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メフィストワルツ第3番(リスト) [リスト]

『魂を売った演奏家(作曲家)』と聞いたら、どんな人を思い浮かべますか?

1.悪魔に魂を売って、技巧や作品を手に入れたとされる超絶技巧や天才肌の持ち主
2.お客が喜ぶ為に作品を書いたり演奏したりして、真の芸術から離れた人

1は、どちらかというと褒め言葉になるし、
2は、どちらかというと、蔑む言葉かな・・・

でもね、お客が喜ぶ音楽を書くというのは、とっても大変だと思うので、
『魂を売った芸術家』というのは、褒め言葉だと思うのだけどなあ・・・

なんて、書いたのは、私、時々自分のことを『魂を売った芸術家』と冗談で
よく言うのです。
えっ、どういう意味で言っているかって?
それは、秘密です。

さて、ハンガリーの大作曲家リストは、よく『悪魔に魂を売った・・・』
なんて、言われていますが、
これは、文句なく、褒め言葉ですね。
確かに、駄作も多いけど、当時としては、悪魔に魂を売ったとしか思えない
ピアノ技巧の曲や、ピアノソナタのような音楽史に残る傑作を残している。

で、悪魔と言えば、ファウストに出てくるメフィストフェレスですね。
(えっ、悪魔くん?連邦の白い悪魔?・・・古いなあ)

まえがきは、こんなところで、
今日の音楽日記は、
フランツ・リスト作曲の『メフィストワルツ第3番』です。
リスト作曲のメフィストワルツというと、
第1番が、飛び抜けて有名ですよね
この曲の過去の音楽日記はこちら

リストは、実は4曲もの「メフィストワルツ」を作曲している。
未完の4番を除けば、第2番も第3番も、
すごく魅力的で、悪魔的な曲ですが、ちょっと無名かな。

今日のメフィストワルツ第3番は、
第1番より、ある意味、悪魔的かもしれない。

開始は、とてもとても独創的です。
C#→E#→A#→D# この動きは、一回聞くと、もうとりこです(笑)
このモチーフが、何回となく、この曲には出現します。
で、リズムが特徴的な舞曲、そして、トリルが怪しい主部。
そして、3段譜での両手トリルもでてきて、盛り上がりもなかなかだ。

作曲書法は両手オクターブも多く、対位法も駆使せず、結構単純だけど、
和声の動きがなんか変わっていて、
人に訴えかけるイメージは、まさに
メフィストワルツというにふさわしい曲だと思います。

話によると、スクリャービンはこの曲が好きだったとか(本当?)

でもね、この第3番人気ないだなあ。
この音楽日記読んで、ちょっとでも興味のある方は、
是非聴いてみてくださいね
動画サイトには、演奏動画がいくつかあります。

メフィストフェレスは、人間の欲望と引き換えに、死んだ時に魂を奪うのだけど、
もし、眼の前に本当に現れたら、何を頼むのか難しいなあ、
何にしようかなあ。
やっぱり、作曲と演奏の才能をもらうか
あっ、ファウストと一緒で、まずは、若返りでもいいなあ(笑)

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