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バレエ音楽【四季】作品67(グラズノフ) [グラズノフ]

さて、私の出演する《さくらマンドリンオーケストラ》の演奏会も明日(10/17)です。
お暇な方は、是非いらしてくださいね。
(詳しくは、左のサイドバーを見てください)

で、今日の音楽日記は、その演奏会で演奏する曲
ロシアの作曲家グラズノフのバレエ音楽【四季】です。
(明日の演奏会では マンドリンオーケストラ用に編曲したもので
 全曲ではなく、秋の抜粋だけなのだけど・・・)

グラズノフという作曲家は、以前も書いたけど、
ロシアの作曲家にしては、ちょっとアクがないのです。
チャイコフスキーのような、圧倒的な色彩感はないし、
ラフマニノフのような徹底的な、圧倒的な甘美さはないし、
ムソルグスキーのような、圧倒的なロシアの泥臭さはないし、
スクリャービンのような、革新さはないし・・・
でも、でも、ある程度の色彩感も、甘美さも、泥臭さもあるのです。
そこが、いまいちでもあるし、いいとこでもあるのです。

そして、聴きやすいけど、
ちょっと、あまり人が演奏していない曲も結構あるのです。

さて、バレエ音楽【四季】ですが、
これ、グラズノフの中では、結構、ロシア的な響きが強い曲です。
そして、冬春夏秋の情景が、絶妙なオーケストレーションで描かれています。

そうなんですよ、四季というと、順番は、絶対に春夏秋冬なんですが、
これは、冬から始まって秋で終わります。なんでかなあ
バレエ音楽なので、短い曲の集まりなのですが、
音楽だけ聴いても飽きませんよ。


いかにも、ロシアの冬といった寒々した情景で始まり、
霜・氷・霰・雪の精が、軽やかに踊る


そよ風・小鳥・花達の春らしさを感じる音楽


矢車菊と水の精の踊り この楽章は、結構変化に富んでいます。


このバレエ音楽の中心です。
この秋に関しては、ちょっと詳しく解説しましょう。
最初は、【バッカナール】です。
この最初の主題が、とてもとても、かっこいいし、高らかに響きます。
(まあ、聴いてみてくださいな)
そして、冬も春も夏も、登場します。
中間部は、【小さなアダージョ】です。
この甘美さは、チャイコフスキーやラフマニノフにも負けません。
そして、最後の【アポテオーズ】
秋の夜に満天に輝く星空をみごとに、描写しています。
(この部分は、弾いていて、気持がすっーとします)

明日は、原曲ではなく、
マンドリンオーケストラへの編曲で、この曲を弾くのだけど、
それでも、秋の部分のすばらしさは、なかなかです。

このバレエ音楽【四季】バレエの舞台が見たいけど、
どこもやっていないし、映像もなさそうだ。
どこか、やってくれないかなあ・・・・

グラズノフの音楽
次紹介するとなると、【演奏会用ワルツ第1番】ですね
これも、アクがなくて、いい音楽です。ハイ

では、明日の演奏会、がんばります。
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コメント 4

Cecilia

演奏会、がんばってください。
グラズノフとかグレチャニノフとか似たような名前の作曲家がいますね。
グレチャ二ノフで聴きたいと思っているのがあるのですが・・・。
グラズノフも聴いてみます。


by Cecilia (2010-10-16 17:05) 

ピアノフォルテ

久しぶりにお邪魔してみました!
おお~、この曲は初めてバレエ教室を見学した時発表会用に練習していたバレエです。
メロディーが聴きやすくすごく美しかったのでついLP版を買ってしまいました。特に夏の精の部分が大好きです!
グラズノフはワルツなども作っていて、それも踊りやすそうな素敵な曲でした。
by ピアノフォルテ (2010-10-17 01:52) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、演奏会終了しました。
今は、筋肉痛です(笑)
グレチャ二ノフ、過去に記事にしています
なかなか、いい曲書いています
by みどりのこびとちゃん (2010-10-18 20:50) 

みどりのこびとちゃん

ピアノフォルテ さん、お久しぶりです。
この曲、バレエをやっている人は、知っているのですが、
それ以外では、そんなに有名でないですね。
でも、言われるように、すごく美しいです。

いいなあ・・・ワルシャワ
by みどりのこびとちゃん (2010-10-18 20:52) 

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