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交響管弦楽のための音楽(芥川也寸志) [芥川也寸志]

さて、「1曲しか書いていない人を2曲にしようシリーズ」第2弾です。
今回は、日本人の作曲家、芥川也寸志の曲です。

芥川也寸志というと、皆さんは、なにを思い浮かべるだろう?

・テレビの音楽番組の司会
・アマチュアオケの指揮者
・童謡 ことりの歌の作曲者
・芥川龍之介の息子
・数々の映画音楽
等々

かなり昔だけど、私は、芥川也寸志の作曲した音楽よりさきに、
岩波新書の【音楽の基礎】という本に出会ったなあ。
この本、今でも読むと、全然古くなく、
そして、本当に分かりやすく、音楽のことが書いてある。
そのへんの 楽典と呼ばれるものより、よっぽどためになります。
クラシック音楽をちょっと聞きだした人には、お勧めの本です。
(楽譜が多く、とっつきにくい人もいるとは思うけど、易しく書いてあります)

さて、今日の音楽日記は、芥川也寸志作曲の【交響管弦楽のための音楽】です。

この曲、この作曲家の出世作で、1950年の作曲。作曲家25歳の時の作品です。

曲は、アンダンティーノの第1楽章とアレグロの第2楽章の二つの楽章からなり、
10分程度の作品です。

第1楽章は、なんともいえない軽妙なリズムの主題と抒情的な主題の対比がみごと。
また雰囲気が、独特です。

そして、なんといっても、第2楽章の始まりの かっこいい主題です。
シンバルの一撃の後にでるこの主題は、昔、テレビCMでも使用されましたね。
粋なリズムにのって展開されますが、
頂点の複合リズムでの主題の回帰の場所は、これまた、かっこいいの一言。
この楽章は、パーカッションのノリも重要ですね
最後まで、一気に聞かせる音楽です。

この曲、絶対に 若い時でないと書けない熱気をもっています。
深い感動とか、重みはないかもしれないけど、
私、この曲を聞くたびに、
「あーあ、若いって、いいなあ」と思うのです。

うーん、25歳の時、私は、なにをしていたのだろう・・・・
ははは、今とあんまり、かわらないかも、

さてさて、次も「1曲しか書いていない人を2曲にしようシリーズ」を続けるか
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コメント 4

hiyokan

次は浄夜やって欲しいです。
グルッペンも是非。
by hiyokan (2010-11-13 00:31) 

みどりのこびとちゃん

hiyokanさん、コメントありがとうございます。
シェーンベルクかあ、最近聴いてないなあ・・・
でも、浄夜 好きですよ。あの後期ロマン派崩壊直前のドロドロは、
結構 引き込まれます。
シュトックハウゼンは、機会がないと、
きっと、自分から聴こうとは、しないでしょう。
そんな時が、くるかどうか・・・
by みどりのこびとちゃん (2010-11-14 22:01) 

なるたる

私もシェーンベルクの曲の中で唯一理解出来るのは「浄夜」のみです。
12音音階の曲などはどう転んでも明らかな天敵で、さっぱり理解出来
ない根っからの反動保守な人間ですw。
by なるたる (2010-12-02 20:40) 

みどりのこびとちゃん

12音技法が天敵とは、なるたるさん らしいです。
でも、この技法のおかげで、素人作曲家でも、
なんとなく、現代曲が書けるという、メリットもあります(笑)
まあ、現代音楽は、理解しようと思った時点で、負けですね
by みどりのこびとちゃん (2010-12-02 23:55) 

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