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ウィーンの謝肉祭の道化(R.シューマン) [シューマン(ロベルト)]

ウィーンの謝肉祭の道化(R.シューマン)

さて、たまには、ピアノ独奏曲も書いてみよう。
でも、またまたシューマンですけど・・・・

今日の音楽日記は、シューマンが作曲したピアノ独奏曲
【ウィーンの謝肉祭の道化】です。

クラシックに限らず、曲の題名って重要ですよね。
本の題名もそうだけど、あんまり、
直接イメージさせる題名ではなく、
それとなく、イメージさせる題名がいいです。

たとえば、この今日のピアノ曲を聞いたことがない人がいて
この【ウィーンの謝肉祭の道化】という題名を聞いたら、どんな曲を想像するだろう?

まあ、下記のような感じかもしれない。

ウィーン・・・優雅な音楽の都。
謝肉祭・・・・外国の祭り。肉を食べる(ウソです(笑))
道化・・・・・ふざけたパロディ

なので、題名からの曲のイメージは、
真剣に書いた曲ではなく、明るく楽しい描写音楽ですね。

確かに、そういうイメージもある曲だけど、
この【ウィーンの謝肉祭の道化】というピアノ曲をシューマンが作曲した時期は、
すでに、ピアノソナタは、3曲作曲しているし、
あの傑作 幻想曲 も作曲した後だ。
ピアノの書法もしっかりしている。

この題名を聞かずに、聞いたら、
けっこう真剣な ピアノソナタに聞こえると思うのだけどなあ。

この曲、シューマンは、最初
【ロマン的大ソナタ】【幻想的絵画】と名付けていたそうだ。
そして、その後
【ウィーンの謝肉祭の道化】として、【ロマン的な見世物の曲】として
名付けられた。

うーん、私としては、【幻想的絵画】という題名がよかったなあ。

この曲、短い5曲からなっており、
5楽章からなるソナタ といってもまったく問題ない。

第1曲は、アレグロで、元気のいい曲だし、第3曲は、ちょっと道化ぽい。
だけど、第2曲や第4曲のロマン的な抒情性は、道化 というイメージからは遠い。
第5曲のフィナーレも、軽く弾かずに、しっかりした音で、早く弾くと、
ソナタの終楽章としても十分通用する。

そう、幻想的絵画 という題名がぴったりなのだ。
シューマンは、直接の描写ではなく、
こういうイメージの音楽は、得意だと思う。
それに、微妙な和声の使い方もしている。

この曲、結構、題名で損をしている作品じゃあないのかなあ・・・

関係ないけど、この曲の第1曲の最後の方で、有名な
「ラ・マルセイエーズ」の旋律が出てくる。
これ、私、初めて聞いた時には、わかりませんでした。
はっきり、出てくるのだけど、音楽の流れで自然すぎて(笑)
こういう、遊び? は、もっと、わかりやすくしてもらわないと・・・

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Cecilia

私に話を合わせてくださったのか偶然か気になります。
違うCDの話題にしようかと思いましたが、やはり河村尚子さんのCDの話題になりました。(順番を変えようと思っていただけですが。)
この記事のおかげでじっくり聴きなおすこともできました。
この曲はとっつきやすいです。(笑)

謝肉祭と言うのとカーニバルと言うのではまったく印象が変わりますよね。
by Cecilia (2010-06-06 15:07) 

みどりのこびとちゃん

Cecilia さん、コメントありがとうございます。
今回の記事に関しては、偶然です(笑)
ピアノ曲を書いていなかったので、
たまたま、聞いていたのが、シューマンの蝶々とこの曲だったのです。

河村さんのピアノ聞きました。
確かに力強いピアノです。
でも、シューマンやシューベルトにも合っているのが不思議です。

謝肉祭よりカーニバルのほうが、なんとなくイメージが派手かなあ・・・・
by みどりのこびとちゃん (2010-06-06 23:31) 

Cecilia

私のイメージです。(笑)

謝肉祭・・・とにかく肉を食べまくるというイメージがあります。
カーニバル・・・食べるのではなく大道芸とか楽しい行進のイメージです。
by Cecilia (2010-06-07 09:23) 

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