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チェロ ソナタ ト短調 作品65(ショパン) [ショパン]

今年もあとわずか、
今年最後の音楽日記です。

で、恒例?の「今年一年を振りかえって」から、書いてみよう。

(実は、この企画、2年前からやっているのですね。過去2年のこの企画は、
 2009年12月30日の記事⇒こちら 
 2008年12月30日の記事⇒こちら
 久々に、この過去の記事を読んでみたけど、なかなか懐かしくておもしろい)

さて、今年の音楽日記は、シューマン作曲の【ショパンの夜想曲による変奏曲】で始まりました。
(シューマンとショパンは、今年、生誕200年でした。で、両方の作曲者にかかわる曲
 を書いたのですが、これは、始まりにしては、ちょっとマイナーな曲でしたね(笑))

で、今年は、やはり、生誕200年のショパンとシューマンの曲が多かったです。
 ・シューマン(ピアノ五重奏曲、ファウストの情景、マイナーなピアノ協奏曲ニ短調など 計8曲)
 ・ショパン(前奏曲集、珍しいピアノ三重奏曲、歌曲、など計6曲)

そして、シリーズ物?は、
 ・サッカーワールドカップ出場国にちなんだシリーズ(以前も書いたけど・・・)
 ・一曲しか書いていない作曲家を2曲にするシリーズ(すいません、いまいちのシリーズでした)
を書いてみたり、

ちょっと変わった選曲では
 ・グラナドス作曲の星々の歌】(この曲知りませんでした)
 ・グレングールド作曲の【じゃあ、フーガを書きたいの?】(面白い)
 ・ケージ作曲の【ASLSP】(ネットで聞くと、音は、あいかわらず、鳴っています(笑))
 ・フランセ作曲の【ピアノと管弦楽のコンチェルティーノ】(あいかわらず、フランセさん、粋です)
等々

最近は、ホロヴィッツ や アルカン や カプースチンの技巧的ピアノも書いている。

そして、サイドバーのカテゴリーを作曲家別にしたのも、今年だ
(見やすくなったのか、わかりにくくなったのか、わからないけど・・・)

ただ、今年最大の記事(ちょっと大げさだな)は、
過去記事のラフマニノフの前奏曲【鐘】の記事に私のピアノ演奏動画をアップしたことですね。
まだ見ていない人は、まあ、怖いものみたさでどうぞ。
まあ、Y0UTUBEと違って、マイナーなブログだし、世界に向けて発信というわけではないし、
たまには、いいのかなと。
来年は、自分の作曲作品でも、アップしようかと、
ははは、誇大妄想ですね。いかんいかん・・・

今年もいろいろな曲を書いて、支離滅裂だけど、まあ、いいか。
ただ、もう少し、来年は、
更新間隔を短くして、数多くの曲の日記をつけたいと思います(本当)

では、今年最後の曲です。
最初が、シューマンだったから、最後は、ショパンで締めくくろう。

今年最後の音楽日記は、ピアノ曲ではありません。
【チェロ ソナタ ト短調 作品65】です。

この曲が作曲された年には、ピアノ曲として、
舟歌】【幻想ポロネーズ】などの傑作がある。

友人にチェリスト(フランショーム)がいたことで、出来た曲ということですが、
これがなかなか、すばらしい曲です。

4楽章からなり、
演奏時間 約20分。堂々たる大曲で、内容もすばらしい。
(追記→す、すいません、普通、この曲、演奏時間は、30分程度です。)

第1楽章
 チェロとピアノの両方のからみが、すばらしい。
 そして、符点のある特徴的な主題がいろいろ展開される変化のイメージがいいです。
 ピアノも活躍するけど、チェロの音色とあっている
 ショパン後期の作品らしい雰囲気です。
 この第1楽章が4楽章の中では、一番、凝っているかな
 
第2楽章
 わかりやすい、スケルツォです。
 ロマン派の室内楽曲として、十分に内容をもっています

第3楽章
 これは、美しい。4分程度だけど、
 ショパンにしかかけない、微妙な美しさと旋律です。

第4楽章
 半音階がちょっと不思議なリズムをもった主題ではじまり、
 情熱的な音楽が続きます。
 この楽章もピアノとチェロはのからみがおもしろいです。
 最後は、なかなか、情熱的に盛り上がります。

そう、結構、チェロソナタとしては、すばらしい曲と私は、思いますが、
あまり、演奏会にのることもなさそうですし、
ショパンの代表曲としては、まず、上がらない曲です。

確かに、チェロの高音の派手なカデンツァとか、走句とかは、全然ないけど、
ロマン派のチェロソナタとして、もう少し 陽があたってもいいのではないかと・・・

さて、もう一回、聴いてみよう。

では、皆様、今年一年 ありがとうございました。
来年も、よろしくお願いします。
(来年は、リスト生誕200年か・・・・)
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みどりの巨人ハルクくん

「演奏時間 約20分」て、いくらなんでも短く見積もり過ぎてませんか?
リピートありで27~29分、なしでも24~25分という線では・・・

そんな話に入る前に、パソコンを手放すからしばらくお別れだと言った私が
なぜいまだにこちらにコメントを書いているかということですが、
もうパソコンが戻ってきまして。
修理をしたらしいのですが、問題の部分が直ってない(怒)
他にもいろんなことでケチがついており、私がネットを始めようとすると
いっつもこうです。なにか超自然的な力が働いて私にネットをさせまいと
あれこれ妨害工作をしているようにさえ思えます。これではブログを作って
『名ミス』を連載しようなど、うまくいくはずもないのでは。

