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イン・メモリアム(アダージョ)作品65 (ブルッフ) [ブルッフ]

最近、紹介されて初めて知った曲です。
そして、これは、素晴らしい曲です。
まだまだ、こんな曲があったんだなあ・・・

今日の音楽日記は、ドイツの作曲家ブルッフの
『イン・メモリアム 作品65』です。
この曲、独奏ヴァイオリンと管弦楽の為の曲で、
15分弱の曲です。

よく、『私だけの秘密の名曲』とか『誰も知らない名曲』などの
コピーで、クラシックの無名曲が紹介されることがあるけど、
その多くは、やはり、うーんやっぱり無名曲かな?
なんて思うことがある。

でもこのブルッフの『イン・メモリアム 作品65』は、
無名(多分そうですよね)だけど、
これは、名曲だ。
本当に、もっと知られてもいい曲だと思う。
ブルッフには、[コル・ニドライ]という名曲があるけど、
それ以上かもしれません

曲は、ティンパニーの重々しいリズムで始まります。
その後の弦楽合奏のすばらしい響き
(もちろん管も入っていますが・・・)
そして、ヴァイオリンソロが、この旋律を引き継ぐ
この哀愁あふれる旋律
音楽は、その最初のイメージのまま進む。
所々響くティンパニーが心を揺さぶり
途中のヴァイオリンソロも、決して派手にならない
最後は、透明感あふれる響きで静かに終わる。

この音楽と比較するのに頭にすぐ思い浮かぶのは、
バーバー作曲の『弦楽の為のアダージョ』だろう。
もちろんこの曲も名曲だけど、

このブルッフの曲は、悲しい音楽ではなく、
ドイツロマン派の最上の重厚な響きの中に
独特の哀愁感をもった、すばらしいアダージョといえると思う。

ブルッフの曲は、
ヴァイオリン協奏曲が有名だし、
私も、大好きだ。
でも、この曲は、知らなかった。
紹介してくれたNさん、ありがとうございます。

ブルッフにまた、興味がわいてきました。

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なるたる

「イン・メモリアム」お気に召していただいてとても嬉しいです。
私の追悼コンサート(勿論妄想です)の演奏曲目の一曲は、是非ともこの曲にと勝手に決めちゃいましたw。

ブルッフの管弦楽付きの小曲には実に素晴らしいメロディのものが多く
彼の能力はこういった小曲にこそ発揮されるのでは、と思ったりします。

特にヴァイオリン・ヴィオラなどの曲は実に胸を締め付けられるような哀切に満ちた旋律が多く、ブルッフが本質的にロマン主義者のメロディメーカーであることを認識させられます。
心が大いに揺すぶられるのですね。

みどりのこびとさんもまた興味が湧いてきたようなので、更にお勧めを何曲か…。
youtubeにその他の曲も結構upされていますので、よろしければどうぞ。

Adagio appassionato op.57
http://www.youtube.com/watch?v=0JI57aiO9GM

Romance op.42
http://www.youtube.com/watch?v=9z3C8a7QHWM&feature=related

Konzertstűck op.84
http://www.youtube.com/watch?v=lG5xSl44gLA&feature=related
by なるたる (2011-12-04 11:44) 

なるたる

追記。
但し大規模管弦楽曲はいまいちで、交響曲などはちょっとアレですw。
by なるたる (2011-12-04 11:48) 

なるたる

追々記。
チェロでは「ケルト主題によるアダージオ op.56」が深々とした旋律で素晴らしいです。
とても懐かしい響きです。
http://www.youtube.com/watch?v=YejEyUKjN-0&feature=related

by なるたる (2011-12-04 12:33) 

みどりのこびとちゃん

なるたるさん、コメントありがとうございます。
ちょっと遅くなりましたが、聞きましたよ、ブルッフのいろいろな曲・・・
なるたるさんのお勧めの曲は、どれもこれも、すばらしい。
ブルッフの最良の面がでている曲ばかりです。

ただ、あまのじゃくな私は、こういうすばらしい響きと旋律の
曲ばかり聞くと、ちょっとあれという交響曲も、気になっています。
今度、ゆっくり聞いてみたいと思います。
ラフとかの交響曲と似ているのかなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2011-12-09 00:00) 

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