交響曲 ニ短調(フランク) [フランク]
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■問題
とある大学の管弦楽の部室にて選曲会議が開かれていた・・・
部長 「今日は、次回の定期演奏会のメイン曲を決めようと思う」
部員A「やはり、メインは、交響曲がいいと思います」
全員 「異議なし」
部長 「では、各自、次回のメインにふさわしい交響曲を上げて欲しい」
部員A「ドボルザークの新世界。有名だし、そんなに難しくないし、客受けもいい」
全員 「なるほど」
部員B「マーラーの第4番。構成はマーラーの中では小さいし、やはりマーラーやりたいなあ」
全員 「なるほど」
部員C「ベルリオーズの幻想。難しいけど、やりがいがある。」
全員 「なるほど」
部員D「グラズノフの第4番。無名なだけに逆に、お客を引き付ける、ロシアっぽくて、魅力的」
全員 「なるほど」
部員E「あのう、フランクのニ短調交響曲なんて、いいと思いませんか?」
部員A「地味すぎじゃあない?」
部員B「お客呼べないんじゃない?」
部員C「いまいち、弾きごたえない気がするし・・・」
部員D「それに、第2楽章のイングリッシュホルン誰が吹くんだよ。楽器ないし。」
部長 「部員A~Dの意見は、どれもこれも、もっともだ。
今回は、新世界、マーラーの第4、幻想、グラズノフの第4 の中から決定する。
皆、文句は、ないな」
全員 「了解」
さて、結局、メインは、その4曲の中から決まったのだが、
いざ練習するとなったら、問題が起こった。それはなにか?
(答は、ブログの最後で・・・)
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ははは、ちょっとだけありそうな会話ではないでしょうか?
今日の音楽日記は、フランクの作曲した唯一の交響曲(まだ、あと一曲作曲したと言われていますが)
交響曲 ニ短調です。
この交響曲の一般的な評価は、多分
・地味だが、内部には音楽の精神がある
・循環主題の扱いかみごと
・第2楽章のイングリッシュホルンが特徴的
かなあ
そう、誰が聞いても、最初の印象は、「地味」ではないだろうか。
なんか、水墨画をみるように、色彩感が無い曲だなあと・・・
最初、私がこの曲を聞いた時も、そういうイメージだった。
そう、あと、終楽章の始まり方が、なんか違和感あるなあ、とか
最後、もりあがったと思ったら、すぐに終わったり・・・
そんな感じがあった。
でも、2回目から、イメージは変わりました。
この曲、フランクらしく、とても真摯に音楽が書かれていると思う。
そして、この曲の旋律には、とてもとても惹きつけられる。
それに、和声の展開も、面白い。
今回、何回か聞いたのだけど、
やはり、主題がいいです。
色彩感がないけど、派手さもないけど、
うーん、何がいいのか、言葉で書くのは難しい。そんな音楽です。
それに、なにか、ドラマがありそうな感じもするし・・・
フランクの交響曲、大学のオケのメインには、なりにくいかもしれないけど、
名曲であることには、間違いないです。
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最初の問題の答え
ははは、これは、簡単でしたね
正解は、残りのどの4曲を選曲しても
「イングリッシュホルンを吹く人がいない」です。
うーん、アマチュアで、この楽器持っている人、あまりいないですよね。
■問題
とある大学の管弦楽の部室にて選曲会議が開かれていた・・・
部長 「今日は、次回の定期演奏会のメイン曲を決めようと思う」
部員A「やはり、メインは、交響曲がいいと思います」
全員 「異議なし」
部長 「では、各自、次回のメインにふさわしい交響曲を上げて欲しい」
部員A「ドボルザークの新世界。有名だし、そんなに難しくないし、客受けもいい」
全員 「なるほど」
部員B「マーラーの第4番。構成はマーラーの中では小さいし、やはりマーラーやりたいなあ」
全員 「なるほど」
部員C「ベルリオーズの幻想。難しいけど、やりがいがある。」
全員 「なるほど」
部員D「グラズノフの第4番。無名なだけに逆に、お客を引き付ける、ロシアっぽくて、魅力的」
全員 「なるほど」
部員E「あのう、フランクのニ短調交響曲なんて、いいと思いませんか?」
部員A「地味すぎじゃあない?」
部員B「お客呼べないんじゃない?」
部員C「いまいち、弾きごたえない気がするし・・・」
部員D「それに、第2楽章のイングリッシュホルン誰が吹くんだよ。楽器ないし。」
部長 「部員A~Dの意見は、どれもこれも、もっともだ。
今回は、新世界、マーラーの第4、幻想、グラズノフの第4 の中から決定する。
皆、文句は、ないな」
全員 「了解」
さて、結局、メインは、その4曲の中から決まったのだが、
いざ練習するとなったら、問題が起こった。それはなにか?
