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ボレロ(ラヴェル) [ラヴェル]

昨日は、4月1日、エイプリルフールだった。
昨年までのこの日の音楽日記を読んでみればわかるけど、
「私のピアノリサイタルのお知らせ」やら
「私の作曲作品の出版のお知らせ」など、
たわいもない ウソ を書いてきたのだけど、
今年は、どうも、そんな気分になれなかったのです。
(実は、エイプリルフールに書くネタが無くなっただけだったりして・・・)

話代わって、あの地震の前なのだけど、
義父の葬式でした。
家族葬で、少人数で、こじんまり行ったのだけど、
その時、最後のお別れの時になんの音楽をかけるかということになり、
義父が好きだった音楽をかけることにした。
今日の音楽日記は、その義父が好きだった音楽。
ラヴェル作曲の管弦楽曲の傑作、「ボレロ」です。

葬式の時に、「ボレロ」も、どうかな とも思ったのだけど、
その時の雰囲気には、すごくあっていて、
涙がでてきましたよ。

その時の話は、これくらいにして、
ラヴェルの「ボレロ」の音楽の話をしよう。

もちろん、
・15分間のクレッシェンド
・同じリズムの繰り返し
・主題は2つ、それをいろいろな楽器の音色の変化で演奏
・スネアは大変
などなど

この曲、この音楽日記を読んでいる人で、
知らない人は、いないだろうし、
詳しい解説は、ネット上にあふれているし、
ここでは、割愛しよう。

あれ、そうすると、何を書けばいいんだ?

途中の復調(違う楽器が違う調で同時に演奏)の部分は、
特徴的だけど、いろいろ解説があるし・・・

実は、この曲を最初に聞いた時、
「15分間のずっとクレッシェンドは、すばらしいアイディア」
とかなんとか書いてあったので、
すぐに、私だったら
「最初フォルテで始まって、15分間のずっとのデクレッシェンドの曲」を考えたのだけど、
いろいろな本を読むと、すでにそんなこと考えている人は、結構いるし・・・
(ははは、うーん、人と違うことを考えるのは難しいですね)

ラヴェルの自作自演のボレロを聴いたことのある人は、
少ないかもしれないけど、
これは、なかなか、よれよれの演奏(笑)で、
うーん という感じだし・・・
(作曲家の自作自演は、名演奏が少ないという見本かな)

「愛と哀しみのボレロ」という映画のジョルジュ・ドンのバレエ
は、すごかったけど、この映画もよかったなあ・・・

さて、この曲、有名な曲だけに、
いろいろな編曲もある。

実は、このラヴェルのボレロ、
私、カット無でマンドリンオーケストラ用に編曲して、
演奏会でやったことがあるのです。
マンドリンとマンドラとマンドセロという楽器と
ギターとベース、そして、フルートとパーカスだけで演奏したのだけど、
音色の変化をつけるのに、ものすごく編曲に苦労しましたよ。

実際の演奏、すごく緊張しました。
(パーカスのスネアも賛助ではなく、団員です)
一定テンポなので、指揮振るのは、簡単と思われますが、
これ、きついです。

さて、実際の私のマンドリンオケでの演奏を文章で書くと
・最初は、いいテンポで始まって
・最初のソロ楽器の部分も、ちょっと不安定だけどなんとか
・除々に合奏の厚みが増えてきて いい感じ
・テンポも一定だし、このまま、最後まで・・・
・よし、最後の全員の主題もいいぞ
・ダブルスネアになって、いよいよ最後
・転調もうまくいって
・最後の最後、下降音階で終わりだと思ったら
 ははは、ここの最後の最後の決めでくずれました。あーあ

《教訓》
・家に帰るまでが遠足です
・交通事故は、遠くからの帰り道、最後の自宅の近くが多いから気をつけよう

えっ、その時の演奏聴きたいですか?
まあ、そのうちに

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コメント 4

hiyokan

タイトル見た瞬間からニヤついてましたわ(笑)
これが私のデビューだったりします。

イジリー小穴師匠のは好き放題やっててあれも面白かったです。
by hiyokan (2011-04-03 02:09) 

みどりのこびとちゃん

hiyokanさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
そうか、これが、デビューだったのですね。

話変わって
小穴さんの編曲は、凝ってましたね。
なかなか、面白かったです
by みどりのこびとちゃん (2011-04-03 23:23) 

AS

こんにちは☆。偶然に「ボレロ」はここ数年毎年1度は実演に接しています。オーケストラによってサウンドが変わるのは当然ですが,あれほど単純明快な構成でありながら指揮者によって曲の作りと言うか雰囲気が全然異なってくるのにも驚いています。
颯爽とした第1メロディー,妖艶な第2メロディーという対照的な2つのメロディーについても,ラヴェルがそれぞれの楽器の音色の特徴を実に的確に把握して割り振っているなといつも感心させられます。
「ボレロ」はオーケストラの個々の奏者の力量を誇示(?)するためにも,そしてアンサンブルの力量を発揮する上でも最適な作品だと言えそうです。
by AS (2011-04-07 12:53) 

みどりのこびとちゃん

ASさん、コメントありがとうございます。
そう、ラヴェルは天才ですね。
実に、計算された旋律です。
でも、単純だけに、演奏者にとっては、
自分の実力と、アンサンブルの実力がわかってしまう
恐ろしい曲です。

by みどりのこびとちゃん (2011-04-08 21:07) 

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