【巡礼の年 第1年】より第7曲【牧歌】（リスト）

今日は、朝から、東京フォーラムに出かけて、
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」を楽しんできましたよ。
来日予定の演奏家が多くキャンセルし、
演奏会の予定など、大幅に変更になったのですが、
無料のオケのコンサートで、ブラームスのハンガリー舞曲やワーグナー等を聴いて、
野外で、コーヒーを飲みながら、ビオラや管楽器の演奏を聴いたり、
出店で、食べて、ちょっとグッズを買ったり、
丸の内ビルで、リストの実筆書簡を見たり、ちょっとした演奏会をみたり・・・
もちろん、有料のコンサートも行きましたよ
よみうりホールでのブラームス作曲の【ピアノ五重奏曲】は熱気のこもった演奏でした。
（よみうりホール　結構古かったけど・・・）

まあ、良いところだけではなかったのですが、
こういう、クラシック音楽のイベントは、もっとあっていいと思う。
（結構、気軽に聴けるし・・・、それに今回は、前回と違って、入場券の半券がないと、
　いろいろなところに入れないということもなかったし・・・）

これからも、がんばってほしいところです。
しかし、結構な人ごみで、
クラシックファンって、結構いるんだなあ　と思ったりして・・・

とまあ、そんな一日でした。

で、リストの楽譜の初版譜(表紙だけ)が展示してあったので、
（なんということはないのですが、これが、雰囲気があって、なかなか・・・）

今日の音楽日記は、リスト作曲のピアノ曲
【巡礼の年　第1年】より第7曲【牧歌】です。

リストのピアノ曲の中では、簡単でシンプルな譜面ですが、
こういう曲を、穏やかに、そして、3連符や8分音符を均一に弾くのは
難しいですし、ごまかしがきかないです。

特に、バリバリ盛り上がる場所は、皆無で、あくまで、牧歌のイメージを
そのままにした　4分程度の曲です。

まあ、リストも時には、こんなチャーミングな曲を書くものです。
これだけを聴くと、リストの曲には聞こえないですね

今日の音楽日記は、短くて、連休の近状報告みたいです。すいません
（ちなみに、私は、十連休です）

コメント 4

今年のＧＷはずっと風邪ひきで、去年二度見物に行ったラ・フォル・ジュルネ
（ってか丸の内エリア）も行かずじまいでした。まあ、あのポスターの５人のうち
好きなのは１人だけで３人まで嫌いなのだから、去年と違ってこちらの気も入りませんでしたが。

この〈牧歌〉はいいですね。風通しがよくてさわやかで。
終結の、突然のイ長調への転調からすぐに主調変イ長調へ戻って終わるくだりは、
《愛の夢》第３番と全く同じで、これがリストらしさでもありますが、余計なひねりです。
《巡礼の年》第１年は、全体として見ると、〈泉のほとりで〉や〈夕立〉は素晴らしく
魅力的だけれど、〈田園曲〉はあまりにも単純すぎるし、〈郷愁〉はわけがわかりません。
組曲としては、フィナーレ格の〈オーバーマンの谷〉で断裂してしまっています。
いろんな意味でまとまりようのない感じです。
by みどりの巨人ハルクくん (2011-05-06 00:53) 

ハルクさん、コメントありがとうございます。
5人のうち好きが1人で嫌いが3人・・・
あとの一人は、なんだろう？　気になります

巡礼の年　第1年は、成立過程からして、組曲としての
まとまりは、ないと思います。
最後の　ジュネーブの鐘　もちょっと弱いし・・・

ところで、、〈泉のほとりで〉はすばらしいと私も思います
でも〈夕立〉は、私は？です。
あの直接的な描写がどうも・・・
by みどりのこびとちゃん (2011-05-07 01:36) 

〈夕立〉はどこでも評価低いですよね。
こびとさんのコメントにも垣間見えるように「単なる描写音楽」と捉えているからかと。
《第１年スイス》全体にも該当しますが、この「夕立」も実際の自然現象と言うよりは、
ある文学作品による哲学的な意味合いがあるとか。
けれど私にとってはそういうこともどうでもよくて（詳しいこと忘れましたし）、
標題を離れた技巧的ピアノピースとしても、効果も迫力も満点じゃないですか。
超絶技巧練習曲格の作品と思います。

ポスターの「あとの一人」、好きでも嫌いでもないというだけです。誰でしょう？

今日も風邪の後半戦で一日寝たきりです。
by みどりの巨人ハルクくん (2011-05-07 02:33) 

そうか、【夕立】は、標題音楽と見ずに、
単に、超絶技巧のバリバリ作品と見ればいいのですね。
確かにそうなると、評価が違いますね
これはこれななりに、B級としての名曲かもしれません。
どうも、巡礼の年　の一曲として見ると、どうしても
技巧曲と見ないイメージがあるので・・・


by みどりのこびとちゃん (2011-05-08 00:34)