ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲(R.シューマン) [シューマン(ロベルト)]
さて、このへんで、リクエストにちょっと答えよう。
今日の音楽日記は、シューマンのちょっと無名な曲
『ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲』です。
この曲知らない人の為に簡単に説明をしてみよう
作曲年は1853年。作品番号は131。
ということは、シューマン43歳の時の作品。
後期の作品です。
(シューマンのヴァイオリン協奏曲ニ短調と同じ年の作曲ですね)
ヴァイオリンソロと管弦楽の為の単楽章の曲で、
演奏時間は、約15分程度です。
曲は、下降音形が特徴的なゆっくりした主題で始まり、
ヴァイオリンが、速いスケールの装飾を伴って入ってきます。
その後、リズミックな伴奏とリズミックな主題が展開し、
独奏ヴァイオリンが、動き回ります
ちょっとしたカデンツァがあって、
最後は、フォルテで終止します。
さて、簡単な説明は終わりなのですが、
どうしても、同じ年に作曲された ヴァイオリン協奏曲ニ短調
と比較したくなりますよね。
シューマンのヴァイオリン協奏曲ニ短調は、
過去、この音楽日記で書いた⇒こちらを参照
で、このニ短調のヴァイオリン協奏曲は、
過去の音楽日記で書いたけど、結構、とっつきにくい。
ただ、シューマン独特の幻想が、曲全体をおおっていて、
それはそれで、ひとつの世界を作っている。
対して、同じ年に書かれた今日の音楽日記の
『ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲』は、
とても聴きやすいと思う。
主題もわかりやすいし、
ロマン派の佳曲として、とても気持ちいい曲だ。
ただ、ヴァイオリン協奏曲として期待すると、
ソロは、高音はあまり使用しないし、
ヴァイオリンは、低音から中音域で、常に細かく動いていることが多いし、
そんなに派手でないので、人気もないのはわかる。
(カデンツァも難しそうなわりに、聴きごたえないし・・・)
シューマンは、どうして、こんなにイメージの違う曲を
同じ年にかいたのだろう
多分、シューマンの若い頃の作品ということなら、
もっと人気あったかもしれないなあ。
この曲、シューマン後期の作品という先入観を捨てて
聴くと、ロマン派特有の小品として、
なかなか美しく、気分のいい曲です。
今日の音楽日記は、シューマンのちょっと無名な曲
『ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲』です。
この曲知らない人の為に簡単に説明をしてみよう
作曲年は1853年。作品番号は131。
ということは、シューマン43歳の時の作品。
後期の作品です。
(シューマンのヴァイオリン協奏曲ニ短調と同じ年の作曲ですね)
ヴァイオリンソロと管弦楽の為の単楽章の曲で、
演奏時間は、約15分程度です。
曲は、下降音形が特徴的なゆっくりした主題で始まり、
ヴァイオリンが、速いスケールの装飾を伴って入ってきます。
その後、リズミックな伴奏とリズミックな主題が展開し、
独奏ヴァイオリンが、動き回ります
ちょっとしたカデンツァがあって、
最後は、フォルテで終止します。
さて、簡単な説明は終わりなのですが、
どうしても、同じ年に作曲された ヴァイオリン協奏曲ニ短調
と比較したくなりますよね。
シューマンのヴァイオリン協奏曲ニ短調は、
過去、この音楽日記で書いた⇒こちらを参照
で、このニ短調のヴァイオリン協奏曲は、
過去の音楽日記で書いたけど、結構、とっつきにくい。
ただ、シューマン独特の幻想が、曲全体をおおっていて、
それはそれで、ひとつの世界を作っている。
対して、同じ年に書かれた今日の音楽日記の
『ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲』は、
とても聴きやすいと思う。
主題もわかりやすいし、
ロマン派の佳曲として、とても気持ちいい曲だ。
ただ、ヴァイオリン協奏曲として期待すると、
ソロは、高音はあまり使用しないし、
ヴァイオリンは、低音から中音域で、常に細かく動いていることが多いし、
そんなに派手でないので、人気もないのはわかる。
(カデンツァも難しそうなわりに、聴きごたえないし・・・)
シューマンは、どうして、こんなにイメージの違う曲を
同じ年にかいたのだろう
多分、シューマンの若い頃の作品ということなら、
もっと人気あったかもしれないなあ。
この曲、シューマン後期の作品という先入観を捨てて
聴くと、ロマン派特有の小品として、
なかなか美しく、気分のいい曲です。
私のシューマンの全作品中でのこの曲の位置付けは、名曲ではなくとも掌中でそっと握りしめておきたくなるような佳曲と言ったところです。
確かに派手さはないのですが、ヴァイオリンが結構技巧的に動き回って
活躍するし、そこそこ美しく小ぶりのロマン派の曲として愛すべきものです。
ただ、後期の作品に共通するような見通しの悪さ、ワンクッション置いたような感動、微温的な情緒などは印象が薄く感じられ良い評価を得られにくいかも…。
強烈な歌などありませんからね。
やはり後期の作品である、「序奏とアレグロアパショナート op.92」、「序奏と協奏的アレグロ op.134」なんかと比べるとかなり分が悪いです。
私は特に後半でヴァイオリンがギコギコと音を刻む部分が好きです。
あのギクシャク感は堪りませんw。
by なるたる (2011-12-04 16:51)
全く関係ありませんが、スメタナの「モルダウ」の連弾版の割と良い演奏をyoutubeで見つけました。
この編曲はスメタナ自身によるもので、その素晴らしい演奏効果からCD
に録音されたりもしていますが、私も昔デュオ・クロムランク(日本人女性とフランス人男性の夫婦のデュオ・二人とも自殺してしまいました)の見事な演奏のCDを聴いて感激して以来、久々に聴くことが出来ました。
youtubeこの二人はおそらくプロのピアニストと思われますが、聴かれてみていかがでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=3KS6ubszCjU&feature=related
by なるたる (2011-12-08 22:42)
と思って更に調べてみたら、やはりduosolotと言うプロでした。
youtubeで当たってみたところ新たに一曲。
曲はブラームスの「シューマンの主題による変奏曲 op.23」(有名な独奏曲のop.9ではなく連弾用の全く別の曲)。
原曲はシューマンが最晩年の狂気に侵される時期に作曲した「天使の
主題による変奏曲」でヴァイオリン協奏曲第二楽章と同一の旋律です。
http://www.youtube.com/watch?v=-ftOH0NG-KI
by なるたる (2011-12-08 23:14)
なるたるさん、動画紹介ありがとうございます。
このスメタナのモルダウの演奏いいですねえ、
音の動きと厚みがいい感じです。
このように、16分音符がたえまなく動く曲の編曲は、
連弾の方がいいですねえ。というより、独奏の編曲は難しい。
(フェインベルク編曲の悲愴の3楽章は別格ですが・・・)
ピアノデュオと言えば、Anderson & Roe を思い出しましたよ。
by みどりのこびとちゃん (2011-12-09 00:10)