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ベルリーニの「海賊」による演奏会用変奏曲 (クララ・シューマン) [シューマン(クララ)]

さて、ちょっと前だけど、左のサイドバーのカテゴリを
思い切って、作曲家の、あいうえお順にしてみた。
こうすると、この音楽日記、毎日のクラシック音楽の日記と言うより、
ちょっとだけ、作曲家の辞書?のような雰囲気だなあ。
(内容は全然伴わないですが・・・ハイ)

それで、久々に過去の音楽日記を少し読んでみたけど、
全然音楽のことを書いていなかった曲もあったり、
すごく短い感想の曲もあったり、バラバラです。
うーん、その時の雰囲気で書いているのでしょうがないですね。
(どちらかというと、コメント欄の方が充実している場合もあったりして)

あらためて、左のサイドバーの作曲家を眺めていたら、
ショパンやリスト等のロマン派は、書いた曲数が多いのだけど、
マーラー、ショスタコービッチ等の有名作曲家も1曲だけだし、
日本人作曲家も1曲だけの人が多いなあ。
(そのくせ、カバレフスキーやギロックなんか多かったりして)

ということで、しばらくぶりに、シリーズ物で書いてみよう。
「1曲しか書いていない人を2曲にしようシリーズ」です(笑)

まあ、何人の作曲家が2曲となるかわかりませんが、
(それに、このシリーズすぐ終わりそうだし(笑))
ちょっと、やってみよう。

ということで、今日の音楽日記は、
クララ・シューマンです。
クララ・シューマンは、もちろん、ロベルト・シューマンのかみさんで、すごく有名だけど、
作品となると、無名ですね。
この音楽日記、いままで、クララ・シューマンは、
【ピアノ協奏曲】の一曲だけを書いています。→こちらの記事
ということで、今回は、クララ・シューマンの曲です。
なににしようか迷ったのだけど、かなり無名な曲、
ピアノ独奏曲【ベルリーニの「海賊」による演奏会用変奏曲】です。

この曲については、ちょっと解説しよう。
ベルリーニの主題に基づく変奏曲で、15分以上かかる。
 序奏・・・・・リストかタールベルクを思わせる序奏
 主題・・・・・主題は、普通に提示されます。でも内声部の歌わせ方はみごと
 第1変奏・・・・アレグロの変奏。重音で難しそう
 第2変奏・・・・両手16分音符のアルペジォの中を旋律が歌われます
 第3変奏・・・・変奏としては、ちょっと平凡だけと、響きはいいです。
 アダージョ・・・ちょっと幻想的なアダージョ
 第4変奏・・・・右手も左手も跳躍のある、かなり派手な変奏
 コーダ・・・・・いやあ、クララさんもこんな派手派手なコーダ書けるんだなあ

そう、一回聴いてもらうとわかるのだけど、
当時のタールベルクのオペラ変奏曲のような華やかさがある。
そして、響きも見栄え(多分)、それなりで、
この曲は、クララのピアニストとしての演奏会では人気曲だったらしい。

で、なんで、この曲を書いたかというと、
実は、昔から、疑問だったのですね
どの本にも、「クララは、当時としては、たぐいまれなる天才ピアニストだった・・・」
みたいなことを書いてあるのだけど、
大抵の自作のピアノ作品は、結構小品が多く地味なんですね。
でも、こんな曲を書いて、演奏できるのだから、
そのまま、作曲家でいけば、タールベルクやリストみたいになったかも・・・

ははは、でも、当時としては、女性作曲家は、成功するのは難しかったのかもしれません。

それに、もっと大きな理由がありますよね。
実は、この曲ロベルト・シューマンは、「陳腐で駄作で・・・」と酷評していたらしい。
そりゃ、ロベルトの感覚からすると、そうかもしれないけど、
ロベルト・シューマンにそう言われたら、
恋するクララとしては、派手で見栄えのするピアノ曲の作曲の方向性は、なくなるよなあ・・・

うーん、私としては、ロベルト・シューマンが、
「こういう曲もいいんじゃあない、どんどん書いて、演奏会で弾こうよ」
とクララに言っていたら、違った展開があったかも、なんて勝手に思っています。
まあ、クララが派手になったら、晩年のブラームスとの関係もないだろうし・・・・
ははは、想像が膨らんでいきます。

まあ、とりあえず、クララは、やはり、当時のピアニストとしては、
いい腕を持っていたのは間違いないかな

さてさて、とりあえず、クララ・シューマンは、これで2曲となった。
次に2曲になるのは、誰かな
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