やはり出版するしかないか。 ネットもやめるかもしれません。

このチェロ・ソナタ、大のショパン好きの私でも、好きとは言えない曲です。
第1楽章「後期のショパンらしい雰囲気」・・・そうでしょうか・・・?
これはもうブラームスです。ショパンはいつから顔中に髭を生やして
貫禄でっぷりのじじむさい男になったのかと思います(ショパン作品の中で
ブラームスに聞こえる曲はこれだけです)。
その趣はあとの楽章にも多かれ少なかれあって、フィナーレのB主題などは
「ほんとに霊感が枯れちゃったの?」と訊きたくなるガッカリな楽想です。
ショパンのソナタ曲のロンド・フィナーレは、構成面では
主題部が交替するだけの単純なロンド形式のものも少なくないのですが、
それを補うだけの工夫や楽想の充実(情熱)があります。
けれど、このフィナーレにはそれも感じられない(私見です)。

この曲が、ショパンの正規の作品番号の最後に位置する大作であるにも拘らず、
これまでほとんど閑却されていたのも、こんな点に理由があるように
思えます(ショパンに期待する作品ではない、という感じです)。
でも、最近ではずいぶん聞く機会も増えましたよ。この曲。
(確かにチェロ・ソナタとしては立派な曲です。ただでさえレパートリーが
少ないチェロのソリストにとっては貴重な大作なのだから、みんな
もっと弾けばいいのに、と思います)

by みどりの巨人ハルクくん (2010-12-30 19:27) 

みどりのこびとちゃん

ハルクさん、コメントありがとうございます。
演奏時間20分、確かに、いいかげんでした。
ちょっと調べたら、普通 約30分程度かけていますね。
私が聴いている演奏も、25分程度かけていました。
(なんとなく書いたら、20分程度だと思ったので・・・訂正しておきました)

で、この曲、第1楽章のイメージは、ブラームスではなく、
結構、渋いショパンだと思うのだけどなあ・・・

ただ、私、この曲、好きな曲なのですが、
第4楽章は、確かに、ちょっと、不十分かなとも思うところはあります。
(そこだけは、ハルクさんと同じかもしれません)

でも、全体としてみると、4つの楽章が、それぞれ特色あって、
とても、聴きやすいと感じています。








by みどりのこびとちゃん (2010-12-31 00:15) 

Cecilia

一年が早すぎて困ります。
もうすぐまた年をとってしまいますし。
後悔しないように今できることをどんどんやりたいと思っています。
作曲・編曲・指揮活動、頑張ってくださいね。
良いお年を!
by Cecilia (2010-12-31 18:06) 

みどりのこびとちゃん

Ceciliaさん、コメントありがとうございます。
私も、いろいろやってみようと思っています。
お互い、がんばりましょう
by みどりのこびとちゃん (2011-01-01 17:44) 

みどりの巨人ハルクくん

このソナタをピアノ協奏曲に仕立てたものをユーチューブで発見しました。
下記は第4楽章ですが、他に第1楽章の第二主題以降がアップされています。
http://www.youtube.com/watch?v=_9xMaWINi8w&feature=related
『名ミス』で論じているように、楽器を移し変えるタイプの編曲にはもろに否定的な私ですが、
このアレンジにはさほど抵抗がありません。面白いことに、「チェロ・ソナタ」では仮にも
チェロが主役、「ピアノ協奏曲」ではピアノが(とりわけショパンにおいては)断然主役のはずなのに、
ピアノパートをそっくり残して主にチェロパートをオケに移した移したこのアレンジが、
無理なくショパン様式のピアノ協奏曲に聞こえてしまう。ショパンがピアノと他の楽器の組み合わせで
曲を考える時は、後期においても初期のピアノ協奏曲的発想でそれを行なっていたのかと
思わされました。音楽に後期の深みは失われていますが、興味ある試みだと思います。
by みどりの巨人ハルクくん (2011-03-10 15:32) 

みどりの巨人ハルクくん

なんでかわかりませんが、上記のアドレスではページへ行けないようです。
ユーチューブで Chopin Piano Concerto No.4 で検索願います。
by みどりの巨人ハルクくん (2011-03-10 15:49) 

みどりのこびとちゃん

ハルクさん、情報ありがとうございます。
すいません、まだ、しっかりと聴いていません。
すごくおもしろそうなので、今度ゆっくり聴いてみます。

by みどりのこびとちゃん (2011-03-14 23:43) 

みどりのこびとちゃん

ハルクさん、聴きましたよ。
これは、なかなかです。
ピアノパートがそのまま という発想がいいし、
協奏曲にすると、あの分厚いピアノパートをガンガン弾いても違和感
ないです。
ひょとしたら、原曲のチェロソナタよりいいかもしれません。

「クラシックCD異稿・編曲のよろこび」というおもしろい本がありますが、
その中のショパンの中にこの編曲のことが書いてあります。
・・・オーケストレーションのセンスもよく、
   これは埋もれたままにするのは惜しい・・・
その通りかも

追記
 ロツビッキという人の編曲らしいです。

どうして、途中からしかアップしなかったのかなあ・・・
by みどりのこびとちゃん (2011-03-16 23:13) 

みどりの巨人ハルクくん

お気に召してなによりです。
気に入りすぎだとも思いますが(「原曲よりいい」ってw)
by みどりの巨人ハルクくん (2011-03-18 00:44) 

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