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十字架への道《ヴィア・クルチス》(リスト) [リスト]

さて、今日はラ・フォル・ジュルネ三昧でした。
地下の会場の様子
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外のバラライカの演奏
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今日、私が行った演奏会
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バラライカの演奏や
ペレゾフスキーのラフマニノフのピアノ協奏曲第2番
もよかったけど、
やはり、リスト好きの私としては、
今日聴いた、ちょっと無名な曲の紹介をしないわけにはいかない。

ということで、
今日の音楽日記は、
リスト作曲の宗教曲【十字架への道】です。

この曲、知らない人が多いと思うので、ちょっと解説です。
・1879年作曲。リスト晩年の作品です。
・ピアノ(又はオルガン)と合唱の作品で、14の場面を
 ピアノ独奏、合唱、独唱など、いろいろな形で、演奏します
・十字架への道は、キリストが十字架を背負い、ゴルゴダの丘を歩き
 そして、亡くなるまでを描いている
・調性のある部分と、無調の部分があり、音は少ないです。
・40分程度の曲です

さて、作曲家リストというと、
もちろん、ピアノの魔術師、
超絶技巧を駆使したピアノ曲が代表だろう。
管弦楽も、交響詩の創設者として有名だ。

それにひきかえ、晩年の宗教音楽は、あまり知られていない。
ちなみに、過去、この音楽日記で紹介した
オラトリオ【聖エリーザベトの伝説】は、
私は、結構ききやすく、傑作だと思うのだけどなあ⇒過去の記事はこちら

さて、【十字架への道】はどうだろう。
この曲の評価は、私には難しい。
もちろん、あまりイエスキリストに関して、知らない
ということはあるとは思うのだけど、
この音楽は、とっても、厳しい音楽だと思う。

音はどのパートも少なく、シンプルなのだけど、
響きは、とっても厳しい感じがします。
決して、心休まる音楽ではないと思います。

今日、初めて実演でこの曲を聴いたのだけど、
最初のピアノの音、合唱が入ってくる場所から、
もう、音の一つ一つに何かがある感じなのです。
途中、ピアノの単音の旋律があるのだけど、
単音なのに、ゾクゾクします。
それゆえ、最後の方の美しい、ピアノのアルペジォパターンの上に
合唱が入る部分は、美しく印象的です。

この曲、リストの晩年の宗教曲の代表曲として、皆に勧めるかというと、
ちょっと ためらいます。

でも、ピアノの魔術師としてしかリストを聴いたことのない人は、
修行(笑)と思って、一回、聴いてみるのもいいかもしれません。
ちょっと、作曲家としてのリストを見る目が変わるかもしれません。

ちなみに、この音楽日記、リストの曲は、現在58曲書いている。
私、ピアノの魔術師としてのリストも、宗教音楽のリストも、
交響詩のリストも、リストの生き方も、結構 興味があって、
傑作・駄作 どれでも、愛着があるのです ハイ
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