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交響曲 第6番【悲愴】(チャイコフスキー) [チャイコフスキー]

指揮者のアバドさんが亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。

アバドという指揮者は、人によっていろいろな評価があるみたいだけど、
私は、ベルリンフィルの常任になる前の颯爽とした指揮が好きでした。
で、なぜか、アバド指揮のレコード(懐かしい)で、最初に買ったのが、
ウィーンフィルを指揮したチャイコフスキーの悲愴でした。
(いやあ、懐かしいなあ。高校生の時かもしれないなあ・・・歳がばれる・・・)

当時は、チャイコフスキーの交響曲は、ムラビンスキー等のロシアの指揮者
のレコードが名盤と言われていたのですが、
私、このアバド指揮ウィーンフィルの演奏が
とてもとても好きでした。
録音が当時としては、よかったこともありますが、
1楽章の歌い方、ppppppの後の強烈な入り、
ワルツのリズム、3楽章のかっこよさ、4楽章の呼吸。
どれもこれも
すごくよくて、当時レコードが擦り切れるほど聴いたものです。

このレコードには、もう一つ思い出?があって、
私が買ったレコードは、ドイツグラモフォンの輸入盤でした。
そのジャケットがカンデンスキーという画家の初期の絵で、
『馬上の二人』という絵なのですが、すっかり気に入って、
カンデンスキー(実は抽象絵画なのですが)のファンになって、
それは、今でも続いています。

無題.jpg
(いい絵だと思いませんか?)


ということで、今日の音楽日記は、
チャイコフスキー作曲の交響曲第6番【悲愴】です。

チャイコフスキーの代表作だし、
この曲、説明する必要もないほど有名です。
 ・最後の楽章が、遅く、消えるように終わる交響曲 とか
 ・悲劇的という題名がダメだしにあい悲愴になった とか
 ・指揮者バーンスタインの4楽章は無茶苦茶遅い とか
 ・2楽章のワルツは、5拍子だ とか
 ・4楽章の最初の主題は、1stと2ndが交互に弾いている とか
いろいろあるのですが、
ネットで調べればいろいろわかるので、
興味ある方は、調べて下さいね。

まあ、有名曲なので、
今回は、この曲に関していろいろなことをランダムに書いてみようと思う。

■この曲の演奏会での拍手
有名曲だけに、私、実演でも何回も聴いたことがあります。
で、わかっていても、3楽章が終わると、まだ4楽章があるのに、
拍手したくなっちゃいます。
それほど、この3楽章の最後の響きと終わり方は、
爽快です。実際に拍手が起こった演奏会は、1回や2回ではありません。
まあ、これはこれで、いいのかもしれないのです。
しかし
この曲の終楽章が終わった後の拍手は、難しいです。
個人的には、完全に終わってから、30秒以上無しでもいいと思います。
でも、実演では、なぜか、終わってすぐ拍手する人もいます。
うーん、もっと音の余韻にひたろうよ・・・

■1楽章の第2主題
この交響曲の第1楽章の第2主題は、とろけそうです。
本当に、すごい主題です。おもいっきり、感情をこめて弾いても
恥ずかしくならずに、さまになる主題は、なかなかありません。
名旋律です。
今は、亡き私の父に、私が、たまたま、この曲を聴いていた時に、
「この旋律、いいでしょう。すばらしいでしょう」(当時私は若かった)
と熱く言ったら
「うーん、なにがいいんだか全くわからん」
と言われたのが懐かしい思い出です(父はまったく音楽に興味なかったです)

で、あと、
リヒャルトシュトラウスの「アルプス交響曲」の中の旋律
にこのチャイコフスキーの旋律が長調になって、思いっきり出てきます
これはこれでおもいろいです。聴いてみてください。

■3楽章のピアノ編曲
この曲の3楽章には、フェインベルクという人が編曲した
ピアノ独奏用の編曲があります。
ピアノの超絶技巧が好きな人は、是非聴いてみて下さい。
ベルマンの演奏等 いろいろあります、えっーとですね、
ピアノの限界をいく編曲で、B級(笑)ですが、
とっても、とっても かっこいいです。

なんか、いろいろ書いてきたけど、
いろいろ書けるというのは、
やっぱり、名曲なんだろうなあ。

久々にアバドの演奏聴いてみようと思います。

しかし、こんな有名曲、まだこの音楽日記に書いていなかったです。
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コメント 2

なるたる

「悲愴」はまあアレですが、私、個人的にはアバドと言う指揮者わりと好きでした。
光の当てられていない曲を積極的に取り上げると言うスタンスは、評価出来ます。
シューマンの「ファウストからの情景」なんかね。
ご冥福をお祈りいたします。
by なるたる (2014-01-21 21:05) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。ご無沙汰です。
アパドさん、本当にいろいろな曲をやっていますよね。
グルダとのモーツァルトのピアノ協奏曲もよかったけど、
ノーノとかの現代音楽(ポリーニとのやつ)も、
わけわからんかったけど、なんか、聴いていました。
最近は、実は、アパドめっきり聴いていなかったです。
アバドの最近は、どうだったのかなあ。
私にとっては、懐かしい指揮者です。

by みどりのこびとちゃん (2014-01-22 22:32) 

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