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ハンガリー幻想曲(リスト) [リスト]

さて、今日もリストの曲です。

リストに限らず、音楽の論評に
この曲には、深みが無いとか、内容が無いとか、精神性が無い云々・・・
なんて、書かれる曲がある。
でもね、徹底的に、それならそれで、
エンターティメントにあふれた曲があってもいいと思う。
すべての曲に、深みや精神性を求めなくても、
それはそれで、それを追及するとひとつの芸術だろう。

シフラ編曲の「くまんばちの飛行」だって、
ホロヴィッツ編曲の「ハンガリー狂詩曲第2番」だって、
あそこまで、やると、もうこれは、芸術です。

で、今日の音楽日記は、リスト作曲の
ピアノと管弦楽の為の曲【ハンガリー幻想曲】です。

この曲、原曲は、リスト自身のピアノ独奏曲の「ハンガリー狂詩曲第14番」で
それをピアノと管弦楽の為に自由に編曲し直しています。
(これには、別の説もあり、ハンガリー幻想曲の方が先と言う人も・・・)
(まあ、その前にも、このハンガリーの旋律によるピアノ曲書いていますが・・・)

そんなことは、さておき、曲です。
最初は、堂々とした主題が明るく、重厚に演奏され、
途中、ハンガリーらしい、ゆっくりした部分もありますが、
後半は、楽しい舞曲風の主題が展開され、
最初の主題が輝かしく演奏されて終わり
という曲です。

いいですねえ、ハンガリー風の旋律は、
ゆっくりした部分も速い部分も、
なぜか、心に響くし、音楽に引き込まれます。

はっきり言って、この曲、精神性、深み、等まったくありません。
(もちろん、いい意味で書いてます。)
この曲は、出来るだけ、エンターティメントに徹して弾いてもらいたいものです。
そう、こういう音楽の楽しみがあってもいいです。

なので、この曲を演奏するピアニストには、もちろん、譜面どおりでなく、
いろいろと、音符を足して演奏してもらいたい所です
(その点、シフラの演奏は○ですね)

話変わって
ちょっと前のテレビ番組で、外国の番組の紹介だったのだけど、
プロになろうとする歌の審査の番組の中で、審査員が言った言葉
が結構印象的だった。
確か(ちょっと違うかもしれませんが)

三流は、歌う方だけ感動。
二流は、歌う方と聴く方の両方が感動。
一流は、聴く方だけ感動。

と言っていました。
ちょっと、普通に考えると、三流はそうだけど、
二流と一流は、逆じゃないか?
と思うかもしれません。

いやいや、プロとは、きっと、そういうものです。
どんな曲でも、どんな演奏でも、自分がどんな状態でも、
聴く方は感動させなければいけないでしょう。

一流になればなるほど、自分にストイックになるのかもしれません。
我々アマチュアも演奏に関しては、ちょっと考えさせられる言葉でした。

で、話をリストの曲に戻して、
こういう、【ハンガリー幻想曲】のような曲
プロのピアニストとプロのオケの方、
聴衆がうなるような演奏を是非してくれませんかねえ・・・。
えっ、曲が軽いし、浅い?
いやいや、それでも、聴く方を感動させられれば一流です
(ははは、なんか変な書き方だなあ)

最近、この曲、あんまり演奏会のプログラム載らないし・・・

追記
さてさて、明日から、ちょっと家族旅行に行ってきます
コメントの返信は、帰ってからになりますが、気にしないでくださいね

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