(答は、ブログの最後で・・・)
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ははは、ちょっとだけありそうな会話ではないでしょうか?
今日の音楽日記は、フランクの作曲した唯一の交響曲(まだ、あと一曲作曲したと言われていますが)
交響曲 ニ短調です。
この交響曲の一般的な評価は、多分
・地味だが、内部には音楽の精神がある
・循環主題の扱いかみごと
・第2楽章のイングリッシュホルンが特徴的
かなあ
そう、誰が聞いても、最初の印象は、「地味」ではないだろうか。
なんか、水墨画をみるように、色彩感が無い曲だなあと・・・
最初、私がこの曲を聞いた時も、そういうイメージだった。
そう、あと、終楽章の始まり方が、なんか違和感あるなあ、とか
最後、もりあがったと思ったら、すぐに終わったり・・・
そんな感じがあった。
でも、2回目から、イメージは変わりました。
この曲、フランクらしく、とても真摯に音楽が書かれていると思う。
そして、この曲の旋律には、とてもとても惹きつけられる。
それに、和声の展開も、面白い。
今回、何回か聞いたのだけど、
やはり、主題がいいです。
色彩感がないけど、派手さもないけど、
うーん、何がいいのか、言葉で書くのは難しい。そんな音楽です。
それに、なにか、ドラマがありそうな感じもするし・・・
フランクの交響曲、大学のオケのメインには、なりにくいかもしれないけど、
名曲であることには、間違いないです。
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最初の問題の答え
ははは、これは、簡単でしたね
正解は、残りのどの4曲を選曲しても
「イングリッシュホルンを吹く人がいない」です。
うーん、アマチュアで、この楽器持っている人、あまりいないですよね。
最近さっぱり音楽聴いていないけど、久々に聴き返してみました、
フランクの交響曲。
うーん、やはりとっても地味で無愛想。
華やかなところや愉悦感は皆無。
やたらと多い半音階、微妙と言うか決定的に色彩感の薄い和声。
でも何だか得体が知れないけど中身のぎっしり詰まった印象なんですね。
フランクの音楽は、全体的にどんな曲でも何かしら深み、存在の深淵と言ったものを覗かせて、背後にある精神性に思いを致すことが常です。
まるで音楽の哲学みたいな印象ですかね…。
際立った演奏効果に乏しく、絶対一般受けはしないけど、私はそんなフランクが大好きです。
交響曲の選択。
私だったらグラズノフかな。
マーラーだけは絶対嫌ですw。
by なるたる (2011-07-04 00:10)
なるたるさん、コメントありがとうございます。
フランク、真摯な音楽です。
結構、私も好きです。
まあ、この4曲からなら、私も、グラズノフだな(笑)
by みどりのこびとちゃん (2011-07-04 23:13)
ほんとうに久しぶりにコメント送ります。毎日ちゃんと読んではいるのですが…
フランクの交響曲大好きですね。大学時代にオケをやっている同級生に次の定期演奏会の曲としてリクエストした思い出があります。返事は「スタイリッシュな曲だね。でも難しくて無理だよ。」と却下されました。先日なぜかこれを聴きたくなり、マルティノンなどの演奏で何回も聴いたところです。第一楽章の終り、陶酔的な和音で終わるところが特に好きですね。あの和音の響きはオルガンを連想させます。
by Robert (2011-07-05 00:02)
Robertさん、お久しぶりです。
フランクの交響曲 実は、ファンが多いみたいです。
時々 聴きたくなりますよね
スタイリッシュな曲 と表現した友人 うーん そうか(笑)
by みどりのこびとちゃん (2011-07-05 21:08)