢の中のウィンナワルツです。

で、ピアノ編曲にすると、
この夢が、少々、はっきりするのですね。
夢がはっきりすると、いい部分と、ちょっとという部分が出てきます。
ピアノ編曲は、思いっきり技巧的なのですが、
技巧を見せびらかすより、夢のイメージを大切にした演奏の方が、
この曲好きだなあ。

まあ、でも、バリバリ、早いスピードで弾くのも、
スカッとします。

この曲、マンドリンオケで演奏したら、
はっきりしながら、夢のようなイメージになるかもしれない
ひょっとしたら、面白いかもしれない
なんて、思っています。

うーん、いい曲だ。ラヴェルの天才的な作曲技法にも、
ほれぼれします。
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まほろばのピアノ弾き

こんばんは。

オーケストラ曲とその編曲版のピアノ曲がある場合、一般的にはどうしても「ピアノ版はモノクロ映像でオケ版はカラー」といった印象がつきまとうものですが、この「ラ・ヴァルス」はさすがラヴェルの力作だけあって、ピアノ版(特に2台版は)でもかなりの色彩感が味わえるのが魅力ですね。

「ボレロ」と同様、最後は調性が消えて終わる「オチ」があるのも面白いところです。

LP末期に出た、アルヘリチとフレイレによる演奏が名演と言えると思いますが、 そのジャケットは2人がピアノの横に立って、にらみ合うように対峙している姿でした。(その後出た同音源のCDでも同じものが使われているようです。)私は、2人が鍵盤上で手を取り合って踊っているイラストの方が、演奏のイメージにぴったりのような気がするのですが・・・。


by まほろばのピアノ弾き (2015-10-09 23:47) 

みどりのこびとちゃん

まほろばのピアノ弾きさん、コメントありがとうございます。
アルヘリチとフレイレの演奏のレコード! 持ってます。
当時、よく聴きました。
この曲もそうでしたが、
カップリングされていた、ルトスワフスキーのパガニーニ変奏曲
の見事な演奏にほれぼれしていました。
懐かしいなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2015-10-11 19:32) 

AS

こんばんは☆。「ラ・ヴァルス」はわたくしも大好きなラヴェルの作品の一つです。
かなり前のことなのですが,同じくラヴェルの「高雅で感傷的なワルツ」とこの作品を間をほとんどとらずに続けて演奏するという興味深いプログラムを聴いたことがあります。

両方ともラヴェルの作品でしかもワルツという共通点があるためか違和感は全然感じさせませんでした。それどころかこの2作品が巨大な「ワルツ組曲」と化し,「ラ・ヴァルス」がそのフィナーレを飾っているように響き渡ったのです。こういうプログラミングに出会ったのは後にも先にもこの時1回きりです。

この演奏会の指揮者は,現在ワタクシの地元の仙台フィルハーモニーの常任指揮者を務めているパスカル・ヴェロ氏。オーケストラは今は消滅してしまった新星日本交響楽団。武満徹の作品とこの2つが前半のプログラム。後半はストラヴィンスキーの「ペトルーシカ」(1947年版で演奏会用終結部を用いての演奏)でした。


by AS (2016-04-18 20:33) 

みどりのこびとちゃん

ASさん、コメントありがとうございます。
遅くなり、申し訳ありません。
それは、いい演奏会でしたね。
ラヴェルの2曲を続けて演奏・・・。
うーん、これは興味深い世界ですね。

by みどりのこびとちゃん (2016-04-30 21:38) 

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