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マ・メール・ロア(ラヴェル) [ラヴェル]

ラヴェルの音楽について書くのは、この音楽日記では珍しいです。
(決して、フランス音楽が嫌いなわけではないのですよ)

今日は、ラヴェル作曲の[マ・メール・ロア]です。
この曲、ラヴェルが、親友の子供達のために書いたピアノ連弾曲ですが、
後に作曲者自身で管弦楽曲用にも編曲されています。
それもピアノ原曲を基にした組曲版と、
ちょっと新しい部分も追加したバレエ版があります。

英国の有名なおとぎ話『マザーグース』を題材にした曲ですが、
ラヴェルの子供心と夢の中の幻想世界のイメージを、
繊細な音で表現した、すばらしい響きの音楽です。

ピアノ原曲は、5曲からなっています
 第1曲<眠れる森の美女のパヴァーヌ>
     静かで、とても繊細な音楽。音の点画です。
     有名な、亡き王女のパヴァーヌの旋律と比較するのも面白い                
 第2曲<親指小僧>
     森の中で迷子になった親指小僧の物語です。途中、鳥の声が聞こえます。
     最後は、最初に続くような感じで、森の中をさまようのかなあ・・・
 第3曲<パゴダの女王レドロネット>
     中国陶器の跳ねるような踊りです。中間部は東洋的な鐘の音が聞こえます。
     途中は、ペダルふみっぱなし演奏が好きです
 第4曲<美女と野獣の対話>
     美女と野獣の物語です。後半、野獣が王子に変身します。
     この変身の部分、いいです。
 第5曲<妖精の園>
     素晴らしく美くしい感動的な曲です。雄大な最後の部分、鐘の音が聞こえます。
     この旋律、泣けますハイ

さて、この曲、皆さんは
どんなイメージですか?
どんな演奏が好きですか?

最初にピアノ版を聞くか、管弦楽版を聞くか、バレエ管弦楽版を聞くかで、
大きく変わるかもしれない。

私は、最初、やはりピアノ版を聞いていたので、
この曲達は、点画の世界なのです。
そう、音の数がすくなくて、その中に、ぎっしり言いたいことがつまっていて、
非ロマン的な世界の中での物語なのです。
淡々と物語が進むのですが、
その音の少なさが、逆にイメージを膨らませてくれるみたいな・・・

でも管弦楽版の演奏では、音が多くなって、
ちょっぴりロマン的な演奏もあったりして、
ちょっと、イメージが直接的なのですよね。

でも、どちらも良さがあると思います。
(どちらかというと、個人的にはピアノ版が好きですが)

とにかく少ない音でも、音の響きには、ラヴェルの鋭さがすごく感じられます。
こどもの為に書いた曲ですが、決してあなどれません。

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追記
さてさて、なぜこの曲を書いたかというと、
左のサイドバーを見て下さい。
この音楽日記をずっと読んでいる人(うーん、どのくらいいるのだろう?)
は、知っていると思うのだけど、
私、マンドリンオーケストラやっています。

で、昨年から、2つの団体に出演しています。
7月は、アンサンブル・モニカ
10月は、さくらマンドリンオーケストラ
の演奏会があります。

で、アンサンブル・モニカの演奏会の宣伝です。
暇な人は、無料ですし、是非 聞きに来てくださいね
リリア音楽ホールは、素晴らしいホールです。
で、この演奏会でマ・メール・ロアをマンドリン編曲で
やります。よろしくお願いします。
(バッハのシャコンヌのマンドリン合奏も聴けますよ)
それに なんといっても、動く みどりのこびとちゃん の実物が見られます(笑)

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